家庭教師ファースト教育コラム大学受験

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【化学編】大学受験「化学」の勉強方法を、現役東大生が解説!

  • 大学受験
  • 2021.10.12
  • 現役東大生ライター H

理系の皆さんの多くは、理科の選択科目として化学を履修するかと思います。
ほとんどの理系学生が化学を選択している以上、化学で周りに遅れをとらない、さらに差をつけることが望ましいですよね。
 
しかし、化学は内容がとても多く、学校によっては少々無理のあるカリキュラムとなっている場合もあります。
学校の授業について行くのが精一杯、または、授業は真剣に聞いていても模試等でなかなか結果が出ないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
 
今回は現役東大生の筆者が、そんな化学の攻略方法をお伝えしていこうと思います。
なお、私も含め家庭教師ファーストには現役大学生・社会人やプロの家庭教師が多数在籍しています。
家庭教師を付けて相談してみるのも一つの手かもしれません。

大学受験の化学との向き合い方

大学受験の化学との向き合い方

英数国に比べて、理科はそれまで重要ではないと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、受験において意外と差がつきやすいのが理科です。
理科は高校の2, 3年間ほどですべての内容を学習するため、受験直前まで新たな内容を覚える必要があり、その内容も膨大です。
その結果、演習が不十分な人とそうでない人の差が大きく点数に表れます。
  
しかし、効率的な勉強法をすれば、比較的短期間で受験直前まで成績を上げ続けることができるのも理科の特徴です。
それはいったいなぜでしょうか。
 
まず、数学や英語に比べ、理科は独立した内容なので、例えば中学校まで理科が苦手だった人でも高校に入ってからしっかり学習することで高得点を目指すことができます。
また、化学を例に挙げると、理論・無機・有機という3つの独立した分野からなるため、何か1つ苦手な分野がある場合でもほかの分野で点数を稼ぐという戦略も立てることができます
さらに、特に無機や有機は覚えた分だけ点数に直結するので、受験前の追い上げにはもってこいです。
  
このように、理科はコスパの良い「美味しい」科目と言えます。
しかし、誤った勉強法では頑張ってもなかなか成績は上がっていきません。
以下では、コスパ良く化学の成績を上げるための学習法のヒントをお伝えしていこうと思います。

高校3年になるまでにしておくべきこと

高校3年になるまでにしておくべきこと

受験勉強は、高3になってから必死に頑張れば間に合うと思っている方も多いのではないのでしょうか。
筆者の経験から、答えは ”No” です
もう少し具体的に言うと、高3になって受験勉強をスタートさせるため、最低限、高1, 2の間にそのための準備をしておくことが必要です。
それでは、どんな準備が必要なのでしょうか。

まずは勉強習慣をつけることが最優先

どんな教科でも共通して言えることは、机に向かう習慣をつけることが重要ということです
高3になった瞬間、いきなり10時間勉強しようとしてもなかなか難しいですよね。
 
いざ受験勉強を始めようとしたときに、良いスタートダッシュを切るため、どうしたら集中力を維持できるのか、集中が切れたらどう切り替えればよいのか、どのような勉強法が自分に合っているのか等、高1, 2の間に知っておく必要があります。
そのため、高1, 2の間で最低限の勉強習慣をつけておき、自分の攻略法をリサーチしておきましょう。

大学受験化学の準備運動

化学については、定期テストで安定した点数をとる、小テストで満点に近い点数を目標にするなど、学校のテストなどをペースメーカーにしておけば、最低限の知識は身につくはずです。
学校のテストが疎かになってしまっている人は、今一度見直してみましょう。
難しい問題を解けるようにすることより、基礎をしっかり作ることが重要です。
 
また、化学は煩雑な計算が多く、それが苦手の要因である人も多いのではないでしょうか。
計算が多い理論化学で点を取るためには、高3になる前に、ある程度の計算練習を積んでおくことが望ましいです。
また、計算には早く正確な答えを導くためのコツも存在します。
学校で配られる問題集などで、たくさん計算の練習をしておきましょう。

