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家庭教師ファースト教育コラムその他の雑学

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【英語雑学25選】面白い英語の雑学25選~英語が国際共通語である理由とは?~

  • その他の雑学
  • 現役阪大生ライターS

私は現在大学の3回生で、様々な形で英語に触れる機会がありました。主に高校受験・大学受験で使うために英語を勉強したり、TOEIC・TOEFL・英検のためにも英語を勉強したりしました。また数か月ではありますが英会話もやっていた時期があり、英語が通じるために色々模索していた時もありました。

そんな私が今回は個人的に面白いと思う英語の雑学を25個紹介したいと思います。英語という言語についての雑学、英語のフレーズについての雑学、英語系の資格の雑学など様々な形で英語と関連性を持った雑学を取り上げていきます。

なお、英語も含め勉強の事でお困りの際には、是非私たち家庭教師にもご相談ください!

この記事の目次

英会話の雑学

英語と会話

英語を話す人の半分以上が非ネイティブ

みなさんは英語をペラペラ話す人はみんなネイティブスピーカーだと思っていないでしょうか。実は英語を話せる人の約8割は非ネイティブスピーカーです。

そもそもネイティブであるとはどういうことでしょうか。これは「英語を第一言語としている人」のことを指しています。つまりいくら英語が堪能であっても、英語が第二言語であればネイティブではないということになります。

この現状は英会話などに通うと実感することができます。オンラインの英会話や、駅前などの英会話スクールでは、講師のほとんどがフィリピン人です。アメリカ人やイギリス人などの、本当のネイティブスピーカーに教えてもらえる機会というのはほとんどありません。

非ネイティブで一番多いのはフィリピン人などのアジア系、次いでヨーロッパ系、アフリカ系となっているのです。

英語圏によってそれぞれ発音の癖がある

英語圏の国として思い浮かぶのはアメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダですが、これらの国で話されている英語というのは全て異なっているのです。 例えば「water」という英単語がありますよね。これをアメリカで話すと「ウァーラー」という風に聞こえます。彼らはaの部分を舌を巻くように発音し、tの部分をはっきり「t」と言わずに、「d」と「r」の中間で濁すような感じで発音します。しかしイギリス人に発音させてみると「ウォーター」と日本人の直感に近いような発音をします。aの部分はoに近い発音をし、tもはっきりと「タァー」と発音します。

他にも「tomato」という英単語を、アメリカでは「トメィトゥ」とまさに英語っぽく発音するのに対して、イギリスでは「トマートー」と日本のトマトに近いような発音をするのです。

英語が話せる日本人の割合はわずか5%

次は日本の英語の実態に目を向けてみることにしましょう。みなさんの周りに英語を話せるような人はいますか?お父さん・お母さんに「英語で何かしゃべってみて」と聞いてみてください。もしかしたらペラペラと流ちょうに話してくれるかもしれません。

外国人に道を尋ねられてうまく案内することはできますか。中学校の英語の授業で、日本に来たばかりの外国人に郵便局や駅の場所を案内する、といったことをやったかもしれません。その内容を伝えれば十分英語は通じています。芸能人が英語でインタビューを受けているのを見ることもありますよね。こう考えると日本人は英語ができるのではないかと思ってしまいます。

しかし実際のところ、英語が話せる人というのは日本人のたった5%しかいないんです。つまり20人に1人しか外国人とコミュニケーションを取ることはできないんです。これが「ペラペラに話せるレベル」になるとさらに低くなります。それこそ1%もないレベルです。

みなさんはこの5%に入りたくはありませんか。英語ができたらカッコいいですよね。中学生の人も、もう高校生の人もしっかりと英語を勉強しておいて損はありません!

