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家庭教師ファースト教育コラム勉強のコツ

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【振り返り】定期テスト後に必ずやるべき事とは?テストの有効活用法

  • 勉強のコツ
  • 現役一橋大ライターU

皆さんは、解き終わった定期テストをどのようにして復習していますか?もしかしたら、解き終わった定期テストなど、もう二度と見たくないという方も多いと思います。その気持ちはよくわかります。なぜなら、定期テストは非常に量が多く、ましてや点数が良くなかった定期試験ならば、もう二度と見たくもないと考えた事は僕にもあります。

実際に試験を行うまでの定期試験勉強期間は辛いですし、その後テストが終わった後の開放感は絶大です。しかし、後々受験勉強であったり、目標としている学校の合格などを考えた場合、その定期試験を放っておく事は非常にもったいないです。今回は家に眠っている宝である定期試験を、定期テスト終了後どのように活かしていくのか、ということについてアドバイスをしていきたいと思います。

なお、勉強のやり方に困った際には、是非私たち家庭教師にもご相談ください!

定期テストの意義とは何か?

定期テストの意義

まず初めに、定期テストとはどのような位置づけで考えるべきなのか、という事について話していきたいと思います。皆さんにとっての定期テストとは、どのようなものですか?年に4回ある苦しいテストだったり、もしかしたら学校の先生が、私たちを勉強に縛りつけるために行っているイベントだと考えている人もいるかもしれません。

しかし、定期テストというのは捉え方によっては、私たちの勉強の大きな支えになる宝です。今回は定期テストをどのように考えていけば、より効果的に活用できるのか話していきます。

定期テストとは、既習分野の習熟度確認

定期テストというものを堅苦しく捉えると、その学期で習った学習事項に関して、担当教師が問題を作成し、それを生徒が解くという行事です。つまり、これは言い換えれば、定期テストとは、今まで学んできた分野をどれだけきちんと理解できているか、ということを生徒に問う確認テストであるわけです。既習分野に関して、習熟度を確認するというのは、目標に対して勉強していく上では必ず必要になる作業であり、同時になかなか難しい作業でもあります。

なぜなら、自分がどれだけ今まで学んできたことをきちんと理解できているか、という事について知るという事は、かなり抽象的な作業であり、なかなか数字等で表すことができないことであるからです。そこで定期テストというのは、1年に4回、先生の方々がその該当分野に関して出されやすい問題であったり、覚えておかなければいけない重要事項に関して問題を作成し、点数として生徒の勉強の習熟度を算出してくださっているわけです。

ということは、定期テストを受けた後に出てくる点数表というのは、それぞれ100点満点で、自分が今どの程度今回勉強した分野に関して理解できるのか、という指標をパーセンテージで表していると考えることもできます。点数が低いところは、現状あなたが今弱い分野であり、点数が高いところというのは自分の得意分野であると考えられます。それぞれに関して、得意・不得意がハッキリするため、非常にわかりやすい制度だともいえます。

復習は習熟度を100%に上げる作業

上記のように、定期テストは現状の既習範囲に対する理解度を表してくれる、良い指標だといえます。では、その上で定期テストを復習するというのは、どういった作業になるのかということを考えていきたいと思います。

定期テストが現状の理解度を表すのであれば、定期テストで間違えたところをというのは、現状あなたか既習範囲に対して、理解が及んでいない分野ということになります。今までのあなたであれば、定期テストなどは試験が終わった後に、机の中にしまってしまい、そのままゴミ箱に捨ててしまうでしょう。

しかし、よくよく考えてみてください。あなたの勉強をする上での最終目標は、一体何でしょうか?きっと最終目標には、目標としている学校への合格というものがあると思います。中高一貫校でも、公立高校でも、公立中学校でも、どういった学校に通っているとは言え、最終的には受験をしなければなりません。

その際に、目標としている学校に合格するというのは、1つの目標になっています。その際に、必ずあなたが直面するのは、自分の苦手な範囲です。なぜなら、受験勉強というのは、自分の苦手な分野をつぶしていき、その学校が求めている目標水準に、自分の勉強の理解度を持っていく作業であるからです。ということは、この自分の苦手な範囲を把握するというところが、まず最初のステップになってきて、その後にその苦手範囲について勉強していく、というのが具体的な勉強手順になります。

