家庭教師ファースト教育コラム勉強のコツ

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冬休みの有意義な過ごし方【中学生・高校生向け】

  • 勉強のコツ
  • 2021.11.28
  • 現役東大生ライター S

冬休みは夏休みなどと比べて短い長期休暇となります。
降雪地域を除けば、基本的に二週間程度の学校が多いのではないでしょうか。
そのような短い期間でのお休みで自分を大きく変えたり、大きく学力をアップさせたりすることは正直言って非常に難しいことです。

しかし、二週間は自分が大きく変わるための礎を築くことはできる期間です。
少しでも自分を変えたいと思っている中高生の皆さん、この記事を読めばそのヒントが得られると思います。
是非最後までお読みください。

【1,2年生向け】冬休みは成績を上げる下地を作る期間!

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二週間で能力は変えられないが習慣は変えられる!

最初に厳しいことを言うと、二週間で大きく人の能力は変えられません
もしあなたが平均点ぐらいの点数を冬休み前のテストで取ったとすると、冬休み後のテストで学年上位をいきなり取るようなことは、限りなく不可能なことです。
だからと言って、何も変わらないと言うことではありません。
二週間で変えられるのは能力でなく習慣です
 
もし冬休みの二週間で正しい勉強習慣が身につけば、例えあなたが今学年平均を下回るような点数をテストで取っていても、一年後の冬休み後には、学年の上位ぐらいの点数は取れるようになっているはずです。
もしかしたら、学年の上位を取れるようになるのはもっと早く3ヶ月後かもしれません。
そのくらい習慣というのは中期的・長期的に見るとものすごく大きな影響を与えるのです。
 
今までのテストで、大失敗したテストを思い浮かべてください。
そのテストに、後何時間ぐらい勉強時間を費やしてれば失敗することはなかったと思いますか?
大体の人は10時間から100時間くらいより勉強していれば、大失敗はなかったと考えているのではないでしょうか。
もしあなたに毎日1〜2時間勉強する習慣があったら、テストとテストの間が2ヶ月ぐらいと考えると100時間ぐらいはより勉強できたことになり、テストで失敗することはなかったでしょう。
勉強する習慣さえあれば、テストで失敗するということはあり得ないということはわかっていただけたでしょうか。
 
このことは科学的研究でも示されており、勉強の成績に大きな影響を与える要素として「勉強習慣」そして「勉強法」の2つが最も大きい要素であると報告する論文が多数存在しています。
「そうは言っても私は馬鹿だから勉強しても成績が上がらない…」と思っている方がいるかもしれませんが、その考えは正しくありません。
同じ論文によると、地頭の良さを示すI Qは、成績に多くて10%程度しか関与しないということがわかっています。
つまり正しい勉強法と勉強習慣さえあれば、成績は必ず上がるということなのです!

習慣づくりのために自分の誘惑を断ち切れ!

前章で習慣の大切さを説明させていただきましたが、習慣を作るのは非常に難しいです。
それが苦手意識を持つ勉強であれば、さらに困難なものになるでしょう。
この章では、習慣を作る際のポイントを説明していきたいと思います。
少し過激な内容になるかもしれませんが、必ず役に立つこと間違い無しです!
 
そもそも、習慣にできない原因は何があるのでしょうか。
様々意見はあるとは思いますが、筆者は2つに原因を分けられると思っています。
その2つとは「習慣化したいと思っていることを忘れる」、そして「やる気が出ない」というものです。

「習慣化したいと思っていることを忘れる」というのは、例えばテレビに夢中になって気づいたら勉強する時間がなくなっている、というような事例です。
他にも何をする時間か忘れてしまい、無意味な時間を過ごした後にするべきだったことに気づくというようなものも、このタイプに分類されます。

「やる気が出ない」というのは、皆さんがよく悩んでいるタイプの原因だと思います。
「勉強しなくてはいけないのだけど、やる気が出ず勉強を始められない」というのは、よくある悩みの一つだと思います。
このタイプはよく「意志の弱さに原因がある」と言われることが多いです。
「勉強するやる気がなくても気合いで勉強しろ!」というアドバイスというか、お叱りを受けたことがない人はいないでしょう。
 
しかし筆者は「意志が弱い」といったものにやる気が出ないという原因はないと思っていますし、意志の強い弱いは習慣化できるかどうかに、ほとんど関係ないように思います。
むしろ意志が強いと思っている人ほど、習慣化できないのではとまで考えています。
筆者の習慣化できない理由に対する考えは、全て「環境が悪い」ということによって習慣化できない、ということが起こっているというものです。
 
