家庭教師ファースト教育コラム音楽・楽器

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【親子連弾】ピアノ発表会にオススメ連弾曲24選!~学年・レベル別に紹介~

  • 音楽・楽器
  • 最終更新日:2024.03.07
  • 音楽家庭教師ライター H.K

ピアノの演奏には、ソロだけではなく、1台のピアノで複数の人が同時に演奏する「連弾」という形態があり、2人4手や3人6手等、その形式は状況によって様々となっています。ピアノの発表会では、親子や兄弟姉妹、もしくは先生と連弾することが多いですね。本記事では、連弾におけるピアノの発表会でのオススメ曲について、年齢・曲のジャンルごとに分類してご紹介していきます。

全ての項目において、それぞれ3曲をご紹介しており、1曲ずつ順番に①初級、②中級、③上級レベルとしているため、選曲の際の参考にして頂けますと幸いです。詳細なレベルについては、星の数(1~10個)で示しておりますので、こちらも併せて参考にして頂ければと思います。

なお、家庭教師ファーストでは音楽の家庭教師も紹介しております。練習に困った際にはぜひ私たち家庭教師にもご相談ください!

この記事の目次

<小学生ペア編>クラシック連弾曲3選

小学生ペア編クラシック曲3選

①「愛の挨拶」/エドワード・エルガー ★★

幅広い世代の方に知られている「愛の挨拶」という曲は、曲調が柔らかく、技術的にも難易度がそれほど高くないため、小学生ペアの連弾には最適な曲になります。演奏のポイントは、1つひとつの音を丁寧に打鍵することです。パタパタと鍵盤に下ろすタッチではなく、指の芯はしっかりと保ちながら、指の下ろす速度を調節して丁寧に打鍵するようにしましょう。

また、表現の面では、大人っぽい豊かな表現が適しています。小学生らしいエネルギーは大切ですが、それを前面に出すというよりも、温かく穏やかなイメージを持って演奏するとこの曲の良さが表れる演奏になるかと思います。演奏時間は、約2分です。

②「天国と地獄」序曲より/オッフェンバック ★★★

この曲を聴いて、多くの方は「運動会の徒競走」を思い浮かべるのではないかと思います。躍動感がありエネルギーに満ちている曲調が、小学生ペアでの連弾にふさわしい曲です。テンポが速いことにより、難易度が高い曲であると感じますが、プリモ、セコンド共に小学生でも無理なく演奏出来るレベルとなっています。

この曲を演奏する上で特に大切なことは、2人で合わせるべきポイントをきちんと合わせるということです。連弾は、基本的に2人で合わせるということが大切になりますが、この曲はお互いの動きが細かくなっているため、合うべきポイントで縦のラインが合わなければ混沌とした演奏になってしまいます。

同じような動きになる時には特に縦のラインに注意を払い、1つひとつのポイントを決めながら進んでいくようにしましょう。そのようにすることで、曲の快活さや躍動感に磨きがかかります。演奏時間は、約2分です。

③「ラデツキー行進曲」/ヨハン・シュトラウス1世 ★★★

ラデツキー行進曲は、クラシックの行進曲の中でも特に有名な曲となっています。曲のオープニングと捉えられるような華やかな旋律から始まり、行進曲ならではの規則正しい拍感が特徴です。

プリモ、セコンド共に、伴奏パートを担当する場合はテンポによりシビアに、旋律パートの場合は、伴奏パートが作り上げたテンポ感に乗るようなイメージで演奏していきます。行進曲というジャンルの曲であるため、規則正しいテンポ感で演奏することを常に心掛け、その中で強弱の変化や音質の変化を利用して表情を付けてみてください。演奏時間は、約3分30秒です。

<小学生ペア編>ポップス連弾曲3選

小学生ペア編ポップス曲3選

①映画『魔女の宅急便』より「海の見える街」/久石譲 ★★

ジブリ映画『魔女の宅急便』で演奏されている「海の見える街」の連弾ですが、2人で演奏することにより、ソロの時とは印象が大きく変わる曲です。広がりを持つ冒頭に始まり、そこから可愛らしいリズムの旋律が続いていきます。

