家庭教師ファースト教育コラム音楽・楽器

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【ポップス編】ピアノであの有名曲を弾きたい!有名曲<9選>

  • 音楽・楽器
  • 2022.02.01
  • 音楽家庭教師ライター F

いつも聞いているあの曲、子供の頃に聴いていたあの主題歌。
自分の手で奏でる感動を味わってみてはいかがでしょうか。
頭の中で鳴る音が目の前の楽器から出ていることに、感動すること間違いなしです。
 
ピアノは、誰でも簡単に音を出すことができる楽器です。
どこを抑えても間違いなく綺麗な音が出ます。
また、ピアノは最も音域の広い楽器であると言われています。
声では出せないほどの低い音から高い音まで、鍵盤を抑えるだけで出すことができます。
 
今回は、初心者さんから上級者さん、クラシックではない曲を弾いてみたい方などに向けて、比較的取り掛かりやすい楽曲から難易度の高い楽曲まで解説していきます。
また、家庭教師ファーストでは「音楽・楽器の家庭教師」を紹介しております。
子ども~大人までご利用いただけますので、習ってみたい!という方は是非♪

ピアノで有名曲① いつも何度でも(木村弓)

ピアノで有名曲① いつも何度でも(木村弓)

「いつも何度でも」とは

この曲は2001年公開、毎年必ず金曜ロードショーで放映されるスタジオジブリ「千と千尋の神隠し」の主題歌として有名です。
この曲は和音が少なく、比較的初心者向けと言えます。

和音とは

和音とは、2つ以上の高さの異なる音が同時に鳴るときの合成音の響き(weblio)のことです。
つまり、和音を奏でるときは同時に2つ以上の鍵盤を抑えることになります。
この同時に鍵盤を抑える数が増えれば増えるほど、難易度は上がっていきます。

この曲の特徴

この曲には両手共に和音がありません。
もちろん和音を入れようと思えば入れられるのですが、和音がなくても成立しています。
よって、初めての一曲におすすめです。
 
難しい曲になれば右手は右手、左手は左手に特化した練習をして、片手である程度弾けるようになってから両手を合わせて練習する、という流れが一般的です。
ですが、上記のように和音がなくシンプルな楽曲のため、1章節ずついきなり両手で弾き始めてみるのも一つの方法かもしれません。
もちろん片手ずつ着実に練習していく方法も良いですが、メロディではない左手を練習し始めることは億劫なものです。
特にあまり弾き慣れていない人は思ったように鍵盤を抑えることができず、もどかしい思いをするかもしれません。
忍耐力が問われる作業になるでしょう。
よって、曲の初めから順番にゆっくりと両手で弾いてみることをおすすめします。
 
また、この曲は前奏がありません。
初めからメロディが入ってきます。
そのため、歌が始まるまでが長く前奏の習得が億劫になる、という現象を防ぐことができます。
1小節目を弾いた習慣に「あ!これだ!」という興奮と感動が訪れることでしょう。
 
この曲に限らず、スタジオジブリ作品の挿入歌、主題歌はピアノを始めたての子供でも楽しんで弾けるような難易度を落とした楽譜が多数販売されています。
その中でも明快で綺麗なメロディ、かつほとんどの人が知っている曲なので初めての一曲におすすめです。
誰もが知っている、誰もが愛する楽曲なので、発表会の曲に選んでみてもいいかもしれません。

ピアノで有名曲② カノン(ヨハン・パッヘルベル)

ピアノで有名曲② カノン(ヨハン・パッヘルベル)

「カノン」とは

この曲は、ヨハン・パッヘルベルというドイツの作曲家が作った楽曲で、「パッヘルベルのカノン」として世界的に広く知られています。
ピアノではしばしば連弾で選曲されます。
小学校、中学校、高校の卒業式の入場曲や卒業証書授与で流れるため、ピアノに親しみのない人でも一度は聞いたことのあると考えられます。
また、バラエティ番組のBGM、映画、ドラマ、アニメ、演劇などの挿入歌としてもしばしば用いられます。
 
また、この曲のコード進行はあまりにも有名で、世界のあらゆる楽曲がこの「カノン進行コード」を用いて作成されています。
例えば、AKB 48の曲の多くはこの「カノン進行コード」が用いられています。