例えば、一つ目の原因の「習慣化したいことを忘れる」というものは、習慣化したいことを予定表などに書いておき、するべき時間にアラームなどをかければ簡単に防ぐことができるでしょう。
忘れるというならば、簡単に思い出せる環境を作ってあげればいいのです。
一旦忘れても大丈夫なようにしておけば、この原因は100%解決できます。
 
2つ目の「意志が弱い」ということも、環境を整えることで解決できる場合がほとんどです。
例えば、スマホに逃げてしまうという人は、スマホを親に預けると言ったことや、スマホの使用制限アプリを使って使えなくする、タイマー式金庫を買ってその中に入れる、などといった対応策を行うことで、物理的にスマホの使用を制限すれば良いのです。
そうすると、勉強するしかない環境が出来上がります。
 
実は人間は、3大欲求を除き、何かしらの外部刺激を受けることで欲求が生まれることがほとんどです。
例えば漫画が目に入ると漫画を読みたくなる、スマホを目にするからスマホを使いたくなるなど目にしたものから欲求が生まれることが多いのです。
この性質は何か一つのことに集中したいときに、目にしただけで別の欲求が生まれるため非常に厄介です。
しかし逆にいうと、目にさえしなければ欲求は生まれないということなのです。
 
そのため、筆者が冬休みにすべきこととして真っ先にあげるのは、勉強環境の整備です。
自分の部屋から誘惑を無くしてしまいましょう。
そうすることで誘惑を目にすることがなくなり、勉強に集中しようとする際に何か別の欲求が生じることを防げます。
漫画や(娯楽用の)本は捨ててしまえば物理的に読むことができず、勉強に集中する際に最高の環境に近づけることができます。
しかし、流石にそこまでできる人はいないと思いますし、たまには自分の好きなことをしたいでしょう。
そこで、とりあえずお気に入りの漫画や本は、家族の目がある場所へとできる限り移してしまいましょう。
家族の目がある所では、今までのようにとりあえず漫画や本に逃げるということはしにくくなります。
 
また先ほども言いましたが、スマホの使用制限策も考えましょう。
筆者は東大受験の勉強の際にあまりにスマホの誘惑に負けていた、そして両親が共働きで両親にスマホを預けられなかったためタイマー式南京錠を買って、勉強時間以外は基本的に物理的にスマホを使えないようにしていました
使用制限は徹底していて、受験期には朝起きてすぐにスマホを鞄に入れてタイマー式南京錠をかけて寝る直前まで使えないようにするほどでした。
 
流石に筆者の受験期ほどスマホを制限する必要はないとは思いますが、1日に2〜3時間はスマホを使えないようにして勉強に集中する時間を作った方がいいと思います。
特に冬休みのような長期休暇は、無意味なネットサーフィンに時間をとかしてしまいがちなのですから、できる限りのスマホ対策をしないと有意義な冬休みにすることはできません。
親にスマホを預けることが難しいと思う方は、アマゾンなどでタイマー式南京錠の購入を検討してみることをお勧めします。
 
また周囲の理解も必要です。
もし友達と毎日のように遊んでいるのなら、友達に勉強したいから遊ぶ頻度を減らす必要があります。
友人から遊びの誘いを減らすというのも、勉強に集中する環境を作る上では非常に重要なことです。
遊びを断ると友達が減ってしまうのではと思うかもしれませんが、遊ぶ回数を減らしたぐらいで離れていく人は元々友達でないと思います。
本当に仲がいい人は仲良くし続けてくれますから、心配しなくて構いません。

簡単なものから取り組む

環境を整えたら、次はいよいよ勉強の習慣を作っていきましょう。
「せっかくの冬休みだから苦手な教科をみっちりと」としたいのはやまやまですが、その考えは非常に危険です。
以前から勉強習慣がある人は、いきなり自分にとって苦手なものや難しいものから取り組んでも構わないのですが、勉強習慣が身についていない人が、いきなりそのようなものから手をつけると、やる気が長続きしません。
 
やる気を感じる(集中し続ける)には、自分の成長を感じることが必須だと最新の研究でわかっています。
そのため、勉強しながら自分の成長を感じられるようなものでないと、なかなか集中力は続きません。
例えばいきなり「相対性理論を学ぼう」と言われても難しすぎて何も理解できず、やる気は無くなってしまうと思います。
同じように自分の苦手なものを学ぼうとすると理解できず、自分の成長を1mmも感じられないままやる気だけが下がっていくという状況に陥りかねません。
 
