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家庭教師ファースト教育コラムその他の雑学

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【古事記】鬼滅の刃と古事記の関係とは?現役京大生が解説

  • その他の雑学
  • 現役京大生ライター H

「古事記」は、西暦712年に編纂された、日本最古の歴史書です。

とは言え、学校の社会の授業で習うのは名前だけで、詳しい内容についてよく知らない方も多いと思います。一言で言うと、神々の誕生→日本の国土の誕生→人間である天皇誕生までの神話と、歴代天皇について記した全三巻の歴史書です。

この「古事記」には、人気漫画「鬼滅の刃」の物語と大きく関係する部分がいくつかあります。この記事では、「古事記」のあらすじについて、「鬼滅の刃」の話も交えながらわかりやすく紹介します。

なお、勉強で困ったことがあった際にはぜひ私たち家庭教師にご相談くださいね!

それでは、物語の内容に入っていきましょう。

はじめに

はじめに

神様を数える時は、「1人、2人・・・」ではなく、「1柱(はしら)、2柱・・・」と数えます。

「鬼滅の刃」に登場する「鬼殺隊」最強の剣士たちは「柱」と呼ばれていますが、あまりにも強い剣士たちを神に見立ててこの呼び方をされていると考えられます。

鬼滅の刃ポイント①

「鬼殺隊」の「柱」は、神の数え方に由来している!

古事記~世界の始まり~

世界の始まり

古事記は、この世界のはじまり(天地開闢(てんちかいびゃく))から物語ははじまります。

別天神(ことあまつかみ)と神世七代(かみよのななよ)

世界で最初に現れた神は天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)で、続いて高御産巣日神(タカミムスヒノカミ)、神産巣日神(カムムスヒノカミ)が現れました。

この3柱は「造化三神(ぞうかさんしん)」と呼ばれています。また、その後登場する2柱を合わせて、5柱を「別天神(ことあまつかみ)」と呼びます。この5柱は、男女の区別のない「独神(ひとりがみ)」です。別天神は、これから登場する神とは別次元の存在です。

この後、独神が2柱、更に男女の神5組が現れます。これらの神々を「神世七代(かみよのななよ)」と呼びます。男女いるから「神世十二代」だと思われた方もいると思いますが、「独神=男女の神2人分」と考えられているので、七代と数えています。

そしてこの「神世七代」で最後に現れた男女1組の神が、伊耶那岐神(イザナギノカミ)と伊耶那美神(イザナミノカミ)です。

日本の生みの親~こんなにある鬼滅の刃との関連~

日本の生みの親

天地開闢で活躍した神々は、イザナギとイザナミに日本を創造するよう命令します。

国生みの神話

イザナギとイザナミは地上に降り立ち、最初に淡路島、その後合計8つの島を生み出しました。

この時生まれたこの8つの島のことを「大八島」と言い、日本の事を「大八島の国」と呼びます。

その後も6つの島を生み、これで日本の国土が完成したことになります。

神生みの神話~鬼滅の刃のタイトル候補!?~

日本の国土を生んだイザナギとイザナミは、そこに住む神様を生むことにします。

そうしてイザナギとイザナミが生んだのは17柱の神様で、17柱は更に16柱の神様を生みました。

しかし、イザナミが最後に火の神様を生む時に、深刻なやけどを負ってしまい、そのやけどのせいでイザナミは亡くなり、黄泉の国へと行ってしまいます。

このとき生まれた火の神の名前が「カグツチ」なのですが、この神は火の神であり、竈の神でもあり、鍛冶の神でもあります。

なんと「鬼滅の刃」第1巻で、「鬼滅の刃」のタイトルは、他に候補として「鬼狩りカグツチ」または「炭のカグツチ」を考えていたと記されています。ここから、主人公である「竈門炭治郎」は、もともとカグツチという名前になる可能性があった、そして炭治郎はカグツチをモチーフとしていることがわかります。

また、鍛冶の神であることは、「鬼滅の刃」で重要な刀を作る職人の里、「刀鍛冶の里」と結びつきます。

そしてカグツチが竈の神である点についてですが、竈は古来からこの世とあの世の境と考えられており、大事にされてきました。

ここで、この世とあの世の対比を人間と鬼で考えてみると、1度は鬼になったものの、普通の鬼とは違い太陽を克服し、最終的に人間に戻れた炭治郎は、名字の点でも、物語の内容の点でも、竈の神と関係がありそうです。ちなみに炭治郎の妹である禰豆子も、鬼となったものの、普通の鬼ではなく(人間を食べない、太陽を克服)、人間に戻れたため、やはり竃門の名字とカグツチは大きく関係がありそうです。禰豆子については、後ほど改めて解説します。

鬼滅の刃ポイント②

鬼滅の刃の主人公竈門炭治郎は、火の神「カグツチ」をモチーフにしている!

