家庭教師ファースト教育コラム中学受験

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【中高一貫校】授業進度と勉強方法について、一貫校出身者が解説

  • 中学受験
  • 2021.11.30
  • 現役医大生ライターK

受験生のみなさんこんにちは!
まずは簡単に筆者の自己紹介なのですが、関西のとある私立の中高一貫校出身で、今は医学生として医学を学んでいます。
そんな私が、進学校レベルの一貫校について赤裸々に紹介いたしますので、読んでいただけると嬉しいです。

中高一貫校ってどんなところ?

中高一貫校とはその名の通り、中学校と高校が合わさった学校のことです。
つまり、中学校を受験して無事合格すれば、高3までエスカレーター式で上がることができるところで、よく言えば楽であり、悪く言えば中弛みしやすいところです。
そのため勉強をコツコツ6年間やり遂げられる生徒さんにとってはもってこいですが、サボりがちな生徒さんには諸刃の剣の学校です。
前者になれるような勉強法を後々詳しくお教えしますので、それだけ知りたい!と思った方は最後までとんでも構いません。
では、私の出身校の実体験をもとに、時期別の勉強の進度についてお話しさせていただければと思います。

中高一貫校【中学1〜2年生】の授業進度

中高一貫校【中学1〜2年生】の授業進度

中学受験突破!その後…

合格すると、いきなり春休みの宿題が課されます。
小学6年生の春休みに勉強をするというのも癪ですが、私のところでは数学と国語の課題がでました。
4月の入学式とともに、それを提出するところから勉強は始まります。
進学校といえど、最初は一般的な学校と同じように「英語はアルファベットから」「数学はプラスマイナスの簡易な計算から」学びます

各科目の授業内容

英語は英語1と英語2にわかられ前者は筆記、後者はリスニング、コミュニケーション英語という意味で分かれています。
英語で活用していた教科書は「progress」「基礎英語1」で、どちらも公立で配られるようなものではありません
授業方針としては真面目にお硬くというよりも、楽しく学ぶ感じでした。
具体的に述べると、ネイティブによるドラマや解説動画を見て、発音や文法などを学ぶという形式が取り入れられていました。
もちろん普通の授業もありますし、バンバン当たります。
 
数学も1と2に分かれており「数学1A」「数学2B」「チャート式数学」(青チャート)を使用しました。
教科書にそって授業が進行していき、問題を解くと当てられ、授業の復習を宿題としてチャート式で解いてくる、という形がとられていました。
一般中学校と同じような感じだと思いますが、進むスピードだけは早いと思います。
 
次に国語です。
国語もまた1と2に分かれており、国語1は公立校と同じ教科書を使用していました。
中1の国語2では「しろばんば」というタイトルの文庫本を使い、一年かけて国語を学ぶ形式でした。
国語2の内容はしろばんばの内容についての記述問題をひたすら書いて添削する、という非常に難しいもので、読解力の身につく内容の濃いものであったと思います。
中2の国語2は古典基礎で、非常に簡単でした。
 
次に理科です。
理科も1と2に分かれており、1は化学・気候で2は生物でした。
教科書は公立と同じものに加え、理科資料集というものが与えられました。
化学では実験が、生物では時々あるビデオを視聴する授業が楽しみでした。
やはりこちらも授業の進度・進捗スピードは早かったと思われます。
 
社会も1と2に分かれ、それぞれ地理と日本史でした。
地理では半分くらいがビデオで、比較的楽しく楽に勉強していました。
日本史の先生は東大出身で、授業は穴埋め式のプリントのみを用いて、50分まるまる一人で日本史について語るというものでした。
私としては正直苦痛でした(笑)。

テスト対策

テスト勉強については、英語数学は課題をしっかりやっていれば、テスト直前も1教科2時間程度で充分です。
あくまでも、普段の課題をしっかりやっていれば、です。
国語理科社会については、授業で取ったノートやプリントをしっかりと見直せば、ある程度の点を取ることができます。

中高一貫校【中学3年生】の授業進度

中高一貫校【中学3年生】の授業進度

各科目の授業内容

英語で使用した参考書は「チャート式」「アクア」その他長文教材、ターゲット1400という単語帳とターゲット1100という500熟語帳を使いました。
英語1は長文読解で、英語2はリスニング・文法でした。
毎回授業の最初には英単語テストがあり、10点満点でターゲット1400の見開き1ページから6問、1100の見開き1ページから4問です。
合格点という概念はなく、自分のために行うものでした。
 