この曲の特徴

ピアノではしばしば連弾で選曲されると書きましたが、一人で演奏することも可能です。
4段あるうちの上2段、または下2段を弾きます。
主旋律は4段あるうちの1番上ですが、主旋律を引かずとも十分深みのある楽曲に仕上がります。
 
世界中でこのコード進行が使われているという点から、この曲の進行が多くの人々の心を掴み、心地よくさせていると考えることができます。
なんといっても重曹的な音の重なりと盛り上がりに向かって駆け上っていくメロディは、爽快でつい弾いていると感情的になってしまうかもしれません。
完全に演奏できるようになっても、何度も何度も弾きたくなる素敵な楽曲です。

ここが難しい

この楽曲は非常にゆっくりなとしたテンポで始まるのですが、サビははじまりと比べるとアップテンポになります。
左手は通常通り、1小節4拍ですが、右手は階段を駆け上がるような動きを見せます。
この時、もし指のトレーニングを怠っていれば右手は思う通りに動かないかもしれません。
曲のスピードに右手が追いつかなくなり、音が潰れてしまうのです。これを、「指が滑る」という言い方をすることがあります。
 
指が滑らないようにするためには、バーナム・ピアノテクニックというピアノの基礎が身に付く有名な本があります。
ピアノを学ぶときには、必ずと言っていいほどテキストとして配布されます。
幼少期にピアノを習っていた人に見せると「あーあったなあ」というのではないでしょうか。
もちろん、このように指のトレーニングを目的とした楽譜を使って基礎を固めていくということも一つの方法ですが、続けなければ意味がありません。
 
バーナム・ピアノテクニックは短い1分程度の楽曲が複数入っています。
しかしそれはあくまでトレーニングを目的としているため、楽曲として弾きたくなるような曲と言い切ることはできないと考えます。
もし、自分は面倒くさがりだ、忍耐力、継続力がないと思っている方がいましたら、このカノンのサビの部分を完璧に弾けるようになるまで練習してみてはどうでしょうか。
 
何事にもトレーニングとは継続しなければなりません。
ぜひ、他の曲を弾く前やあとに、1日1回でもこのカノンのサビを完璧に弾き切って、さらに素敵な演奏を目指してみてはいかがでしょうか。
思い通りに指が動くともっともっと楽しくなりますよ。

ピアノで有名曲③ 手紙(アンジェラ・アキ)

ピアノで有名曲③ 手紙(アンジェラ・アキ)

「手紙」とは

この曲はアンジェラ・アキさんが作った楽曲で、原曲はピアノの弾き語りという形態をとっています。
歌い出しに「拝啓、この手紙」とあるようにこの曲自体が手紙であるということになっています。
15歳の僕から未来の自分に向けて書いた手紙という内容です。
 
15歳の僕が主人公のため、この曲は小学生の2分の1成人式や6年生を送る会、小学校、高校の卒業式などでしばしば歌われます。
この場合の多くは合唱という形態をとり、メッセージ性の強い歌詞やメロディによって会場は感動的な空気に包まれます。
この歌に数えきれないくらい多くの人たちが救われてきたことと思います。

この曲の特徴

この曲は、左手が非常によく動きます。
高い音から低い音までブランコに乗っているようにゆったりと大きく移動します。
また、黒い鍵盤(黒鍵)が多く、複雑です。
それゆえに音に深みがあり、非常に重曹的です。
中盤のCメロでは前半と変わって軽快な曲調になります。
歌詞も前向きになり、弾いているだけで元気が出ます。
 
また、サビまでの盛り上がりが巧みで、サビを弾いていると自然と力が入ります。
とても気持ちよく弾くことのできる楽曲だと考えます。

弾き語り

弾き語りをした経験はありますか?
歌が苦手、誰かに聞かれたくないと思っている方も多くいると思います。
では、誰もいなかったらどうでしょうか。
誰も聞いていなければ、歌が苦手でも問題ないのではないでしょうか。
もし1人で弾くことのできる環境があれば、ぜひこっそり弾き語りをしてみるのもいいかもしれませんね。
 
弾き語りといっても、ピアノを弾きながら歌うだけです。
小声でも構いません。
なぜこのように弾き語りを勧めているのかというと、この曲の歌詞が勇気を与えてくれると考えるからです。
言葉を読む、聞くだけで満足していませんか?
実際に口に出してみると違った意味に思えたり、その言葉が胸の奥深くまで入り込んだりするものです。
よって、ただ口に出してみるだけでも新たな発見があると思うのですが、その言葉たちをさらにピアノに乗せてみてはどうでしょう。
メロディとともに気持ちを乗せることができ、それをピアノが後押ししてくれるのではないでしょうか。
 
