家庭教師ファースト教育コラム勉強のコツ

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「勉強が苦手な子」に対する考え方と、おすすめの勉強方法

  • 勉強のコツ
  • 2022.02.23
  • 現役一橋大生ライター K

学校で勉強するにあたって、必ずテストがあります。
その中でどのような形であり点数が出てしまい、どうしても自分の子供が周りの子供に比べて、点数が低くなってしまうということがあるでしょう。
もちろん親としては心苦しいでしょうし、どうにかして自分の子供の点数を上げたいと考えると思います。
 
では、ここで点数を上げる方法として、一番最初に思いつくものは何でしょうか?
学習塾であったり、家庭教師であったり、また新しい参考書を買って自分で勉強する術を身につけさせたり、さまざまな方法が思いつくと思います。
しかし、 どのような手段をとっても結局勉強するのは、最終的には自分の子供であり、そこには正しい勉強方法というものが必要になります。
「勉強が苦手な子」というのは一概にひとくくりにはできませんが、必ずどこかに勉強法と言う面でまだ完成されていない部分があるため、点数が伸び悩んでいるということも多々あるでしょう。
 
この記事ではそういった、親御さんやお子さんのために、勉強方法に関するアドバイスをして行きたいと思います。
なお、勉強方法は一人ひとり適したものが違うので、家庭教師を付けて相談してみるのも一つの手かもしれません。

勉強が苦手な理由

勉強が苦手な理由

はじめに、この記事では勉強が苦手な子のための勉強方法、という題目で書かせて頂いておりますが、一概に勉強が苦手なこと言っても、勉強が苦手な理由にはさまざまな理由があると思います。
例えば、 暗記することがとても苦手で、また自分の中で物事を覚える方法というのが確立していないために上手く学校で習う多くの単語を覚えることができず、そのために点数が低くなってしまっている、という状況もあるでしょう。
また、そもそも勉強という一つの物事に集中することに体制がなく、集中力が上がらないために点数が伸び悩んでいる、という状況もあるでしょう。
多くの場合はこの2つに大別されると思うので、この2つそれぞれの解決策に焦点を当てて、勉強方法というものを解説していきたいと思います。
 
またこの記事を読んでいくうえで、ご自分のお子さんもしくは生徒をどういった姿に持って行きたいのか、という目標を立てることは非常に重要です。
勉強が苦手な子を、勉強ができるようにする、というのはどういったことを表わすのでしょうか?
1つは、学校で定期的に開催される定期試験で、点数を向上させるということがあるでしょう。
点数といった数値は定量的な指標なので、非常に分かりやすく、勉強の進捗が芳しい・芳しくないというのが、顕著に表れます。

しかし、そもそも学校の定期テストでは、すべてが推し量れないという考えを持つ方もいるでしょう。
例えば、そもそも国語、数学、英語、理科、社会などの5教科では、人が学ぶべき教養を全て学び切れないという考えを持っている親御さんたちもいらっしゃるでしょうし、試験ではその子の学力はすべては計れず、暗記や集中力といった「勉強をする中で学ぶプロセス」を重視する方もいらっしゃるでしょう。
 
今回は、勉強が苦手な子を正しい勉強方法に導く、ということをテーマとしています。
よって学校で現在低い点数を取ってしまっている試験で、点数を向上させるための勉強法を身につける、ということを目標として設定したいと思います。

そもそもなぜ勉強するのか?

そもそもなぜ勉強するのか?

先程、勉強が苦手な子を二つのパターンに分けました。
一つ目のパターンは、そもそも勉強するというような「一つの物事に集中するのが苦手な子」の場合です。
もう一つは、勉強に対して集中する気持ちはあるものの、暗記であったり、物事を理解するといった方法に関して、自分の中で整理がされていないため、「効率的に勉強を進める事が出来ず、点数が伸び悩んでいる」というパターンの子です。
この章では、まず初めに前者の「勉強に対してそもそも集中するのが苦手な子」に対する勉強方法をアドバイスして行きたいと思います。
 
この章で取り上げている、勉強に対して集中するのが苦手な子というのは、まずそもそも勉強に対するモチベーションを上げるところからはじめなければいけません。
そのため、何を目標として勉強しているのか、勉強をするとどういった良いことがあるのか、ということを納得した上で勉強するというのが、精神的ではありますが、重要な要素の一つになります。

