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家庭教師ファースト教育コラム理科・科学の雑学

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【動物雑学30選】面白い生態の動物たち~理科が好きになる話~

  • 理科・科学の雑学
  • 現役名大生ライター A

皆さんは、動物はお好きでしょうか?

今回は、一風変わった生態を持つ動物たちを30コ、紹介していきたいと思います。面白いもの、不思議なもの、嘘みたいなものの3つに分かれています。それぞれ10種類ずつ動物を紹介していきますので、是非お気に入りを見つけてみましょう!

なお、お勉強の事でお困りごとがありましたら、是非私たち家庭教師にもご相談ください!また、家庭教師の仲間も募集中です。ご興味のある方は下記リンクより是非ご検討ください。

この記事の目次

思わず笑っちゃう!「面白い生態」の動物10選

まずは思わず笑ってしまうような、「面白い」生態を持つ動物からみていきましょう。

トラ【肉食獣なら、狩りはうまい…よね?】

トラ【肉食獣なら、狩りはうまい…よね?】

トラといえば、ジャングルの密林の中で狩りをして動物を仕留めているイメージがあるのではないでしょうか?

しかし、実は、トラの狩りの成功率は10%ほど。10回狩りをしたら、1回成功するか否か、という非常に低い確率なんです。しかも、狩りを行えるチャンスは多くありません。1日に1,2度ほどという少なさ。

そんなに狩りができなくて、餓死してしまわないの?と疑問に思うかもしれません。実は、トラは1回獲物を捕まえると、それで3,4日食べることができます。1匹で狩りをし、1匹で食べるので、そんなに多くの食事はいらないのです。

とはいえ、狩りの成功率が10%なんて、低すぎますよね…。

スローロリス【ゆっくり動くのがアイデンティティだけど…】

スローロリスはサルの仲間なのですが、「スロー」という名の通り、動きが非常に遅いんです。木の樹液や果実を食べますが、昆虫を食べることもあります。非常に動きが遅いのに、どうやって動きの素早い昆虫を食べるのでしょうか?

実は、昆虫は、動きの遅いものは風景と見分けがつかないという特徴があります。その特徴を逆手に利用し、スローロリスは易々と昆虫を捕まえて食べることができるのです。

パンダ【木登りはできるんだけど…】

パンダ【木登りはできるんだけど…】

パンダといえば、白黒の毛を持ち、愛らしい見た目で人気を博していますよね。手首が少し内側に曲がっていることもあり、木登りは得意です。餌を食べるため、もしくは表やジャッカルなどの天敵から逃げるために木にのぼる姿を目にすることがあるかもしれません。

しかし、実はパンダは、木登りはできるのに、木から降りることがめっぽう苦手なんです。登ってしまったパンダはどうするか。実は、落ちるしかありません。木の上から転がり落ちる様子はよく目撃されています。

ライオン【強さの象徴!たてがみが…】

ライオンといえば立派なたてがみ! 急所となる首筋を守る役割も果たす、大切なたてがみなのですが、意外なデメリットがありました。それは、マフラーの効果があるため、体が暑くなりすぎてしまうこと。

赤道直下のサバンナに暮らすライオンたちは、あまりにも暑すぎて…なんと、頭が禿げてしまいました。確かに、頭の毛がなくなれば暑さ対策にはなるでしょうが、残念なことに、ライオンの威厳はなくなってしまいますね。

日本の動物園に暮らすライオンたちは、今の所禿げているのは確認されていません。しかし、地球温暖化などの影響でさらに気温が上昇すれば、日本に暮らすライオンも禿げるかもしれませんね…。

コトドリ【真似っこ、得意なんです】

コトドリはオーストラリアに住む鳥で、真似っこがとても得意な鳥です。何を真似っこするかというと、あらゆる音を真似っこします。

近くに工事現場があれば、工事の音を。カメラのシャッター音を聞けば、シャッター音を。チェーンソーの音を聞けば、チェーンソーの真似を。

どんな音でも真似することができます。何のためにそんなことをするのでしょうか。実は、コトドリはメスへの求愛のために音の真似っこをします。たくさんの音を出しながら、ダンスをすることで、メスに求愛をします。チェーンソーの音で求愛されるのは…ちょっと嫌ですね…。

