家庭教師ファースト教育コラム勉強のコツ
家庭教師ファースト教育コラム勉強のコツ
家庭教師ファースト教育コラム勉強のコツ
中学から高校に上がり、授業が始まると、中学校の頃の授業とは全く違うことがわかります。難易度も大きく異なってきており、中学校の頃の勉強とは異なり、専門的な内容を学ぶようになり、中学校でやっていたような単語でも、それだけをやるだけじゃなくその背景などまで深ぼっていくようになります。
こうして難易度が上がったことが原因で、多くの高校生が勉強についていけず、リタイヤするというケースも少なからずあります。また、定期試験の勉強等については、中学校の頃の定期試験と同じように考えてしまい、なかなか高校の定期試験対策が進まず、点数も伸び悩んでしまう。そして、結果として、勉強嫌いになってしまうというケースも多くあります。
こうした勉強についていけなくなる、という事態を防ぐためには、教材である問題集を改善すると効果的です。今回は、その問題集の選び方について、話していきたいと思います。
なお、勉強の事で困ったことがあった際には、是非私たち家庭教師にもご相談ください!
まず初めに、英語と社会の問題集の選び方についてお話ししていきます。そもそも、英語と社会を勉強する上で、重要なこととは何でしょうか?
英語と社会というのは、共通して演習よりも暗記が重要になるという科目になっています。例えば、社会という科目は、大雑把にくくっていますが、細かく言うと、日本史・世界史・地理・倫理・政治経済に分かれます。これらは全て、勉強の初めに、多くの暗記を行い、その上で演習を行います。
また、英語については、最終的には英語長文を読めるようになる、というのが目標ですが、それ以前にそれらの長文を構成する多くの英単語や、多彩な英文法を全て暗記しなければなりません。例えば、皆さんがよく活用しているターゲット1900や、システム英単語が良い例です。
このように、この2科目に共通して言える事は、暗記を重視しなければならないという点であり、それらを意識して勉強する必要があります。
そして暗記を重視するという事は、これらの教科を勉強する上で重要なのは、問題集にとらわれないということです。先ほども述べたように、これらの教科は、他の3教科に比べ演習なれという要素が小さいです。
一方で、今回ご紹介している問題集というのは、その名の通り問題がたくさん集まっている本になっています。そのため、用途としては演習慣れという要素が大きく、問題集に大きく依存しすぎない勉強法が大事です。
しかし、これは英語と社会を勉強する上で問題集を使わないということではありません。効果的な問題集の使い方をする、ということを指しています。それではどういった目的で問題集を使うのでしょうか。
それは問題を解くという行為を通して、参考書を使って勉強する際の切り口を確認するためです。例えば、仮に授業で明治維新の勉強をしたとして、それをどのように暗記すればよいでしょうか。実際にそのページを開いてみると、非常に情報量が多く、そのページを全て覚えるだけで脳のすべての容量を使ってしまいそうです。
これは何故かというと、1学生である生徒さんには、覚えるべき事とそうでない事の選別をする基準がないためです。こうした基準を作るために問題集を利用することができます。なぜなら、問題集というのは問題として取材されやすい問題を集めているためです。こういった使い方も問題集はでき、これらを勉強の進捗度合いによって3段階に分けることができます。
勉強始めたての段階で行うべき第一段階の問題集の使い方は、問題になりやすい論点を確認することです。上記でも述べましたが、実際に「はい、ここの範囲を覚えておいて」と指定されて覚えるには、参考書に載っている情報量が多すぎます。人間が記憶できるようには限界があり、また他にも覚えることがたくさんあるため、できるだけ効率よく覚えるべき場所だけ覚える必要があります。
このような状況で重要なのは、どの程度まで情報を覚えて、どこからの情報は不要であるのかというその選別基準です。英語・社会の勉強は、まず暗記から始まるため、真っ先にこの選別を行うべきです。なぜなら、選別を行わなければ勉強をする際に大切にすべき時間を無駄な勉強に割いてしまう可能性が高いためです。
暗記範囲は実際に相当広いとはいえど、実際に問題に出るような論点は限定されています。例えば、明治維新についての勉強しているならば、明治維新後の体制改革であったり、年号を並び替え問題だったり、そういった定番問題のようなものがあるため、もしそれに気づければ、そこに絞った対策を行えば、効率よく限られた時間で有意義な勉強ができるでしょう。
そのため、論点を確認するために効果的な問題集を購入する必要があるのですが、一体どのような問題集が向いてるのでしょうか。