演奏する上でのポイントは、プリモとセコンドによるリズムの掛け合いを意識しながら演奏することです。ソロでは主旋律を追ったメロディーラインが一般的ですが、連弾では合いの手が入って主旋律の可愛らしいリズムとの掛け合いのような形にアレンジされているものが多くなっています。お互いのリズムを聞き合い、プリモとセコンドが会話をしているかのような演奏が出来ると、連弾でこの曲を演奏する良さが出るかと思います。

②映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』より「彼こそが海賊」/クラウス・バデルト ★★★

映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマ曲となっているこの曲は、連弾で演奏することにより、ソロでの演奏と比較して音の厚みや迫力が増して躍動感溢れる演奏になります。刻みが多い部分と、横に流れる旋律の部分がありますが、特に刻みが中心となる部分では、2人でタイミングを合わせることでダイナミックな演奏になるところがポイントです。

どの拍に重心を乗せるのか、リズムの感じ方をどのように統一するのか等、演奏前の段階で決めておくようにしましょう。演奏だけで整わない場合には、手拍子でリズムの取り方や感じ方を合わせる練習が効果的です。

また、躍動感ある旋律から横に流れる旋律への切り替わりが瞬時に行われることもこの曲の特徴で、短い時間の中で音色を使い分ける技術が求められます。どちらかが前部分の音色を引きずってしまうと変化が感じられないため、2人で音色のイメージを統一し、切り替わりが聴き手に明確に分かるような演奏を目指してみてください。

③「カイト」/嵐×米津玄師 ★★★★

米津玄師さん作曲、グループの嵐がカバーしたこの曲は、優しい雰囲気でありながらも力強く前進していく曲調が特徴です。この曲の演奏のポイントは2つあり、1つはクレッシェンドを効果的に利用することです。

穏やかな曲調から力強い曲調になる部分が多いため、その移り変わりとしてクレッシェンドを強めにかけることで曲調の対比が見えやすくなります。また、穏やかな部分を長く残しておくこともポイントになるため、クレッシェンドは力強い曲調へと移り変わる前までかけないようにし、後ろに寄せてやや急激にかけると効果的です。

2つめは、伴奏に当たる部分のリズムを固めにとることです。主旋律は、流れるような滑らかさが大切になりますが、それとは対照的に伴奏や合いの手の形はリズムや拍を固めにとることにより、聴き手はその対比を楽しむことが出来ます。あえて、固めの音色や打鍵で演奏することを心掛けてみてください。

<中学生ペア編>クラシック連弾曲3選

中学生ペア編クラシック曲3選

①「カノン」/パッヘルベル ★★★

パッヘルベル作曲の「カノン」は、ピアノのソロ曲として演奏される機会が多い曲ですが、連弾としても楽譜がアレンジされています。連弾ならではの音の厚みが特徴的となっており、旋律がプリモ、セコンドと入れ替わって進行していく点がとても魅力的です。

連弾曲では、この曲のようにプリモ、セコンドの両パートがそれぞれ主旋律を担当する場合が多いですが、この「カノン」では、入れ替わりが流れるように自然に行われていく点が素晴らしいところかと思います。元々、曲調としても流れがある曲であるため、主旋律が入れ替わる場合は、それぞれが前のパートの演奏をよく聴き、曲調に乗ってあたかも同じパートが担当しているかのような自然な受け渡しを心掛けてみてください。

②組曲「動物の謝肉祭」より「終曲」/サン=サーンス ★★★★

この曲は、全14曲から構成されている組曲の最終曲になります。「終曲」という副題がついている通り、フィナーレにふさわしい明るい曲調が特徴で、曲の冒頭からインパクトのある演奏が重要です。

明るい音色に加え、キレのあるタッチで演奏していくと、華やかな印象を与えることが出来ます。この曲の難しい点は、随所に出てくる速いパッセージの流れの作り方です。このパッセージは、1人で演奏するのでなく、プリモとセコンドが入り混じるように担当するため、演奏者が変わることによって流れが途切れてしまう恐れがあります。

曲の流れに乗って演奏することを第一に、音量や打鍵のタッチを2人で揃えたり、それぞれの入りと終わりを工夫したりすることにより、1本の旋律となるよう意識してみてください。演奏時間は、約2分30秒です。

