家庭教師ファースト教育コラムその他の受験

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【TOEIC】スコアを上げる勉強方法を、900点越えの阪大生が解説

  • その他の受験
  • 2021.12.02
  • 現役阪大生ライターS

今回は、英語系の資格の中でおそらく最もメジャーなものである「TOEIC」の勉強方法について、個人の体験談を主軸にしてお伝えする記事になります。
 
私が高校時代・大学時代(現在)に行ったプランニング・実行記録などがもとになるので、読者として想定しているのは専ら学生ということになります。
一応色々な人にも読んでいただけるように、それぞれのポイントを押さえながら書いていくつもりです。
 
以下の目次に沿って話を進めていきます。
興味のあるところだけでも目を通していただければ幸いです。

TOEICとは何か?

TOEICとは何か?

TOEICって何?

まず初めに、TOEICについて概要を紹介したいと思います。
 
「TOEICってよく聞くけれど、一度も受けたことがない」
「英語系の資格に興味はあるけど、それについて何も知らない」
 
という人向けの内容になっています。
 
英語系の資格の中でも、TOEICはかなりの開催頻度・参加人数を誇っています。
 
頻度としては、1か月に1日のペースで行われており、その日に午前日程・午後日程が設けられています。
参加人数は、TOEIC1回分の午前日程・午後日程を合わせると、おおよそ7~13万人が全国で参加しています。
 
2020年に行われたTOEIC試験を全て合わせると参加人数は169万人にも上りました。
新型コロナの影響で4~6月の試験が中止になったにも関わらずこの人数は驚きです。
一部の会場では志願者人数が会場の募集定員を上回り、試験を受けられる人は抽選で選ばれることもあったそうです。
(倍率もなかなか高かったらしく、一時期ツイッターでは「TOEIC 落選」がトレンドになりました)
 
そんな感じで、TOEICはかなり人気のある資格で、それだけ実用性が高いものになっています。
ちなみに、家庭教師ファーストには学生~社会人の方に、家庭教師がTOEICの内容を教えるコースもあるので参考までに。

TOEICってどういうことに役立つの?

具体的にどういう場面で役に立ってくるかを紹介します。

①英語を勉強するきっかけ

TOEICは、勉強という努力した分だけ「点数」という目に見える結果として現れるようになっています。
これによって、勉強するモチベーションが保ちやすいです。
試験は1か月に1度開催されていますから、定期的に自分の成長具合を「点数」として可視化することができます。
 
さらに、やることが分かりやすいというのも大きなメリットです。
例えば、英語のボキャブラリーが不足していると思ったのであれば、書店・オンラインショップで売っている単語帳を買って勉強すればいいわけです。
簡単な文章を聞き取れないのであれば、簡単なリスニング問題集を買って、スクリプトを見ながらゆっくり勉強すればいいんです。
それらの詳細を書くのが今回の記事の目的です。
 
TOEICはもちろん英語の試験なので、TOEICの勉強を続けることで、自然と英語の勉強に対する動機は生まれてきます。
いきなり英語から勉強しようとしても、何をしていいか途方にくれますよね。それだと即座に挫折してしまいます。
しかしTOEICを通して、英語の一体どんなスキルを勉強するべきかが明確に見えてくるので、その後自主的に英語力を向上させるために勉強をするときにも、何をすればいいかというのは大分限定することができています。

<Note>
TOEICは点数によって成長が確認でき、やることが明確なのでモチベーションの管理が比較的簡単。
さらに自分で英語の勉強をするときの動機づけになる。

②就職をするときに有利になる

これを読んでいるみなさんには、就職なんてまだ先の事かもしれませんが、今のうちから意識しておくと、将来自分がどうなりたいかを具体的にイメージできます。
 
そんな就職ですが、みなさんが会社で働きたいと思った時には、高校卒業・大学卒業の段階で「就職活動」をする必要があります。
就職活動では、主に自分のことをアピールするために色々な会社を回っていきます。自分の少しでも興味を持った会社には「ES(エントリーシート)」というのを送ります。
これが会社で働くための第一歩になります。
 
