家庭教師ファースト教育コラム勉強のコツ

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【現役医大生が解説】勉強の前に計画を!計画の立て方と重要性

  • 勉強のコツ
  • 2022.01.25
  • 現役医学部生ライター I

勉強をやみくもにしても成績があまり上がらないことが多いのは周知の事実です。
しかし、計画を立てたからといって、必ずしも成績が上がるわけでもありません。
計画の立て方にもコツがあります。
今回は、勉強の計画を立てることの重要性、計画の立て方をお伝えしていきます。
 
もし一人で計画を立てることに自信がなければ、我々家庭教師が補助することもできます。
自分に合ったやり方を模索しましょう。

勉強の計画を立てることの重要性

勉強の計画を立てることの重要性

みなさんは、計画的に勉強を始めたのはいつからでしょうか。
恐らく、多くの人が中学入学後、はじめに訪れる1学期の中間テストの前に学校の先生や保護者の方から言われるがままに計画を立てさせられたのだと思います。
実際、筆者もそうでした。
 
勉強の計画を立てさせられるのは、勉強は計画的にすることが大切だからです。
この章では、勉強の計画を立てる重要性を詳しく説明していきます。

自分の状況を客観視することができるようになる

勉強の計画を立てるためには、まず、自分の現状を分析しなければなりません。
といっても、いきなり各科目、各単元のどの問題が苦手だといった細かい分析は出来ないと思います。
まずは、自分の苦手科目と大まかな分野、得意科目はどれかといったレベルからで大丈夫です。
得意科目を伸ばすことも大切ですが、苦手科目をそこそこの点数にまとめることも大切です。
そのため、勉強時間を各科目に割り振る段階で苦手科目、得意科目の分類が必要になります。
 
定期テスト前の場合を例に考えてみましょう。
まず、各科目、提出すべき課題の進捗状況を確認し、終わっていない課題は優先的に取り組む必要があります。
また、課題を1周しただけではあいまいだったり、理解が不十分だったりするところを復習する必要があります。
漫然と課題を1周するするだけで定期テストに臨む中学生、高校生をたくさん見てきましたが、計画を立てる前に、まず、各科目の状況を客観視することが必要です。
ぜひ、自分の現状を客観的に分析してみましょう。

自主性が身につく

保護者の方に、「勉強しなさい」といわれるほど、やる気のなくなる言葉はありませんよね。
私は、母親から何度か言われましたが、言われたその日は勉強を一切しないと決めておりました。
保護者の方は、ほぼ全員があなたのことを想って勉強しなさいと言っています。
しかし、当人であるあなたが勉強しようと思わなければ意味がありません。
 
上記のように、自分を客観視できた人は、自分の弱点を把握できていると思います。
この弱点を克服しようと思えば、自主的に勉強することができるようになります。
 
そもそも勉強が嫌いな人がいると思います。実際、私も勉強が大好きではありません。
したい勉強は、ゲームを最短時間でクリアする方法を模索するといった内容や、好きな子に振り向いてもらう方法を知りたいといったものでした(笑)
5科目の勉強は興味がなさ過ぎて鬱になりそうでした。
 
しかし、そんな弱音ばかり吐いていても仕方がありません。
正論ですが、学生の本文は勉強です。
学問的に勉強が好きでなくても、良い点数が取れて悪い気はしないはずです。
個人的には、勉強が好きではない人は、点取りゲームと割り切っていいと思っています。
最短時間で、出来るだけ高得点を取る、勉強系RPGだと思ってください。
 
そうすると、勉強せざるを得なくなるので、上記のように分析した自分の苦手項目を自主的に勉強できるようになります。
自主性が身につくと、保護者の方から「勉強しなさい」といわれることはなくなると思います。
ぜひ、短時間で勉強系RPGをクリアして(効率よく勉強して)遊ぶなり、ゴロゴロするなり、自由な時間を過ごしてください。

各科目を俯瞰することができるようになる

定期テストのような限られた範囲の計画を立てることに慣れてくると、長期的な目標、つまり受験に向けて計画を立てることができるようになります。
受験では、各教科、広大な範囲を網羅しなければなりません。
また、使う問題集も学校指定のワークだけではないと思います。
塾や家庭教師などの、学校以外の教育機関を利用している人も多いと思います。
そうなると、計画を立てるためには、各教科、広い範囲に加え、どのレベルの問題集をメインで使うかなど、細かな計画を立てる必要があります。
そのためには、ある単元だけでなく、広い視野から分析していく必要があります。