③ボヘミアの森Op.68-1「糸紡ぎ」/ドヴォルザーク ★★★★★

この曲は、「ボヘミアの森」というピアノ小品の中の第1曲に当たり、連弾ならではの難しさが随所に存在します。冒頭から推進力のあるスタートで始まり、中間部を経て冒頭のテーマに戻って来るという曲の形式です。

この曲を演奏する上でのポイントは、音の重心の置き方やテンポの調整を2人でぶれることなく合わせることであり、これはこの曲の連弾ならではの難しさでもあります。プリモとセコンドがそれぞれ異なる動きをしていながら、フレーズの頂点や重心に至る部分では音が一体となるような構造になっており、ポイントとなる場所で音を一点に集めることが必要になります。

異なる動きからあるポイントで音を合わせ、そこからまた異なる動きを始めるという流れがあり、いかにそのポイントでフレーズの重心を合わせて推進力を増していくのかということが大きな鍵です。

また、テンポの移り変わりを2人で合わせるということも難しさであり、どのタイミングで減速、及び加速をしていくのか、どのようなテンポで進んでいくのかというのは統一が難航する部分です。それぞれの演奏者が自らの中でより細かく拍を感じておくと共に、2人の間で共通したテンポ感を持っておくようにしましょう。演奏時間は、約5分です。

<中学生ペア編>ポップス連弾曲3選

中学生ペア編ポップス曲3選

①映画『STAND BY MEドラえもん』より「ひまわりの約束」/秦基博 ★★★

初級中学生ペアのポップス曲として、「ひまわりの約束」をご紹介します。この曲は、2014年にリリースされ、映画『STAND BY MEドラえもん』で用いられた温かな雰囲気を特徴とする曲です。

曲調が温かく柔らかいため、2人で演奏することにより強さとして音が増すのではなく、幅の広がりとして音が増していく感覚が表現出来ると良いかと思います。そのためには、丁寧な打鍵を心掛けると共に、落ち着いた音色で演奏することがポイントです。

連弾で演奏する場合、特にソロでも演奏可能な曲の場合には、どのような部分で連弾としての良さを表現するのかということは常に考えていく必要があります。演奏者が2人になるということで音の厚みが増すのは必然的に起こりますが、縦に増して迫力を生むのか、横に増して豊かさを生むのかというのは、それぞれの曲によって異なるところです。

この曲の場合には、ソロでの演奏では表現しきることが出来ない旋律の広がりや音の温かさに注目し、ピアノ全体を響かせるようなイメージを持って演奏することが最適です。そして、フレーズを長く捉えることにより、旋律の広がりを表現することが出来ます。歌詞と照らし合わせ、フレーズの方向性を2人で共通のものにしていきましょう。

②映画『菊次郎の夏』より「Summer」/久石譲 ★★★★

この曲は、映画『菊次郎の夏』で用いられたもので、タイトルは「summer」ですが、5月頃を思い浮かべられるような爽やかな曲調の曲です。演奏する上では、歯切れの良いリズムと横に流れる旋律の対比を表現出来ると、1曲の中で様々な要素を楽しむことが出来ます。

また、ジブリ映画の曲は、全体を通して曲調が壮大なものが多いため、ペダルは基本的に全開で踏んで演奏する場合が多いですが、この曲は歯切れの良さを表現するという観点からペダルの使い分けが鍵を握ります。

ピアノのペダルは、具体的な踏み方の種類というものが厳密に決まっている訳ではありませんが、「ペダルは耳で踏む」と言われることもあり、聞こえてくる音によって踏み方を変化させていく必要があります。この曲の場合も、楽譜上に細かなペダルの指示は無いため、演奏する音をよく聞き、浅い踏み替えにしたり、ポイントとして一時的に踏んだりと工夫を凝らしてみてください。

③「怪物」/YOASOBI ★★★★★★

これまでご紹介してきた曲は、プリモとセコンドのレベルがほとんど同等のものでしたが、この曲はプリモのレベルがセコンドよりやや高くなっています。プリモ、セコンドそれぞれに難しさがある曲ですが、プリモは細かい音符の連続が多く、テンポが速い曲であるため、演奏に高度な技術を必要とします。

連符ではないため、粒立ち良く演奏することに加え、リズミックに演奏することも大切です。セコンドには、際立って難しいパッセージというものはありませんが、伴奏に動きを持たせるようなタッチの変化が求められます。