ESには、自分の持っているスキル・資格など、会社にどれだけ貢献できるかの見通しになることを書きます。
そこで「TOEICで○○○点を取りました。」というのは大きな自己PRになります。
特に海外の企業と取引を行っているような会社などでは、TOEICの点数は重宝されます。
ESで選考をする段階では、会社の人は受ける人のことを全く知りませんよね。なのでそういった資格などで「この人なら会社により貢献してくれそう」と判断するしかないんです。
 
そういった事情があるので、みなさんも早いうちからTOEICには親しんでおくといいでしょう。
就職活動を始めると時間がなくなります。
朝から晩まで色々な会社を移動して、体力的にもしんどいので、そうなってからTOEICを勉強する時間なんてとてもありません。
遅くても大学に入ってから卒業するまでにはTOEICの攻略を完了させましょう。

<Note>
ESでTOEICの点数を書いておくことで、他の志願者との差別化ができる。

③コミュニティのつながりができる

さらに、TOEICを勉強することで色々な人と知り合いになることができる可能性もあります。
 
例えばみなさんが大学に入って、図書館でTOEICの勉強をしている人を見かけたら声をかけて見てください。
TOEICは大学生の場合、一人で受けることは実はあまりなく、友達と一緒に受けるケースが多いです。
なので、TOEICを勉強している人に声をかけると、そういった友達がたくさんできていきます。
 
また、英語の勉強が盛んな大学などでは、TOEICに向けて勉強するサークル・コミュニティがあります。
他にもSNSなどでプロフィールに「TOEIC○○点目指してます!」というように、TOEICに興味のある人を見つけたら、フォローしたりメッセージを送ったりすることで(あくまでネット上ではありますが)知り合いになる事ができます。
 
そんな感じで、TOEICは人とのつながりのきっかけとしての役割を果たすこともある素晴らしい資格です。
一人では辛くても、仲間がいれば頑張れますよね。
TOEICはそういったコミュニティが充実しており、気軽に知り合いを作ることができるのです。

<Note>
TOEICは仲間を作るきっかけになることもある。

④大学受験にも使える

TOEICは、一部の大学入試にも用いることができます。
有名なもので言うと、AO入試・推薦入試、特待生制度の2つがあります。
 
前者はみなさんも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
AO入試・推薦入試では、通常の受験生が受けるような試験とは異なっており、自分のスキルが重視され、入試も何かに特化した内容だけが出題されます。
 
ここでもTOEICの得点が見られるケースがあります。
例えば京大・阪大の一部の学部ではAO入試・推薦入試でTOEICの点数が見られます。
他にも有名な国立大学でTOEICの活用は見られます。
 
さらに、ごく一部の大学では、TOEICである点数以上を持っていると、特待生として入学できる制度があります。
特待生というのは、学校から優秀と認められて入学を許可された生徒のことで、学費の一部・全部が免除されたり、短い年数で卒業できたりします。
 
特待生は個人的にかなり尊敬している人たちです。
自分で道を切り開いて人生を進んでいる感じがしますよね。
大きな親孝行をしたい人は、この特待生制度とTOEICの関連について、きちんと調べてはいかがでしょうか。

リスニングの概要

さて、そんなメリットのあるTOEICですが、もちろん簡単に高得点が取れるような試験ではありません。
 
私は今年6月の試験で無事900点越えを達成することができましたが、それまでの道のりは紆余曲折でした。
合計6回TOEICを受け、勉強にかけた時間は400時間にも上ります(時間管理アプリによると)。
電車で単語帳を読んだり、寝る前にポッドキャストを聞いたりしていた時間も含めると、500時間くらいにはなるのではないかと思います。
 
初めて受験したのは高校1年生の時。
右も左も分からずただ受けただけで、結果は495点。惨敗でした。
それから大学1年の時1回、2年の時2回・3年になってから2回を受験しました。
点数は655、720、715、850、915という風に基本的には伸びていきました。
 
点数の伸びの大半は、この「リスニング」が占めています。
TOEICではリスニングで495点、リーディングで495点という配分になっているのですが、715点→850点となったときの伸び幅は、リスニングが95点、リーディングが45点という風に、かなり偏った伸び幅になっています。
要するに、私の経験では、リスニングはやった分だけきちんと伸びてくれる分野です。
 