そのため勉強習慣がついてくるまでは、自分の得意教科や、単純作業の暗記ものなど、短い時間で多くの問題が解けるものや、覚えた個数が目に見える形で成長が感じやすいものを勉強することから始めることをお勧めします。
 
また人間は、一度作業を始めると作業興奮というものを感じ、自動的に集中力が高まっていきます。
そのため、実は勉強を始めること、そして勉強し始めて5分集中することができれば、後は作業興奮によって自動的に集中することができるのです。
最初の5分を乗り切るためという意味でも、最初は簡単な暗記ものや自分の得意教科の問題を1問解くなど、自分にとって抵抗のないものから始める習慣をつけましょう。

冬休みで正しい勉強法を知ろう

先ほども述べましたが、成績(学力)は生まれつきの頭の良さだけで決まるものでもなく、勉強時間の長さだけで決まるものでもありません。
重要なのは「勉強習慣」と「勉強方法」なのです。
特に高校までの教育については、この2つの要素の重要性がより増してくるということが科学的な調査によってわかっています。
 
誤解のないように書いておきますが、勉強習慣と勉強時間は科学的な調査ではわけられていることが多いです。
勉強時間は文字通り勉強した時間の長さを意味し、勉強習慣とは日常的にある程度最低限も勉強をする習慣があるかと意味します。
例えば毎日1時間勉強する人は勉強習慣がありますが、2週間に1日だけ14時間勉強する人は同じ勉強時間ではありますが、勉強習慣はないとされます。
 
筆者は東京大学に現役合格できましたが、高校生の時ずっと成績が優秀だったわけではありません。
実は筆者は高校2年生まで模試などでの合格判定はずっと「D」であり、学校の先生も正直受かるとは思っていないレベルだったと思います。
しかし、2年生の冬休みから勉強習慣を身につけ、後で後述する方法によって正しい勉強方法を知ったことで3年生の夏休みにはA判定を取ることができました。
 
勉強習慣を身につけたと言っても、勉強ばかりしていたということではありません。
筆者は部活を3年生の夏まで行っていて、しかも2つの部活を兼部していました。
そして2つの部活でともに全国大会で上位入賞するほど熱心に部活に打ち込んでいたため、勉強時間は他の生徒よりも少なかったと思います。
勉強時間は大体平日は1時間、休日は部活の大会がなければ5時間ほどだったと思います。
 
この筆者の体験談は「それほど勉強しなくても東大入れたぜ!」などという陳腐な自慢のためにしているのではありません。
勉強習慣の大切さ、そして適切な勉強習慣さえあれば、勉強時間は成績にそれほど関係がない、ということをお伝えするために書かせていただきました。
実際に勉強時間自体は成績にかかわる影響は、1割も満たないということが科学的に示されています。
もし、「部活が忙しいから勉強に集中できない」と悩んでいたとしても、方法を変え・勉強習慣を身につける事で、十分解決できる可能性があるということを頭に置いておいてください。
 
勉強習慣の身につけ方は先ほど書きましたので、ここでは勉強方法について書いていきたいと思います。
勉強方法の差は、成績にそれほど影響がないと思われがちです。
しかし、科学的な調査では勉強方法の差は実に3割近くの成績の差を生み出す可能性があるというふうに結論づけられています。
つまり、勉強時間を100時間増やして、成績が1割ぐらい上がったとすると(先ほど書いた通り勉強時間を増やしても成績は最大1割しか上がりません)、正しい勉強方法を知るのに5時間かかったとしても、かかった時間は20分の1なのに成績は三倍近い3割近く上がる可能性があるということです。
 
なぜここまでの差を生み出すかというと、普通の勉強法とされているのが非常に効率の悪い方法だからだと筆者は思っています。
例えばよくある勉強法としてノートにまとめ直す、教科書を繰り返し読む、無駄に辞書を引きたがる、色ペンやマーカーを使って重要なところに線を引くなどありますが、科学的観点から観ればどれも効果はありません。
正直この時間を勉強時間としてカウントしていいのか、と思うほど意味がない勉強法です。
むしろマイナスの影響を与えるものまであるので、これらの勉強法をするぐらいなら勉強しないほうがマシというふうにまで思われます。
 
ではどうしたら正しい勉強法を見つけられるのか。
この記事で正しい勉強法を書きたいのはやまやまなのですが、文字数の関係上厳しいので見つけ方だけ書きたいと思います。
筆者がお勧めする正しい勉強法の見つけ方は「勉強法の根拠が論文に基づくものを探せ」というものです。
ネットや本でも勉強法について少し調べれば「東大生の勉強法」などと説得力がありそうなものが並んでいます。
しかし、それら全てが正しいわけではありません。
 