この最初の自分の苦手な範囲を把握するという作業を手助けしてくれるのが、定期テストです。なぜなら、定期テストというのは、学んだ先から定期的に習熟度を確認してくれるテスト形式の行事であり、点数として具体的にどこが間違っていて、どこが苦手なのかということを表してくれるためです。つまり、復習というのは、テストを受けた際に100点満点で習熟度が100%でなかった分野に関して、その習熟度を100%に上げる作業だと言い換えることができます。理論的には、学んだ先から既習分野に対し、習熟度を100%にしていけば、最終的には受験勉強など必要なく、すべての分野に対して習熟とか完成しているため、勉強する必要がなくなります。そういった理想の状態にもっていくためにも、定期試験の復習というのは必須であるといえます。

定期テストの点数の捉え方

ここで1つ重要な事は、点数というものをそのままの姿で捉えないことです。例えば、国語という教科に注目して考えると、確かに定期テストは「国語」という名前で行われますが、そのテストは現代文・古文・漢文の3要素から構成されます。つまり、3つの異なる分野が合わさって、1つの教科として構成されているわけです。ということは、国語の点数が60点で苦手だ、という風に捉えてしまうと、現状とは異なった理解がされてしまいます。

この場合、例えば点数配分が現代文30点・古文30点・漢文40点という風に配点されており、極端な例で、現代文30点・古文30点・漢文0点という点数をとってしまった場合は、現代文と古文は得意と捉えられ、反対に漢文は大の苦手だとわかります。

こうしてできるだけ出てきた点数を、具体的に分解し、分析することで、本当に自分が苦手なところ、理解度が及んでいないところというところがわかってきます。数字で出てくるからといって、ぱっと見の見かけだけで判断をせず、果たしてこの数字が表す本当の意味というのは何だろうか、ということを自分に問い続け、効果的な勉強が出来るように心がけてください。

【定期テスト復習】ステップ1.解答を見ずに解き直し

ステップ1解答を見ないで、誤答問題を解き直し

ここからは、定期試験を復習する際のポイントをお話ししていきましょう。定期試験を復習する際の最初のステップは、解答を見ないで、誤答問題だけを解き直すという作業です。

あなたが定期試験を受けて帰ってきた答案を見ているとしましょう。その答案はどのようになっていますか?大抵の場合は、○や×、先生の訂正等が入っていると思います。

しかし、果たしてそれらの誤答というのは、全て同じ事でしょうか?おそらく違うと思います。様々な誤答が混じっており、一概に全て復習しなければいけない問題だとは限りません。これらを選別するためにも、一度解き直す必要があります。この章では、まず初めにどういった誤答の種類があり、どう問題を解き直すべきなのか、ということについて話していきます。

誤答には3種類ある

先ほど話した、定期テストの答案には誤答が複数種類混じっているという話ですが、実際には3種類の誤答が混じっています。

時間が足りなくて解けなかった誤答

1つ目は、「時間が足りなくて解けなかった誤答」です。定期テストには、1時間等の時間設定がなされており、その時間設定内で解かなければなりません。皆さんも、時間が足りなくて、定期試験を全て解けなかったという経験があるのではないでしょうか?この1つ目は、そういった状況で発生した誤答を取り上げています。

時間が足りなくて解けなかった誤答というのは、実際には溶けていたか解けなかったのかがわからない部類の問題です。もし仮に、半分程度しか解き終わらなかった場合は、非常に問題数が多いため、すべてを綿密に復習するというのは、時間の無駄になってしまいます。この場合、時間が足りなくてできなかったことの中で、本当に自分がわからない問題というものを選別する必要があります。そのためにも、解き直して自分がわからなかった問題のみを選出していきましょう。

注意不足が生んだ誤答

2つ目は、「注意不足が生んだ誤答」です。俗に言う「ケアレスミス」というものですが、これは実際には解けていたはずなのに、途中で時間に対する焦りや集中力が欠落したことでミスが発生してしまい、結果として誤答になってしまったという問題になります。この問題に関しては、もちろん途中のケアレスミスの仕方にもよりますが、大抵の場合は問題に対する理解を読んでいたが、結果として×になってしまったという問題が多いため、綿密に復習する必要はありません。

しかし、答案だけ見ると回答が書いてあって、それに対して×が付いているため、他のミスと見分けがつきません。解き直すことで、実際に自分がケアレスミスだったのか否かというものを判断していきましょう。またケアレスミスの内容に関しても、きちんと確認をしていきましょう。例えば、ケアレスミスはケアレスミスでも、自分の中で犯しやすいミスであれば、それは繰り返す恐れのある誤答であり、そして将来的な失点源です。新たに暗記することではなくても、次回以降のテストで失点につながる可能性のあるものであれば、きちんと頭の中に留めておき、二度と行わないように癖付けておきましょう。