誰も聞いていなくても構いません。
むしろ聞いていない方がいいかもしれません。
自分のために、自分に向けてピアノとともに「手紙」を歌って「手紙」を自分自身に届けてみてはいかがでしょうか。

ピアノで有名曲④ キセキ(GReeeeN)

ピアノで有名曲④ キセキ(GReeeeN)

「キセキ」とは

この曲は現役歯科医の歌手GReeeeNによる楽曲で、友情をテーマにした青春ドラマの主題歌として話題になりました。
ラブソングとも受け取ることができるし、友情と捉えることもできます。
多くの人の関わり方としてはカラオケで歌ったり、テレビで聴いたりすることがほとんどで、あまりピアノでこの曲を演奏する人は多くないかもしれません。
 
この曲は黒鍵の使用頻度が低く、比較的取り組みやすい曲調になっています。
両手を伴奏として歌ってみてもいいし、右手をメロディにしてピアノのみで楽しむのも良いでしょう。

裏拍調の楽曲

みなさんはこの曲を聞いてリズムに関して何か違和感を感じたことはありますか。
実はこの曲は裏拍調の楽曲です。
 
裏拍とは、本来ならば4拍を数えるときに1と3を強く意識して拍を取ります。
2と4は少し弱く取ります。
裏拍とはその逆で、4拍を数えるとき、2と4を強く意識し、逆に1と3は弱く拍を取ります。
前者を強拍、後者の裏拍を弱拍という場合もあります。
 
例えば、サザンオールスターズの「I AM YOUR SINGER」や、綾香とコブクロがコラボした「WINDING GOAD」などがわかりやすく有名です。
 
裏拍の曲といっても、ただ聞いているだけやカラオケなどで歌っているだけだとあまりピンとこないかもしれません。
カラオケでタンバリンを叩いてなんかリズムが取りづらいな、と思ったらきっとその曲は裏拍のはずです。
 
ピアノで弾くとき、大抵の場合、リズムを刻むのは左手ですから、この曲を弾く際も左手でリズムをとることになります。
2と4が強くなるのが裏拍ですので、2と4のときは1と3の時よりも左手は強く弾きます。
同時に押す鍵盤の数が多い傾向があるかもしれません。
 
難しそうと思うかもしれませんが、私は「うんタンうんタン」と覚えるとわかりやすかったです。
 
この楽曲でわかりやすいところはサビの部分です。
「ふたり寄りそって歩いて」では、ふたりの「た」、寄り添っての「そ」、歩いての「る」を強調します。
ミスなく弾けるようになると裏拍の曲は力強いので、とても気持ちよく演奏することができますよ。

J-popをピアノで弾くということ

ピアノといえばクラシックという印象があるのは私だけでしょうか。
ピアノ教室に行けば必ずクラシックを学び、発表会やコンクールでもクラシックが定番です。
もちろんクラシックはピアノの元祖であり、素晴らしい楽曲や歴史が詰まっています。
では、クラシック以外をピアノで弾いてはいけないのでしょうか。
そんなことはありません。
「キセキ」のようにグループの曲やドラマとタイアップした楽曲をピアノで弾くとこんないいことがある、ということをお伝えしたいと思います。
 
この「キセキ」という楽曲はドラマとタイアップしているという点から、まだドラマを見たことがない人はドラマを見てみることもできるでしょう。
趣味から趣味が広がって、日々が豊かになるのではないでしょうか。
また、GReeeeNのように何曲もヒット曲を連発し、朝ドラの主題歌になるほどに多くの素晴らしい楽曲を作っている人たちの曲を選ぶと、他の曲も弾いてみようという好奇心が湧いてくるかもしれません。
他の曲を弾いてみることで技術は向上し、自信につながります。
 
よって、ピアノで弾いてもいいのはクラシックだけではありません。
もし弾きたいと思った曲がピアノのイメージが定着していない曲、J-popの曲だったとしても、弾きたい曲を思い切り弾くことこそが日々を豊かにすると考えます。

ピアノで有名曲⑤ 栄光の架橋(ゆず)

ピアノで有名曲⑤ 栄光の架橋(ゆず)

