家庭教師ファースト教育コラム勉強のコツ
家庭教師ファースト教育コラム勉強のコツ
家庭教師ファースト教育コラム勉強のコツ
この記事をお読みの方の中には、
「せっかく高い授業料を払っているのにどうしてテストの点数が上がらないの?」
などと、集団塾に通っていても思ったような成果が出ておらず、お困りの方もいらっしゃるかと思います。
この記事では、集団塾で成果が出ない理由として考えられることをお伝えしていきます。
改善策の一例も記載していますので、これを参考にぜひ一度取り組み方を変えてみてください。
また、勉強方法は一人ひとり適したものが違うので、家庭教師を付けて相談してみるのも一つの手かもしれません。
多くの塾では「1回の授業で○ページから○ページまで教える」というように、1回の授業で教える範囲が決まっており、講師たちはなんとかして授業時間内に教えきります。
基本的には定められた授業時間外の補講をしなくて済むように、学期末の授業などはハイペースになりがちです。
また、生徒さんを鼓舞するために、「生徒が頑張らないとついていけない」ような進度で授業をされる塾もあるようです。
「どの生徒でもついていける」授業のスピードよりも、「努力しないとついていけない」スピードの方が、生徒がなんとかくらいつこうと必死に勉強し、より大きな成果が出ると考えているような気がします。
そのような場合、学校の授業と比べてもかなり進度が速く、理解しきれないまま次の授業が始まってしまうことがあります。
あやふやな理解のまま授業から置いて行かれてしまい、「塾には通っているけど、あまり成績が伸びない」という事態が起きてしまいます。
場合によっては、真剣に取り組んでも先生が何を話しているかよく分からないため、授業を聞く意欲が落ちてしまい、授業中に寝てしまったり考え事をしてしまう生徒さんもいるようです。
授業が分からない→授業を聞く意欲が落ちる
⇒授業中に授業と関係のないことをしてしまう
⇒さらに授業についていけなくなる⇒成績が伸びない・・・
あるあるの流れです。
高いお金も払っていますし、なんとかして避けたいですよね。
どうすれば改善できるでしょうか。
1番のおすすめは、生徒さんにあった進度で授業を進めてくれる個別塾や家庭教師に変更するということです。
生徒さんにあったペースで勉強に取り組むことができないと、
「どうせ僕はがんばっても勉強なんかできないんだ」
「勉強なんかしていてもおもしろくない」
と自信を失ってしまい、さらに勉強への意欲が落ちて成績が下がることもあります。
「勉強が嫌い・苦手」という意識が染みついてしまうと、それを取り除くことには残念ながら長い時間がかかることが多いです。
1ヶ月や2ヶ月という単位の時間で完全に回復する生徒さんは少ないと思います。
勉強する意欲を維持するためにも、生徒さんにあった学習方法に変更する方が、長い目で見て勉強に取り組もうという気持ちが増えやすいです。
せっかく塾を見つけて通いだしたのに、新しい塾や家庭教師を探すとなると不安を感じる方も多いと思います。
ですが、必ずしも通塾先を変える必要はありません。
塾によっては、地域のトップ校や難関校を目指すコースからそれ以外のコースに変更することで、授業の進度が遅くなり、余裕を持って学習に取り組みやすくなることもあります。
コース変更だけだと新しい塾のシステムになれる必要もないですし、比較的すぐに実行しやすいのではないでしょうか。
塾の授業の進度についていけないと感じる方はぜひ一度、生徒さんにあった進度で授業を進めてくれるコースに変更することをご検討下さい。
もう一つよくある成果が出ない理由として、授業についていけなくなった時のフォロー体制が十分ではない場合があるということが挙げられます。
授業後などに塾の先生に分からないところを質問しに行くことはできます。
ですが、
・先生には次の授業があるため手短に質問を切り上げられる
・他の生徒を教えており、自分の質問を聞いてもらうまで待ち時間が長い
・受験が直前の生徒への質問対応が優先され、なかなか自分を教えてもらう時間が来ない
などの理由により、十分に教えてもらう時間を取ってもらうことができない場合もあります。
このような事態を防ぐために、塾によっては大学生等のアルバイト(チューター)を質問対応のために待機させている場合もあります。
塾の講師以外にそのような方に疑問点をぶつけることも可能です。
ですが、こちらも先述と同様に、
・他の生徒を教えており、自分の質問を聞いてもらうまで待ち時間が長い
・人によって教えられる科目が異なるため、自分が知りたい科目について詳しい人が不足している
などの理由により、明確に分からないところを分かるまで教えてもらえない場合もあるようです。
場合によっては、質問対応にあたる人が問題をあまりよく分かっておらず、結局、授業をしている講師に直接質問をしに行って解決できたケースもあるようです。
さらに、分からないところがたくさんあって質問に行っても、