生の英語の言い回し雑学

「What time is it now?」はあまり通じない

さて、学校の英語をきちんと勉強するのもいいですが、実は学校の英語と言うのは現地の英語と食い違うことがあります。今回はそういったフレーズを3つピックアップして紹介したいと思います。

「What time is it now?」はあまり通じない

まずは「今何時?」という意味で誰もが中学校で習う「What time is it now?」です。私はある日の英会話でフィリピン人の先生に教えてもらっていました。フリートークでの会話によると、どうやら先生は寝る前に仕事をしていたようです。そこでフィリピンで今何時なのか気になったので先生自信満々に「What time is it now?」と聞きました。

すると若干間が空いた後に「Ah.. It’s almost become twelve.」と答えました。何かしら違和感を覚えた私はレッスン終了後に個人的に先生に「What time is it nowはきちんと通じているのか」ということを質問してみると、「今何時か聞くときには使わない」という返答が帰ってきました。

そうなんです、ネイティブの人は今何時か聞くときに「What time is it now?」とは言わないのです。代わりに「Do you have the time?」と聞きます。前者はどちらかというと「さっきの時刻では何時何分だったけれど、いまどれだけ経ったか」といったかなり特別なシチュエーションに限定されます。

みなさんもALTの先生とか外国人に時間を聞くときは「Do you have the time?」を使うようにしましょう。

「Who are you?」はかなり失礼に聞こえている

これも英語圏では正しく意味が通じないシリーズです。このフレーズも中学1年で習うような簡単なもので、小学生でさえも知っていますよね。

さて、このフレーズの意味をみなさんはどう習ったでしょうか。おそらく「あなたは誰ですか。」という意味で先生から教わったかと思います。

しかし実際はそんなに丁寧なニュアンスで伝わっていないんです。実は相手には「お前誰だよ」という風に聞こえているのです。初対面の人にこんないい方されたらムッとしますよね。英語にも敬語という概念はあるので気を付けないといけません。将来みなさんが仕事についたら外国人の人とコミュニケーションを取る機会もあると思いますし。

さて、きちんと「あなたは誰ですか。」と尋ねるためにはどういえばいいのでしょうか。一番カンタンな言い方としては「My name is ~, and you?」と言う風に自分の名前を言ってから、相手のことを聞くのがあります。これが最も自然でポピュラーな良い方です。

他の言い方としては「May I ask who is calling?」という風に聞くとよいでしょう。

「I’m fine, thank you. And you?」は英語圏では誰も言わない

「元気だよ!君は?」という意味で習うであろうフレ―ズ、「I’m fine, thank you. And you?」です。これも通じないの?と思った人もいるかもしれません。もう何も信じられなくなった人もいるかもしれませんが大丈夫です。他のフレーズは英語圏でも十分通じます。

さて、一体このフレーズはネイティブにはどう聞こえているのでしょうか。まず英語で「Fine」という単語(専門的には形容詞といいます)の意味を正しく理解していますか「めっちゃいい」「元気」という風に解釈している人が多いのではないでしょうか。勿論そういう使い方をされるときもあります。

しかしこの場合のFineは「(別に悪いわけじゃないしどちらかというと)元気」という感じで、そこまでハツラツとしたニュアンスではありません。元気の度合いを5段階で表すならば、Fineは3くらいに相当します。つまり「まぁまぁ」という言葉が一番近いでしょうか、相手からの印象はそれほど良くはありません。

元気であることをアピールしたい時、さっきの5段階で5を表現するには「Great」、4を表現するには「Good」と言うのが良いと思います。つまり相手から「How’s going?」と聞かれた際には「I’m great!」「I’m good.」と答えるようにしましょう。

アメリカと英語の雑学

アメリカと英語

アメリカ人でも英語が話せないケースがある

実はアメリカ人ならだれでも英語が話せるという訳ではないんです。これは歴史を勉強した人なら知っているかもしれません。

アメリカは様々な人種が入り混じって構成された国家です。元々アメリカに住んでいた人もいるし、色んな国から移住してきた人もいます。そういった歴史的経緯があったせいで、アメリカ人のすべてが統一して英語を話しているわけではありません(もちろん大多数は英語を話しますが)。

そういったケースで最も有名なものが「ヒスパニック系」と呼ばれる人種の人たちです。彼らはもともとスペイン系の文化で育ちました。アメリカに移住するようなヒスパニックはほとんどメキシコからの移民です。メキシコの公用語は英語ではなくスペイン語

つまり彼らはもともとスペイン語を母国語としています。英語が母国語ではありません。自分から英語を勉強するか、生まれたときから英語に触れていないと英語を話せるようにはなりませんから、英語をはなせるヒスパニックというのはそこまで多くないということになります。

統計では、アメリカに住んでいる人で英語を話せない人は全人口の15%ほどにも上るそうです。その大多数がヒスパニックで、他の種類の移民・その他海外移住してきた人などが主な層になっているでしょう。

アメリカの公用語は正式には存在しない

さて、歴史的背景によって人種がたくさん存在しているアメリカですが、アメリカの公用語は一体何だと思いますか。やっぱり英語?それともスペイン語・フランス語?