論点を確認するために使える問題集というのは、多岐にわたります。これはなぜかというと、第一に論点を確認すると一概に言っても勉強する目的に沿った論点確認をする必要があり、目的によって使用する教材を変えていく必要があるためです。例えば、勉強する目的が定期試験対策のためであれば、教科書ワークのような定期試験での点数を向上させることを目的とした問題集を使うべきですし、大学入試での合格を目的とするのであれば、入試対策用の問題集を使うべきです。目的に合った問題集に載っている問題を分析することで、出題されやすい論点というものが自ずと明らかになり、現状暗記すべき事項の中から本当に必要な知識項目が選別されることでしょう。
勉強を行い始めて次に行うべき第2段階の勉強方法は、演習に慣れるということです。先ほど英語や社会においては演習に慣れるという要素は小さい、という話をしましたが、あくまで小さいというだけであり、演習に慣れる必要はある程度あります。例えば、社会科目を例に挙げると、問題のベースとなってくるのは全て覚えるべき知識事項の暗記を確認する問題ですが、その形式は様々です。
例えば、年代が入り混じってランダムに並んでいるものを正しい年代順に並び替える問題や、正しい記述と誤っている記述を選別する問題、あるいは壊れていることに対しての説明を字数制限の中で記述するものなど、年々その形式は多様化しています。
理論的には、覚えるべき事項を全て暗記できていればこれらの問題には初見でもすべて対応できるはずですが、実際はそうではありません。もしかしたら、出題された問題形式に慣れていないために戸惑って、凡ミスをしてしまう可能性もありますし、時間制限に間に合わない可能性もあります。そういったミスを防ぐためにも、演習慣れという要素は少なからず必要になってきます。
では実際に演習に慣れるためには、どういった問題集を活用すれば良いのでしょうか。おすすめの1つはレベル別に分けられた問題集です。例えば、レベル別の問題集には、旺文社が出版している『大学入試 全レベル問題集』などがあり、大学入試を最終目標として、「共通テストレベル」や「難関国私立大学レベル」など非常に幅広くレベルを取り揃えています。また、問題形式もマークシート方式や記述方式、選択方式の問題でも並び替え問題や正誤判定問題など幅広く様々な問題を揃えています。
演習慣れに重要なことは、多様な問題形式、幅広い難易度の問題に触れ、その中で試行錯誤することです。演習慣れは、一朝一夕では身に付かず、また全てに汎用的に通じるセオリーのようなものもありません。上記で紹介したような、レベルに分かれているようなものや、問題形式ごとに特化しているような問題集で、「慣れ」度合いを上げていくと良いでしょう。
演習を進めていくうえで、必ず必要になる最後のステップは、自分の理解度を客観的に確認することです。これまで紹介した、論点を確認する→膨大な情報の中から、暗記すべき必要事項を選別する→暗記する→インプットしたものをアウトプットする練習をする→演習に慣れる、という流れは、既習範囲を完璧にする行為であり、学習事項が増える度に行うものです。しかし、この練習はいつまで続ければ良いのか、あるいは何を目標として続ければ良いのでしょうか。
その1つの指標になるのが、自分の既習範囲に対する理解度です。具体的に数字で示すと、例えば既習範囲に対する確認テストを行い、その点数がそのまま理解度であるとすることもできます。
ここで大切なことは、これは目標である指標までの残りの距離を測る行為であり、その測り方は人によって違うということです。人によっては勉強目的が近いために、同じ問題集を使うこともあるでしょうが、その中でも目標とする点数や、自分の中での教科ごとのノルマも違うと考えられます。今回はそのように人それぞれ必要な問題集や、使い方が異なるという前提のもとで、その根幹の問題集を選ぶ基準について書かせていただきます。
まず、問題集の決め方についてですが、初めに理解度をどういった形で測るのか決め、それに合った問題集を購入することが大切です。例えば、今回重要視していることが、既習範囲の暗記完成度であれば、暗記事項についてまとめてある問題集を買います。そのうえで、問題を解き、正答率を自分の中での現状の理解度とします。
また、目標としている試験に関しての演習慣れ度合いを理解度として定義するならば、その試験で出題されるような形式の問題を集めた問題集を購入します。そのうえで、問題集を解き進めていき、問題の正答率を理解度として記録しておきます。
以上を行ったうえで、自分の既習範囲に対する理解度を確認し、再度分からない、あるいは学習が甘い分野に関して、再度ステップ1、ステップ2を行います。これを繰り返すことで、段々と客観的な数字として表れている理解度が上がっていき、最終的に目標達成に到達することができます。