そんなリスニングですが、TOEICではpartが4つに分かれてリスニング問題が出題されます。
 
part1では、写真を見て、それに最も合致する選択肢を聞き取る問題が出ます。
問題数は6問とそれほど多くはありません。
 
part2では会話の次の言葉として最もありそうな選択肢を聞き取る問題です。
問題数は25問。一問一答形式なので、聞き逃しなどで大きな減点を受けることはありません。
 
part3では2~3人の会話をしばらく聞いて、その後のいくつかの質問の正しい選択肢を選ぶ問題です。
問題数は(質問数換算で)39問です。ここが一番リスニングの中で配点が大きいです。
話の内容がつかめなかったり、聞き逃しがあったりすると4つの質問全て分からないということもあるので、ここができるかどうかで大きく点数が変動します。
 
part4では、1人でしばらく話しているのを聞いて、その後のいくつかの質問の正しい選択肢を選びます。
質問は全部で30個あります。
1人で淡々と話しているのでテーマが分からなかったら、大抵の場合その話の設問は壊滅します。最も集中力を使うパートです。
 
これらがTOEICのリスニングの中身となっています。
意外とシンプルではないでしょうか。先ほども言ったように、リスニングは点数を伸ばしやすいです。
特に問題に対する取り組み方を矯正することで、リスニングのスキルを特に強化しなくてもある程度点数は伸びます。
 
話の速度もそこまで早くなく、単語のレベルも難しくはないので、9割以上得点するのはリーディングに比べれば簡単でした。
どういう風に問題に取り組むか・どこで集中力を使うかがポイントになってきます。
毎回問われるパターンがある程度決まっているのもリスニングの特徴です。

リーディングの概要

TOEICのリーディングも、リスニング同様いくつかのパートに分かれています。
 
part5では、1,2行の文章に空白が空いていて、そこに入れるのに最も正しい選択肢を選びます。
いわゆる文法問題で、品詞を理解しているかが特に大切です。
問題数は30問です。10分くらいで解きたいところですね。
 
part6では、少し長めの文章の数か所に空白があり、そこに入るのに最適な選択肢を答えます。
ここでは単語力がものをいう場合が多いです。知らないとわからないものも出るので、勉強した分だけとれるようになります。
問題数は16問と少ないですが、受験者の間で最も差が出るパートです。
 
part7では、長文が1つまたは複数与えられていて、それらの内容に関して問う問題です。
長文が1つの場合は、その文章を正確に読めるかが問われています。
作成者の意図をくみ取る問題や、文章中の情報を利用して考える問題が出たりもするので、きちんと読めていないと全問正解するのは難しいです。
問題数は29問となっています。集中力が切れてくるのもこのあたりです。
 
長文が複数になる場合は、文章の中から素早く必要な情報だけを抜き取ってこれるか、つまりは「情報処理能力」が問われることになります。
文章を全て読んでいては時間がありません。問われている箇所を発見し、いかに早く正解に辿り着けるかが問われます。
個人的に最難関のパートで、「英語力」が最もよる問われる個所になっています。
脳が消耗している中での情報処理なので、事前に訓練しておかないと体力がもちません。
 
それら4つのパートに分けてリーディングをとらえます。
実際にはpart5~7の3つですが、part7のタイプによってやることが全然違うので分けて考えるべきでしょう。
 
リーディングは、リスニングに比べて伸びにくい科目です。
なぜなら文章の難易度・語彙レベルが、断然リーディングの方が上だからです。
リスニングはある程度の語彙力でも、慣れとやり方次第でそこそこのところまで伸びますが、リーディングはもともと本人が持っていた英語の力にかなり依存しています。
文法を知らないなら初めからきちんと勉強しなければいけませんし、単語を知らなかったら相当苦労します。
 
全部を完璧にするのは、正直不可能に近いので、私としては「苦手なところを重点的に取り組む」やり方をオススメしています。
後程詳しくお伝えしましょう。

TOEICの勉強方法 [リスニング編]

TOEICの勉強方法 [リスニング編]