理論化学の勉強方法

理論化学の勉強方法

理論化学は、問題をたくさん解いたもの勝ちです。
ある程度の量の問題を解いていれば、実際の入試の時に「見覚えがある!」という状態をつくることができます。
また、たくさん問題を解いて処理能力を身につけることも大切です。
 
以下では、問題をたくさん解いているけど成績が上がらない、自分の方法であっているのか分からない、という方にいま一度確認してもらいたい事項を挙げていきます。

計算量をなるべく減らす

理論化学の特徴といえば、やはりその計算量です。
有効数字にもよりますが、3桁×3桁のひっ算など、地味に面倒な計算がとても多いです。
ミスを減らし、時間短縮のためにも、なるべく計算量は減らしたいものです。
 
皆さんはいつも工夫して計算ができているでしょうか。
例えば、掛け算の次に割り算をする必要のある場合、筆者が担当している生徒さんを見ていると、掛け算の答えを出してから割り算をしていたりする場合が多いのですが、こまめに計算するよりも、分数の形で表して最後に一気にまとめて計算する方が楽な場合が多いです。
問題によっては約分できるように設定されている場合もあるため、計算はなるべく最後までとっておいて、簡単な形にしてから計算することを意識しましょう。
 
このような感覚は、自分で問題を解いていかないとなかなか養うことができません。
普段の問題演習の時から、答えが合っていることだけで満足せず、その計算方法が適切であったか見直す習慣をつけましょう。

図を描いてイメージする

理論化学はただ計算するだけではありません。
問題文を読んで、どんな現象が起こっているのか解釈し、それを式に起こすことが必要です。
 
難関大になればなるほど問題の設定が複雑になるため、どんな現象が起こっているのか、1度問題文を読んだだけでは把握しきれない場合があります。
その時に有用な手段が図を描くことです。
当たり前のことに思えるかもしれませんが、意外とできない人が多いのも事実です。
 
例えば、水和物の析出の問題を例に挙げてみましょう。
単純な析出であれば式をいきなり立てることができるかもしれませんが、温度を何度か変えて途中で蒸発をおこしたりする問題の場合、各ステップの状況を整理することが必要になってきます。
この時に図を描くことができれば、すんなり立式できる場合が多いです。
 
問題を読んで式を立てることが難しいという人は、状況を図に描くということを意識してみましょう。
図を描くことは煩わしく、時間がもったいないように感じるかもしれませんが、最終的にはそちらの方が効率よく解き進めることができるかもしれません。

化学用語を言葉で説明する

配位結合、電気陰性度、沸点、蒸気圧、溶解度、気液平衡、ヘスの法則、溶解度積、分極…
化学では用語がたくさん出てきます。
それでは、例えば上記の言葉を日本語で正確に説明することができるでしょうか?
正確に説明しようとすると、なかなか難しいものもあるのではないでしょうか。
 
どうしても教科書を読むときは、公式ばかりに目がいってしまい、現象そのものを理解しきれていなかったりします。
しかし、用語の意味や現象を正確に把握しておくことは、入試問題を解くうえで非常に重要なことです。
少しでも正確に理解できていない用語・現象があるときは、教科書などで確認し、日本語で説明できるようにしておきましょう。
 
実際の試験では、少しの勘違いで全く違う答えが出てきてしまう問題や、ストレートにその現象を説明せよ、という記述問題もおおく出題されています。
特に難関大の場合、その傾向は強くなっていきます。
こういった問題で点を落とさないためには、上記のようなことが必要です。
 
筆者が受験生の時には、手帳の後半のメモのページに覚えきれていない用語とその説明を書いて、スキマ時間に確認したりしていました。
皆さんも自分に合った方法でひとつずつ覚えていきましょう。

無機化学の勉強方法

無機化学の勉強方法

無機化学は、理論・有機に比べて内容が少なめです。
そのため、受験直前の点数アップを狙うなら無機化学が狙い目です。

とにかく暗記

無機化学は、他の理論・有機の2分野に比べて暗記すれば点数を取りやすい分野です。
しかし、暗記でどうにかなるなら大丈夫だろうとたかをくくっていると、受験期に大変なことになってしまいます。
 