自分の理解が及ばなかったことによる誤答

3つ目は、「自分の理解が及ばなかったことによる誤答」です。これはテストの中で、最も多い誤答であり、実際には綿密に復習する必要のある誤答です。先ほども述べたように、定期テストというのは、自分の理解が及ばなかった分野に関して理解をし直し、既習範囲に対する習熟度を100%にするという作業です。

そのため、この3つ目の自分の理解が及ばなかったことによる誤答を、解きなおすことによって洗い出し、自分がなぜその分野に理解が及ばなかったのか、どういった部分がその問題の中でも理解できていなかったのか、それに関連する問題は自分ができるのか、ということなどを確認していきましょう。

本当に間違えた問題だけを選別する

誤答の種類について確認を終えたら、実際に解き直しをしてみましょう。解き直す問題は採点で丸をつけられた問題以外です。つまり、三角やバツの両方が解き直しの対象になり、全問題例外なく解き直します。解き直す中で重要なことは3つあります。

1つ目は、解答時間に制限を設けないことです。定期テストを受験しているときは、テストの実施時間に制限が設けられており、解き終わらない問題などもありましたが、今回の解き直しではその解答時間制限を取り払います。

この目的は、先程挙げた3種類の誤答のうちの1番目、つまり「時間が足りなくて解けなかった誤答」を洗い出すためです。解き直しにまで時間制限を設けて解けない問題がでてきた際には、それが時間制限のせいで解けなかったが、実際には学習理解度的には解けた問題なのか、それとも元々学習理解度が足りず解けない問題だったのかが分かりません。これは解き直しの主旨である、誤答の3種類を選別し、本当に解き直す必要のある問題のみを抽出するという目的に沿っていません。また、時間制限を意識するあまりにケアレスミスが発生してしまっても、2番目の誤答で説明したように、それが解き直すべき問題なのか、それとも解き直す必要のない問題なのかということが分かってきます。

ではこの3種類の誤答のうち、本当に間違えており、詳しく見返す必要のある誤答はどれのことなのでしょうか?それは1番目の「時間が足りなくて解けなかった誤答」の中で実際には解くために必要な知識がなかった問題と、3番目の「自分の理解が及ばなかったことによる誤答」です。

これらに該当する問題というのは、理論上は再度解き直した際にもう一度間違えるはずです。そのため、実際に勉強をする際は、解き直しで間違えた問題について勉強するようにしましょう。

【定期テスト復習】ステップ2.「誤答の誤答」を解き直し

ステップ2参考書を片手に、誤答の誤答を解き直し

ステップ1の「解答を見ないで、誤答問題を解き直し」が終わったら、次は参考書を見ながら解き直しで間違えた問題について解き直しをしていきましょう。ここで重要なことは、勉強時間に制限を設けることと、自分が持っているどの参考書にもすぐに手が届く状況で勉強をすることです。では、実際にどのように勉強していくのか見ていきましょう。

分からない問題は、欠落知識の集まり

そもそも解き直しで間違えた問題というのは、どのような問題なのでしょうか。前の章で述べた通り、理屈の上では、これらの問題は3種類ある誤答のうちの、1番目の「時間が足りなくて解けなかった誤答」の中で実際には解くために必要な知識がなかった問題と、3番目の「自分の理解が及ばなかったことによる誤答」にあたります。

しかし、これではなかなかピンと来ないと思うので、簡単に考えてみましょう。2種類の誤答に共通していることは、必要な知識、理解がなかったことです。つまり、既習範囲の中で自分が会得しておくべきであった知識で欠落している部分を指します。

ここで重要になってくるのが、果たしてその欠落知識とされているものが、自分の最終的な目標に必要か否かという話です。この最終的な目標というものは人によって異なります。例えば、それは受験校として挙げられている中で最も難しい学校の合格かもしれませんし、あるいはある時期に行われる試験の合格水準に達することかもしれません。

いずれにせよ、人それぞれ目標が異なるなかで、その知識というのが必要なのかは微妙なところです。しかし、1つ言えることは学校の先生はその問題に詰め込んだ知識というのは、皆さんの今後に必要な知識だと思っており、実際にそれは後々必要になる可能性が高いということです。そのため、誤答で求められている知識というのは、覚えておく必要の高い知識だと思っておきましょう。