ミミックオクトパス【真似っこなら負けないぞっ!】

さて、海の生き物もみていきましょう。先程は音を真似っこするコトドリをみましたが、次は、海のモノマネ屋さん、ミミックオクトパスについて。

ミミックオクトパスは、他の動物の真似をすることができます。例えば、ウミヘビやヒラメなど、真似っこができる動物はなんと15種類以上。そして、そのマネの精度が非常に高いことで定評があります。色、見た目だけでなく、質感や動きまで完全に再現してしまうのです。この能力を利用して、食べられるのを避けたり、餌をとったりします。

オウサマペンギン【親より太りますが何か?】

オウサマペンギン【親より太りますが何か?】

オウサマペンギンは、南極の近くに住んでいるペンギンで、キングペンギンとも呼ばれます。大人たちは群れを作り、みんなで抱卵し、卵を温めます。そして、ヒナが卵からかえってすぐ、両親は、これでもか!というほど食べ物を与えて太らせます

なぜなら、ヒナたちは、エサが取れない冬場になると、ご飯が食べられなくなるから。親たちは自分が生き延びるために必要な分を食べ、それでも余ったエサをヒナに与えます。つまり、ご飯が少なくなる冬場は、親鳥が自分の分を食べるので精一杯になり、ヒナまでエサが行き届きません。

その結果、オウサマペンギンのヒナは、冬が来るまでに大量の餌を与えられ、親よりも太ります。とはいえ、冬までにご飯を十分にもらうことのできなかったヒナは、越冬できずに死んでしまいます。調査によると、約半数が亡くなるようです。

アユ【縄張りに入ってきたやつは許さない!】

アユは日本の川や湖にも生息している魚で、縄張り意識が高い魚です。自分の縄張りを一度持てば、そこに立ち入る他のアユを絶対に許しません。そのため、自分の縄張りに入ってきた他のアユを見かけると、全速力で突進。そして、バクリ!と噛み付くことも。

さて、それによって何が起こるかというと。アユを使ってアユが釣れるのです。

アユの縄張りの範囲内に、アユをルアーのようにして釣り糸を垂らすと、簡単にアユがつれてしまいます。アユの友釣り、といって伝統的な釣り方なのだそう。友、とついていますが、実際は侵入者を追い払うために突進して、釣られています。

ラッコ【寝ている時は天使なんです】

ラッコ【寝ている時は天使なんです】

アラスカ沖に生息しているラッコは実は哺乳類。一度陸上に上がった動物たちが水中での生活に適応していった例はいくつかありますが、ラッコもそのうちの一つです。ラッコの住処は北極にほど近いアラスカ沖で、年中水温は低いです。

しかし、ラッコは他の海に適応した哺乳類とは異なり、皮下脂肪を蓄えるのではなく、全身に高密度で毛を生えさせることによって断熱効果を生み出して冷えを凌いでいます。ただ、他の海で生きる哺乳類より後で海に来たからだと考えられますが、まだまだ海に適応しきれていません。手には毛が生えておらず、夜寝る時には手をお腹の上でつないで冷えないようにしています。

ところで、ラッコの食事はとってもグルメなんです。主食はウニ。ホタテなどの貝を食べることもあります。そして、体温を保つために、毎日6~8kgほどのご飯を食べます。ラッコの平均体重は30~40kgなので、自分の体重の20%程度の重量のご飯(しかも超高級品…)を必要とします。その結果、動物園や水族館で飼育するのには、年500万円も食費がかかってしまいます。

自然界にいるラッコたちは寝るとき、流されないようにジャイアントケルプという大きな海藻に巻きついて睡眠をとります。しかし、水族館にジャイアントケルプはありません。そこで、水族館のラッコたちはみんなで手を繋いで眠るのだそう。天使の寝顔を前にして、食費500万円は……安いのかなぁ?

ミジンコ【食べられないように、頑張ります】

面白い生態の動物、最終バッターはミジンコ。湖や川などに住んでいるプランクトンです。ミジンコはとても小さく、小さい魚たちの重要なエサになっています。

とはいえ、ミジンコたちも、食べられてばかりではいられません。そのため、ミジンコは食べられないように対策をしました。危険を感じたらツノを生やすという能力を手に入れたのです!