授業は中2までとは打って変わって、特に英語1は空気が常に緊張していました。
授業の予習は当たり前で、していないと怒られます。
また一度習ったことを間違えると怒られてしまいます。
英語1はそれが当たり前の世界でした。
しかしそのおかげで、私の英語は学年平均から上位へと上がることができました。
英語2は1ほど厳しくはありませんが、ひたすら予習した文法問題、英作文の添削を行いました。
 
数学1は授業では教科書を一切使わず、課題にオリジナルという問題集を使っていました。
このときの先生は少々クセの強い人で、学年担任でもあったのですが、授業の4〜10割が説教であることがかなり頻繁でした。
授業態度や学校での振る舞いなど、同じことを何度も何度も言ってくる先生であったので、正直人気はなかったです。
授業もわかりづらく、史上最悪の先生といっても過言ではありません。
さらにタチの悪いことに、私はこの先生と高3まで付き合わされることになります…。
数学2を担当する先生とも高3まで同じ先生だったのですが、この先生は非常に自由な人でした。
眠いなら寝ればいいし、授業わかるなら聞かないで次の勉強をしてもいいなど緩くて優しい先生でした。
そういった先生ほど授業を聞いてみるとわかりやすいものです。
実際この先生も分かりやすく、時々話す世間話もおもしろかったです。
 
国語1は現代文で、中1.2年とほぼ同じ感じで、教科書の物語を読み、先生の問に答えるという形でした。
国語2は古典漢文で、長文の予習をして授業に臨むという形でした。
 
理科1は物理で、先生がほぼ毎回物理の実験を机で行ってくれるので、現象を見て理解できる良い授業だったことを覚えています。
理科2は化学で参考書は一切使わずに、板書とプリントのみで授業が構成されていました。
 
社会1は現代社会で、言い方が悪いのですが見た目が清潔とは言えないような先生が、毎度の授業で膨大な量のプリントを配り、それについてひたすら捲し立てるという授業を行っていました。
テストはマーク式だったのですが、それにもかかわらず下から6番目の成績を取ったことを今でも覚えています。
社会2は変わらず日本史で、形式は少し変わって、グループワークを行うことがありました。
具体的にいうと、大きな白紙を渡されて、それにテーマを決めて自由にまとめ発表するというものです。
仲間と思考したり発表という形で、論理的に考えたことを述べるということは非常にためになりました

各科目ごとのテスト対策

テスト勉強についてです。
英語1は授業で取り扱った長文の日本語訳、問題の復習と授業で習った全ての文法、単語の暗記、また課題の範囲内のアクアに書かれてあること隅々まで全て暗記。
そして小テストの範囲である単語熟語の暗記を全てこなすことで、初めて8割越えを得点することができる非常に難易度の高いテストでした。
平均は45〜55点であったと思います。
ちなみにこのテストには、最後にボーナス問題が5〜20点分ほど設定されており、8割超えた者のみがボーナス問題で点をプラスアルファすることができます。
勉強を頑張った者へのご褒美のようなものです。
この飴と鞭システムにより、私はほぼ毎回このテストで8割を超え英語を得意科目にすることができました。
 
英語2は最初に初見問題のリスニングが設定されます。
ここの対策はできないです。
模試の感覚で解いてました。
文法、英作文は授業でやったことしかでないので、ひたすら間違えた問題を復習、暗記すれば簡単に得点できるテストでした。
平均は55〜65ほどだった気がします。
 
数学1は先ほど述べたようにへっぽこ教師が作り上げます。
分かりにくい授業をするわりにテストはかなり難しく、中3の時点で大学入試の問題をテストに使うほどでした。
こういった問題は初見でありなおかつ難しいので、本当に賢い人しか解けないようなはっきり言って酷い問題でした。
もちろん平均は45〜60と低めであり、ほとんど全員できないので差が開くこともありませんでした。
数学2は打って変わって優しいです。
テスト範囲の問題から数値を変えた問題が出題されます。
問題自体の難易度はかなり高いですが、解き方を理解していれば怖いものはありません。
しかし、理解するのですら難しい問題も多々あり、平均は50〜60くらいだったです。
 