覚えるべき知識を洗い出す

ここからは、ステップ2で実際にどのように勉強していけば良いかをお話ししていきましょう。まず初めに解き直しの際に間違えた問題について、参考書を片手に解き直しをしていきます。このとき、どの参考書が参考になるか分からないため、できれば自宅の自分の部屋のような全ての参考書を管理している場所で勉強することをおすすめします。ちなみに、スマートフォンなどで分からない知識を調べるのはオススメしません。なぜなら、誤った知識や分かりにくい整理をしているサイトが多く、また教科書等を参考にして勉強したときに比べて、記憶に残りにくいためです。

また解き直しには時間制限を設けます。この際設定する上限時間は人それぞれで決めて構いませんが、教科書を見ながら解くと、いくらでも時間を使えてしまい、進捗が遅くなってしまうため、自分がこの定期試験の解き直しにかけたい時間を等分して、設定すると良いでしょう。

解き直しの際には、参考書で参考になった部分に目印をつけておきましょう。その知識というのは自分に欠けている知識であり、その周辺は出題されやすい論点で、かつ自分が現状弱い論点です。復習の際に意識すべきことは、定期テストで間違えた部分だけではなく、その周辺の論点まで確認することです。なぜなら、実際に目標としている試験で定期テストに出題された問題と全く同じ問題が出題されるということは考えにくく、その問題のみを対策していてもしょうがないためです。

しかし一方で、同じ問題は出なくとも、同じ論点から出題される可能性は大いにあります。例えば、炭酸水素ナトリウムの分解について、化学式を問う問題は二度と出なくとも、炭酸水素ナトリウムを熱して分解する実験について問われる問題は出題されるなどです。そのため、同じ問題だけでなく、問い方を変えた問題や、その問題に関連する論点に関しても学習しておきましょう。

【定期テスト復習】ステップ3.再度、全問解き直し

ステップ3再度、全問解き直し

前の章までで、定期テストが終わった直後にやるべき復習については話し終わりました。ステップ1では、返却された定期テストに関して、誤答が3種類入り混じっているため、その誤答の中から、実際に綿密に復習すべき問題を見つけ出すため、一度解答を見ないで解き直す必要があると書きました。

そしてそのうえで、ステップ2では、解き直しで再度間違えた問題に関して、参考書を参照しながら、解き直しを行い、自分に足りなかった知識はどういったものだったのか、自分が気づけなかった点はどこだったのか、ということについて再確認し、二度と同様のミスをしないようにするという作業だと書きました。

ステップ3では、これらのステップ1、ステップ2を踏まえ、完成度を上げていく段階になります。冒頭でも述べた通り、今回定期テストを机の中に眠らさず、復習する理由は、最終的な目標である志望している学校の受験合格や、ある時期の目標としている試験の合格など、最終目標を達成するために、必要な復習を手助けしてくれるためです。

そのため、ステップ1、ステップ2で、分からない問題について、新しく学習して満足するのではなく、もう一度同じ問題や、同じ論点について問われた際に間違えないようにし、また既習範囲に関しての理解度を100%にしておく必要があります。ここでは、そのステップ1、ステップ2を終えた後で、既習範囲に関する完成度を100%に近づける方法を話していきます。

人間は勉強したことを忘れる生き物

人間という生き物は、覚えた先から学習した事項について忘れていくものです。よくある質問として、昨晩の晩御飯を覚えていますか?という質問であったり、この1週間でやったことを覚えていますか?という質問があります。皆さんはこの質問に答えられますか?なかなか難しいと思います。これは皆さんがおかしいのではなく、人間という生き物はそういう風にできているのです。

「エビングハウスの忘却曲線」というものを知っていますか。エビングハウスの忘却曲線というのは、人間が記憶を保持しておける割合を、時間の経過とともに記録したものです。この曲線によると人間は1日経つと、最初に記憶した事柄の33%しかとどめておく事ができず、それ以外は忘れてしまいます。1日、つまり24時間でも1/3を忘れてしまうのですから、いくら定期テスト終了直後に頑張ったところで、最終目標である志望している学校の受験や、ある時期の目標としている試験までには、大半を忘れ去ってしまっているでしょう。