答えは「公用語はない」です。驚きましたか。私もこれを初めて知ったときは驚きました。アメリカの政府から明確に公用語というものは定められていないのです。

しかし、実質的な公用語というのは英語と言っていいでしょう。なぜなら上のように人口の9割近くは英語を話すからです。正直法的に定めてもいいレベルだとは思いますが、アメリカはあくまで「人種の多様性」を大切にしている国です。アメリカ人が陽気で誰でもウェルカムといった姿勢でいる人が多いのも、こういった風潮が根強く浸透しているからです。公用語を定めてしまうと、先ほど言及したヒスパニック系をはじめとする移民や外国人に対して若干遠ざけている印象を与えてしまうというのが大きな理由でしょう。

他にもオーストラリアも公用語が法律上は存在していません。おんなじ事情で、実質的な公用語は英語となっていますが、アボリジニなどの先住民族の言語を重視する狙いがあるものと思われます。

興味があったら、色々な国の公用語を調べてみると面白いかもしれません。逆に公用語がたくさんある国もあります。新しく知った知識は、ご両親や友達、先生に話してみましょう。きっと忘れにくくなるはずです。

英語にも敬語は存在する

英語にも礼儀という要素は含まれていて、その中に「敬語」というカテゴリーも存在しています。

代表的な敬語をいくつか紹介しましょう。

1つ目は「待て」の敬語表現を考えてみます。まず、その命令形は「Wait.」です。もう少し砕けたカジュアルな言い方は「Hold on.」「Just a second.」です。友達など親しい間柄の相手に対して使います。では敬う言い方である、「少しお待ちください」は何というでしょう。今回は「please」「kindly」を用います。例えば「Just a second, please.」「Kindly hold.」などで「少々お待ちください。」というニュアンスの表現になります。両方を用いて「Please kindly wait a moment.」のようにするとより丁寧な言い方になります。

2つ目は「水いる?」の敬語表現です。カジュアルな良い方は「Need water?」「Drink some water?」のように命令形の構文を疑問形にしたものが多いです。敬語表現にする時には「Would you」を文頭につけます。「Would you need water?」「Would you drink some water?」のようになりますね。これはかなり敬っている場合の言い方で、丁寧語だけでいい場合には「Do you need~, drink~?」で間に合います。

3つ目は返事の敬語表現です。カジュアルな言い方だと「OK.」「Sure.」などがあります。否定形では「No.」「I don’t.」などがあります。これを敬語表現にしてみましょう。言い方はシチュエーションによっても様々ですし人にもよりますが、上司や教官に対して返事するときは「Yes, sir.」「Alright, sir.」のように語尾に男性の相手を敬う2人称表現である「sir」をつけます。他にも「Mr.名前」を言う風に具体的に記述する場合もあります。同様に女性を敬うときには「ma’am」「Ms.名前」を付けます。「Yes, ma’am.」という言いまわしはどこまで耳にしたことがあるのではないでしょうか。

他にもいろいろな敬語表現があるので、気になった人は是非調べてみてくださいね。

朝食を意味する単語「breakfast」の由来雑学

朝食を意味する単語「breakfast」の由来

さて、次は一風変わった英単語の語源を取り上げます。みなさんご存じの「朝食」を意味する英単語である「breakfast」です。この単語はよく見ると2つの単語が合わさって意味をなしています。「break」と「fast」ですね。

つまり「breakfast」というのは、「fastをbreakする行動」のことを意味していると推測することが出来て、実際にそう成り立っています。breakというのは「壊す」という意味で習っていると思いますが、この場合は「規則を破る」という意味で使われています。これは理解できますね。

不思議なのは「fast」の方です。みなさんはこの英単語を見たことがあると思いますが、きっと学校では「速い」と言う意味での形容詞で習ったことでしょう。しかしここでの「fast」はbreakされるものである以上、名詞である必要がありますよね。そうなんです、実はこの場合の「fast」は、ある慣習を指す名詞として用いられているんです。