本当の意味で、勉強する意味と向き合う

ではここで、小学生、中学生の親もしくは教師であるみなさんにお伺いしたいのですが、なぜお子さんに勉強して欲しいのか、なぜ自分たちのお子さんは勉強しなければならないのか、ということを考えたことがありますでしょうか?
ここでは、上っ面な答えは通用しません。
そういったものに、お子様は敏感だからです。
例えば、上っ面な答えとしては、こういった答えがあげられるでしょう。
「学力が上がれば、学校で褒められるから。」
「成績が上がれば、良い学校に入学できるから。」
「勉強ができる人は、スポーツや他のこともよくできる。」などです。
 
しかし、これらの答えには、明確な根拠がありません。
学力が上がれば、学校で褒められるというのは確かに良いことですが、それによって何の良いことがあるのか。
きっとお子さんは、疑問に思うでしょう。
成績が上がれば、良い学校に入学できるというのも確かに、その側面だけ切り取ってしまえば正しいのですが、良い学校に入学するのはなぜかというとに対して、うまい回答が出せません。
勉強ができる人は、スポーツやほかのこともうまくできるというのも、全く根拠がありませんし、それに対してお子さんが魅力を感じるかも微妙です。
こういった、世の中で一般的に言われている勉強をする理由というのは、あまり根拠がなく、納得感がないために、お子さんの中でも、勉強に対してモチベーションをあまり感じないということが多いのではないでしょうか。

勉強する意味の例

では私自身、どういった考えを持って勉強に臨んでいるのかということをお話していきたいです。
この意見を参考に、自分たちの中の考えも混ぜて、お子様方自身に、勉強する理由というものを伝えていただき、モチベーションを上げていただければ幸いです。
私の中で勉強する理由というのは、大きく分けて二つあります。
 
一つは、勉強をするということを通じて、「物事を極めていくプロセスを学んでいくため」です。
勉強をするということは、ただ学力を上げるためだけのものですが、勉強するにあたっては、点数を上げるということや、目標としている学校に入学する、という明確な目標を持って、その目標に向かって努力をするというプロセスを経ます。
 
これは勉強だけではなく、例えばスポーツや芸術、会社で働くことなど、幅広く多くの事に共通しています。
目標に向かって努力をするというのは、聞いただけならば、すごく簡単なようなことに感じますが、これをいろいろなことに対して、行い続けるというのは非常に難しいことです。
努力しなければ身につかないものですし、こういったことを練習する場が必要になります。
そういった場として勉強というのは、非常に適していますし、特別な資質、例えば肉体的な大きさであったり、頭の回転の速さなどといった特別な素養などを備えていなくても、練習できるものです。
そういった意味で、スポーツやその他の芸術などと違って、勉強はこのプロセスを学ぶのに最適だと言えます。
こういったものを練習するために勉強するといっても、過言ではないでしょう。
 
二つ目は、社会的なステータスを得るためです。
先程、上っ面な回答の例の中に、「勉強を頑張れば、良い学校に入学できるため、」という理由がありましたが、これはあながち間違っていません。
この理由付けとして、最終的な目標に社会的ステータスを得る、という目標を付け加えただけです。
ここで必ず出てくるのは、なぜ人生において社会的ステータスが必要なのか、ということでしょう。
これは人を判断する要素に、必ず社会的ステータスというものが入ってくるからです。
よく人は中身であったり、外見で判断されるということを言います。
 
しかし、実際にそうでしょうか。
もちろん、性格が良いから付き合っているということや、外見が良く、格好良い・可愛いから、近くに人が寄りやすいなどはあるでしょう。
これらの要素はなかなか言語化しづらい要素です。
同時にファーストインプレッションとしては、なかなか感じられない部分なので、人は最初に定量的な要素や、言語化されている要素に目を引かれることが多いと思います。
この二つの側面に当てはまっているものが、社会的ステータスです。
例えば会社で言うと、年収であったり、ポジションなどがそれにあたります。
年収が高い世界の億万長者ランキングの上位の人達は、人々から羨望の眼差しを向けられ、本や雑誌などに取り上げられます。
 
今挙げた例は極論ですが、要するに言いたいことは、社会的ステータスも、立派な自分の構成要素だということです。
これらを上げるためには、それまでのステータスの積み上げが重要です。
良い中学校から、良い高校に入るためには、難しい高校入試を乗り越えて、偏差値の高い高校に入らなければいけないでしょう。
その進学校の中でも、頑張って勉強し、高い偏差値の大学に入学し、またその後、その大学から多く行く年収や社会的な評判の高い会社に入社することで、さらに高いステータス得ることができます。
こういった高いステータスの組み合わせが、最終的な社会的ステータスの高さに繋がるであろうことは、よく分かるでしょう。なかなかお子さんには伝えづらい側面がありますが、将来を見据えて、こういった事を目標に据えて勉強するのも、1つの手だと言うことを伝えてみてもよいでしょう。
 