「その人個人の体験」をもとに書かれたものであれば、その勉強法はあなたに合うかどうかも分かりませんし、「その人がこの勉強法で成績が上がった」と思っても実は別のところに要因があったかもしれません。
一方論文をもとに書かれた勉強法についての記事や本に載っているものは、ほとんどの人は成績(効率)が上がるという科学的事実があります。
個人の体験よりも科学的事実の方が信頼しやすいでしょう。
 
科学的な勉強法の記事をネットで見つけたいのなら「科学的勉強法」と検索すればたくさんヒットすると思います。
とは言っても、あまりこの方法はお勧めしません。
なぜならあまり最新の勉強法についての科学的研究を知らない人が、既に否定されている古い研究をもとに書いたと思われる記事がたくさんヒットするからです。
慣れてくれば、根拠となる論文の発表年度を調べたりすることで最新の研究かどうかを見分けることができるのですが、最初のうちは難しいでしょう。
 
そこでお勧めするのが、勉強法の本を買うことです。
最近発売された本ならば最新の研究をまとめたものが多いですし、眉唾な研究結果をもとに本を書くという人はほとんどいません。
信頼度の高い研究を、本の執筆が依頼されるくらい信用度の高い人が書くという場合がほとんどですから、怪しげなネットの記事を読むよりもためになることが多いです。
 
Amzonなどのレビューを見ればその本のある程度の評価はわかりますから、できれば良さそうな勉強法の本を2、3冊買って読むことをお勧めします。
部活動で忙しいのであれば、まず間違いなく学校が始まると勉強法の本など読む時間は取れないと思いますから、冬休み中に勉強法の本を読み、自分の勉強法をある程度確立させていきましょう。

【1,2年生向け】冬休みは志望校を定めよう!

【1,2年生向け】冬休みは志望校を定めよう!

自分のいきたい高校、大学を探してみる

勉強を習慣化するには、必ずモチベーションが必要になります。
そのため、1年生であろうと2年生であろうと早めに志望校を決め、志望校に合格したいという思いを持ち、勉強のモチベーションを得ることは非常に大切なことです。
志望校を早めに決めてしまうと、志望校を変えた際に志望校に特化して勉強していたことが無駄になるため、志望校を決めるのは2年生、人によっては3年生でいいという人もいます。
しかし志望校を決めても、志望校に特化した勉強を始めるのはずっと先にすればいいだけの話なので筆者は早めに志望校を決めることをお勧めします。
 
いきなり志望校を決めろ、と言われても志望校の決め方がわからないという人も多いでしょう。
そこで筆者流の志望校の決め方をお伝えします。
まずはご両親に経済事情や家庭の事情を聞き、行ってもいい高校、大学を聞きます。
例えば全寮制の高校はいいのかや、実家から通える範囲の高校がいいのか、大学であれば国立がいいのか、それとも私立がいいのかなど細かいところまで聞いてください。
志望校を決めた後にご両親から志望校を変えるように言われると、かなりフラストレーションが溜まると思います。
できるだけ早くにご両親と志望校について話し合うことをお勧めします。
 
次にご両親と話し合い、行っても良い大学、高校の中から、自分の学力より数段上だと思われる高校、大学を探します。
もちろん学歴が全てではないのですが、上の大学に行ける方が将来就職の時などに役に立つことは多いと思います。
また勉強のモチベーションにもなると思うので、現時点の学力では厳しいと思われるぐらいの大学や高校を探してみましょう。
 
そして気になる大学、高校のパンフレットを片っ端からを請求して行きましょう。
ホームページを探してみるのもいいと思います。
たくさんの大学や高校のパンフレットを見ると、そのうちのいくつかの高校、大学に興味が出てくると思います。
それらの興味を持った高校、大学をさらに調べて、2〜3校に絞りましょう。
1校にのみ興味を持たれた人は1校だけでも構いません。
そうして絞られたものを自分の志望校とするのがいいと思います。
 
筆者は高校に入学したとき、大学を全然知りませんでした。
恥ずかしい話ですが、知っていた大学はテレビでよく聞く東大、京大とスポーツ観戦が趣味だったのでスポーツが強い大学だけで、地元の大学さえよく知りませんでした。
そのため高校1年生の間は志望校を決めることができず、勉強のモチベーションは非常に低かったです。
 
しかし、2年生になって、たくさん大学について調べてパンフレットをもらって読んだりするうちに、東大に行きたいという思いを強く持つことができ、それを勉強のモチベーションにつなげることができました。
皆さんもぜひ志望校を時間のある冬休みに決めて、モチベーションを高く維持してもらえたらと思います。