「分からないところがたくさんあるみたいだから、もう少し自分で考えてみて」
「疑問点が多いなら、別途、個別指導コースを申し込んだ方がいいよ」
と突き放されている生徒さんもみたことがあります。(筆者が通塾している時にみました)
そのため、全ての塾に当てはまることではありませんが、集団の授業についていけなくなったときに、再びついていけるようになるためにサポートしてもらえる体制が不十分なところもあります。
このままでは、「塾には通っているけど、あまり成績が伸びない」となってしまいます。
このような場合、どうすればよいのでしょうか。
みなさまも一度考えてみてください。
私が思いつく取ることができる戦略として、
1、塾の先生が比較的暇で、質疑応答に応じてくれやすい時間を探してその時間に質問しに行く
2、事前に質問したい先生に連絡して、質問・相談できる日時を予約しておく
3、塾の自習室に待機して、質問対応を行っている大学生など、塾の授業をしている先生以外に質問できる人を探す
などです。
まずは、1から順番に3までやってみましょう。
3まで取り組んでみても、目立った成果が出ないのなら、その塾は分からないところがある生徒さんを切り捨てている面があるような気がしてしまいます。
塾によってはクラスの上位の生徒さんの指導に力を注いでおり、ついていけなくなった生徒さんは放置するという方針があるところもあります。
「分からないところがあるから教えてほしい」ということを伝えても塾側からサポートが得られないようであれば、転塾を視野に入れてみてください。
その際には、生徒さんのペースに合わせてくれる個別塾や家庭教師を探してみましょう。
同じ「集団塾」と言っても、一般的には同時に教える人数が少ないほど、先生が生徒さんの様子を一人ひとり確認しやすくなりがちです。
1クラスの生徒数が少ない塾を選ぶ、ということも1つの方法になります。
こちらもよくある原因の1つです。
成績を上げるためには、やはり効率よく分からないところや苦手なところをつぶしていくことが必要になります。
成果を出すには、これらの点をなくすことが必要不可欠と言えるのではないでしょうか。
野球が得意な人もいれば、野球は苦手だがサッカーは得意な人もいます。
人によって、疑問に感じる点や苦手に感じる点は異なるのです。
集団塾の場合、一度に教える人数が多いため、一人ひとりの不得意とするところを全てカバーした授業を提供し続けることは困難な面があります。
そのため、
「これまでに教えてきた生徒が苦手としていたところ」
「分からないと後で質問に来る人が多い分野」
「例年、試験で正答率が低い問題」
等のように、「集団の中で不得意とする人が多いと推測できるところ」を重視した授業が行われることが多いです。
生徒さん自身の不明点が集団の中で不得意とする人が多いと推測できるところである場合は、塾に通って目に見える形で成果が出やすいと思います。
自分の弱点が、塾側が想定している弱点と異なる場合、自分の弱点を補強する授業を受けられず、「塾には通っているけど、あまり成績が伸びない」となる事例があります。
このような場合も「どうすればいいのだろう」と悩んでしまう方も多いと思います。
私がおすすめする最初の対処法は、
「塾の先生に質問して、苦手を1つ1つ地道につぶしていく」
やはりこれになります。
ですが、やはり思うように塾側からサポートが得られない場合もあります。
このような場合、生徒さん自身の状況に合わせて授業の計画を立ててくれる所へ通う先を変更していくことが、成果につながっていくのではないでしょうか。
私が家庭教師で指導していた生徒さんのお話をさせて下さい。
その生徒さんは以前集団塾に通っておられましたが、生徒さんが苦手としている英語のサポートを上手く受けることができず、成績が伸びずに家庭教師に変更されました。
塾の先生に分からない点は質問に行っていたそうです。
実際、分からないその問題の答えは教えてもらえたそうです。
ですが、
「何が分っていないからまずは何をしたらいいのか」
「どの単元からやり直したらいいのか」
というような根本的なところを教えてもらうことができず、英語の学習方法がつかめないまま学習意欲も低下していったようです。
家庭教師に変更後は、学年にとらわれずに生徒さんが確実に分かる「三単現のS」の単元まで戻って学習を行い、「私もやればできる」と自信をつけてもらいながら学習を進めていき、中3の範囲も学べるようになりました。
このように、家庭教師に変更することで生徒さんにも自身がつき、成果が出る場合もあります。
家庭教師も一度検討されてみても良いかもしれません。
意外と大きな盲点となるのがこちらです。
塾によっては「入試本番で志望校に合格できるだけの点数を取ること」に重きを置いている場合があります。
そのため、学校で日常的に行われる「定期テスト」や「実力テスト」の対策をあまりしていないところもあります。