「栄光の架橋」とは

この曲は、2004年に2人組みのシンガー「ゆず」がリリースした21枚目のシングルです。
同年にNHKの「アテネオリンピック中継」の公式テーマにも抜擢されたほどの有名曲です。
2021年の東京オリンピック時の日本生命のCMソングとしても有名です。
 
前向きな歌詞で、夢を追う辛さや苦しさに共感する人が多いのではないでしょうか。
それでも夢を諦めずに頑張ろう、という気持ちになれる背中を押してくれるような歌詞がこの曲の特徴です。

ピアノで弾く「栄光の架け橋」

この曲は、中学や高校のクラス合唱にもしばしば用いられています。
そもそも、原曲のテンポがゆったりとしているのですが、合掌にする場合はさらにしっとりとテンポを落として演奏すると良いかもしれません。
 
また、裏拍ということもなく、4拍子の一般的な拍ですので、リズムをとることが苦手な方も安心して取り組むことができます。

ゆずの楽曲

テレビやラジオなどでふいにゆずの楽曲を耳にして、ふと口ずさんだことはありませんか?
ゆずの作るメロディやコードはいたってシンプルです。
このシンプルなコードと2人の美しい声の重なりを活かしたメロディによって自分の歌ってみよう、自分でも弾いてみよう、とそう思わされてしまう魅力があります。
 
この「栄光の架橋」に限らず「夏色」、「いつか」、「また会える日まで」などの代表曲があります。
2013年の朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」の主題歌「雨のち晴レルヤ」は記憶に新しいのではないでしょうか。
これらの楽曲も「栄光の架橋」と同様にシンプルなコード進行と歌ってみたくなるようなメロディ、前向きな歌詞の3拍子が揃っているので、初心者の方、クラシックよりもJ-popなど身近な楽曲にチャレンジしてみたい方など、もし迷っているのであればゆずの楽曲おすすめします。

ピアノで有名曲⑥ 風になる(つじあやの)

ピアノで有名曲⑥ 風になる(つじあやの)

「風になる」とは

この楽曲はシンガーソングライターのつじあやのさんが作った楽曲です。
スタジオジブリのアニメ「猫の恩返し」の主題歌で、爽やかで明るい印象を与えてくれます。
そしてこの曲はなんとウクレレが使われています。ウクレレとつじあやのさんの歌声がマッチしています。
親しみのある歌声でつい口ずさんでしまうこともあるのではないでしょうか。
 
この曲の歌詞には不思議な部分が多くあります。
「君」と「僕」が出てくるのですが、恋愛とも友情とも解釈できる歌詞になっています。
 
また、歌詞が具体的な風景を提示しているため、この曲を聴くと景色が思い浮かんできます。
小説と同じように想像する楽しさも魅力の一つです。
例えば、この曲には「坂道」と「自転車」が出てきます。実際に自転車で坂道を駆け上る時にこの曲を思い出すかもしれませんね。
春の穏やかな風を思い起こさせる暖かい楽曲です。

初級者向け

この楽曲は春の風のようにゆったりとしています。
また、シンプルな4拍子のため初心者の方も取り組みやすい楽曲です。
さらに、シャープやフラット(黒鍵を弾かなければならなくなる)がないため、楽譜をそのまま弾くことに集中することができます。
ゆったりとしたテンポで、いきなりリズムや曲調が変わることもないので、初心者さんや気軽に一曲弾けるようになりたい人などにおすすめです。

猫の恩返し

この楽曲はスタジオジブリのアニメ「猫の恩返し」の主題歌です。
「猫の恩返し」には主人公の女子高生ハルが猫を助けたところから物語が始まり、猫の世界に迷い込んでしまいます。
この「風になる」の歌詞をよく考えてみると、その童話的な不思議な世界のキーワードとリンクしている箇所がいくつも考えられます。
 
また、「猫の恩返し」は「耳をすませば」の小説を書く主人公「雫」が書いた小説、ということになっています。
よって、「耳をすませば」のキーワードや主題歌の「カントリーロード」ともに聞いてみると、より楽しめるのではないでしょうか。

ピアノで有名曲⑦ 水流のロック(日食なつこ)

ピアノで有名曲⑦ 水流のロック(日食なつこ)