勉強以外のすべてに応用可能

勉強の計画を立てることの最大の重要性は、他のものごとにも応用可能ということです。
定期テストに向けての勉強計画を立てるだけでも、2カ月くらいの計画を立てる力がつくことになります。
 
学校生活において、2カ月くらいの計画を必要とするような出来事を挙げてみます。
例えば、文化祭の出し物の準備や、部活の大会に向けた練習などが挙げられます。
文化祭の出し物の準備は一朝一夕に終わるものではありません。平日の放課後、夏休みにも登校して準備にいそしみますよね。
このときに、勉強の計画を立てることが出来る人は、文化祭の出し物の準備にも応用させることができ、万全な計画のもと、円滑な準備を行うことができるようになります。
部活の練習でも、大会まで2カ月あれば、基本的な能力の向上を図るために、高強度のトレーニングを多めにすることにして、直前に、戦術などの技術的な練習をするといったように計画を立てることが出来ると思います。
 
受験勉強のような年単位の計画を立てることができれば、人生に大きなプラスです。
学生時代に、なかなかそこまでの長期間の計画を必要とする出来事はありませんが、留学に行くために、TOEFULで一定のスコアを収めようといったものや、この業界に就職したいからその業界についての理解を深めるために勉強してみようといったことが挙げられます。
社会人になれば、自分のキャリアプランや、貯蓄額の計画、ひいては結婚出産など、すべてにおいて計画を立てる必要があります。
勉強の計画と聞くと、堅苦しそう、めんどくさそうと思うかもしれませんが、計画を立てる力は世の中を生き抜いていくためには必須のスキルです。
いきなり、社会人になって計画を立てることは難しいので、まず、中学、高校の間に勉強で計画を立てて、大人になったときに困らないようにしておきましょう。

勉強の計画の立て方

勉強の計画の立て方

勉強の計画を立てる重要性について詳しく説明してきました。
ここからは、具体的にどのように計画を立てればよいのかを詳しく説明していきます。

計画は時間ではなく量で決める

ある程度の苦手分析を終えて、計画を立て始めるとき、毎日1時間英語を勉強しようといったような計画を立てていませんか?
それだと、仮にあまり集中できていなくても、一時間が経過すれば計画は実行されたことになります。
しかし、中身が伴っていない場合、あまり成績の向上は期待できません。
成績は、計画を立てたら上がるものではなく、勉強をして初めて上がるものですから、計画は勉強を効率よく行うために立てなければなりません。
 
勉強が進んだかどうかは、時間だけではなく、やった内容も加味して決まります。
なので、計画を立てるときは、英語を1時間といった具合ではなく、問題集を1章分終わらせる、というような計画を立てるとよいでしょう。
 
しかし、ここで問題が発生します。
1日で問題集を1章進めようとしたら時間がかかり過ぎて、その日のうちに終わらなかったということがしばしばおこります。
その対策としては、まず、自分の解くペースを大体でいいので把握することです。
1問解くのに1分で解ける問題と10分かかる問題を同じペースで解くことは不可能です。
自分の中で、その科目に充てられる勉強時間に対して、大体の解ける量を想定し、ペースを決めて計画を立てましょう。
 
そのようにしていた場合でも、分からない問題にぶち当たると考え込んでしまい、進まない人もいると思います。
そのような人は、5分考えて分からなかったら飛ばすというように割り切ることが必要です。
確かに、何分も考えて無事正解にたどり着くことは、達成感があります。
しかし、そのような長大な時間をかけただけの成果を挙げられたとは言えません。
勉強は有限な資源である時間を使います。限りある資源は効率よくつかわなければなりません。
また、入試問題は20分程度、長くても30分程度で大問1つが解けるような、手際よく解くことが出来る問題ばかりです。
そのような問題は、解き方を考えるのに半分以上の時間を使うことはないと思います。
よって普段の勉強から、あまり考えすぎないようにすることが大切です。
もちろん、入試直前期になって、基礎学力が担保されている状況で、難問に取り組む訓練を積みたいのであれば、この限りではありません。
 