国語1は、授業で行った先生の問とそれに対する答えを、ひたすら暗記すればそれなりに点数は取れます。
ただし、現代文の勉強には全くならないので、自分のためにはならないです。
国語2も授業で行ったことと日本語訳を暗記していれば余裕ですが、やはり暗記はあまりためになりません。
それぞれ平均は60〜70,55〜65でした。
理解しつつ暗記するのがおすすめです。
 
理科1の物理はすばらしい形式でした。
前半はその学期で学んだことが範囲なのですが、後半は模試のように今までに習った物理の全ての範囲の中からランダムに出題されるという形式です。
そのため、テストを受けることで復習ができます。
理科2の理科は授業で学んだことを理解・暗記するという以外に特にいうことはないです。
平均はそれぞれ6割前後、7割前後でした。

進学校ならではのイベント

中3から模試も受け始めます
記憶が正しければ駿台を数回受けた気がします。
ちなみにそのころの判定が医学部E判定で現実を知り、少し落ち込んだことを覚えています。
 
中3なので卒業式があるのではと思う方もいるかもしれません。
私のところはありませんでした。
そのかわり卒業式的な催し物はありました。
保護者や先生が集まることはなく、校長とクラス担任と生徒のみで卒業記念品と卒業証書をさらっともらうだけの式でした。
ちなみに記念品は、学校の紋章と校風の歌詞を書いた盾のようなものです。
正直周りのみんなも変わらないし学校も変わらないので、卒業した実感は全くありませんでした

中高一貫校の【高校1年生】の授業進度と中学との違い

中高一貫校の【高校1年生】の授業進度と中学との違い

各科目の授業内容

英語1は中1のころの先生に戻り、ひたすら長文演習がはじまりました。
この頃から、比較的簡易な大学の入試問題をズバズバ解いていました。
中学3年間で培った文法と単語力、読解力があれば意外と読むことができます。
また、小テストにはターゲット1800と熟語1100に加え、モデルセンテンスと呼ばれる500の暗唱用英文が載ったものが範囲となり、毎日の授業で身についているか嫌でも確かめられます
小テストは15点満点となり、単語6問熟語3問モデルセンテンスから3問です。
モデルセンテンスだけ一問2点です。
このテストで10点未満だとペナルティがあります。
先生はゆるくカンニングする生徒もいましたが、やはりちゃんと勉強してテストに臨むことが将来の役に立つでしょう。
英語2も中1の先生が復活でつき、英文法、英作文の演習をひたすら行いました。
高校ともなると、先生は同じでも授業は厳しいものでした
 
数学は1も2も先生は中3から変わらずです。
テキストは「オリジナル数学1A」「オリジナル数学2B」がメインでちょこっと教科書を使用しました。
授業内容は、ある単元を勉強してそれにあたる問題をオリジナルで課題とし、次の授業で生徒に解答を板書させるというものです。
板書はみんなの前で添削されるので、当てられる可能性がある以上、毎回完璧な答案を作ってくる必要があります
大変しんどかったけれど、これのおかげで数学の力もアップしたと思います。
 
国語1現代文は新たな先生に変わり、その方に高3まで持ってもらいました。
その方の授業は、はっきり言ってタメになっているのだろうか?というような内容でした。
教材を音読しただけで授業が終わることもあれば、雑談のみで終わることもしばしばでした。
そのため、寝ている人や内職を行う人もちらほらみられました。
国語1とは打って変わって、国語2の古文漢文を担当する先生は東大出身のしっかりした先生でした。
毎回授業の最初に古典単語と漢文の構文の小テストを行い、ミニノートに貼りつけて復習できるようなシステムをとっていました。
それが終わると、課題で予習してきた古文or漢文の長文読解の解説を丁寧に行ってくれました。
毎回内容の濃いものであったと思います。
 