ここで一つ重要なことは、エビングハウスの忘却曲線というものは、忘却してしまう途中で再度復習して思い出すと、記憶の定着率が向上するということです。つまり、忘れては覚え直し、忘れては覚え直しということを繰り返していくと、段々と知識が定着してきて、最終的には大半の知識事項を暗記できている状態になるということです。

以上のことを踏まえると、人間は覚えたことの大半を、覚えてすぐに忘れてしまう生き物であるため、どんなにその場で頑張っても、再度復習する必要があるということです。エビングハウスの忘却曲線によると、勉強して2日後には学習した内容の、28%程度しか記憶保持できていないため、復習をして2日後にもう一度復習した問題の解き直しを行うようにしましょう。

実際に解き直しを行ってみる

上記では、人間は記憶を保持することが難しい生き物であるから、定期テスト直後の復習だけでなく、終わった2日後にも定期テストの解き直しをする必要があるという話をしました。では実際にどのように解き直しを行えば良いのでしょうか。

まず初めに、具体的な演習方法から説明いたします。解答時間についてですが、解答時間には制限時間を設けましょう。一度復習を綿密に行っているため、その知識事項ついては以前解きなおした時よりも詳しいはずです。また、最終的には試験の主催者から指定された制限時間内で自分の出せる限りの学力を発揮する必要があるため、制限時間を独自で設ける必要があります。こうして自分でも解答時間に制限を設けることで、限られた時間の中で頭をフル回転させて、自分の中にある知識をアウトプットしていく感覚というものを養っていきましょう。

設定する解答時間に関しては、元々試験の際に設定されていた解答時間を小問数で割り、それに自分が今回解きなおす小問の数をかけて算出する方法で良いでしょう。下手に短くしてみたり、反対に長くしすぎたりして、解答方法に変な癖がついてしまうことは避けたいです。そういった意味で、本来与えられた解答時間に純粋に則って解答していくことで、変な癖がつくことを避けましょう。

次に解きなおす問題についてですが、解き直しの対象になる問題は、テスト返却で先生に完答ではないと指摘された問題全てです。誤答と指摘された問題全てを解き直し、エビングハウスの忘却曲線で言う、「忘却された知識事項」に該当する知識項目を洗い出しましょう。もし記述問題であれば、記述をきちんと本番同様に作成し、選択式の問題であれば、解答の根拠まで明確にして解答に臨むと良いでしょう。

以上の手順をこなし、自分の中で時間経過によって忘れてしまった知識事項が明確になったら、再度ステップ1からやり直し、誤答の種類を明確にします。その上で、ステップ2のどこで間違えてしまったのか、その問題で問われている知識の中で、どの知識が「忘却」されてしまったのかを洗い出しましょう。

このように、自分に欠けている知識を随時洗い出しては覚えていくことで、自ずと忘れていく知識量が減少していき、理解度が100%に近づいていくでしょう。

まとめ

皆さん、いかがだったでしょうか。今回は定期テストが終わった後の、テスト結果への向き合い方、そしてこれまで習った学習範囲を習熟度100%にするために、どういったアプローチができるのか、ということについて話しました。

上記のステップ1から、ステップ3までの3段階を繰り返しこなすということに表れているように、習熟度を100%にするというのは、容易なことではありません。時間もかかりますし、繰り返し繰り返し同じ問題を解かなければいけないということは、飽きにも向き合わなければなりません。しかし反対に、これらをこなすことができれば、なかなかそれをできる人はおらず、完璧にこなせている生徒は自ずと、自分の目標にきちんと近づいていくことができ、最終的には目標に到達する事が出来ます。

最後に付け加えにはなりますが、途中で紹介した「エビングハウスの忘却曲線」という考え方は、非常に参考になります。自分の中で、どの程度知識が欠落してしまい、覚え直すとどの程度忘れる量が減るのか、ということを把握しておくことは、暗記科目を攻略する上で重要になってきます。今回の解き直しという観点に拘らず、自分がどうやったら効果的に暗記できているのか、そしてどの程度繰り返せば最終的に知識を定着させることができるのか、ということについて、しっかりと数字の面でも定性的な面でも把握しておきましょう。

今回の記事が、皆さんの最終目標に近づく勉強方法を提示できたのであれば幸いです。

なお、勉強のやり方に困った際には、是非私たち家庭教師にもご相談ください!

この記事を書いたのは

現役一橋大ライターU

家庭教師ファースト登録家庭教師。一橋大学 商学部在学。塾講師の経験もあります。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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