以上あげた二つの要素が、私自身が勉強してる時に考えていた、勉強する理由というものです。
これはあくまで私の個人的な意見なので、参考程度にとどめておいて欲しいのですが、こういった各人の勉強する理由というものを聞いてみて参考にすることで、自分の中で勉強する理由というものを磨き上げ、お子さんに伝えていくということは、必ずモチベーションのアップにつながることでしょう。
モチベーションを上げたら、次は先ほど挙げた、勉強が苦手な子のパターン2つのうちの、後者にあたる人たちへのアドバイスを受ければ良いです。
 
次の章では、勉強のモチベーションは持っているものの、なかなか効率的な勉強ができないという子のための、おすすめの勉強法を紹介していこうと思います。

勉強における効率とは

勉強における効率とは

クラスの中で、30人いれば1人は、とても周りから見れば真面目で、勉強もできそうな子、というのはいると思います。
もちろんその中にも成績が良くて優秀な子がたくさんいますが、ごく一部では、なかなか成績が上がっていない、伸び悩んでいる人というのを見かけることでしょう。
この二人の違いは何でしょうか。
おそらく察するに、勉強する際の効率性というものに差があるのでしょう。
ではまず最初に、勉強における効率とは何か、ということについて考えてみたいと思います。

より短い時間で、より高い成果を上げる

勉強における効率とは、何でしょうか。
効率性というのは、より詳しく考えてみると「目標を達成するために投下した時間に対する、結果の表れ具合」です。
より短い時間でより高い成果を上げられれば、それは効率が良いというでしょうし、どれだけ長い時間を投下しても、低い成果しか上げられなければ、それは効率が悪いと言えます。
今回の勉強の例で言えば、勉強時間は多く費やしているのに、なかなか点数が伸びない子、あるいは成績が向上しないこというのを、勉強の効率が悪い子という風に定義し、反対にあまり勉強していないように見えても、成績がどんどん伸びていく人のことを効率が良い学生として、例に挙げたいと思います。
この両者の違いを見て行くことで、効率の良い勉強というものを考えていきましょう。
 
短い勉強時間に対して高い成績を上げられる、ということはつまり、同じ勉強時間の中で行っていることの中でも、目標達成のために不必要な努力が、あまり含まれていないということを示します。
つまり、今行っている努力が、一直線に結果につながっているということと同じです。
では上記のことを受けて、効率の良い勉強というのは、何を意識するべきかということを整理して行きたいと思います。
同じ勉強時間の中でやっている努力すべてを、一定の定めた目標に向けて、無駄なく行うためには、まず定める目標というものを設定し、自分の中で認識し続けなければなりません。
これは具体的であればあるほど、自分の行うべき事、努力すべきことというのも明確になるため、数字レベルで、明確にしていきましょう。
 
例えば、高校受験であれば、「開成高校に入学する」というのは、良い目標と言えるでしょうか?
この記事では、この目標はまだ、改善の余地があると考えています。
 
この目標で悪い点は2つあります。
1つは、高校に入学するということが目標になっており、具体的にどういった事をすれば、この高校に入学できるのか、何をすべきなのか、ということが明確に示されていないことです。
これでは、努力の方向というものを定めることができないため、明確に、例えば国語は何点を取る、数学は何点を取る、といったように、教科レベルで分解してもよいでしょう。
もう1つは、高校入学ということを目標にしているため、最終目標までの期間が長いということです。
最終目標までの期間が長いと、いくら努力を一直線に向けて行うといっても、具体的に何をすれば良いかという段階が多すぎて、努力を向けるべき方法が、不明確になりやすいです。
 
そのため、例えば高校入学というものを目標に定めるのであれば、それを長期目標として定め、そのうえで中間目標や短期目標を定めていくことが重要になってきます。
例えば、中間目標というのは、その間にある重要な模試で高得点を取る、その高得点も数学で何点取る、といったような目標を定めることが重要です。
また、短期目標というのは、その中間目標を達成するために、いつまでにこの教材を終わらせるなどといった、目標を立てることです。
 