理科は高一で物理or生物を選択し、化学は全員必修なのですが、私は物理を選択しました。
物理は阪大出身の若めの先生の担当でした。
教科書は全く使わず、プリント一本の先生でした。
この先生もときどき教卓の上で物理実験を実際に行ったり、ビデオを通して理解度を上げてくれるような人でした。
化学は中3と同じ先生であり、授業内容はあまり変わりませんでした。
社会は世界史と現代社会を学びました。世界史の授業は、毎回グループワークであり、世界史に対する理解力だけでなく思考力の必要な内容でした。
発表もあるので気の抜ける授業ではありませんでした。
 
現代社会は新たな先生に変わり、毎度の授業がとても楽しかったのを覚えています。
具体的に述べると、内容はYouTubeを見ているような現代社会というよりは雑学のようなものでした。
いや、そう感じさせるほど先生の腕が良かったんでしょう。
実際テストはどう見ても現代社会であったし、思考力を育成する応用問題もついていたので、雑学なわけがありませんでした。

中学部との違い

高校から「評定」といって内申点とは別の点数が5点満点でつき始め、これにより指定校推薦や学校推薦が取れるかどうか決まるので、定期テストでは気の抜けないものとなります。
勉強法は、どの教科も基本的には授業でやったことを完璧に復習すれば点数が取れます。
ただし、数学1や英語、国語はテスト範囲外から出る応用問題もありましたので、それらの問題で差がつくようにできています。
 
また、模試も中学とは比べ物にならないほど受けることになります。
駿台、ベネッセ、河合辺りを受けた覚えがあります。
私が覚えているのは、高1の2月にベネッセのプロシード模試(基本的に進学校しか受けない難易度の高いもの)を受けて、東京大学理科1類がA判定だったことです。
一年前は医学部ですらE判定だった私ですが、コツコツと勉強していれば、いつか必ず良い結果に繋がるんだと実感しました。

中高一貫校【高校2~3年生】の授業進度

中高一貫校【高校2~3年生】の授業進度

高2~高3年生の11月まで

この2年間は先生が変わることはありません。
大学受験にむけて、慣れた先生で受験を迎えるためだと思われます。
英語1長文読解は高一と同じ先生がつき、この頃からは難関大学(早慶上智、旧帝大レベル)の英語をひたすら予習し授業で解説を受け、テスト前に復習するというルーティンでした。
これを2年間行うことで英語長文に対する力は凄まじいものになったと感じています。
英語2リスニング英作文文法は新たな先生でした。
授業難易度はそこまで高いものではなく、テストも簡易なものでした。
私としては少しもの足りませんでしたが、基礎を徹底的に叩き込むというスタンスだったのかなと思いました。
 
数学1は高3の5月までに数3を終わらせて、そこから「オリジナル数学3」とプリントを使った授業でした。
授業の最初に難関大学の問題を1問15〜20分時間を計って解き、その場で解答を配り自己採点するものです。
それが終わると予習してきたオリジナルを使って、毎回何名かの生徒を指名し回答を板書させそれをみんなで添削する、というシステムでした。
数学2もほぼ同じスタンスで「オリジナル1A2B」を使用しました。
 
国語1の現代文と国語2の古文漢文は、高1と変わることはないので省略します。
 
理科1の物理も高2の冬頃には力学、波、熱、電気、原子の全ての範囲を終わらせ、問題演習に入ります。
最初は比較的優しめの入試問題で、高3にあがると難関大学の問題もまぜて演習しました。
一回の授業で前半25分で2~3問解き、後半25分で解説を聞くという形式でした。
化学は高2冬に無機範囲まで終わらせ、有機範囲は高3の夏休み前に終わらせました。
夏休み後からは数学や物理と同じように、難関大学で出た良問をその場で解き、解説プリントを授業終了10分前にもらい自己添削、残り5分でポイントのみを絞って先生が解説する、という形式でした。
 
社会は、受験で使うもののみを選択するのですが、私は理系なので1科目しか使わなくて構いませんでした。
そのため地理のみを選択しました。
地理の先生は独特で、芸人のようなウケを狙ってないのに自然体で面白い先生でした。
授業は普通にわかりやすく、入試を見据えた授業(出やすいところを重点的に解説する)を行ってくれました。
問題演習は、他の教科と違ってありませんでした。