鬼滅の刃ポイント③

カグツチが鍛冶の神であることと、「鬼滅の刃」作中に登場する刀鍛冶の里が結びつく!

鬼滅の刃ポイント④

カグツチが竃門の神であることと、炭治郎・禰豆子兄妹の名字は、鬼化したときの様子から関連していると考えられる。

古事記と鬼滅の刃

古事記の話に戻ると、このようにしてイザナミを死なせたカグツチに激怒したイザナギは、なんと持っていた剣でカグツチを切り殺してしまったのでした。

この時、大量の血が飛び散り、血が付いた岩から岩石の神、炎の神、水の神、雨の神、雷神、そして多数の山の神が生まれました。

ここでまた鬼滅の刃の話をします。火の神から岩の神、炎の神、水の神、雷の神が生まれた事と、日の呼吸から岩の呼吸、炎の呼吸、水の呼吸、雷の呼吸、風の呼吸が生まれた事は、そっくり重なるように思えます。火の神からは風の神が生まれていませんが、呼吸の派生は明らかにこの逸話をもとにしていると考えられます。

これらのことを考えると、カグツチは、鬼滅の刃では、主人公である炭治郎だけでなく、最強の剣士「継国縁壱(つぎくによりいち)」のモチーフにもなっていると思われます。

鬼滅の刃ポイント⑤

鬼滅の刃で描かれた呼吸の派生は、火の神カグツチから生まれた神々の逸話に由来している!

鬼滅の刃ポイント⑥

カグツチは、炭治郎継国縁壱のモチーフになっている!

黄泉の国の神話

イザナミの死後、あまりにも寂しかったため、イザナミを追いかけて、イザナギも黄泉の国へ向かいます。

黄泉の国に着き、イザナギはイザナミと宮殿の扉越しに話すことができましたが、イザナミは姿を見ないよう念を押します。しかし、見ないでくれと言ったイザナミとの約束を破り、イザナギはその姿を見てしまいました。

すると、そこには腐敗して変わり果てたイザナミの姿があり、自分から見たくせにイザナギは驚きのあまり逃げ出してしまったのです。失礼極まりないですね!

約束を破られたうえに醜い姿を見られたイザナミは激怒して、自分の体に付いた神に、イザナギを追いかけさせます。

この時追いかけさせた神の中に、火雷神(ほのいかづちのかみ)がいます。これこそ、「鬼滅の刃」でも屈指の名場面、「我妻善逸」vs兄弟子「獪岳」の戦いで善逸が使った奥義、「雷の呼吸・漆の型・火雷神」のモチーフになります。

鬼滅の刃ポイント⑦

我妻善逸の奥義「雷の呼吸・漆の型・火雷神」は、イザナミが生んだ神に由来している!

さて、イザナギはそれらの神を振り切りましたが、最後はイザナミ自ら追いかけてくる恐怖の展開に!

イザナギは追ってくるイザナミを邪魔するために、大岩で黄泉の国の出口をふさぎ、なんとかイザナミから逃げ延びました。

しかしイザナミは岩越しに「あなたの世界の人間を毎日1000人殺してやる!」と言い放ちます。これに対してイザナギは、「それなら私は産屋を立てて、毎日1500人生む!」と応じました。

ここにも「鬼滅の刃」と重なる部分があります。結論から言うと、このイザナミをモチーフにして「鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)」、イザナギをモチーフにして「産屋敷一族」が描かれていると思われます。産屋敷家の当主は代々、鬼殺隊の隊士のことを「子供たち」と呼ぶこと、イザナギが「産屋」を作ったことから、この説は有力だと思います。

鬼滅の刃ポイント⑧

イザナギは産屋敷一族、イザナミは鬼舞辻無惨をモチーフにしている!