重心を乗せる音と軽快なタッチにする音を弾き分け、伴奏から曲に動きを持たせるような演奏が出来ると良いかと思います。プリモとセコンドが担う役割が異なる曲であるため、それぞれのパートの良さを演奏によって引き出し、より立体的な曲へと仕上げていきましょう。

<高校生以上ペア編>クラシック連弾曲3選

高校生以上ペア編クラシック曲3選

①「ハンガリー舞曲第5番」/ブラームス ★★★★★

ブラームス作曲のハンガリー舞曲と聞くと、この5番を想像される方が多いのではないかと思います。ソロとして演奏されることもある曲ですが、基本的には連弾で演奏されることの方が多い印象です。

快活なテンポ感と疾走感溢れる曲調が特徴で、2人の演奏の要素がピッタリと揃うと、そこに力強さが増していきます。安定したテンポ感で曲を引っ張っていく演奏者と、速いパッセージで曲の熱量を高めていく演奏者、それぞれが演奏の中での役割をきちんとこなしながら1つの曲として作り上げていくと良いかと思います。

また、表現の面においても内容が充実している曲です。しかし、その分、演奏者間での表現に関する認識がある程度揃っていることが大切であるため、rit.のタイミングや強弱の設定など細かな部分までお互いに話し合い、演奏に反映させていくようにしましょう。演奏時間は、約2分30秒です。

②「スラブ舞曲第10番」Op.72-2/ドヴォルザーク ★★★★★★

この曲は、ピアノの連弾のために作曲されたもので、後に管弦楽用に編曲された経緯があります。演奏時間はそれほど長くない曲ですが、その中で場面の転換が多くあり、それぞれの場面の色や特徴を掴んで表現出来ると良いです。

短調からスタートしますが、冒頭からの暗さを感じさせないような長調へと転換し、曲調も軽やかで可愛らしいものになります。全体としては、短調をベースに進行している部分がありますが、場面転換に伴って調性も変化していくため、短調と長調のそれぞれの面について、タッチや音色を変化させることで繊細に奏でる意識を持ちましょう。

また、舞曲ということで3拍子の拍感が非常に大切です。フレーズとしては、4小節で大きく1つのフレーズと捉えることが出来るため、フレーズの先頭に来る音ははっきりとした音の入り口を見せるように心掛けると良いです。演奏時間は、約3分30秒です。

③組曲「くるみ割り人形」Op.71aより「トレパーク」/チャイコフスキー ★★★★★★★★

バレエ作品『くるみ割り人形』の中で用いられているものが組曲「くるみ割り人形」であり、「トレパーク」はその中の1曲になります。組曲「くるみ割り人形」は複数の曲で構成されており、その中から選曲する場合には、1曲ずつの演奏時間がそれほど長くないことから単体で演奏される機会は少なく、いくつかの曲を組み合わせて演奏されることが多いです。

この曲は、明るい曲調で快活に進んでいく部分に魅力があり、聴き手に華やかな印象を与える1曲です。テンポが速いため、随所に出てくる和音は掴むようなイメージで確実に決める意識を持ちましょう。フレーズとして決めるべきポイント、音楽的に決めるべき和音を1つずつ確実に決めることにより、曲の推進力が増していきます。

曲の終結にかけてテンポを速めていく構成となっているため、冒頭から終結まで推進力を保ったまま演奏出来ると良いかと思います。テンポを変化させていく部分では、変化を始めるところから最終的に目標とするテンポについて、2人で情報を共有し、タイミングを揃えていく練習を重ねてみてください。演奏時間は約1分30秒です。

<高校生以上ペア編>ポップス連弾曲3選

高校生以上ペア編ポップス曲編3選

①「白日」/King Ghu ★★★★

この曲は、2019年にリリースされた曲で、リズムの取り方や表現に高いレベルを必要とします。曲全体の構成としては、音数がそれほど多くなく弾きやすいものとなっていますが、はっきりとした拍の中で独特なリズム感を生み出していくところがこの曲の難しい点です。

含みを持ったリズムの取り方をする部分もありますが、決めるポイントではリズムを固く取ることで対比が生まれます。また、連弾で演奏することによって、さらにリズムが複雑に絡み合って進行するため、より対比を明確に意識することで曲の特徴を上手く捉えた演奏になるかと思います。