高校3年生の12月~センター試験(現:共通テスト)前

12月に入ると、いよいよセンター試験(以下現:共通テスト)にむけた勉強が始まります。
一般的な高校だともっと早くからセンター試験を対策を行なっているようですが、進学校はセンター試験よりも二次試験対策に重きを置き、二次対策をしていればそれよりレベルの低いセンター試験の対策にも当たり前になるので、かなり遅めに始めたので充分間に合うという考えです。
どの教科もセンター対策の教材を使って、あえて制限時間を正規の時間より少し減らして演習します。
そうすることで本番で余裕を持たせるためです。
解説はほぼなく、解答プリントで済ませることが多かったです。
理系科目はとにかく満点を意識すること、文系科目はいかにミスをしないかを意識することが重要であると教わりました。

センター試験(現:共通テスト)終了後~2月

センター試験が終わると、いよいよ二次試験にむけた勉強が始まります。
ここで初めて志望校別のクラスに分かれることにになります。
クラス分けはシンプルで、東大京大レベルかそれ以外かです。もちろん文系理系でも分かれます。
つまり4つのグループに分けられます。
私は医学部志望だったので、理系のそれ以外組でした。
東大京大レベル組の授業は話し合いが多く、精鋭たちが教え合うことで相互作用を促し、日々互いに高め合うような感じだったと思います。
それ以外組は、11月までの二次対策と同じ容量で、志望校に合った難易度の問題を先生からもらってひたすら解く、という形式でした。

中高一貫校の長期休暇・行事・部活

中高一貫校の長期休暇・行事・部活

長期休暇について

高2までの長期休暇(春休み、夏休み、冬休み)は一般的な中学校、高校とそこまで変わらないと思います。
ただし夏休みは2週間の補講があり、普通に授業があります。
高3の夏休みは補講に加え、自習しに登校しなければならない日が設けられています。
また部活は普通にあります。

高3から始まる恒例行事

主に二つあります。
一つ目は、放課後自由補講です。
これは7限に行われるもので、全教科あります。
記憶に残っているものであげると「東大レベルの現代文」「東大レベル記述古典」「1からやり直す数3」「難関大レベル数3」「難関大レベル数学1A2B」「難関大レベル英語」「基礎からやり直す英語」「難関大レベル物理」「難関大レベル化学」「基礎からやり直す化学」「記述対策東大京大レベル日本史」「記述対策東大京大レベル地理」などです。
これらの中から興味があるもの受けたいものを、自由に選び受けることができます
当たり前に全て無料です。
 
二つ目は昼チェックです。
昼チェックって何?昼飯何食べてるのか先生にチェックされんの?
いやいや、そんな甘っちょろいものではありません。
昼チェックは週2回行われるもので、昼休みに自分が解いてきたノートを先生に見せるというものです。
科目は理科社会であり、問題は自由に選ぶことができます。
なので、自分の志望校に合わせて問題を選ぶことができます。
1日2問以上が最低限のルールでした。
つまり1年間で700問ほど解破するということです。
この行事には「継続は力なり」という言葉がしっくりくるでしょう。

部活について

部活は運動部も文化部もそれなりにあり、一般高校と変わらないと思います。
ただ、部活に必ず入らなければならないという規則がないので、入っていない生徒も多いです。
また、一般高校の部活の引退時期は高3の6月~夏休みあたりだと思いますが、私のところは高2の11月には引退しなければならないという規則がありました。
おそらく進学校なので、勉強により一層力を入れてほしいということでしょう。
 
また、中学と高校で分かれて練習する部活もありますし、分かれずに練習する部活もあります。
例えば、サッカー部やソフト部など人数の多い部活は中学と高校で分かれ、一緒に練習することがほとんどないところもあれば、その他運動部や文化部など中1~高2までが一丸となって練習に励むところもあります
文化祭もこのルールに従うので5学年で協力して作り上げることも珍しくなく、年に一度の最も楽しみなイベントの一つとなっています。

進学校かつ一貫校での勉強法

進学校かつ一貫校での勉強法

私の出身校について

今更ながらですが、私の出身校について紹介したいと思います。
私の出身校は4人に1人が医学部へ進学する、医学部受験に力を入れたところです。
もちろん、東大京大合格者も毎年ゆうに2桁に登ります。
しかし、一方で一般高校のあまり出来が良くない生徒よりも、ワンランク下の大学に入学せざるを得ない生徒もいます。
なぜこのような格差が出るのかというと、授業のレベルが高いからです。
一度サボってしまうと最後、授業についていけず置いてきぼりにされてしまいます
 