【三貴子】天照大御神・月読命・須佐之男命の誕生

【三貴子】天照大御神・月読命・須佐之男命の誕生の神話

黄泉の国から戻ったイザナギは、ケガレを払うために禊を始めます。

ところが、禊をしていると、脱いだ衣服や装飾品から、次々と神様が生まれてきたのです。

その際に生まれたのが、天界と太陽を司る天照大御神(アマテラスオオミカミ)、夜と月を司る月読命(ツクヨミノミコト)、海を司る須佐之男命(スサノオノミコト)の3柱です。

この3柱の神は特に貴い神とされており、「三貴子」と呼ばれます。

ここで注目してもらいたいのが、アマテラスとツクヨミがそれぞれ日と月を象徴している点です。日と月と言えば、「鬼滅の刃」の作中で描かれる継国兄弟を想像される方も多いでしょう。おそらく継国縁壱の兄「継国巌勝(つぎくにみちかつ)」は、ツクヨミをイメージして描かれていると思います。彼が鬼化し、「黒死牟(こくしぼう)」となった後、鬼殺隊との戦いで使った「月の呼吸」からも、その対比がよくわかります。

では弟の縁壱がアマテラスをイメージしているのでしょうか?筆者としては微妙かなと思います。なぜなら、確かに、日と月の対比の観点からすると縁壱とアマテラスは一致しますが、アマテラスは女神である点を考えると、意識はしつつもやはり縁壱はカグツチなのかなと思います。  

この場合でも、カグツチ、ツクヨミともにイザナギから生まれており、兄弟の設定は保たれています。また、縁壱から竃門家代々受け継がれたヒノカミ神楽を、炭治郎が日の呼吸として再び使ったことからも、炭治郎・縁壱共にカグツチをイメージしていると思われます。

では、アマテラスは誰のモチーフなのか考えたとき、炭治郎の妹である「竈門禰豆子(かまどねずこ)」かな、と思っています。鬼になってしまった禰豆子ですが、人間を食べず、鬼が浴びると死んでしまうはずの太陽光を克服してしまったため、太陽と密接に関係するキャラクターと言えます。炭治郎のモチーフであるカグツチと兄弟である点からも、禰豆子とアマテラスには関連がありそうです。

天皇の祖先とその弟「アマテラスとスサノオ」

天皇の祖先とその弟「アマテラスとスサノオ」のあらすじ

物語は、イザナギの生んだ三貴子のお話へと移っていきます。

アマテラスとスサノオの誓約

海を治めるように命じられたスサノオですが、いつも泣いてばかりいて、全く海を治めようとしません。

ある日イザナギは、スサノオに対して、泣いてばかりいる理由を尋ねました。するとスサノオは、イザナギを大変苦しめた元妻であり、スサノオにとっては母に当たるイザナミに会いに行きたいと言ったのです。

それを聞いたイザナギは、怒ってスサノオをクビにして、追放しました。

追放されたスサノオは、それでも母に会いに行こうとし、途中で姉・アマテラスのもとに向かうことにします。

しかし、スサノオは暴れん坊であるため、きっと良くないことを企んでいるに違いないと思ったアマテラスは、弟であるスサノオに対し、完全武装で出迎えます。

スサノオは「何も悪いことはしない」と言いますが、アマテラスはそれを信じなかったため、スサノオは潔白を証明するために誓約することを提案します。

誓約とはどういうものかというと、スサノオの剣をアマテラスが、アマテラスの勾玉をスサノオが、それぞれかみ砕いて、男女の神が生まれたらスサノオは嘘をついていないという証明になる、というものでした。結果、男女の神が生まれ、スサノオの潔白は証明されました。

アマテラスの天岩屋戸隠れ

誓約によってなんとか天界に入れてもらえたスサノオでしたが、荒々しい気性のスサノオがおとなしくしているわけもなく、天界で大暴れし始めました。ある日、神聖な服を作る機織り小屋の天井を突き破り、スサノオが現れたかと思うと、なんとそのまま牛を投げ込んだのです。

小屋の中は大惨事になり、アマテラスの部下が一人死んでしまいます。

スサノオのあまりの横暴ぶりに困り果てたアマテラスは、自分のせいだとすっかり悩んでしまい天岩屋戸(あめのいわやど)に隠れ、ひきこもってしまいました。すると、太陽神であるアマテラスが隠れたことで、世界から昼間がなくなってしまいました。