まずは自分の実力を知ろう

リスニングの勉強の具体的なやり方を、ステップに分けて解説していきます。
 
まずは現時点で自分がTOEICで一体どれくらいの点数を取ることができるのか把握しましょう。
自分の点数を推し量る方法はいくつかあります。
 
まず1つ目は「模試を解いてみる」ことです。
TOEICは過去問が基本的に公開されていません。
どのような問題が出るかは、公式が出す問題集や実際に受けた人に聞くくらいしか知りようがありません。
 
そこで、まずは公式から出ている問題集を買って、自分の腕試しをしてみましょう。
公式だけあって、その問題は本番にかなり近いものになっています。ただ、一冊3000円ほどの値段なので、お財布と相談すると良いでしょう。
そうは言っても、初めはやはりきちんと「TOEICのリスニングはこういうものか」と知っておくために、きちんとした問題に取り組むべきです。
出来るだけ本番の感覚に近い模試をやりましょう。
 
どうしてもお金がない人・手っ取り早く自分の実力を知りたい人は別の方法があります。
 
「abceed」というアプリを使えば、15問ほどに取り組むだけで自分のスコアを推定してくれます。しかも無料です。
だたやはり15問しかないので正確性には欠けますし、1問の配点が大きいので細かく実力を知ることはできません。
 
2つのやり方にはそれぞれ長所と短所があるので自分にあったものを選んで取り組みましょう。

実力に合わせてまずやるべきことを決めよう

さて、自分の実力がどれくらいかを測定してもらいました。
次は、そのスコアをもとにして自分の取り組むべき優先的な内容を決めます。
 
満点は495点ですが、200点代の場合には、TOEICの問題集をやるよりも、英語の基礎の内容を勉強することをオススメします。
特に200点以下となると、単語の発音・文章の意味の理解が全くと言っていいほどできていないので、まずは単語の発音をしっかりと練習すること、中学英語の文法をきちんと復習することが優先的な内容になります。
簡単なテキストを買ってやるのもいいと思いますし、ラジオ英会話のような楽しく学習できるコンテンツに取り組むのも良いでしょう。
 
300点代の場合は、リスニングの基礎的な部分はできています。
基礎的なというのは、センター試験のリスニングがそこそこ聞き取れるくらいのレベルということです。
簡単な単語を聞き取れ、読まれる文章の6割くらい聞けていることになります。
そういった人は、英語を聞く練習をやってから、問題集に取り組むといいと思います。
聞く練習と言うのは、ゆっくりとした英語を正確に聞き取る練習とか、スピードのある英語をスクリプトを見ながらシャドーイングするとかいった方法になります。
いずれもリスニング能力の向上に効果があります。
これをやって基礎的な力を伸ばしてから、TOEIC英語のリスニングに特化した勉強をすると、効率がよくなるし、点数も伸びると思います。
 
400点くらい取れている人は、TOEICに必要な力はもうすでに備わっているといっていいので、いきなり問題集に取り組みましょう。

苦手なパート・得意なパートを発見しよう

一口に問題集と言っても、手当たり次第に買ってやればいいというわけではありません。
自分の足りないスキルを補填できるような問題集に取り組むのが最も効果的です。
つまり、自分が苦手なパートの問題集をしっかりやって、得意なパートは後回しにするのが良いということです。
 
その第一歩として、模試に取り組んだ時に、自分が一番苦手だとおもったパートを把握しておきましょう。
余裕があれば、ここは出来る、という得意なパートも把握しておくと良いでしょう。
 
それらがよくわからなくても、点数を見れば客観的に判断することができます。
例えば、Part1は6問中5問正解してたけど、Part2は25問中15問しか正解していなかったなら、Part2の方が苦手だということになります。
 
こういうデータをしっかり測定するためにも、模試に取り組むときにはしっかり数と質のある問題を選ぶのが重要になるのです。

パート別おすすめ参考書・問題集

さて、ここからは具体的にどの問題集に取り組めばいいかをお伝えします。
「実力を知ろう」のところでも言ったように、模試で点数が取れなかった人はTOEICの問題集をやる前に、英語の基礎となる力をしっかりつけましょう。
そのステップが終わった前提で話を進めていきます。