ガンジーという人物をご存じでしょうか。彼はヒンドゥー教とイスラム教の対立を止める方法として「断食」を用いたと言われています。断食をして人々の心に訴えかけることで、彼が食を断ってやせ細っていく姿をみんなが想像することによって、紛争がやんだ、と一説では言われています。

その「断食」こそが「fast」の意味するところなのです。つまり「breakfast」という単語は「断食を破る行動」のことを本来は意味しています。なるほど確かに食事をとるという行為によって、断食期間というのは途切れてしまいますから筋は通っています。

さらにそういう語源があるので、実のところ「breakfast」は決して「朝食」と示しているとは限りません。正確には「起きて初めに食べる食事」のことを指しています。つまりお昼に起きて午後1時過ぎにご飯を食べたのなら、それがその人にとっての「breakfast」ということになるのです。

こういった風に、英単語の語源は歴史的な背景が面白いものがたくさんあります。

英語と単語の雑学

英語と単語

英語は接頭語で意味が推測できるものが多い

みなさんは接頭語というのをご存じでしょうか。接頭語と言うのは、形容詞や名詞の頭にくっつける言葉の事で、それによって状態がより限定されます。例えば「真っ青」という単語の「真っ」の部分は接頭語です。「青」という状態を表す形容詞が「真っ」によって、より一層深い・広い青が頭で想像できるでしょう。

他には「未解決」の「未」は打消しの意味を表す接頭語です。「超特急」の「超」は「特急」という名詞をより程度の強くするような役割をする接頭語です。

こういった「接頭語」という概念は英語にも存在しています。そして英語の場合は「接頭語」の意味を理解しておくことで、英単語の暗記効率が上がったり、知らない英単語の意味をある程度推測したりすることができるようになります。

例を出してみます。「inside」という英単語、みなさんも見たことがありますね。この単語の接頭語は何かわかりますか。そうですね、「in」です。ではこの「in」は何を意味しているか知っていますか。

「in」は「ものの中にある」ことを表す状態的な接頭語です。つまり「inside」という英単語は「中にあるside」という構成をしていることになるので、日本語に訳すと「内側」という意味になります。

ほかには「re」もよく見かける接頭語です。「re」は実は場面によって3つの意味を持っています。1つ目は「再び」という意味です。例としては「reform(再び形成する=再建する)」「reborn(再び生まれる=甦る)」などがあります。2つ目は「後ろに」という意味です。例としては「recede(後ろへ進む=後退する)」「receive(後ろへつかみ取る=つかんで持ち帰る=受け取る)」などがあります。3つ目は「反対に」という意味です。例としては「reaction(反対に作用するもの=反作用・反応)」「reply(反対に折る=折り返す=返信する・返事する)」などがあります。

このように英語の単語の一定部分は「接頭語+単語」という構成をしていて、接頭語を理解することで単語のニュアンスを把握することができるんです。

新しい英単語は2時間に1つの割合で辞書に追加されている

新しい英単語は年間で4000もの単語が追加されているそうなので、計算上2時間に1つほどの割合で新しい単語が発掘されていることになります。

日本語でも新しい単語というのは生まれますよね。例えば「半端ない」「がっつり」といった単語は一昔前には存在していませんでした。現在となっては誰もが使う言葉ですよね。でも日本語の場合2時間で1つ言葉が生まれるなんてことはないです。早くても数日に1つペースでしょう。その点英語は変化の激しい言語だと言えますね。

最近生まれた英語で有名なものとしては、世界に混乱を招いた新型コロナウイルスのことを指す「COVID-19」や、画像・動画にあたかもその場にいなかった人が存在したかのように改ざんする技術のことである「deepfake」などがあります。

平均的な英語話者は英語の2~3万語しか知らない

ウォールストリートジャーナルの10年分の新聞の分析に関する研究によると、平均的な英語話者のボキャブラリーの数は2~3万語だそうです。

個人的にはこれは少なめです。英検1級に合格するために必要な単語数が1.5~2万弱くらいですから、英検1級に受かった人は英語圏の文章の単語をほとんど知っていることになります。

ちなみに日本人の大人の語彙数平均は3~5万程度で、普段から本やニュースなどに触れている人は6万を超えると言われています。概して英語話者の倍近くの単語数を知っているということになるでしょう。