まず、化学でそこそこの点数をとれる人は、無機化学をしっかり学習して抜け漏れがほとんどない状態です。
そのため、少しでも穴があると差をつけられてしまいます。
さらに、実際の入試では完答して初めて点数が与えられるように設定される場合が多いため、部分的にわかっても少しでもわからない部分があって誤答すると0点になってしまい、とても勿体ないです。
 
よって、これくらいで大丈夫だろうと油断せずに、隅々までとにかく暗記することが必要です。
また、語呂合わせも多数存在するので、自分に合った覚え方で覚えていきましょう。

インプットの次はアウトプット

暗記は十分した、と思い、いざ問題を解いてみると解けない、という声を時々耳にします。
その原因は、十分にアウトプットできていない、つまり演習不足であることが多いです。
覚えきったと思ってテストに臨みあまりいい点数をとれなかった経験がある人は、問題集などを使って演習したか思い出してみましょう。
思い当たる節はありませんか?
 
これはどの教科にも、化学でいえばどの分野にも当てはまることですが、知識を身につけても、その正しい使い方がわからなければなかなか成績には結び付きません。
知識を道具に例えると、いくら良い道具がたくさん揃っていても、その使い方がわからなければ戦うことはできませんよね。
 
そこで、やはり十分な演習は必要不可欠なのです。
無機化学の分野は暗記がメインのため、覚えて終わりにしてしまいたい気もしますが、それだけで終わりにしてしまうとどうしても頭でっかちになってしまいます。
せっかく覚えたのなら、それを点数につなげるために演習をこなしましょう。
特に無機化学の金属イオンの分離の問題は、何度か問題を解いて慣れる必要があります。
 
インプットをしたら必ずアウトプットをする、このルーティーンを意識してみてください。

有機化学の勉強方法

有機化学の勉強方法

有機化学は意外に奥が深く、さらに時間のかかる問題が多いですが、攻略法さえ分かってしまえば、だんだんと解けるようになってくるはずです。
しかし、「習うより慣れろ」で、とにかくたくさん問題を解いてみましょう

押さえるべきは物質の構造と性質

まずは、入試で扱われる有機化合物の構造を書けるようにしましょう。
最初のうちは難しいと感じるかもしれませんが、傾向をつかめれば似たような化合物が意外と多いことに気が付くはずです。
問題を解くには、とにかく化合物の構造がわかっていなければ始まりません。
眺めているだけではなかなか覚えることはできないと思うので、何度も何度も繰り返し書いてみましょう
 
構造が大体書けてきたら、今度は化合物の特徴について考えてみましょう。
教科書や参考書には、酸性化塩基性なのか、揮発しやすいのか、危険であるのかなど、性質が書いてあります。
なぜその性質を示すのか、自分なりに考えてみましょう
これを続けていくと、官能基の特徴など、自然と覚えるようになります。
また、入試で初めて見るような化合物が出てきた際に、性質や反応性などを予測しやすくなります。

矢印でつなげる

アルデヒド、ケトン、カルボン酸、糖類…、と、有機化合物は実に多岐にわたります。
これらを1つ1つ覚えていくのですが、その時に個々にただ覚えるのではなく、物質同士のつながりを意識してみてください
 
例えば、アルデヒドとカルボン酸と言ったら、アルデヒドが酸化されることでカルボン酸になります。
このように、どの物質同士がどのような関係にあるのか、人物相関図のように矢印でなるべく多くつなげてみてください。
意外とすべて覚えきれていないかもしれません。
 
試験中でも、この矢印でつながれた図がパッと思いつけば問題も解きやすくなるはずです。
多くの参考書には図や表が載っていると思いますが、一度は自分の手で書いて整理してみましょう
 
ここから先はさらに具体的な勉強方法について解説していきます。
とはいえ、自分の勉強法を客観視するのはなかなか難しいものです。
不安な際は、学校や塾の先生や家庭教師の先生に相談してみましょう!