Part1,2

part1,2のような一問一答形式の問題は、とにかく数をこなしていくのが最も効果的なやり方だと思っています。
それもただこなすだけではダメで、自分の少し上の実力の問題をやることで力を伸ばすことができるようになります。
つまり、問題もいい塩梅で難しく、量もたくさんあるような参考書・問題集が望ましいのです。
自分が実際にやったものを2つ紹介します。
 
<1. TOEICテスト最強攻略パート1&2>
この参考書の良さは、「パターン化ができている」「たくさんの問題が掲載されている」ことにあります。
Part1は3つのパターンに、Part2は6つのパターンに分類されており、パートを体系的に攻略していくことができます。
ページ数も250ページを超えていてボリューム満点。問題に全部取り組もうと思ったら1か月ほどかかる勢いです。
 
参考書としても問題集としても優秀な一冊で、これをやり込めばまぁ十分でしょう。
 
<2. TOEICR L&R TEST パート1・2特急Ⅱ 出る問 難問240>
この問題集は、補助的な役割として使っていました。
基本的に難問ばかりの問題集となっているので、1の参考書でパターンされていないものもカバーすることができます。
単純に難易度が高いので、自分のスキルアップにもなります。

Part3,4

このパートを攻略する上では、問題への取り組み方・解答の手順を具体的に示してくれる参考書がまず必要になります。
先ほどリスニングでは、どういう風に問題に取り組むか、どこで集中力を使うかが大切だというお話をしました。
それを具体的に提示してくれるものでないと、参考書としては不十分なのです。
 
さらに問題の質・量にもこだわりましょう。
アメリカ人だけでなく、カナダ人やイギリス人がアフレコしているものを選び、1か月以上のボリュームがあるほどの問題が掲載されているものを選ぶとよいでしょう。
 
実際に私がやっていたものを2つ紹介します。
 
<1. TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 3 & 4>
これは私の言及した点が網羅されている、すごく優秀な参考書です。
 
問題の解答手順をわかりやすく説明していますし、どこで耳をしっかりと集中させておくかなどの具体的な内容がたくさん書かれています。
 
パターン別に体系化されており、1日でやる量も指定してくれているので、継続的に取り組む上では最適な問題集と言えます。
 
<2. TOEIC(R)テスト新形式精選模試リスニング2>
問題集として優秀なのはこの一冊です。
これにはPart1,2も含まれていますが、時間のある人はそれも合わせてやると良いでしょう。

なんといってもそのクオリティには定評があります。
また5回分も載っているので、問題集としては十分な量と言えます。

リスニング力をアップさせるためのコンテンツ

その他で、リスニング能力を向上させる上で効果があったと感じるものをいくつか紹介します。
電車に乗っているとき・歩いているとき・待ち合わせで暇なときなど、スキマ時間を有効に活用できるものを選びました。

①podcast

現在様々なところで、英語を教育する目的で作られたpodcastが公開されています。
自分がよく使っていたのはSpotifyのポッドキャストです。
海外のニュースをゆっくりとした速度で聞けたり、日常英会話のフレーズを勉強できたりします。

②洋楽

楽しく英語を勉強するという点では、洋楽は最もポピュラーなコンテンツでしょう。
英語好きの人は洋楽好きな人が多いです。
歌詞の意味を調べ、聞き取りに集中して聞くことで、リスニング能力の向上になります。

③youtube

少し慣れてきた人は、YouTubeで英語圏の人が作成している動画を見るのもよいでしょう。
自分の興味のある映画のレビュー動画などだと、内容もつかみやすいのでおススメです。

TOEICの勉強方法 [リーディング編]

TOEICの勉強方法 [リーディング編]

まずは模試をやってみよう

リーディングでも、初めにやることは変わりません。
自分の実力を測定して、できることやできないことを把握し、苦手・得意を認識するのでした。
 
ただ、リーディングでは、実力を測定する際にはきちんと模試に取り組みましょう。
一度スマホで簡易的に実力を測定できるアプリに取り組んだのですが、自分の数回の模試の結果とはかけ離れた結果になっており、正しく測定できるように設計させていないのだと思いました。
 