前の章で書かせていただいたことが、英語・社会での勉強のステップは全部で3段階あり、それぞれに対応した問題集があるということでした。そのうえで、実際に問題集を決める中で重要になることは、自分が上記で書いた「3段階の中でどこにいるのか」ということです。なぜなら、それぞれの段階を達成せずに次のステップに進むことはできず、また逆も然りだからです。
どのステップにいるのか、ということを測る方法は2つあります。1つ目は、該当範囲を勉強してからの期間です。往々にして、勉強時間と勉強の進捗度というのは比例しており、ざっくりとではありますが、時間にしてどの程度勉強したかを知れば、どの程度既習範囲が身についているかを知ることができます。明確な数字はありませんが、例えば勉強してまだ間もない1週間以内のような期間では、まだ第1段階の可能性が高いです。また、1週間経ちある程度その範囲の用語が分かってきた頃だと、第2段階に入っていると言えます。その後第2段階を1周分こなした後であれば、第3段階に入って良いと考えられます。以上のように、完璧に明確な基準があるわけではありませんが、勉強期間によって、ある程度の自分の学習習熟度を図ることができます。
2つ目の方法は、それぞれの段階に目標を設定し、その目標達成できているかということを確認する方法です。先ほど説明した3段階には、それぞれ意図があるということを前の上で説明しました。例えば、第1段階の論点を確認するという段階では、単純暗記するには膨大すぎる上の教科書の内容を、暗記しやすいように頻出項目に絞って勉強できるように、問題から論点を学ぶという目的がありました。
第2段階に関しては、問題を解く中で点数を上げるという目標のために、様々な問題形式に慣れる、そして問題形式が原因で点数を落とすことを防ぐ、という目標があります。最後の第3段階に関しては、以上の第1段階・第2段階をこなした上で、自分の目標に対してどれほどの完成度があるのか、ということを確認する目的があります。
では、これらを実際に具体的な目標に落とし込むとすると、どのような目標になるでしょうか。第1段階では頻出の論点がわかっているかどうか、ということが重要になってくるため、既習範囲に対してすべての論点が言えるかということが1つの基準になってきます。
第2段階では、問題形式に対する対応力が求められるため、そもそもどのような問題形式があるかを把握しているか、また既習範囲に関して上記で把握した問題形式であれば、高い正答率を出せるか、この2つを基準として進めていくことができます。
最後の第3段階では、現時点での理解度を確認するため、問題を解き自分が目標とする理解度に達しているかどうかを、基準に照らし合わせて随時確認していきます。この第3段階で目標に達することができていなければ、もう一度第一段階からやり直し、目標とする理解度に達するまで何度もやり直します。
これが、2つ目の自分が第3段階中でどこにいるのかという確認方法であり、1つ目の方法よりも抽象的時間がかかる方法ではありますが、この勉強方法を実行する意図を正確に捉えており実用的な方法だといえます。
ここまでで述べてきた3段階の勉強方法全てに共通することが、明確な最終目標を持つということです。目標から逆算して、勉強の計画を立てますし、テキストの選び方に関しても、最終目標に合ったテキストから選別して最終的に決定するという方法をとっています。
そのため、勉強方法に関しても、テキストの選び方に関しても、まず初めに明確な最終目標、それも抽象的で幅広い目標ではなく、具体的で数字なども用いた正確な目標であるほど、より効果的な勉強方法を実行することができます。
ここで言う具体的な目標というのは、例えば東京大学合格というような、具体的な大学名や後期中間試験の英語で9割得点というような目標です。上記2つの目標は、個別具体の名前が出ており、時期も明確です、また達成したい目標に関して、数字や結果で表されており、自分が目標に近づいているのか近づいていないのか、というのがすぐにわかります。まずは目標設定するところから始めてみましょう。
前の章で述べた3段階の勉強方法を踏まえて、ここではそれらに適したテキストの種類というものをお勧めしていきます。できれば、具体的なテキストの名前も出していきますので、それらを参考に、似通っているものを選別してみて、その中で自分の好みのテキストを選んでみましょう。
はじめは、論点を確認するために用いるテキストです。これは先ほど説明した3段階の中で、第1段階になった勉強方法であり、膨大な集配の中から本当に暗記すべき、一部の暗記事項問題によく出題されるという観点で絞り込んでいくステップになっています。