私の出身校の先生は上位層は手厚くサポートしますが、下位層は放置することがしばしばあります。
そのため、中間層にあまり人はおらず、常に上位層と下位層の二つの山ができます。
そういった厳しい環境の中で、ありがたいことに私は上位層として成績をキープいやそれどころか成績上昇にまでつなげることができました。
そんな私が実際に行っていた勉強法を紹介します。

一貫校で成績を維持するコツ

授業の臨み方

中学は授業をしっかり聞いて課題をやり、分からないところは賢い友達か先生に聞いて、復習すれば十分だと思います。
高校からは予習が必須になります。
予習→解説を聞く→復習のルーティンを日々こなすようにしましょう。
ちなみに賢い人の中では「宿題を2回やる」という人もいました。
やはり、復習の重要さがうかがえます。

定期テスト前

定期テスト1週間前になると、私たちのところはテスト期間となり部活が一時停止となります。
私はテスト勉強を1週間前、科目によっては一夜漬けで行っていました。
社会などの暗記科目を早めに行い、英語や理系科目などは一夜漬けで勉強していました。
一夜漬けは、一般的にはあまり良くない勉強法だと思われがちであり、実際私もそうだと思います。
しかし、一夜漬けでいつも間に合ってしまうのは、日々の授業で集中しているからです。
テストであまり得点できない方は、まず授業を集中して聞くところから始めてみてください

勉強方法の具体例

では具体的な勉強法について述べます。
記憶に新しい高3を例に挙げようと思います。
 
まず英語1長文読解てすが、この科目は1日前に授業でやった長文(テスト範囲は6個ほどで難関大入試で出たもの)と、それの日本語訳されたもの二つを並べて机の上に置き、一文一文照らし合わせつつ読むという方法です。
これだけ?!と思うかもしれませんが、これだけで不思議と得点できます
次に英語2文法英作文てすが、これも授業で配られた全てのプリント課題で間違えたものだけをピックアップし、1日前に復習するという方法です。
間違えたところだけやったので、この科目の勉強は30分もあれば十分でした。
 
次に数学1の数3です。
これは、テスト範囲の問題を全て理解できるまで解き直すという方法です。
少し時間はかかりますが、2〜3時間でいつも仕上げてました。
数学2の数1A2Bもこれと全く同じです。
 
国語1の現代文は、授業プリントの復習と授業で扱った長文の精読、漢字の確認を行います。
国語2古文漢文は日々の小テストの復習、授業で扱った長文を現代語訳と照らし合わせ読む、その長文に対しての問題、解答を全て頭に入れる、ということを徹底していました。
国語は大の苦手でしたが、定期テストはこれでなんとかなっていました。
 
物理は全ての授業プリントに載っている問題を解けるようになるまで繰り返すだけであり、無論一夜漬けでした。
化学は、日々の板書でノートにまとめた内容のうち重要なものをピックアップして暗記ノートにまとめ直し、これを1週間前から見返していました。
理論系は授業で扱った問題、課題で出た問題を全て解き直していました。
 
最後に地理ですが、地理も授業で習った内容を全て暗記ノートにまとめ、ひたすらそれを見返していました。
1週間前から行うことで、テスト前日にはある程度頭に刷り込むことができます。
このように、定期テストの勉強は正直私はあまり真面目にはやっていませんでしたが、授業を集中して聞いているからこそ、上位層をキープすることができました

さいごに

ここまで読んでくれた皆様本当にありがとうございました。
少しでも皆様のお役に立てるような情報提供ができていましたら、非常に執筆した甲斐があります。
 
最後に一貫校の一番の長所をお伝えします。
それは、確実に自分の人生における大きな存在ができるということです。
一般の高校とは違い6年間青春を共に過ごした友人との絆は、決して薄っぺらいものではありません。
実際私も毎晩通話したり、長期休暇には一緒に旅行に行ったりします。
 
一貫校が魅力的だなと思ったそこのあなた!目指してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたのは

現役医大生ライターK

家庭教師ファーストの登録家庭教師。札幌医科大学 医学部在学中。中学受験を経て、偏差値70越えの中高一貫校出身。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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