困ってしまった神々は、知恵の神である思金神(オモイカネノカミ)に相談し、踊り狂うことでアマテラスの気を引き、岩の戸を開けた瞬間に引っ張り出す、という作戦を思いつきました。

微妙な作戦ですが、意外と上手くいきアマテラスを引っ張り出すことに成功し、元の明るい世界に戻ったのでした。

この時、祭りで使われた八咫鏡(やたのかがみ)と八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)は、現在の皇室にも伝わる三種の神器のうちの二つです。現在の皇室につながるのは神器だけでなく、アマテラス自体が天皇家の血筋の最初、と「古事記」では語られています。

なお、アマテラスを困らせてしまったスサノオは、当然様々な罰を与えられ天界を追放させられました。

スサノオのヤマタノオロチ退治の神話

天界を追放されたスサノオは、母親の元ではなく、地上世界の出雲に降り立つと、そこに泣いている親子がいました。泣いている理由を尋ねると、どうやら、毎年八岐大蛇(ヤマタノオロチ)という怪物が現れ、娘を一人ずつ食べてしまい、もうすぐ最後の娘が食べられてしまうらしいのです。

最後の娘である櫛名田比売(クシナダヒメ)に恋をしてしまったスサノオは、ヤマタノオロチを退治するかわりに、クシナダと結婚させてほしいと言いました。

両親は快く承諾し、スサノオはヤマタノオロチ退治の準備にとりかかります。頭が8つあるヤマタノオロチを退治するために、8つの垣根と8つの強い酒を用意します。すると、現れたヤマタノオロチは、その強い酒をガブガブ飲み、酔って寝てしまいました。

スサノオはヤマタノオロチが寝ている隙をついて、見事に退治することに成功したのです。

この時、ヤマタノオロチの体の中から出てきたのが草薙剣(くさなぎのつるぎ)で、スサノオはこの草薙剣を天界のアマテラスにあげることにしました。

この、八首の化け物を倒すと剣が出てくる話は、なんと「鬼滅の刃」でも登場します。刀鍛冶の里で継国縁壱を再現したとされるロボット「縁壱零式」を倒すことで、炭治郎が手にした縁壱の刀、まるで草薙剣のようですね。この話は、スサノオとヤマタノオロチの戦いをイメージしていると思われます。

鬼滅の刃ポイント⑫

炭治郎が刀鍛冶の里で刀を手にした場面は、スサノオvsヤマタノオロチをイメージしている!

ここまでが、主に「鬼滅の刃」と「古事記」が重なる範囲となりますが、せっかくなので、この後の古事記についても触れてみたいと思います。

その後、スサノオはクシナダと結婚し子供も生まれ、子孫繁栄して幸せに暮らしました。

その6代のちの子孫が、出雲大社で祀られる神として有名な大国主命(オオクニヌシノミコト)です。

出雲大社の神様「大国主命(オオクニヌシノミコト)」

出雲大社の神様「大国主命(オオクニヌシノミコト)」のあらすじ

スサノオの物語に続いて、その子孫でもあり出雲大社に祀られる神様のオオクニヌシの物語へと移っていきます。

因幡の白兎の神話

オオクニヌシには、八十神(ヤソガミ)というたくさんの兄弟がいましたが、オオクニヌシはいつもヤソガミにいじめられていました。

兄弟達はみんな八上比売(ヤガミヒメ)という美しい女神に惚れ込んでいましたが、ある日オオクニヌシを連れて全員でプロポーズしに行きました。

その時、一番後ろを歩いていたオオクニヌシは、毛をはがれて肌が真っ赤になって泣いているうさぎに会います。オオクニヌシが心配して話かけると、うさぎはこれまでの話をします。

どうやら、島を渡るために、サメをダマして踏み台にしたら、怒ったサメに噛まれて毛をはがれてしまったらしいのです。さらにさきほど通りかかったヤソガミが、海水を浴びると良いとアドバイス下らしく、そのせいで肌が真っ赤になってしまったらしいのです。

それを聞いたオオクニヌシは、うさぎに川下の真水で体を洗うようにアドバイスをすると、うさぎはみるみる治ります。すっかり回復したうさぎは、お礼のかわりに「あなたがヤガミヒメと結婚するでしょう」と予言しました。