ところが、そのツノは非常に小さく、頭頂部に小さなでっぱりができる、というレベル。しかも、そのツノを生やすには、危険を感じてから丸1日かかってしまうという遅さ…。ミジンコさん、それ、ちょっと、遅くない?それに、小さくない?

なんでなの!?「不思議な生態」の動物10選

ここからは、不思議な生態を持つ動物を見ていきましょう。思わず、それ、どうして?と思ってしまうような生き方をしている動物たちを集めました!

ベニイロフラミンゴ【生まれた時は…赤色じゃない?】

ベニイロフラミンゴ【生まれた時は…赤色じゃない?】

中央アメリカから南アメリカにかけて生息するベニイロフラミンゴ。特徴はなんといってもその鮮やかな紅色の体にあります。しかし、実は、ベニイロフラミンゴが紅色なのは、フラミンゴたちが藻やプランクトンを食べるからです。

藻やプランクトンが赤色の色素を含んでおり、それを食べた元々白色のフラミンゴが赤く染まっていくわけですね。生まれたときは白色で、生まれてからたくさんご飯を食べ、体が綺麗に赤くなったら大人になったという証になります。

そして、メスは産卵をすると、体から赤の色素が抜け綺麗に真っ白に。その後、メスたちは必死にご飯を食べ、体の色を赤に戻します。なぜなら、オスは体がより赤いメスを好むから。メスは子孫を残すために、必死にご飯を食べるんですね。

ヤギ【お手紙食べちゃうのは本当?】

しろやぎさんから おてがみ ついた

くろやぎさんたら よまずに たべた

というように童謡に歌われるヤギは、雑食の動物です。食べられるものは全て食べる、という習性があり、草花だけでなく、肉を食べることもできます。その延長線上で、ヤギは紙を食べてしまうことがあります。ですが、今は紙にインクで印刷してあり、そのインクはヤギにとって有害なので食べさせないように気をつけましょう。

では、どうしてヤギはなんでも食べてしまうのでしょう?実は、ヤギは元々高山の移動が難しく、食べ物が少ないエリアに生息している動物です。そのため、食べられるものはなんでも食べる、という性質を持ってしまったようです。

リス【尻尾のお触り厳禁で!】

リス【尻尾のお触り厳禁で!】

トカゲなどの一部のは虫類など、自分自身に危機が迫ったとき、自切といって自分の体の一部を体から切り離して体本体は逃げ去る、ということをする動物はたくさんいます。自切を行う動物はたくさんいますが、そのどれもが欠損部位を修復できる……というわけではありません。

リスは自分自身に危機が迫ると、自らの尻尾を切り落として、体だけ逃げていきます。しかし、尻尾はもう2度と生えてこないのです。自分自身に危機が迫っている判定はかなり厳しく、尻尾をお触りしただけでぽろりと取れてしまうことも。自分の体を守るためとはいえ、尻尾がないリスは……ちょっと……いや結構……嫌かも。

トラ【ネコ踏んじゃっても…大丈夫!?】

さて、同じく尻尾についての話題です。狩りがなかなか成功しない、とご紹介したトラの尻尾には、実は神経あまり通っていません。そのため、踏まれたとしても、感覚が弱く、踏まれたことに気づかない可能性もあります。

一方で、虎のヒゲの付け根にはたくさんの神経が通っており、こちらを触るとトラの大激怒待ったなしです。トラは、全神経をヒゲに集中させ、他の部位を鈍感にして生きています。その方が効率よく生きていけるからだそう。

「虎の尾を踏む」「虎の髭をひねる」ということわざがあります。いずれも危険なことをする、という意味です。しかし、現実では、虎の尾を踏むのはそれほど危険ではなく、虎の髭をひねるのは非常に危険です。

パンダ【ご飯がなくて…】

木登りはできるけど降りられない動物としてパンダをご紹介しましたが、実は、パンダにはまだまだ不思議な生態があります。パンダの主食、といえば笹や竹ですよね。

でも、笹って、びっくりするくらい栄養がないんです。しかも、実はパンダは笹を好んで食べている訳ではなく、むしろ苦手な食べ物とのこと。パンダの胃や腸は、笹や竹を消化するのに向いていないことがわかっています。そもそもパンダは熊の仲間ですから、草食動物ではないのです。

では、なぜ笹を食べるようになったのでしょうか?