「水流のロック」とは

この曲は岩手県出身のシンガーソングライター、日食なつこさんが作曲、ピアノ演奏、歌唱を手がけた楽曲です。
「関ジャンム完全燃SHOW」で、音楽プロデューサーの蔦谷好位置さんに紹介されたことで話題になりました。

この曲の特徴

歌詞は「水」をテーマに比喩が多用され、その独特な世界観と透き通るような歌声が特徴です。
 
ミュージックビデオでは滝のそばにグランドピアノとドラムを置いて演奏しています。
音楽自体もミュージックビデオと同様にピアノ、声、ドラムのみというミニマルな構成です。
「水流のロック」というだけあってドラムのビートがロックな印象を与えています。
 
水が流れるような軽快でアップテンポな曲調のこの曲は、ピアノが主体といってもいいほどピアノが大切になってくる楽曲です。
あまり弾き慣れていない方は実際に弾いてみると「思ったより早い!」と思ってしまうかもしれません。

中級から上級向け

この楽曲のコード進行はシンプルは至ってシンプルです。
もしギターで弾くとすれば初心者向けと言っても良いでしょう。
しかし、ピアノで原曲通りに弾こうとすると、かなり何度は上がります。
右手と左手のリズムは異なるため、いきなり両手で始めるのも良いですが、片手ずつ着実にクリアしていくのも良いのではないでしょうか。
さらに、この曲のタイトルは「水流のロック」ですから、水流のような「速さ」が必要です。
流れるように弾けるようになったとしてもそこで満足してはなりません。
原曲のように気持ちよく歌うことができる程度の速さで弾けるようになるまで、さらに練習が必要な楽曲と言えるでしょう。

キーの高さについて

この曲は女性の歌声に合わせて作られています。
歌い手の日食なつこさんが女性のためです。
そのため、男性が弾き語りをしようとなると、歌いづらいかもしれませんので注意が必要です。
もしご自身の声の高さに合わせたいのであれば「移調」という作業が必要です。
カラオケなどで歌う人の声に高さに合わせて「キー」を変えた経験がありますでしょうか。
それと同じことです。
電子ピアノであれば移調ができるものもありますので、しっかりと声を出して歌いたい場合にはこの移調という作業をやってみてはいかがでしょうか。
 
電子ピアノでない場合は楽譜そのものが変わる可能性があるので、練習し始める前に果たして自分はこの高さで歌うことができるのか、ということを確認してみてください。
原曲を聴いただけでわからない場合はメロディを実際にピアノで弾き、そこに声を当てるとわかりやすいです。
 
声はひとそれぞれですので、むやみに原曲キーにこだわることなく、ぜひご自身が最も綺麗な声の出る高さを調べてピアノや弾き語りを楽しんでみてください。

ピアノで有名曲⑧ さくら(森山直太朗)

ピアノで有名曲⑧ さくら(森山直太朗)

「さくら」とは

この楽曲は森山直太朗さんの代表曲です。
ミリオンセラーを叩き出し、ミュージックビデオでも話題になりました。
テレビではしばしば独唱という形態をとっており、マイク1本で森山直太朗さんが1人で歌い上げます。
独唱ならではの歌詞の強さ、もはや歌ではなくパフォーマンスに近いエネルギーの放出が、みる人の心を掴んで離しません。

卒業ソング

「さくら」は卒業ソングとしても有名です。
テーマは友情だと私は考えています。
学校は入学でともと出会い、卒業で強制的に別れを経験します。
幼稚園から大学までこれを繰り返します。
歌詞の別れを表す「散りゆく」「さらば」などの歌詞は、別れの時にいる彼らの心情に寄り添うものがあるのではないでしょうか。
それゆえ人々を感傷的な気持ちにする曲、ということで卒業ソングに用いられるのではないかと考えます。
 
さらにピアノが加わることでより重層的になり、感動的な雰囲気を後押しすることができます。
伴奏を弾いて自分で歌うのも、メロディを右手で弾きピアノで全て完結させるのも良いですが、合唱でもおすすめの一曲です。

ピアノで有名曲⑨ アシタカせっ記(久石譲)

ピアノで有名曲⑨ アシタカせっ記(久石譲)

アシタカとは

アシタカとは、1994年に公開されたスタジオジブリ制作のアニメ映画「もののけ姫」の主人公です。
「もののけ姫」は、このアシタカがタタリ神に受けた呪いを解くために旅をする室町時代を舞台にした物語です。
「生きる」をテーマに人と自然の共存や、呪われ世を恨みながらもそれでも生きろというメッセージが込められた作品です。
 