英語にはかつて29のアルファベットが存在していた

現在の英語のアルファベットは、みなさんご存じの通り26個あります。しかし10世紀ごろまで、その数は29だったのです。

具体的には、昔のアルファベットには現在の「J・U・W」の3つがない代わりに「þ ƿ Ȝ ӕ œ &」の6つが存在していました。

「þ」は「th」の発音に該当するもので、例えば「them」という単語は昔は「þem」と表記されていました。

「ƿ」は発音としては「wah」に近いようですが、どういった時に使われていたかはよくわかりません。

「Ȝ」は現在の「gh」に相当します。つまり直接的には発音をしません。「high」は「hi Ȝ」と表記されていたと考えることができます。

「ӕ」は現在の英語では発音記号として用いられており、見たことがある人も多いことでしょう。文字通り「a」と「e」の間を発音するときに表記されていました。

「œ」は見慣れないものですが、構成の仕方は単純です。「o」と「e」を組み合わせて1文字にしたものです。「foetus(発達段階における胎児のこと)」や「subpoena (召喚令状という、裁判所への出頭を命じる令状のこと)」などに使われていたそうです。「&」は現在も使われていますが、アルファベットの1つとしてカウントされていたのは昔のことです。

日本の中学英語の平均単語数は約1700、高校英語の平均単語数は約2400

先ほど英語を話す人は2~3万単語を知っているという話をしました。でも、日常会話ではそこまでの単語をフルで使うことはなく、実際にはごく一部しか使っていません。その単語数が大体3000くらいと言われています。

この数字と、みなさんが中学・高校でならう英単語の数を比較してみましょう。中学では大体1500~2000の単語を学習するので平均的には1700くらいということになります。つまり、日常会話の約半数の単語をカバーしている計算になります。

さらに高校になると大体2200~2600の単語を学習するので平均値は2400くらいになり、3000という数字の8割と言う計算になります。高校の英語をよく勉強している人は、外国人と日常的なコミュニケーションは割と問題なくできることになります。

どうでしょう、英語のやる気がわいてきませんか?真面目に勉強していれば外国人とのコミュニケーションも取れるようになります。是非日々の英語の授業を無駄にしないようにしてくださいね。

英検のレベル雑学

英検のレベル

英検1級合格に必要な単語数は2級の3倍・準1級の1.5倍

みなさんは英検を受けたことはありますか?英語に力を入れている学校では毎年英検を生徒に受けさせる制度を取っているところもあるようです。ご両親や友達の勧めがあって受けた人も多いかと思います。

私の初受験は中学生の時でした。英検3級から受け始めました。3級と言うのは大体中学英語レベルです。それから高校の時に2級・準1級を受け、大学生になってから1級を受けたという流れになります。1級のみ1度落ちてしまいましたが、今年の春なんとか受けなおして合格しました。

そのプロセスの中で一番苦労したのは単語の数です。2級・準1級と1級の間では、明らかに単語の量・レベルに差があるのです。それもそのはずで、2級と言うのは大体高校卒業レベルの英語力が必要なのに対して、1級ではそれらに加えて大学院以上で扱うようなかなり専門性のある語彙が必要になってくるのです。

そういう性質があるため、覚えるべき単語の量というのも全く違ってきます。2級の単語数は約4000、準1級の単語数は約8000、1級の単語数は約12000というのが大体の目安になっています。つまり1級に必要な単語数は2級の3倍・準1級の1.5倍という計算になります。

前半で英語のネイティブスピーカーが知っている単語数が2~3万という話をしました。つまりネイティブの約半分の単語を知っているという計算になります。

英検1級の合格率は2級の半分以下

そういった感じで、英検の各レベルで単語の数・語彙のレベルというのは大きく異なっており、それに基づいているかのように合格率と言うのにも明確な差が出ています。

英検2級の合格率が約25%、準1級の合格率が約15%、1級の合格率が約10%です。つまり1級の合格率は2級の2.5倍・準1級の1.5倍という計算になります。これは単語量の倍率とよく似ていますよね。

もちろんそういった事情が深く関連していると思うのですが、実は1級の合格率の低さに直結しているものは別にあると考えています。

そう、「2次試験(面接)」です。かくいう私もこの面接で1級を一度落とされています。実際のところ、準1級以下の面接突破率は全て80%を超えているのに対して、1級の面接突破率はわずか50%、筆記を受かった人の半分は面接で落とされているということです。