志望校の過去問を眺めてみよう

志望校が決まったら過去問を眺めてみましょう。
大学の過去問であれば、インターネットで検索すれば3年間分ぐらいは出てくることが多いです。
高校の過去問は県立であれば県立高校全体で同じ問題を解くので、過去問は手に入りやすいと思いますが、私立であれば過去問を手にするのはインターネット上では困難かもしれません。
そのような時は書店で立ち読みをするぐらいでも構いません。
「眺めたところでとけるわけがない!」と思われた方も多いでしょう。
その通りです。
解けるのであれば、今すぐその志望校を受けても合格するので、志望校をもっと上の高校、大学に変えましょう。
大体の人は習ってない単元もたくさんあるので何を書いているのだか、そもそもわからないと思うことが多いでしょうし、習った単元でも「難しすぎる」という感想を持つことが多いでしょう。
 
しかし、この「わからない」と言った思いや「難しすぎる」という思いを持つことが非常に重要なのです。
まず「わからない」と言った思いや「難しすぎる」という思いを持つと「このままじゃ合格は無理かなぁ」という思いが生まれます。
よく「楽観的な方がいい」と言われますが、最新の研究では「現実的な悲観主義」が目標達成にはいいということが示されています。
そのため、自分の今の学力では合格は厳しいと認識する「現実的な悲観主義」をすることができます。
 
そして過去問を見ながら目標を決めて行きます。
例えば「2月までに問題は解けなくてもこの問題の意味を理解できるようにする」と言った目標や「習った単元の問題は半分解けるようにする」というふうに細かい目標を決めましょう。
できれば1ヶ月単位での目標を12個決めて、1年間分の小さな目標を立ててしまいましょう
そうすることで過度に勉強が遅れたり、受験を過度に心配したりすることを防ぐことができます。
 
そうして1ヶ月ごとに過去問を眺めて自分の進捗状況をチェックすると、もし目標が達成できていれば達成感を得てモチベーションになりますし、達成できなければこのままでは良くないということに気づくことができます。
過去問は自分の学習がきちんと行えているかをはかる道具としても使って行きましょう。

3年生(受験生)向け冬休みの過ごし方

3年生(受験生)向け冬休みの過ごし方

冬休みは体調に気をつけよう

冬休みはとにかく体調に気をつけましょう。
大学受験をするのであれば、冬休みあけすぐに共通試験がありますし、高校受験をするのであれば、高校によっては冬休み中に受験があるとことまであると思います。
直前に詰め込みすぎると脳疲労が溜まって行きますし、体も疲れて風邪など引きやすくなってしまいます。
直前に詰め込んでもそれほど成績は変わらないと思いますから、まずは体調第一に考えましょう。
 
直前ですべきは、最高の状態で受験に臨む準備です。
もちろん勉強もしなければいけませんが、脳疲労も考慮しましょう。
勉強時間は多くても1日8時間、できれば6時間以内に抑えたいです。
脳疲労が蓄積すると生産性が半分以下になるというデータもあるので、体の疲れだけでなく、脳の疲れもケアして行きましょう。
 
また睡眠時間も増やして行きましょう。
個人差はありますが最低でも7時間、できれば8時間程度は睡眠を取りましょう
睡眠時間が足りないと発想力の低下、ケアレスミスの増加など様々な悪影響が考えられます。
早く寝て早く起きるという受験本番を想定した生活習慣に変えていくことも重要です。

過去問をとこう

受験直前の冬休みで勉強すべきことは過去問演習です。
むしろ過去問以外とかなくてもいいレベルです。
結局冬休みの短い時間で学力自体を挙げるのは正直不可能です。
そのため、勉強ですべきことは本番の形式に似ている問題(すなわち過去問)を解き、本番の問題にある程度の慣れを感じるようにする作業だけなのです。
過去問を解いて、問題にかける時間の配分や解く順番まで細かいところまで詰めて行きましょう

さいごに

いかがだったでしょうか。
冬休みは長期休暇のなかでは降雪地域を除き一番短い休みだと思います。
しかし、短いとは言っても中学生活、そして高校生活を変えるきっかけにできるぐらいの長さはあると思います。
この記事が受験生の皆様は受験の成功の、1、2年生の皆様は学力の向上の少しでも助けになったら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いたのは

現役東大生ライター S

家庭教師ファーストの登録家庭教師。東京大学・教養・理科一類在学。自身の受験経験を生かして、難関高受験から定期テスト対策まで指導できます。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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