その後、ヤガミヒメに会った兄弟たちは、みんなでプロポーズします。すると、うさぎの予言通りに、ヤガミヒメは結婚相手にオオクニヌシを選んだのでした。

しかし、ヤガミヒメを奪われたヤソガミは、オオクニヌシに嫉妬し、なんとオオクニヌシを焼き石で潰して殺してしまったのです。

大国主命とスサノオの神話

オオクニヌシの母はオオクニヌシが死んでしまったことをとても悲しみ、天上の神様に頼んでオオクニヌシを生き返らせてもらいます。しかし、生き返ったオオクニヌシは、またしてもヤソガミに殺されて、再度生き返らせてもらいます。

さすがに危ないと感じたオオクニヌシは、とある神様にアドバイスをもらい、根之堅州国(ねのかたすくに)にいるスサノオのもとに向かうことになりました。そして、そこでスサノオの娘の須勢理毘売(スセリビメ)と出会います。

オオクニヌシとスセリヒメはお互いに一目惚れし、すぐに結婚を決意すると、オオクニヌシはセスリヒメの父・スサノオに会うことになりました。

スサノオは、性格が暴れん坊な上に、娘の結婚を快く思っておらず、オオクニヌシに対して蛇や蜂・ムカデの部屋で寝かせたり、野原に火を放って追い詰めたりするなど、様々な試練を与えます。

しかし、オオクニヌシは、スセリヒメやネズミの助けによってことごとくクリアします。そして、試練の最中にスサノオが眠ってしまった間に、2人はスサノオのもとから逃げ出しました。目覚めたスサノオはオオクニヌシとスセリヒメを追いかけ、最後は、娘を大事にし出雲を治めるように伝え見送ったのでした。

大国主命の恋物語の神話

スセリヒメと共にもとの世界に戻ったオオクニヌシには、すでにヤガミヒメという妻がいました。しかし、ヤガミヒメは遠慮してオオクニヌシのもとを離れます。

オオクニヌシは、その後も北陸の女神・沼河比売(ヌナカワヒメ)や各地の美女と恋愛をし、たくさんの子をもうけます。

スセリヒメはやきもちをやきますが、オオクニヌシは歌を贈ってスセリヒメの気持ちをなだめたのでした。

国造り神話

オオクニヌシは、各地で女性と交わり子孫を繁栄させることで国造りを行っていると、ある日、海のかなたから小舟に乗った小さな神様が現れます。

この小さな神様は、最初に出てきた造化三神・神産巣日神(カムムスヒノカミ)の子、少名毘古那神(スクナビコナノカミ)でした。オオクニヌシとスクナビコナノカミは一緒に良い国を作っていましたが、ある日突然、スクナビコナノカミはオオクニヌシのもとを去ってしまいます。

オオクニヌシが途方にくれていると、とある神様が現れます。その神様の頼みを聞きつつ力を借りて、オオクニヌシは立派な国を作ったのです。

天照大御神と大国主命の「国譲り」

オオクニヌシによって国造りは完成しましたが、もともとはイザナギの命で、アマテラスが地上を治めることになっていました。

そこでアマテラスは、天界を治めている自分に代わって、子孫にこの地上世界を治めさせることにします。ところが、アマテラスが地上に派遣した神々は、ことごとく音信不通になってしまいます。

「この使者たちが、自分で地上世界を治めようと考えている。」そんな噂を聞いたアマテラスは、

ついに勇猛な部下、建御雷神(タケミカズチノカミ)を派遣することに決めました。

タケミカヅチノカミは、神の舟に乗り地上世界へ向かうと、オオクニヌシに地上世界を譲るよう脅しました。

それに対しオオクニヌシは、「子供たちが回答します」と言ってすぐに返事はしませんでした。

するとタケミカヅチノカミはすぐにその子供の元へ向かい、抵抗するオオクニヌシの息子1人と力比べをしました。

大きな岩を持つ息子に対し、タケミカヅチノカミは、なんと自分の手を柱に変えて息子を攻撃し、更に手を刀に変えてボコボコにしました。

力の差を思い知った息子達が地上世界の国譲りを承諾したので、ついにオオクニヌシもこれを承諾し、国を譲るかわりに出雲の国に天まで届くほどの壮大な大社を建てることを要求しました。