問題集、参考書の使い方

問題集、参考書の使い方

問題集や参考書の使い方は非常に重要です。
同じ問題集を使っていたとしても、使い方次第で効果がまったく違ってきます。
せっかくなら、最大限の効果を発揮した方が何倍も効率的です。
問題集、参考書の使い方は十人十色ですが、ここでは筆者のおすすめの使い方を紹介していこうと思います。

レベル設定は無理をしない

問題集は、教科書レベルの易しめのものから、難関大の過去問のみを扱うようなとても難易度の高いものまで多種多様です。
しかし、焦ってしまって基礎が完成していないのに難しい問題集に手を出してしまうと、最終的に知識の穴が露呈し、もう一度基礎に立ち返ることになってしまいます。
わからない問題に出会ったら基礎に戻ることは重要ですが、すべての問題で基礎に戻っていたら、膨大な時間がかかってしまいます。
 
たとえ周りの友人たちが難しい問題集に取り組んでいたとしても、焦って自分のレベルに合わないような問題集に取り組むことは避けましょう
問題集は多くの場合演習用に用いるものなので、自分の知識を試す場でもあります。
まずは、その問題集に取り組めるだけの知識を身につけることが最優先です。
 
もちろん、はじめからすべての問題を解けるようにする必要はありません。
しかし、間違えてしまった時にどうして間違えてしまったのかを理解し、次は間違えないようにすることが重要です。
それが可能なレベルの問題集を探してみましょう。
 
また、レベルだけではなく、自分が使いやすいレイアウト、問題数であることも大切です。
ぜひ、本屋さんに寄ってみて、自分に合うものを探してみてください。

1回解いただけで満足しない

問題集を買って、一通り解いて、間違えたところの解説を読む、それだけで満足してしまっていませんか?
 
問題集を一周しただけでは、なかなか力は身につきません。
最低限、間違えてしまった問題はできるようになるまで何度も繰り返し解きましょう
問題によっては5回、6回と解く問題もあるかもしれません。
このとき、ある程度時間をおいて解きなおしをすることで、本当に覚えたかどうかの確認ができます。
いつ問題が出されても解き方がパッと思いつくくらいに、何度も繰り返し練習することが重要です。
 
さらに、1冊の本をやり遂げていないにもかかわらず、あれこれと他の本に手を出すことは厳禁です
知識が中途半端になってムラになるうえ、解法が安定せず、時間が無駄になってしまいます。
一度やると決めた問題集は最後までやり遂げましょう。
ただし、人によって合う本、合わない本があるため、自分には合わないと感じたら潔くほかの問題集を探すことも重要です。
この面からも、参考書や問題集選びは本屋さんなどでパラパラと中身を見たうえで選ぶことが望ましいです。
 
また、間違えた問題の分析をしてみましょう
分析することで、自分がどのような問題でどのような間違いをするのかの傾向が見えてくるかもしれません。
そうすれば、ミスを未然に防ぐことが出来ます。

計算過程はノートに残す

化学の問題を解く際に、答えだけ出して終わりにしてしまっていませんか?
 
大学にもよりますが、多くの場合、筆記試験で計算過程が要求されます。
日頃から記述を意識していないと本番で良い解答はなかなか書けません。
なので、ノートには答えだけでなく、入試本番の解答を書くつもりで取り組みましょう。
 
また、計算過程をしっかり残しておくことで、間違えてしまった時にどこでミスをしたかわかりやすくなります
解き終わった後のことも考えて、計算過程は残すことが望ましいです。

おすすめの問題集、参考書

おすすめの問題集、参考書

この項では、筆者のおすすめの問題集、参考書を紹介していきたいと思います。

手始めの一冊として

セミナー化学(第一学習社)

こちらの問題集は、多くの人が学校で配布されているのではないでしょうか。
鉄板のセミナーですが、多く採用されているのにはやはり理由があります。
 
まず、問題数が多く、十分に演習することができます。
また、レベルも基礎~応用まで、1冊で実力アップが望めます。
扱われている問題は典型的なものが中心なので、必ず解いておきたい問題をカバーすることができます。
 
しかし、問題数がそこそこ多いため、中途半端に取り組んでしまうとなかなか終わりが見えません。
定期テストに合わせて取り組むなど、無理のない計画を立てましょう
基礎だけカバーしたいのであれば、発展問題をいったん飛ばすのも一つの手かもしれません。

ある程度演習をこなした人向け

重要問題集(数研出版)