②映画『君の名は。』より「スパークル」/RADWIMPS ★★★★★★

新海誠監督の映画『君の名は。』のテーマソングとなった「スパークル」は、ソロでのアレンジもありますが、連弾での演奏の方がスケール大きく演奏出来るという魅力がある曲です。冒頭から続く3連符が曲のベースとなっており、終始3連符を主旋律や伴奏に含みながら進行していきます。ポイントとしては、主旋律以外にある3連符が主旋律の音量を超えないようにバランスを取ることです。

3連符の連続は、音数が多い状態で進行していくため、曲の基本となる背景を作り出すために用いられているものが、弾き方によってはその役割を壊してしまうことがあります。多くは、プリモとセコンドでこの3連符の連続を担当する時と主旋律を担当する時がそれぞれに分かれているため、3連符の連続を担当する時には相手が演奏している主旋律の音をよく聞きながらバランスを取ることが大切です。

曲全体としては、似たような主旋律が繰り返されるためそれぞれをどのように聴かせるのか、クライマックスをどこにもっていくのか2人でよく構想を練って演奏するように心掛けてみてください。映画音楽は、映画のスケールに合うように作曲されていることもあり、曲が持つインパクトも大きく壮大なものが多いです。曲の力に負けないような演奏に仕上げられると良いかと思います。

③「グッバイ宣言」/Chinozo ★★★★★★★

この曲は、プリモ・セコンド共に非常に高い演奏技術が求められる曲です。プリモとセコンドの両者に速いパッセージでの演奏があるため、どちらかが崩れてしまったり、タイミングがずれてしまったりすると混沌とした演奏になりがちです。それぞれの演奏者が練習を重ね、そこからお互いにタイミングを合わせながら整った音楽へと仕上げる作業をしていくと良いかと思います。

そして、テンポが速いポップスは、特にリズムを固く取ることで決めるべきポイントが決まってエネルギーのある演奏になります。テンポが速いことで流れるように進んでしまうこともありますが、リズムや拍子まで流れてしまうと終着点が無い演奏になる恐れがあります。文章に例えると、句点が無い文章の羅列を読むような状態です。

テンポが速いことによって、その速さに任せて弾きたくなってしまいますが、リズムは思っている以上に正確に取るように意識し、決めるべきポイントでは2人で縦のラインを揃えて着地点を踏みながら演奏することが大切です。

<3人6手編>クラシック連弾曲3選

3人6手編クラシック曲3選

①「モルダウ わが祖国より」/スメタナ ★★★★

この曲は、元々「わが祖国」という連作交響詩であり、オーケストラの編成で演奏されることが一般的ですが、3人6手用として楽譜がアレンジ・出版されています。難易度はそれほど高くはありませんが、多様な楽器で演奏されるオーケストラの原曲と比較すると、ピアノの音色のみでの演奏となって平坦に聴こえてしまう恐れがあるため、音色づくりが非常に大切になります。

それぞれのパートが、本来であればどのような楽器によって演奏されているのかということを分析し、「ピアノ」という1つの楽器の中で出来る限り再現が出来るような演奏を心掛けてみてください。演奏時間は、約2分30秒です。

②「6手のための3つの小品」より「1.ワルツ」/ラフマニノフ ★★★★★

この曲は、3人6手の連弾のために作曲された数少ない曲の1つになります。ワルツであるため3拍子のリズムに乗った演奏が大切ですが、人数多いことによる音数の多さや音の厚みにより曲調が重い印象になりがちです。

強拍部分以外はなるべく軽やかに演奏することを心掛けると共に、出るべき音と裏方に回るべき音を弾き分けて、聴き手にも3拍子の拍間が伝わるような演奏を作り上げていきましょう。演奏時間は、約3分です。

③「トルコ行進曲」/モーツァルト ★★★★★★

この曲は、幅広い方に馴染みのあるピアノソロの曲が3人6手にアレンジされたものです。完全にアレンジという形になるため、原曲にはない音が沢山加わって「豪華なトルコ行進曲」というイメージが近いかもしれません。

演奏に際しては、第1に原曲の旋律をしっかりと響かせ、その上でこの曲にしかない音を所々で聴かせていく構図が良いかと思います。全体を通して、全ての音を全力で演奏するのではなく、聴かせるべきポイントを曲のアクセントとして捉えながら、豪華でありつつも内容はスッキリと整うようにすると、この曲の面白さが活きる演奏になります。演奏時間は、約3分です。