基本的には、ある程度のかかる時間を予測しながら、やる内容で計画を立てていくという方針がいちばんよいです。
しかし、どのようにしてもその日のうちに計画を完遂できなかった、あるいは、かなり早めに終わってしまった場合があると思います。
次の項目では、そういった状態への対処法をお伝えします。

計画にはゆとりを持たせよう

「ゆとり」というとゆとり教育という言葉を連想し、勉強計画に甘えは不要と勉強ママがかみついてくることがありますが、計画にはゆとりが必要です。
 
みなさんは、自分が立てた計画を一切の狂い無く、きっちりとやり遂げたことはありますか?
大体の人が、時間をオーバーして無理やり終わらせたり、諦めて中断したりしていると思います。
実際、計画を立て慣れている人でもそうなります。
では、どうすればよいのでしょうか。
 
それは、日々の計画の中に、調整するための時間を設けておくことです。
例えば、1日約8時間で国語、数学、英語を勉強する計画を立てるといます。
そのようなとき、8時間分の量の勉強計画を立てると、消化不良になったときに困ります。
そこで、あらかじめ一時間程度を調整するための時間として残しておくのです。
もし、計画に遅れが出て、消化不良が発生したのであれば、調整のために残しておいた1時間を使って消化不良を解消します。
もし、計画をすでに終えていたのであれば、英単語を覚えたり、1週間前の内容を復習したりするとよいでしょう。
また、普段勉強しない社会などを勉強してもいいかもしれません。
 
これは、1日の中だけでなく、1週間単位でも適用することができます。
例えば、日曜日を調整用に時間を取っておいて、月曜日から土曜日の間にたまってしまった消化不良を解消する日に充てるというようにします。
もし、計画が順調に進んでいて定期テストや入試が差し迫っていなければ、1日勉強せずに遊びに行ってもいいと思います。

各科目のバランスを考えよう

勉強計画を立てていくにあたって、各科目のバランスをとることがとても重要です。
苦手科目に時間を割くべきという一般論を鵜呑みにして、苦手科目ばかり勉強していると、それは克服されるかもしれませんが、得意だったはずの科目がおろそかになり、点数が下がり、結果として合計点が下がる可能性があります。
バランスが肝心です。得意な科目もしばらくやらなければ、やがてできなくなります。
 
では、どのくらいのバランスでやればいいのでしょうか。
1つの目安として、苦手科目(いちばん勉強時間が必要)は、得意科目(いちばん勉強時間が少なくてよい)の2倍というものがあります。
もちろん、これは、私の経験則、及び、家庭教師をしてきた経験から導き出した一般論でありますので、もっと苦手科目に時間を割くべきだという意見もあれば、もっとバランスよく勉強計画を立てるべきだという意見もあります。
 
とにかくここでお伝えしたいのは、苦手科目に偏重した勉強計画を立てずに、常に5教科の仕上がりを考えて計画を立てるべきだということです。

今習っている内容と復習する内容に分けよう

多くの人が、今習っている内容だけでなく、過去に習ったところを復習する必要性を感じていると思います。
例えば、あなたが現在、高2でそれまで一切勉強してこなかったとして「さあ頑張ろう」と思っても、学校の授業を聞いて、その内容を復習しているだけではあまり学力の向上は望めません。
なぜなら、高2の授業のもとになっている高1の内容が欠落している恐れがあるからです。
そのため、学力の向上のためには昔に習ったところを復習する必要があります。
 
勉強の計画を立てるうえで、今習っている内容と、昔の内容の復習のバランスはとても大切です。
例えば、数Ⅱの三角関数を習っているのであれば、高1の内容でも特に三角比の復習に重点を置くというようにすべきです。
間違っても高1の初めの単元である展開から始めると復習の量が膨大になり、バランスが崩れ、三角関数の勉強がいつまでたってもできるようになりません。
 
他の人は、今習っている内容の勉強に専念していると考えると、過去の内容を復習する人は、かなり効率よく絞って復習する必要性を感じると思います。
今の内容と過去の復習の理想的な比率は2:1です。
基本的に今の内容を復習し、説明を読んでも理解できないところだけ適宜過去の内容を復習するのが効率がよいです。
もし、過去の内容が全く頭に入っていない場合は、もう少し過去の復習に時間を充てるべきですが、くれぐれも今の内容を疎かにし過ぎないようにしてください。
 