こちらも鉄板の問題集です。
セミナーより難しめの問題が中心ですが、セミナーなどの基礎に近い問題集を一通り解いた後に解けば、大きな学習効果が期待できます。
扱われている問題も良問ぞろいのため、効率よく実力を伸ばすことができます。
 
別冊の解答は比較的あっさりしていますが、ポイントが端的にまとめられています。
筆者の場合、問題を解いていて気付いたことや解説にプラスして覚えておきたいことは、付箋にメモして別冊解答に貼り付けていました

実際の入試問題に近い演習を積みたい人に

標準問題精講(旺文社)

重要問題集レベルの問題集を一通り解き終わり、余力があればもうワンステップ上の問題集に取り組んでみてもいいかもしれません。
そこでおすすめなのが標準問題精講です。
 
この問題集は長文の問題が多く収録されているので、実際の入試形式に慣れたい方におすすめです。
また、記述問題の演習も十分に対応できます。
問題は難しめですが、解答解説は詳しく書かれており、理解しやすいと思います。
 
また、この精講シリーズは難易度別に数段階用意されています。
標準問題が難しいと感じる人は、まずは入門問題精講、基礎問題精講から始めてみるのも良いかもしれません。

教科書だけでは物足りない人に

理系大学受験 化学の新研究(三省堂 卜部吉庸 著)

教科書よりも深いところが知りたい、化学の本格的な勉強がしたい、という方にはこちらの参考書がおすすめです。
高校化学で習う事象が、より深く解説されています。
 
とても内容の多い参考書なので、すべて読みこまずとも、辞書代わりとして使うこともできます
問題を解いていて、あるいは、授業で習ったことに疑問が出たら、この本を参照すれば大抵のことは解決できるのではないでしょうか。
 
また、難関大学では記述問題が多く出題されます。
難関大学の記述対策にはもってこいの一冊です。
上位の大学を目指す受験生は1冊持っておいて損はないと思います。
 
また、この本と同シリーズの問題集「化学の新演習」(三省堂 卜部吉庸)も出版されています。
難易度はかなり高いですが、化学に自信がある人、難易度の高い問題に取り組んでみたいという人は挑戦してみると良いかもしれません。

効率よく暗記する

入試に出る 無機化学の要点 スピード総整理(旺文社 中川文夫 著)

こちらの本は、暗記帳のような構成になっています。
覚えるべき箇所が赤字になっており、赤シートで隠して暗記することができます。
自分でノートをまとめる手間が省け、かつ内容も詳しめに書かれているので、一からノートをまとめる時間が惜しい人、暗記帳のようなものがあったら便利だという人は、チェックしてみるといいかもしれません。
 
無機化学で出てくる物質の性質のほか、化学反応式も覚えることができるので、1冊を完璧にすれば必要な知識はあらかた押さえることができます
また、同シリーズである理論化学編、有機化学編も出版されています。

有機化学を極めたい人に

原点からの化学 有機化学(駿台文庫 石川正明 著)

有機化学を学習したけれど、志望校のレベルが高く、今の知識では物足りないと感じる方、または有機化学が好きでもっと深く学びたいという方におすすめです。
教科書のレベルよりはるかに上級ですが、これを理解できれば有機化学全体を俯瞰して見ることができるようになります。
 
内容の説明は高校生でもわかるようにかみ砕かれていて、理解しやすいと思います。
さらに問題も収録されているため、自分の理解度を確かめることができます。
また、同シリーズから、理論、無機、計算についても出版されています。

まとめ

以上、化学の勉強法を紹介してまいりました。
何かヒントが得られたなら幸いです。
 
とにかく焦らず順番通りに、丁寧に取り組むという、一見簡単そうに見えて実は難しいことが重要です。
また、何かわからない問題が出てきた時に、すぐに相談できる存在はとても心強いです。
まずは自分に合った方法を見つけ、化学の勉強を始めてみましょう!
 
なお、化学だけでなく「勉強のやり方」に不安があれば、是非私たち家庭教師に相談してみてください。
私も含め現役大学生や社会人・プロの家庭教師が、マンツーマンであなたの勉強をサポートいたします。

この記事を書いたのは

現役東大生ライター H

家庭教師ファースト登録教師。東京大学工学部。中学受験、大学受験を経験。理系科目の指導には自信あり。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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