諸説ありますが、ほかの動物との餌の取り合いを避けて生活圏を変えていった結果だということです。他の生物との生存競争に負けて中国の山岳地帯へ移り住んだところ、笹や竹が無数に生育していたため、いつでも食べられる笹や竹を食べるようになっていったそう。

先程触れたように笹や竹はパンダの身体に合っていないので、上手く消化できません。そのためパンダは笹や竹を大量に食べることによって(1日におよそ20kgも!)、栄養を取っているのだとか。

苦手な食べ物をそんなに食べなきゃならないなんて、辛そうですね…。

パンダ【うちは強い子が1人いればそれでいいので…】

さて、もう一つパンダの不思議な生態をお伝えしましょう。パンダは、50%ほどの確率で双子を妊娠、出産をします。しかし、母パンダは1匹しか育てないという性質があります。つまり、双子が生まれたら、必ず1匹は見捨てられるのです。

子どもを1匹育てることだけでも莫大なエネルギーがかかりますから、厳しい自然の中で生きていく戦略としては間違っていないでしょう。とはいえ、1匹見捨ててしまうのは、かわいそうですよね…。

動物園では、双子が生まれると母親に1匹を育てさせ、もう1匹は人工保育を行う方法や、母親の隙を見て子供をすり替えて母に育ててもらう時間と人工保育の時間を半々にする手法などを使って、2匹とも成長できるように工夫しています。

キリン【うちは生まれてすぐ立てる子じゃないと…】

キリン【うちは生まれてすぐ立てる子じゃないと…】

厳しい子育てをする動物は、他にもいます。キリンは出産を立って行うため、生まれた瞬間に赤ちゃんは地上2mから地面に真っ逆さま。これだけでもなかなか厳しいと思いますが、キリンはさらに追い討ちをかけるようなことを要求します。

生まれて30分以内に立つ必要があるのです。できなければ、母キリンは容赦なく捨て置きます。なぜなら、赤ちゃんには血がまとわりついているから。母キリンは血を舐めて取り除こうとしますが、それでも匂いを完全に落とすことは難しいです。

そのため、血の匂いに引き寄せられて肉食獣が来る前に、キリンたちは移動しなければなりません。長時間その場に止まることは死を意味します。待てるギリギリが30分なのです。

カナダカワウソ【うちはカナヅチの子はいらないんで…】

陸上の動物だけでなく、川で暮らすカナダカワウソもスパルタ教育を行う動物です。生後2ヶ月は親が川の中に作った巣の中の陸地で暮らします。子供は親から主食の魚を与えてもらいながら過ごします。

しかし、カナダカワウソが生きていくには自分で魚を取れることが必要不可欠です。そのため、親は、子供が泳げるようになるために、生後2ヶ月ほど経つと巣の中の陸地から蹴落とし、頭を押さえつけて水に慣れさせます。そして、強制的に泳がざるを得ない状況を作って泳ぎを上達させるのです。とはいえ、泳ぐことは本能なのでしょう。はじめこそ子供は水を怖がって抵抗しますが、十数分で泳げるようになります。

ダイオウグソクムシ【ダイエット、できないんです】

ダイオウグソクムシは深海に住むダンゴムシの仲間です。大きいものでは50cmにもなる大きい動物です。殻が硬く、脱皮をしながら大きくなっていきます。

ダイオウグソクムシが住む深海は、なかなか食料に出会うことができません。そのため、長期間の断食をしなくてはならないこともあります。東京湾で捕獲されたダイオウグソクムシはなんと5年間も、なにも食べていなかったそう。

その後、ご飯を食べないまま1ヶ月が経ってそのダイオウグソクムシは亡くなりましたが、なんと、捕獲された時よりも体重が重くなっていました。ダイエットに非常に不向きな動物なんでしょうか…?理由についてはついてまだよくわかっていません。

ペンギン【命と友情の天秤の行方は…】

南極付近に住むペンギンたちが餌となる魚をとるために海に潜る時はたいてい、1匹をまず海に突き落とします。その1匹が仲良しかどうかなんてお構いなし。とりあえず、1匹を突き落とすのです。どうしてそんなことをするのでしょうか?