これが今の出雲大社になります。

天孫降臨の神話

天孫降臨の神話

タケミカヅチノカミの活躍により、オオクニヌシから地上世界の国譲りを受け、アマテラスは

孫にあたる邇邇芸命(ニニギノミコト)が、地上世界を治めることになりました。

アマテラスは、孫のニニギノミコトに対し、現在の皇室にも伝わる三種の神器(八咫鏡・八尺瓊勾玉・草薙剣)を持たせ、アマテラスを拝むように八咫鏡を祭るように言いました。

こうして、天上世界のエリート神様を従えて、アマテラスの孫であるニニギノミコトが、地上世界の高千穂に降臨したことを「天孫降臨」と言います。

ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの神話

地上世界に降り立ったニニギノミコトは、木花佐久夜毘売(コノハナサクヤビメ)という女性に会い、ニニギノミコトは一目惚れしてすぐにプロポーズしました。

サクヤヒメは、山の神である父・大山津見神(オオヤマツミノカミ)にそのことを伝えると、オオヤマツカミは喜んで受け入れます。この時、姉の石長比売(イワナガヒメ)も一緒にニニギノミコトに嫁がせることにしたのです。

しかし、美しい木サクヤヒメに対し、姉のイワナガヒメは醜かったので、ニニギノミコトはイワナガヒメだけすぐに送り返してしまいました。

しかし、父のオオヤマツカミは、石のような動じない生命力を司るイワナガヒメ、花のように栄える力を司るサクヤヒメをセットで嫁がせることで、ニニギノカミに永遠の生と反映を与えるつもりだったのです。イワナガヒメを送り返したことで、ニニギノカミには永遠の生ではなくなり、寿命がなかった神様にも、人間と同じように寿命ができたのです。

その後、ニニギノミコトとサクヤヒメとの間には、火照命(ホデリノミコト)、火須勢理命(ホスセリノミコト)、火遠理命(ホオリノミコト)の3人の子供が生まれました。

海幸彦と山幸彦の神話

兄・ホデリノミコトは、海の幸を獲ることが得意だったので海幸彦と呼ばれ、弟・ホオリノミコトは山の幸を獲ることが得意だったので山幸彦と呼ばれました。

ある日、お互いの道具を交換して獲物をとることにしますが、どちらもうまくいかず、しかも弟の山幸彦は兄・海幸彦の釣り針を無くしてしまいます。代わりの釣り針を渡しても許してもらえず困り果てていると、とある神様がやってきて、海の宮殿にいる、海の神の娘が助けてくれるとアドバイスをしてくれました。

その神様の助言どおりに海の宮殿へ行った山幸彦は、海の神の娘・豊玉毘売(トヨタマビメ)と出会い、すぐに結婚してしまいます。

しかし、結婚してからも、山幸彦の悩みは消えません。結婚から3年経ったある日、大きなため息をつく山幸彦を見て心配になったトヨタマヒメは、父である海の神に相談します。山幸彦が兄の釣り針を無くして困っていることを話すと、海の神は魚を集めて釣り針を見つけてくれました。さらに海の神は、山幸彦が怒る兄海幸彦に対面した時のアドバイスと、不思議な力を持つ玉を授けてくれました。

こうして、もとの世界に戻った山幸彦は兄に釣り針を返し、不思議な力の玉を使って兄・海幸彦を従えさせることができたのでした。

山幸彦とトヨタマヒメ 神武天皇の誕生

トヨタマヒメとの間に子供ができた山幸彦ですが、実はトヨタマヒメの妹である玉依毘売(タマヨリビメ)とも結婚します。

そしてタマヨリヒメの間に生まれたのが神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト)、後の初代・神武天皇なのです。

こうして、やっと「古事記」の第一巻・上巻は終わります。

古事記では、その後の神武天皇による大和政権の誕生と、ヤマトタケルの遠征による大和政権の拡大の物語を収めた、話が描かれます。興味のある方はぜひ読んでみてください。

まとめ

今回は、古事記の上巻を、「鬼滅の刃」と絡めて紹介しました。これをきっかけに、興味をもっていただけると嬉しいです。

また、勉強で困ったことがあった時には、是非私たち家庭教師にご相談ください!

この記事を書いたのは

現役京大生ライター H

家庭教師ファースト登録家庭教師。京都大学 法学部在籍。塾講師の経験もあります。文系教科に自信あり。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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