特に公立の学校では、「定期テスト」をはじめとした学校の成績(内申点)も志望校合格のための大事な要素です。
学校のテストの対策は決して甘んじることはできません。
「学校の授業よりも難しいことをやっているのだから、特に対策をしなくても『定期テスト』や『実力テスト』の点数は伸びるはず」
とお考えの方もいるようです。
実際、塾で行われている「学校のテスト対策に特化はしていない授業」だけで学校のテストの点数も伸びていく生徒もいるようです。
しかし、どうしても学校によってテストを作る先生が異なるため、テストの傾向は違います。
テストの成績を上げるには、傾向に合わせて対策を練ることが効率的です。
それがしにくい環境だと「塾には通っているけど、あまり成績が伸びない」と嘆く可能性があるのです。
<学校別テスト例>
【A中学校】ワークに載っている問題から出題され、それが解ければ80点はとれる。
【B中学校】ワークに載っている問題はあまり出ず、教科書と授業中に配布される先生自作のプリントからよく出題される。それが解けないと80点には届かない。
このような場合、A中学校に通う生徒さんとB中学校に通う生徒さんで、テストの点数を上げるために必要とする勉強のやり方は異なりますよね。
一律に、定期テストの対策をするために、ワークを解くということだけでは点数が伸びないこともあります。
そのため、テストに合わせた対策授業がない塾だと成績が伸びない可能性があります。
どうすれば改善できるでしょうか。
取ることができる戦略として、
・塾の先生にこれまでの定期テストを見せて傾向と対策を練ってもらう
ということがあげられます。
通いなれた塾を変更するということはとても勇気がいることでもあり、そう簡単には決断できないと思います。
そのため、まずは塾の先生の力を借りることをお勧めします。
授業後や授業がない日に、これまでの各科目の定期テストの過去問と学校の教材を持って行ってみましょう。
「学校のテストの成績を上げたいので、この過去問や教材を参考に対策法を教えてくれませんか?
テスト対策は何からしたらよいのでしょうか?」
という趣旨の相談をすると、丁寧な先生であれば教えてくれると思います。
先生は教えることのプロですので、
「ワークからよく出題されているから、ワークを覚えるほど繰り返し解こう」
「教科書からはあまり出題されていないから、テスト直前はあまり教科書を見直さなくていいよ」
「これまでの過去問と似た問題が出ているから、過去問を解けるようにしておこう」
と、具体的なアドバイスをくれるはずです。
もし、あまり実用的なアドバイスをもらえなかったり、そもそも話をする時間を作ってくれないようなら、その塾と生徒さんの相性は悪いのではないでしょうか。
このまま通い続けても、塾側とすれ違い続けるような気がしてなりません。
その時は、通塾先や指導してくれる先生を変えるという作戦を取ってもいいかもしれませんね。
難関校を目指すコースや指導が厳しいことで有名な塾では、宿題の量が多いこともよくあるそうです。
その方が生徒をより高みにもっていけるであろう、という考えからでしょうか。
学校の宿題や部活などもこなしながら塾の宿題をしていく必要がありますが、宿題の量が多く、手が回らない状態になっている生徒さんもいます。
睡眠を削って取り組む生徒さんも少なくありません。
宿題をやってこなかったり、忘れたりした場合はやはり怒られることが多いです。
今はなくなっているかもしれませんが、宿題をやってこなかったら、授業を受けさせずに帰宅させる指導をしている塾もあります。
「怒られることは避けたいけど、宿題をまともに全部解いていると寝る時間や部活をする時間がない」
「授業の最初にあるテストは宿題の問題といつも同じだから、答えを覚えていたら解ける。
時間がないからとりあえず答えを丸暗記しよう」
と思い込んでしまう状態になってしまった結果、あまり理解しないままとりあえず問題を解いて答えを暗記している、という生徒さんもいました。
中には答えをノートに写して、宿題として提出している生徒さんもいました。
本質を理解せずにとりあえず答えを暗記したり、答えを紙に書き写すだけでは成績は上がりません。
苦手もなかなか克服しにくいです。
そのため、「塾には通っているけど、成績が伸びない」という状況に陥ってしまいます。
このような場合はどう対応していくのが適切なのでしょうか。
宿題をとりあえず暗記したり、答えを写したりしてしまうその「背景」を考えてみると、対応策が見えてきます。
個々の事情は生徒さんによって異なりますが、
1、宿題の量を生徒さんがこなせる量に調整する
2、答えを丸暗記する必要がないこと、しても意味がないことを伝える
ということはどの生徒さんにとっても必要なことではないでしょうか。
睡眠や部活の時間を削らないとこなせない量の宿題であるため、安直に答えを暗記する学習方法を取る生徒さんがいるのではないでしょうか。