この数値の違いは、準1級以下の面接と1級の面接の試験形態の違いに起因しています。前者では、面接と言ってもどちらかというと一問一答を口頭でやっている感じに近いです。イラストの説明ができるかとか、簡単な表現を知っているかとか、対策をちょっとするだけで割と簡単に突破できる形式になっています。

しかし後者では、何かトピックを選んで2分間一方的に自分の脳内で文章を考えなければなりません。これは対策でなんとかなるものではないんです。ある程度の「慣れ」は獲得できても、直接的な面接力の向上はあまり期待できません。それは本人の力に依存しているからです。

そのトピックと言うのもかなり専門的で、例えば「日本のGDPを上げるために何が最も必要か」というのに、自分の考えで2分間話す必要があります。普段から社会的な関心を持っているかということも合格の要素になってくるのです。日本語でさえ2分もしゃべるのは厳しいですからね。

こういった事情があって、英検1級というのは圧倒的な難しさを誇る試験となっています。将来受ける予定のある人は、学校の英語はもちろんとして、ニュースとか経済に興味を持っておくことをオススメしておきます。

英検1級のレベルは、ネイティブの中学1年程度

そんな英検1級ですが、これをネイティブのレベルに落とし込んだらどうなるのでしょうか。これはもちろん一概には言えないと思います。なんといっても社会的関心のレベルと言うのはネイティブに限らず一般の年齢層だとある程度高くなってしまうからです。

そこで単純に語彙のレベルだけで比較すると、1級の単語量というのはネイティブの中学1年生と大体同じなのだそうです。死ぬ気で単語帳を周回しても、英語圏の中学生のレベルには届かないということですね。

でも逆に考えると、ネイティブの中学生レベルの英語力があれば、専門的なトピックにしても十分自分の考えを表現し、討論もできるだろうと考えることができます。

日本でもニュースや記事は意外と難しい言葉は使っていないですよね。私の父が記者をしているので知っているのですが、新聞と言うのは中学生なら十分に読めるレベルに設計されています。難しい感じにはフリガナを振っているし、専門的な語彙は極力易しくしています(勿論語弊の生じない程度に、です。)。

そう考えると英検が簡単に思えてくるのが不思議です。しかし実際はかなり強い難易度なので油断しないようにしましょう。

最も長い英単語は45文字

最も長い英単語は45文字

さて、一度休憩がてらトピックを変えてみましょう。みなさんは日本語で最も長い単語は何か知っていますか。

調べたところ、「東京大学文学部国語研究室所蔵鈴鹿河内守隆啓旧蔵江戸時代初期鈔『和名類聚抄中』」というのがどうやら実見されるものの中で最長の部類に入るようです。文字数にして36文字。確かにこれほど長い単語は見たことがありません。

一方、英語の最長単語は文字数的にそれを凌駕しています。その単語とは…

「pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis」

なるほど、全く読めません。これが英語なのかもよく分かりませんね。どうやら医学的な専門用語のようです。意味は「塵肺症、超微視的珪質火山塵肺疾患」という何かの病名を指しています。推測するに火山灰を肺が吸い込んで何か悪いことが起こってしまうような正気のことでしょう。文字数は実に45文字。長すぎますね…。

TOEICと英語の雑学

TOEICとの関係性

アメリカ人のTOEIC平均は950点

さて、続いてはみなさんが一度は耳にしたことがあるであろう「TOEIC」についての雑学をいくつか紹介していくことにしましょう。

TOEICを知らない人のために軽く説明しておきます。満点は990点で得点は全て5の倍数で表記されます。英検よりも国際的に汎用性の高い資格となっており、外資系金融・その他グローバルな企業が数多くTOEICによる英語力の審査を行っています。大体どこでも通用する点数は900点です。例えば楽天の一部門に入るのにはTOEIC800点が条件になっており、エグゼクティブサーチファームという経営幹部を決定する機関は外資系の企業に対してTOEIC900点を基準として設けています。ちなみにTOEICの受験者の平均は約620点、大学生の平均は約570点と言われています。

さて、そんなTOEICですが、英語圏の人が受けると一体どれだけとれるのか気になりませんか。英語を母国語としているから当然満点を取る…と思いきやどうやらそういう訳ではないようです。