さらにリーディングはリスニングに比べて勉強すべき内容が多いので、きちんと模試をやらないと、自分の苦手なところが全く見えてきません。
漠然としたまま終わってしまいます。
 
こういう理由から、まずは問題集なりで一回分のテストを受けましょう。
その上で自分のできないことを解析する作業に入っていけるのです。

パート別おすすめ参考書・問題集

Part5

part5では文法問題の一問一答形式です。
これもやはり数をこなすのが一番だと思います。
参考書としても問題集としても優秀な一冊があるのでご紹介します。
 
<TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問>
この問題集でpart5は大丈夫だと思います。
品詞問題のパターン化をしっかり行っているのが評価するポイントです。
さらに1000問も問題があるので、終わらせるのには1か月くらいかかります。
問題のクオリティも本番に近いので、これだけ演習しておけば十分でしょう。
part5はあまり時間をかけていられないので、たくさん問題を解いて早く解答できるようになるというのも大切です。
その点でも、この問題集は理にかなっています。

Part6

part6では、part5のような文法問題の他にも、ボキャブラリーに関する問題が多数出題されており、かなり差が付きやすいパートになっています。
 
個人的には、問題集よりも単語帳を勉強するのが良いでしょう。
私の使っていた単語帳を紹介します。
 
<1. キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE990>
キクタンのいいところは、その使いやすさにあります。
単語だけではなく、その類義語や品詞変化形なども掲載されているので、様々な単語を関連付けて覚えておくことができます。
さらに例文も載っているので、実用的なカタチを理解することもできます。
 
私はSCORE990を使っていましたが、自分の実力に合わせて難易度を選ぶと良いと思います。
模試で700点代の人はSCORE800のものを、500点代の人はSCORE600のものからやると良いでしょう。
 
<2. TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ>
TOEICの単語帳としては最も有名なものである「金フレ」です。
私は大学に入って初めてTOEICの勉強をするときに、この単語帳を使っていました。
 
この単語帳の良さはやはりコストパフォーマンスです。載っている単語の出題率はやはり高いのです。
単語数は1100個くらいでしょうか。ボリュームとしてはあまり多くはありませんが、その分厳選された単語帳といえます。
 
600点代、700点代前半くらいで伸び悩んでいる人は、金フレをしっかり何周もすることで800点代に安定して乗ることも可能だと思います。

Part7

私のpart7の勉強方法は、初めは「英語の本・記事・漫画をたくさん読み漁る」というものでした。
何しろ私も英語の文章を早く読む能力が備わっていなかったのです。なので、とにかく英語になれるのが優先させるべきだと思ったので、洋書を買って読んだり、ニュース記事の英語版を読んだり、という勉強方法をずっとやっていました。
 
この方法は700点代までは効果がありましたが、そこからはどうも伸び悩みました。
そこで初めて参考書を買って取り組んだら、800点代まで簡単に上がりました。
自分のやったものを紹介します。
 
<極めろ!リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 7>
こちらの参考書はかなり新しく、その分コンテンツも充実しています。
 
まずいい点として、パターンを完全に網羅していることがあります。
例えばメールのやり取り、商品の紹介記事、複数の文書にわたって内容が展開されるパターンなど、TOEICで出やすいものはほとんどこの問題集でカバーされています。
これによって自分の苦手なパターンも把握できて、その後の学習の効率化にもつながってくれます。
 
問題の量が多いのも良い点です。
各パターンに対して問題がいくつか附属しているので、全て終わるころには相当の実力がついていると思います。
 
もし、一人で思うように勉強が進まないようなことがあれば、家庭教師教えてもらうのも一つの方法だと思います。

おわりに

紹介した本をやることで、私は900点代に乗せることができました。
道のりは長かったですが、それだけやりがいもありましたし、英語の力もついたと思います。
 
TOEICを勉強するのに早すぎる・遅すぎるはありません。
英語が好きで、将来英語系の仕事をしたいと思っている人には強くオススメする資格です。
 
周りと差をつけるためにも、いち早く対策を初めておきましょう。

この記事を書いたのは

現役阪大生ライターS

家庭教師ファーストの登録教師。大阪大学工学部に在学中。TOEICのスコアは900点台。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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