もし、過去の内容に大きな穴があるのであれば、それは、学期中ではなく長期休みに克服することをお勧めします。
長期休みであれば、自分の勉強に充てることができる時間が学期中に比べてかなり長くとれるので、勉強の計画の自由度が上がります。
ぜひ、長期休みに過去の復習を済ませてしまいましょう。

計画は日々修正しよう

「昨日、1日かけて完璧な定期テストに向けた勉強計画を立てました。」と得意げになる人をしばしば見かけます。
しかしその計画は全て計画通り進んで、一切の修正の必要性が発生しなかった場合において完璧な計画となります。
多くの場合、計画には変更がつきものです。
例えば、1日経って思ったより問題集が進まなかった場合、その科目の勉強時間を確保するために他の時間を多少削らなければなりません。
 
計画は、たびたび修正しなければなりません。
定期テスト前などの短いスパンであれば、毎日、入試などの長期的なスパンであれば、週に1回や月に1回といったペースになります。
計画を修正するには、特にどのような点に注意して修正すればよいのでしょうか。
 
計画を修正するには2つのアプローチがあります。
1つ目は、やる内容を変更せずに、時間を確保する方法です。上で示したような、調整の時間を使って、終わらなかった内容を終わらせるといった修正の仕方です。
もう1つは、時間を変えずにやる内容を減らす方法です。
 
例えば、定期テスト直前の苦手科目の勉強の計画で問題集の応用問題までこなそうとしている場合を考えます。
他の科目にも時間を割くべきで、その科目にかかりっきりになっていられない場合、その科目に充てられる時間で最大のパフォーマンスを発揮するためには、時には応用問題を捨てるような決断も必要になります。
 
どちらの修正方法がいいかは、状況によって変わりますので一概にどうすべきか言いにくいのですが、一般的に、残された時間が少ない場合は、後者を選択するとよいことが多いです。

長期計画に基づき、中期計画、短期計画を立てよう

○○大学合格といった長期目標を高3の4月に立てたとします。
その大学に合格するために必要な偏差値、いつまでにどのくらい仕上がっていればいいのかといった情報を出来るだけたくさん集めます。
学校の進路指導の教室や大手塾だと情報を仕入れやすいと思います。
 
次に、残された期間を1カ月ごとに区切り、各月の目標を立てていきます。
これが中期計画に当たります。
長期目標は志望校の変更がない限り変わらないと思いますが、中期目標は毎月月末に振り返ります。
高3になって新しく習ったところの習得に思ったより時間がかかったり、スランプに陥ってあまり進まなかったりするかもしれません。
毎月末に、振り返るをして、良かった点、悪かった点、悪かった点の改善方法を考えて、翌月の計画の修正に反映していきましょう。
 
最後に、中期計画をもとに、毎週の短期計画を立てていきましょう。
中期目標で各科目、ある程度の具体的な目標ができていると思います。
それを達成するために、日々の勉強計画を立てていきましょう。
毎日毎日計画を修正していると、平日の少ない勉強時間が削られて大変ですし、何より、せっかく計画を立てたのに無駄なのかなあと思ってしまうことがあるので、計画の修正は週末だけで大丈夫です。

まとめ

勉強の計画を立てる重要性と実際の計画の立て方を説明してきました。
せっかく勉強するのなら、出来るだけ短い時間で効率よくできるほうがいいので、ぜひ、計画を立ててから勉強するようにしましょう。
 
また、意図的に各科目の具体的な計画内容には言及しませんでした。
これは、ひとりひとり、現状が異なるため、万人に適した究極の勉強計画はなく、各々のオーダーメイドで計画を立てるしかないからです。
ですが、ある程度のガイドライン的な感覚でこの記事を読んでもらうと、計画を立てるうえで失敗することが少なくなると思います。
 
ぜひ、オリジナルの勉強計画を立てて、目標を達成してください。
もし一人で計画を立てることに自信がなければ、我々家庭教師が補助することもできます。
お困りの際はぜひご検討ください。

この記事を書いたのは

現役医学部生ライター I

家庭教師ファーストの登録教師。和歌山県立医科大学 医学部に在学中。浪人を経験。学生ながら、家庭教師指導人数は20名以上。塾講師経験も。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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