こうして長期目標から段々と、期間ごとにブレークダウンして行くことで、明確な目標を立てやすくなり、また自分の中で実行すべき努力も明確になってきます。
あとは立てた目標、達成するための努力を自分の中で明確にし、毎日こなすことで、一歩ずつ効率よく目標に近づいていくことができるようになるでしょう。

目標の定め方

では、ここでひとつ例を出して、上記の長期目標、中間目標、短期目標を立ててみましょう。
ここでは、長期目標を例として、「開成高校に合格する」という目標だとします。
そうすると中間目標としては、その長期目標を達成するために「近いが、期間的には真ん中にある目標」を定めたいですよね。
例えば駿台等で行われている、私立難関高校対策模試で高得点を取る、などということが目標になってくると思います。
 
ではここで、どういった中間目標を立てたら良いでしょうか。
例えば、もし自分が国語が苦手で数学が得意だとしたら、どうでしょうか。
開成高校では、国語・数学・英語・理科・社会の5教科が、全て同じバランスで点数配分されているため、すべての教科でバランスよく点数を取らなければなりません。
もし、今回の例で数学がすでに開成高校の合格レベルに達しているのであれば、改善すべきは国語です。
 
バランスよく取ることが重要なので、例えばこの模試の中で、国語も平均点を超えるという風に定めれば、自ずと短期目標は決まってきます。
ここでの短期目標は、国語を改善するために、国語を分解してみる必要があるでしょう。
例えば、国語は現代文と古文、漢文に分けられます。
もし苦手なのが古文と漢文であれば、古文の古文単語帳と古典文法の参考書を、それぞれ2種ずつするという目標や、漢文の句法を本で読み込むなどが目標として掲げられると思います。
 
こうして、長期目標である開成高校合格から、期間ごとそして教科ごとに小さく小さくブレイクダウンしていくことで、よりやるべき努力が明確になってくると思います。
これらは、なかなかお子さんに伝えるのは難しいと思いますし、これも含めて、スポーツや芸術、その他会社の中での仕事など、色々ものに通じるやり方だと思います。
最初は親の手を借りてやる形でも良いので、練習させても良いと思います。

具体的な勉強方法

具体的な勉強方法

ではこれから、具体的な勉強方法をオススメしていきたいと思います。
もうすでにお子さんが勉強に対してモチベーションを上げられている、ということを前提として、また前の章で話した、目標を定めてそこからブレイクダウンしていくことで努力を定める、ということを実践するということを念頭において解説していきます。

間違った問題にチェックをつける

まず一つ目は王道ですが、間違った問題にチェックをつけるということです。
前の章で説明したように、今回は長期の目標からだんだんと短期の目標へと近づけてやるべきことを決めています。
そのため目標としては、いつまでにこの教材を何周達成する、というような教材レベルまできっと目標が落とし込まれています。
そのため、自分の中で決めた教材を完璧にするということが目標になるため、自分の中でその教材の中でどこができてどこができないかということを、明確にしていく必要があります。
なぜなら、そういった分類ができていないと、できているはずの問題まで何回も解かなければいけなくなり、その時間というのは無駄だからです。
そのため演習問題であれば、自分の中で決めたバツやマルなど、できる問題とできない問題の選別を行い、きちんと仕分けしていくことが重要になります。
 
また追加として、間違えた問題と自分の使っている参考書でリンクしている部分を提示するだけでも良いので、メモしておくことも重要です。
これはどういう意味があるのかと言うと、問題というのはある一定の論点に従って出題されており、その論点というのはいくら範囲が指定されていなくて良いと言っても有限であるからです。
出題された論点の中で間違えた問題というのは苦手な部分になるので、その周辺を教科書で確認しておくことは非常に有用です。
2周目3周目した時に、もう一度同じ教科書の該当範囲を探すのは無駄になるので、1周目教科書を参照した際に、その該当ページを問題の右隅に小さくでも良いので、ページだけ書いておくとそれだけで該当範囲を探す手間が省けます。
また、問題を解きながら気づいたことや、自分の中で不安に思っていること、例えばこの選択肢とこの選択肢が決めきれなかった、というような自分の中ではあっていたけれども、不安であり次回解き直したら合っていないかもしれないというような問題も、メモしておくことでより完璧な演習をすることができます。