アシタカは命をかけてタタリ神から村を守ります。
しかし、それによって呪われ、村を追放、呪いを解くための旅に出ます。
旅の途中ではたたら場でハンセン病患者と出会います。
彼らは怒りや恐怖を抑えて懸命に働き生きています。
彼らの姿はアシタカと重なり、挿入歌としてこの「アシタカせっ記」が流れます。

「アシタカせっ記」とは

この楽曲は音楽家の久石譲さんが作ったスタジオジブリ「もののけ姫」のテーマとして広く知られています。
「もののけ姫」が金曜ロードショーなどで地上波で上映される際のコマーシャルでも流れているため、「もののけ姫」をみたことがない人でも一度は耳にしたことのある楽曲ではないでしょうか。
この一曲は物語の全てを表しているような、壮大で感動的な生きる意志を感じさせる楽曲です。
物語の世界観をよく体現しています。
 
この「アシタカせっ記」はアシタカへの鎮魂歌として作られたものだと言う説もあります。
アシタカが活躍するシーンやハンセン病の長とのシーンで流れていることからこの一説が謳われていると考えられます。
 
理不尽に呪われ、世の中を恨んで、それでも生きる、生きたいという強い意志をこの楽曲から感じとることができます。
 
歌詞はないので弾き語りをして楽しむことはできませんが、その分、原曲の、「もののけ姫」で流れている音のそのままに近い形で演奏することができます。
もちろんピアノだけでも良いのですが、さまざまな楽器と合奏してみるのもいいかもしれません。

久石譲

彼は全国的に有名な音楽家です。彼は、スタジオジブリで言えば風の谷のナウシカの「ハトと少年」、ハウルの動く城の「人生のメリーゴーランド」、魔女の宅急便の「海の見える街」など数えきれないほどの印象的な挿入歌の作曲を担当しています。
 
スタジオジブリ以外で言うと「summer」、「金曜ロードショーのテーマ」などがあります。
 
「summer」は北野武監督の映画「菊次郎の夏」の主題歌で、CMにも使用されています。
聴くとなぜか懐かしい気持ちになるような、昔や田舎を思い出すような気持ちになるのは私だけでしょうか。
 
「金曜ロードショーのテーマ」で久石譲さんが担当したのは2代目です。
金曜ロードショーのオープニング映像として毎回はじめに放映されます。
必ず毎回流れていたため、ほとんどの人が一度は耳にしたことのある楽曲なのではないでしょうか。
山吹色の背景で黒のハットを被ったおじさんが映写機を回している映像です。
この映像と音楽を聴くとああ金曜の夜だ、これから映画を見るのだと言う気持ちになる人も多くいたのではないかと思います。
「summer」と同様にどこか懐かしさを感じる味わいのある哀愁的な楽曲です。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
弾いてみたい楽曲はありましたか?
 
初心者さんにおすすめなのは「いつも何度でも」「風になる」「カノン」。
上級者さんにおすすめなのは「水流のロック」「栄光の架橋」です。
裏拍の曲にチャレンジしてみたい方は「キセキ」がおすすめです。
 
また、この曲に限らずスタジオジブリの主題歌、挿入歌、久石譲さん作曲の作品はどれもピアノが活きてくるので非常におすすめです。
 
おうち時間が増えた近年、一人でできる趣味としてピアノは最適です。
ピアノを買うには費用が掛かりますが電子ピアノは、本物のピアノを購入するよりもコストを抑えることができます。
卓上キーボードであれば1万円前後で購入可能です。
 
ぜひ、ピアノで好きな曲や有名な曲にチャレンジしてみてください。
楽しいひと時だけでなく、自信もつくことでしょう。
自信は未来のあなたを助けてくれる強い味方です。
 
この記事があなたのピアノライフの一助となれば非常に嬉しく思います。
一人で練習するのが難しい、という方は家庭教師の先生にマンツーマンで習ってみるのも良いと思います。
教室ではなく1対1の指導になるので、人目を気にせず習う事が出来ますよ!
子ども~大人までご利用いただけます♪

この記事を書いたのは

音楽家庭教師ライター F

家庭教師ファーストの現役音楽家庭教師。ピアノ・ギター・演劇などに精通。学習の家庭教師や塾講師経験もあり。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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