論点を確認するためには、まずは基礎的な問題集の方が良いでしょう。例えば、一問一答や適性対策用の問題集など、入試問題のレベルまではいかずとも、こういったところが聞かれやすいよ、ということを示してくれる暗記用のテキストが適しています。具体名を挙げるとすれば、一問一答関連は日本史であれば、『日本史B一問一答【完全版】2ndedition』(金谷俊一郎)がオススメであり、これらは日本史に限らず、英語も世界史等の別の社会科目も出版されているため、すべての教科で勉強に使うことができます。また定期試験対策用の問題集であれば、『定期テストやれば得点できるワーク日本史A・B』(旺文社)などがお勧めです。この問題集に関しても、日本史以外にも英語や世界史などの別の社会科目に関しても出版されているため、他の教科でも同じような勉強方法が実践できます。
これらに共通して言える事は、きちんと論点が把握でき、その該当箇所を暗記することができていれば、すぐに解けるようになる問題であり、勉強に関するハードルを下げてくれるという特徴があることです。どんな人でも、最初の段階で勉強がつまらないと感じやる気が落ちてしまえば、勉強の効率も下がってしまいます。そういった問題集を3段階あるステップの最初の段階でやるべきではありませんし、論点確認としても最適ではありません。
そういった意味で、これらの問題集のような、短い時間で簡単に自分が論点を確認できてるかどうかを理解することができる問題集を、手に取る必要があります。一問一答や定期試験対策の問題集等は、今回あげたものに限らず、本当にたくさんの種類があるため、カラーやモノクロ、イラストがあるか否か、解説の豊富さなどで、自分に合ったものを選び活用していきましょう。
次に、演習に慣れるための問題集をお勧めしていきます。演習に慣れるためには、先程の上でも述べた通り、様々な問題形式を取り揃えた問題集が必要ですりまた論点確認の問題集を選ぶ時と同じように、この段階で、自分のやる気をそいでしまう問題集を選ぶ事はあまり効果的ではありません。自分の勉強効率の為にも、その時々で自分に合った問題集を選ぶ必要があります。
そういった意味で問題集のレベルにも、幅のある問題集を選ぶ必要があります。その中で、お勧めの問題集が、『大学入試全レベル問題集日本史B1基礎レベル新装版』(太田尾智之)です。ここで挙げた問題集は、全5段階あるうちのレベルの1番基礎レベルの日本史Bの問題集です。下は高校入試レベルから、1番上は難関国私立大学対策レベルまで、ほんとに幅広くレベルが設定されており、また問題形式も膜方式や技術方式選択肢の問題の中でも、正誤判定の問題や正しい順番に並べ変える問題など、問題形式も幅広く用意されています。
先ほど挙げた特徴にしっかり当てはまっている問題集の代表例が、この全レベル問題集になっており、この問題集に関しては、日本史だけでなく他の教科も用意されているため、参考にして候補をあげた上で、自分の中にあった問題集を選別していきましょう。
最後は、自分の現状の理解度を確認するための問題集を説明していきます。理解度を確認する上で最も重要なのは、自分の目標に対してどれほど自分の理解度が追いついているか、ということを確認することです。そのため、自分が使う問題集というのは、自分の目標そのものを用意するべきです。
例えば、大学入試の特定の大学での合格を目標とするのであれば、その大学で出やすい問題形式の問題集を用意したり、過去問題集を利用したり、またその大学の模試を活用するのも良いかもしれません。定期支援対策を目標とするのであれば、定期試験に出やすい問題を集めた問題集であったり、それまでの過去問題の傾向が分かっているのであれば、その景色に近い問題集を選定することが重要になってきます。
大学入試対策でお勧めの問題集が、『実戦模試演習東京大学への地理歴史2022』(全国入試模試センター)です。もちろん、先ほど述べた通り大学の過去問題集を使うのは当たり前の話で、それ以外に過去問題集を使いきらないために利用する問題集等としては、この実戦模試を活用するのが良いと思います。この問題集は、過去問題集から予備校が分析し作成した問題が載っております。また解説も充実しているため自分で復習をすることが可能になり、演習量を積み重ねながら効果的な勉強ができます。似たような問題集はいくつかあるため、これに限らず見てみて、内容で自分に合ったものを選別してみて下さい。
前の章では、英語と社会の勉強方法について説明していきましたが、ここではそれ以外の、国語・数学・理科について説明しています。これらの教科というのは、先程の2教科と異なり、暗記よりも円周が重視されます。そのため、演習に慣れるための勉強方法というものが必要になり、おのずとテキストもそれに特化したものを選ぶ必要があります。演習に慣れるという意味では、ステップが3段階に分かれているため、それらに沿って問題集を選んでいきましょう。