1回の勉強時間を制限して勉強する

2つ目は、1回の勉強時間を制限して勉強することです。
人間というのは集中力が最大限続くのが最大90分と言われています。
勉強の中でも、特に暗記科目や自分の苦手部分に対する勉強をしている際には、頭をより使うのでこの90分を意識して勉強する事が非常に重要になっています。
それ以上の時間を使ったら、勉強は確かにペン自体は進みますが、おそらく頭に入っていないですし、結果として次の日以降に忘れていたりもう一度やり直す必要が出てきます。
こういった非効率的な勉強にならないためにも勇気がいることではありますが、一度ペンを置いて休むこともまた勉強のひとつだと言えます。
 
また勉強の効率という観点で言えば、朝方に暗記科目をやることがおすすめです。
1日の後半になって来ればなってくるほど自分の頭は疲弊しており、暗記をする際や苦手科目を勉強する際など、自分の中で覚えなければいけないことが多い際には、そのようにまだ考えていることが少ない時間帯にやることで効率をより上げることができます。

自分に合った勉強方法を見つける

最後は、自分に合った勉強方法を見つけることです。
ここでは暗記方法について挙げてみましょう。
単語帳を渡されて暗記をしろと言われても、取り組み方は千差万別だと思います。
例えば、右と左それぞれ暗記すべきこととその意味が書いてあったら、ページを追って隠しながら暗記をする人もいると思いますし、また市販で売られているような暗記ペンを使って、赤シートで隠しながら勉強する人もいると思います。
また別の人はそもそもその教科書を使わず、ルーズリーフやノートなどにその教科書に書かれていることを自分なりの言葉で短くまとめて、オレンジペンなどで重要な部分を隠せるようにすることで暗記をする人もいると思います。
これらの方法に正解や間違いはありませ。なぜなら人それぞれ慣れ親しんだ方法というのはあり、また自分の中であっている勉強法というのは自ずと見つかるからです。
こういった方法というのはインターネットで探すのも良いですが、人それぞれ色々な方法を持っているので、周りの人に聞いて参考にするのも良いと思います。
 
ちなみにたまに暗記をする人の中で、例えば英単語書ならば、様々な英単語集を使って暗記をする人がいます。
学校で配られているのはシステム英単語なのに、ターゲットや速読英単語、音読英単語やデュオなど、同じことを表している参考書を何冊も使う人がいますが、これはあまりお勧めしません。
なぜなら、同じ単語でも出版社によって微妙に違った訳を出すことが多く、それらが自分の中ではこんがらがってしまうため、単純に暗記量が増えてしまいます。
暗記を効率よく行うために勉強方法を考えているのに、勉強効率を落としてしまっては本末転倒です。
最初に使う一冊を決める段階で時間を掛け、この一冊に決める決断をして決めましょう。
そして決めた後はその一冊を使い続けることで、暗記の効率も上がっていくでしょう。
 
具体的な勉強方法に関してのアドバイスは、いかがだったでしょうか。
後半二つに関しては、時間面や自分で勉強方法を選択するなどといった、明確な答えのないアドバイスだったと思いますが、自分で勉強方法を模索することもまた、1つの勉強だと言えます。
今回は方法を三つ紹介しましたが、世の中には様々な方が考案した勉強方法が無数にあります。
そしてそれらはそれぞれ別の目的を持って立案されているため、それぞれに正しさがあります。
きっと自分のお子さん・生徒さんにあった勉強方法というものが必ずあるはずなので、色々と試してもらった末に、最適な勉強方法というものを見つけ出して頂きたいと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。
勉強方法と一概に言っても、それは単に教科書に向かう向き合い方だけではなく、勉強に対する姿勢や自分の中でのマインドセットと言ったものも勉強方法に入ってきます。
この記事を読んでくださった小学生・中学生の親の方々には、目先のテクニック論だけではなく、こういった根本からの改善も含めて、勉強方法を指導していっていただきたいと思います。
こういった勉強方法というのは、冒頭で出た学習塾や家庭教師、個別指導塾などでは、なかなか習うことのない要素です。しかしどういった勉強の形をとるにしても、最終的に学んだことを勉強するのはお子さんであり、その勉強の効率や根幹を担うのは勉強方法であります。
そのため、見えない要素からもお子さんさせていただくと、きっと親である皆さんも、お子さんも、皆さんが満足できる結果が勉強から得られると思います。
一朝一夕につくものではありませんが、根気強く頑張ってみてください。
なお、勉強方法は一人ひとり適したものが違うので、家庭教師を付けて相談してみるのも一つの手かもしれません。

この記事を書いたのは

現役一橋大生ライター K

家庭教師ファーストの登録家庭教師。学習塾での指導経験も豊富。東大・旧帝大や早慶上智への合格実績もあり。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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