<3人6手編>ポップス連弾曲3選

3人6手編ポップス曲3選

①映画『ハウルの動く城』より「人生のメリーゴーランド」/久石譲 ★★★

映画『ハウルの動く城』でお馴染のこの曲は、3拍子のワルツ調が特徴の曲です。どこか素朴さが感じられる曲ですが、3人6手での演奏となると音数が増えることで華やかな印象を抱きます。

元々は、高音部に主旋律が多い曲ですが、3人6手のアレンジではどの音域にも主旋律があることが特徴的で、低音域が奏でる主旋律は同じメロディーラインであっても高音域の時とは違う印象を受けます。

主旋律としての形が変化していなくても、音域が変化することによって聴き手には様々な印象を与えることが出来るため、各パートでどの様な演奏が自分の演奏する音域にマッチしているのか、試行錯誤を重ねて最も合う弾き方を見つけてみてください。

②「エレクトリカル・パレード」/ジャン=ジャックペリー,ガーションキングスレー ★★★★

この曲を聴いて、多くの方はディズニーのパレードを思い浮かべるのではないでしょうか。パレードの行進に向いているということは、すなわち規則正しく進んでいくテンポ感が演奏の鍵になるということです。

3人での演奏となると、それぞれのテンポ感やリズム感があるため、それぞれが独自の感覚で演奏してしまいがちですが、演奏の個性は出た方が良い場面と3人で調和させた方が良い場面があり、この曲のテンポ感については後者に当たります。3人で共通したテンポの認識をもち、低音域の伴奏パートを中心に安定したテンポ感で演奏出来ると良いです。

それとは対照的に、それぞれが担当するパートの動きについては、演奏の個性を発揮すると華やかな印象が生まれます。曲全体を通しておおまかには、高音域が主旋律と合いの手、中音域が主旋律、低音域が伴奏を担当する構成になっているため、それぞれの役割を明確にし、そこに個性をプラスすることによって、そこで演奏している3人にしか奏でることが出来ない演奏を目指しましょう。

③「Sing・Sing・Sing」/ルイ・プリマ ★★★★★★

この曲は、1900年代前半にジャズ歌手兼トランペット奏者によって作曲されたもので、吹奏楽界で演奏される機会が多い曲になります。ピアノで演奏されることはあまりないため、ピアノ奏者にとってはそれほど馴染みがある曲ではないかもしれませんが、音楽としては非常に有名な曲となっています。

この曲の演奏のポイントは、異なる演奏者で奏でられる主旋律のタイミングを揃えて演奏することです。主旋律の構造としては、それほど難易度が高いものではありませんが、リズムの取り方が複雑な曲であるため、縦線のずれが生じやすいです。

リズムの取り方や感じ方を演奏者間で統一し、細かな音符まで合わせることが出来るとカッコ良い演奏になります。また、ジャズの要素が含まれているため、拍の取り方は基本的に裏拍に重心を置く形です。前進していく演奏というよりは、1つひとつの音を置きながら進んでいくイメージで演奏するとジャズの要素が効いた演奏に仕上がるかと思います。

終わりに~連弾だからこそ~

終わりに

ここまで、ピアノの発表会でオススメな連弾の曲についてご紹介してきました。「ピアノの演奏」と聴くと、ソロでの演奏がイメージされがちですが、大きな演奏会やコンクールでも連弾部門が設置されていることがあり、ソロとは異なる世界観を味わうことが出来ます。

連弾だからこそ奏でることが出来る音の厚みや迫力、スケールの大きな演奏は非常に魅力的です。人数が増える分、演奏において気に掛ける点が多くなりますが、その分本番でやり遂げた時の達成感も大きいため、沢山の方に連弾の楽しさや面白さを味わって頂けたらと思います。この記事が挑戦を考える際の参考になりましたら幸いです。

また、家庭教師ファーストでは音楽の家庭教師も紹介しております。練習に困った際にはぜひ私たち家庭教師にもご相談ください!

この記事を書いたのは

音楽家庭教師ライター H.K

家庭教師ファーストの登録家庭教師。5歳からピアノを始め、ピアノコンクール全国大会に複数回出場、上位入賞経験あり。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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