はじめは、基礎を固めるという段階です。授業を受け始めた段階では、勉強した範囲に対して理解が及んでおらず、演習に取り込める状態ではありません。問題集をうまく活用しながら、暗記を進めていくことが重要になってきます。
ここで言う基礎というのは、例えば数学で言えば公式のような問題を解く上で必ず使う原理のようなものです。これらがなければ問題が解けず、また暗記も伴う重要な段階になっています。問題集を活用することで、先程の上で説明した論点を学ぶということができるため、勉強が効率的にできるようになります。テキストだけでなく、問題集も活用していきましょう。
次の段階は、応用例を学ぶという段階です。第1段階の基礎を固める段階で、ある程度、原理原則がわかってきた段階であれば、ある程度問題集を解けるようになるでしょう。
その上で重要なのは、原理原則がわかるだけでなく、それを応用した問題が解けるようになるということです。国語・数学・理科では、暗記した基礎項目が問われるという事は滅多になく、むしろそれらを応用した問題を解き続けるということがメインになってきます。
そのためまずは、一般的にどのように応用されることが多いか、というのを学ぶ必要があり、それらをまとめた問題集を解く必要があります。ここでは、最終目標や到達すべき難易度ということにこだわらず、まずは一般的にどのような応用のされ方があるのか、ということを把握するために問題集を解いていきましょう。
最後は、自分の学力を実践レベルに育てるという段階です。第2段階でそれまで積み上げてきたその応用方法を学びました。しかし、ここで学んだ応用方法というのは、一般的にどのような応用のされ方が多いのかという話であり、自分が最終的に目標とする実践レベルの応用の仕方を学んでいるわけではありません。国語・数学・理科の3教科というのは、すべての問題が均等に難しいというわけではなく、それぞれの問題がどの程度基礎から応用されているかという程度によって、問題の難易度を調整しています。
そのため、どの程度の応用のされ方がするのかということを実際に問題を解いてみることで、徐々に慣れていく必要があります。こういった問題への慣れの程度が、実際の自分の完成度となり、最終的な目標への近道になります。この理解度を上げていくことを目標に、練習を進めていきましょう。
以上3段階が、実際に勉強を進めていく上で意識すべき勉強ステップであり、これらに応じた問題集を選んでいく必要があります。ここでは、実際に問題集の具体例を出していき、それを参考に自分に合ったテキスト選別してもらえれば幸いです。
基礎固めの段階では、勉強に抵抗を持たない程度に問題があり、かつ論点を絞れる問題集が必要です。これは先ほど英語・社会の勉強方法でも説明した、論点を学ぶという項目での問題集と同じ要素になっています。そのため、お勧めする問題集は変わらず『数学I・A一問一答【完全版】2ndedition』(志田晶)のような、一問一答の問題集です。簡潔な1文に対して、答えが1つだけ用意されており、1問1問を短くこなすことができながら、核心的な基礎に対してのみ、勉強を進めていくことができます。そういった意味で、勉強効率が非常に良く、復習も簡単にできます。
応用例を学ぶために効果的なテキストは、何らかの対策に特化しているわけではない問題を多く集めた問題集です。ここで言う何らかの対策に特化しているというのは、例えば大学入試に特化していたり定期試験用の問題集になっていたり、ということを意味しています。例えば『チャート式基礎からの数学I+A』(チャート研究所)、俗に言う青チャートのような問題集は、問題量も形式もとられていないため非常にお勧めです。これらの問題集はものにもよりますが、難易度が分けてあることもあるため、自分の習熟度に沿った問題集を買うと良いでしょう。
最後は、学力を実践レベルに上げるための問題集をお勧めしていきます。これは自分の目標に沿ったものを選定する必要があるため、英語・社会の勉強方法でもお勧めした、過去問題集や模試の問題集などを活用すると良いでしょう。過去問題集ではない方法で演習量を稼ぐのであれば、予備校の模試を集めた『実戦模試演習東京大学への数学2022』(全国入試模試センター)などがお勧めです。
皆さんいかがだったでしょうか。今回の記事では軽く教科書の勉強方法を紹介し、それに沿った問題集をお勧めしていきました。問題集を直感で選ぶだけではなく、自分の勉強方法から見直し、それに合った問題集を選ぶことで、効果的な勉強方法が実践できるはずです。今一度自分の勉強方法に向き合ってみて、最適なテキストを選んでみてください。
なお、勉強の事で困ったことがあった際には、是非私たち家庭教師にもご相談ください!
現役一橋大ライターU
家庭教師ファースト登録家庭教師。一橋大学 商学部在学。塾講師の経験もあります。