なぜなら、南極海にはペンギンを食べる捕食者がいっぱいいるからです。シャチやヒョウアザラシはペンギンを好物とします。もちろん、ペンギンたちは海を覗き込み、目視で天敵がいないか確認しますが、海が荒れていたり、深いところにいたりして天敵が見えないこともしばしば。そこで、1匹を突き落とし、海が安全かどうか確かめるのです。命と友情では命に軍配が上がったようですね。

突き落とされてしまった1匹にもメリットはあります。1番に海に潜ることができるため、多くの魚を捕まえられる可能性があがります。とはいえ、できれば突き落とされたくないですね……。

疑いたくなる!?「嘘みたいな生態」の動物10選

最後は、思わず「それ、本当?」と言いたくなるような生態を持つ動物を見ていきたいと思います。

コアラ【毒入りご飯を食べている…!?】

コアラといえば、ユーカリをむしゃむしゃ食べているイメージがあると思います。実は、ユーカリは毒を持つ植物なんです。つまり、コアラは毒を食べていることになります。毒入り、と言っても、死に至るような毒ではありません。せいぜい腹痛が起こる程度ですが毎日食べるのはさすがに体に悪そうですよね。

実は、コアラの肝臓(解毒作用をもつ臓器)はユーカリが含む毒の解毒作用が非常に強いという特徴があります。また、盲腸にいる微生物も解毒を助けます。その結果、コアラは毒を食べても生きていられるのです。しかし、解毒はとても体に負担がかかり、コアラの1日の睡眠時間は脅威の22時間。ナマケモノの睡眠時間は16時間程度と言われており、いかに長いかが分かりますね。

ちなみに、ユーカリを育てるのは非常にお金がかかります。年間のエサ代はコアラ1匹あたり、2000万円。ユーカリは暖かいところで無農薬で育てる必要があるほか、コアラはユーカリの先端の柔らかいところしか食べないからです。

カピバラ【車と並走できちゃいます!】

カピバラ【車と並走できちゃいます!】

地球上で最大のネズミとして知られているカピバラ。のほほんとした雰囲気が溢れ出るその可愛らしいフォルムを好む人は多いですよね。しかし、カピバラは走るのが非常に速いです。なんと、最高速度は時速50kmにも達します。

カピバラの主な生息地はアマゾン。カピバラの天敵であるワニ、ジャガー、アナコンダなど、たくさんの危険な動物に囲まれながら生きています。それらの動物たちから逃げ切るために、カピバラは速く走れるように進化しました。

ダチョウ【高速道路、走ってもいいですか?】

ダチョウはペンギンと共に飛べない鳥として有名ですよね。ペンギンは海を泳ぐことができるという特殊能力を得ましたが、ダチョウは何か特別な能力を持ったのでしょうか?

実は、ダチョウは速い足を得ました。最高時速はなんと70km/h。60km/h程度であれば1時間以上も走り続けることも可能です。高速道路は時速50km以上で走行することが求められるため、時速60kmで1時間以上走ることができるダチョウは、高速道路を走ることができそうですね。

イルカ【寝るのも、命懸けなんです…】

イルカは人間と同じ哺乳類。そのため、定期的に頭の天辺にある鼻の穴を定期的に水面に出して呼吸する必要があります。うっかり水面に上がるのを忘れてしまえば、溺死してしまう可能性も。

とはいえ、イルカたちも眠る必要があります。眠っている間に溺れ死んでしまっては困るので、イルカは完全には眠らず、数分ごとに片目を閉じて、脳を半分ずつ休めています。一日にこれを300回以上繰り返して、なんとか眠っているのです。

シロイルカ【うっかり食べられたら、困ります】

シロイルカ【うっかり食べられたら、困ります】

哺乳類は脱皮しない、という固定概念を覆す動物、それがシロイルカです。北極海に住み、氷とよくぶつかるため、表皮が傷だらけになりやすいのが特徴です。そのため、毎年冬が来る前に古くなった皮膚を浅瀬の砂利に擦り付けることで落としていきます。

しかし、脱皮は命懸けです。浅瀬は特にホッキョクグマに襲われやすいポイント。夢中になって脱皮していると、うっかり食べられてしまうかもしれません。そのため、シロイルカにとって脱皮はとても命がけの行為です。