そうなると、健康にも支障が出ることがあり、部活を削ると人間的な成熟を促す機会を1つ逃してしまうかもしれません。
これらは後から何をしても取り返しがつかないことです。
また、答えを丸暗記してしまう背景の一つに、
「答えを覚えたらとりあえずテストの点数が取れる」場合があることもあげられます。
確かに、塾などの「宿題をやってきたかを確認するテスト」では、答えの丸暗記で解ける問題が多いことも事実です。
ですが、入試をはじめ、丸暗記では通用しない問題もたくさんあります。
テストでは初見の問題も多数あります。
そもそも丸暗記という学習方法では、本質を理解して覚えていないため、すぐに覚えたことを忘れてしまいがちです。
丸暗記というのは効率が悪い学習方法であり、しても全く役に立ちませんよね。
まわりの大人がこのようなことを伝えていくと、生徒さんの意識も丸暗記から違う方向に向くのではないでしょうか。
生徒さんそれぞれ状況が違いますし、こなせる量や理解度も違います。
無理なく取り組める宿題の量を出してくれる塾や家庭教師に通うことが必要だと思います。
転塾先を探す際は、宿題の量についても気にかけてみて下さいね。
これもあるあるです。
塾に行っているから大丈夫、と思ってしまうということです。
これは生徒さんだけでなく、保護者さんの意識についても同じことが言えます。
お子さんが塾に行っているだけで、「勉強している」「勉強しているはず!」と思ってはいませんか?
でも行っているだけで成績が上がるなら、学校の授業でも成績は上がっているはずですよね。
授業を主体的に受けること、またしっかり宿題をこなすといったことをしないと、成績は上がりません。
また、全員が真面目でおとなしく授業を受けられれば良いですが、そうもいかない場合があります。
無駄話やふざけてしまう子がいて集中できない、ということもありがちです。
仲の良い友だちが同じ塾にいると、目的が「塾に行くこと」ではなくて「友達に会いに行くこと」になってしまう可能性があるので注意が必要です。
成績が上がらない原因は「塾の授業や環境が悪い」のか、それとも「生徒さん自身の受講の仕方に問題がある」のか。
この点をしっかりと見極める必要があります。
・授業はわかりやすいか?
・わからない所は先生に質問できているか?
・宿題はどれぐらい出ているのか?
・ちゃんと宿題をやっているのか?
こういったことを普段のお子さんとのコミュニケーションの中で確認してみてください。
タイトなスケジュールで塾に通っている生徒さんに見られたケースです。
自宅から塾まで、部活終わりにヘトヘトの体で自転車に乗って通っていた生徒さんがいました。
部活と塾までの自転車通学で、塾について授業を受けるころには疲れ果てており、授業中に寝てしまっていました。
本人も授業中に寝ることはよくないと思っていたようですが、耐えられなかったそうです。
これでは本末転倒ですよね。
何のためにわざわざ塾に通っているのか分からなくなってしまいます。
部活終わりに自転車に乗って向かわないと、受けたい数学の授業に間に合わないため、夜ごはんも急いで食べて、無理して通っていたようです。
生徒さん本人も、「こうするしかない」と思い込んで、必死に食らいついていっていました。
このような場合、どういう対策を取ることができるでしょうか。
生徒さん本人の強い希望もあり、部活は今のまま続けることにしました。
そうなると、部活以外のところで調整する必要がありますね。
集団塾の場合、塾のスケジュールに合わせて選ぶ必要があります。
その一方、個別指導の塾にすると、授業の開始時刻も生徒さん側で選ぶことができる塾が多いため、疲れて寝てしまいそうな時間に授業を入れることを避けられます。
せっかく授業を受けるのですから、寝てしまうことは避けたいですよね。
家庭教師に変更すると、個別指導でのメリットに加えて先生が家まで来てくれるため、通塾する時間や労力を減らすことができるというメリットもあります。
家の近所に塾がない場合にも、積極的に検討してみて下さい。
一律の指導ではなく、生徒さん本人の個別の事情に合わせて取り組んでくれる場所を選ぶことが、生徒さん本人のためになると思います。
いかがでしたでしょうか。
お子さんに当てはまる点はありましたか?
今回は実際に私が見聞きした事例を元に、塾に通っても成果が出ない理由とその対処法の一例を示しました。
塾で成果が出ない場合、生徒さん本人の状況に合わせてカリキュラムを組んでくれる家庭教師に変更することで、学習意欲も成績も上がった例は多く聞きます。
興味を持たれた方はぜひ一度、家庭教師も視野に入れてみてください。
この記事が少しでもみなさまの参考になればそれ以上の幸福はありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
現役薬学部生ライター A
家庭教師ファースト登録家庭教師。立命館大学薬学部在学中。家庭教師や塾講師の経験豊富。