ウナギ【卵がどこにあるか、誰も知らなくて…】

日本の夏に欠かせない食材となっているウナギは、近年、乱獲によってその個体数を減らし、レアな食材として価格が高騰しています。そのため、多くの人がウナギを卵から孵して養殖したい、と挑戦してきました。そして、長年の研究の結果、2019年11月ごろにようやく養殖ウナギの卵を人工的に孵化させ、成魚にする目処が立ちました。しかし、そのコストは計り知れず、今も、海からとってきた稚魚を生魚になるまで育てています。

どうして海からウナギの卵を取ってこないのでしょうか。実は、天然ウナギの卵を見たことがある人は誰もいないのです。ウナギは卵からかえると海流に乗って日本近海まで移動しながら成長し、その後、生まれた場所に帰って産卵すると言われています。その産卵場所はマリアナ海溝と言われていますが、実際の場所はよくわかっていません。そのため、天然ウナギの卵を取ってくることはできないのです。

マンボウ【宝くじで1等当てなきゃ大人になれません!】

ネット上で「マンボウ最弱説」というのが一時期流行ったのをご存じでしょうか?その一部をご紹介します。

・まっすぐしか泳げないため岩にぶつかって死亡

・水面で日にあたっていたら鳥につつかれて死亡

・寝ていたら陸に打ち上げられて死亡

・食べた魚の骨が喉に詰まって死亡

・食べたエビやカニの殻が内蔵に刺さって死亡

・食べた物が悪くて消化不良で死亡

実はこれらすべてが本当、という訳ではないです。でも、かなりデリケートな魚であることは間違いありません。さらに、卵はとても小さく、多くの魚のエサとなってしまいます。そのため、卵から大人になるのがとても難しい魚です。

マンボウは1度におよそ3億個の卵を産むとされています。そのうち大人になれるのはたった数個だけ。その個体も子孫を残せるとは限りません。大人になれる確率は宝くじの1等に当たる確率の10分の1ほどとされています。ああ無常、とはこのことでしょうか。

カクレクマノミ【生まれた時はみんな…】

カクレクマノミ【生まれた時はみんな…】

ファインディング・ニモの主人公、ニモはカクレクマノミの子供ですね。実は、カクレクマノミは生まれた時は絶対に男の子なのです。そして、成長して、周りにいる個体より大きくなるとメスに性転換するのです。メスになった個体が何らかの事情で亡くなると、その近辺にいるカクレクマノミの中で次に大きな個体がメスになる、ということを繰り返しながら子供を作っていきます。

さて、そういえばニモのお母さんはニモと引き換えに亡くなっていましたよね。ニモの父、マーリンは、もしかしたら、メスになっていたのかもしれません。

マガキ【性別って、自由だよ】

日本では冬の味覚として親しまれるマガキですが、実は、マガキは性別が不定な生物として有名です。生まれた時にはオス、メスが決まっているのですが、成長とともに大部分のオスがメスに変化していきます。一方で、メスがオスに変化することもあります。また、環境条件によっては性転換が起こりにくいこともあるようで、まだまだよくわかっていません。

ベニクラゲ【老いますが、死にません!】

ベニクラゲ【老いますが、死にません!

ベニクラゲは、体長1cmほどの小さなクラゲです。小さくて可愛らしい見た目とは裏腹に、特殊能力を持っています。それは、不死であること。なんと、ベニクラゲはポリプという赤ちゃん状態から成長し、大人になったのちに十分な時間が経つとまたポリプに戻るという特徴があります。

現時点での研究成果によると、ポリプに戻る回数には特に制限がないようで、年老いたらまた赤ちゃんからやり直すという不思議な生物です。しかし、小さなクラゲなので、食べられてしまうことが多く、とても長い間生き続けるのは難しいようです。

まとめ

面白い生態を持つ生物をたくさん見てきましたね。お気に入りの生物は見つかりましたか?これを機に生物に興味を持ってもらえたら幸いです。

地球上には、まだまだたくさんの不思議な生物が溢れています。ぜひ、調べてみませんか。

なお、お勉強の事でお困りごとがありましたら、是非私たち家庭教師にもご相談ください!また、家庭教師の仲間も募集中です。ご興味のある方は下記リンクより是非ご検討ください。

この記事を書いたのは

現役名大生ライター A

家庭教師ファーストの登録教師。名古屋大学・理学部在学。共通テスト本番の生物と地理では、満点獲得(自己採点)。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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