アメリカ人のTOEICの平均は950点だそうです。どうやら問題に慣れていないためか、リスニングのスクリプトを聞き逃したり、考えようによっては解答が複数考えられてしったり、といった事情があるようです。アメリカ人の「英語力」というのはいわばカンストしていることは事実なので、TOEIC950点以上を得点している人は英語力だけではなくて、TOEICのための「試験力」の部分も洗練されていることになります。

このことから考えるに、言葉は悪いようですが、TOEIC950点以上は特に意味を持たないと考えることができます。あくまで「TOEICという試験で点を取るための力」であって「根本的な英語力」が鍛えられているわけではないのです。まぁ私は950点以上を取ったことがありませんので、あまりエラそうなことは言えませんが…。

TOEIC平均が900点以上の大学がある

先ほど、TOEIC900点を取れば、TOEICで審査されるようなパートは突破できるという話をしました。TOEIC900点と言うのはかなりの高得点といえます。受験者の10%も取ることができませんし、1回目の受験で取ることはかなり厳しいと言ってよいでしょう。

そんな900点というラインをやすやすと超えてしまう大学が日本には存在しています。

1つ目は秋田県にある「国際教養大学」です。なんとここの学生全員の平均点が920点というデータがあります。学部単体ではなく、大学全体というのがかなり目を見張るポイントです。しかも公立大学なのですがキャンパスがとてもおしゃれです。例えば図書館は木造でヨーロッパのそれを彷彿とさせるような広々とした作りになっています。偏差値も文系で70近くあり、レベルもそれなりに高い大学なのですが、英語が特に突出していることがうかがえます。

2つ目は「上智大学国際教養学部」です。上智大学といえば言わずと知れた名門大学で、文系の星と認識している人も多いでしょう。上智大学の学生全体の平均も約750とかなり高水準なのですが、そのなかでも国際教養学部だけは群を抜いています。なんと学部平均点は938点。ちょっと信じられない点数です。ただ信じられないなりの事情がちゃんとあります。実は上智大学国際教養学部の学生は、ほとんどが帰国子女で構成されています。海外からの留学生2割、帰国子女7割、純ジャパニーズ1割以下という感じだそうです。たしかに帰国子女なら英語系の資格の点数がメチャクチャ高くても納得ですね。

ちなみに上智大学の外国語学部英語学科は、学生のほとんどが純ジャパですが平均点は865点とかなり高いです。ちなみに東大大学院文系の平均点が800点だそうなので、これよりもはるかに高い点数ということになります。

高校の英語教員の平均TOEICスコアは620点

さて、TOEICが高得点の層ばかりピックアップしてきたので、これを読んでいる人の中には「TOEICって意外と楽に点数取れるのではないか」と考える人も、もしかするといるかもしれませんが、決してそんなことはありません。20番目の雑学で触れたとおり、TOEICの受験者平均が620点くらいなので、800点というのは偏差値換算をすると60は超えています。つまり一定の量の勉強をしないと800点には届かないし、900点はその倍近く勉強しなければなりません。

英語を勉強するときに、みなさんは誰から学習をするでしょうか。これを読んでいるのは中学生・高校生の方が多いと思いますから、それぞれに指導者として「英語の先生」がいるでしょう。みなさんからみて英語の先生というのは、きっと英語がペラペラで英語のニュースなんかを毎日読んでいる、という印象かもしれません。

しかし、フタを開けてみるとそんなことはないということが、TOEICのデータから読み取ることができます。それによると、「日本では、英語教員のTOEICの平均スコアが中学560点、高校620点という統計がある。文部科学省はすべての英語教員に730点以上を求めている。」と書かれています。

なんと中学の英語教員のTOEICの点数は大学生の平均点を下回っており、高校の英語教員の点数はTOEICの受験者平均点と同じだったのです。

そうはいっても彼らは受験の英語に関してはスペシャリストです。高校入試・大学入試での英語に関してはよく知っていますから、頼りにしてよいでしょう。受験の英語と実用的な英語は別物だという、ただそれだけのことです。

TOEICスコアが高いほど年収も高くなる傾向がある

「英語の先生でもTOEICで点が取れないなんて、TOEICって本当に意味があるの?」と。確かにTOEICだけで英語の力を正しく測定することはできませんし、「TOEIC高得点 = 英語ができる」という一辺倒な考えも間違っていると思っています。

しかし、TOEICのスコアと明らかな相関関係のあるものがあります。その1つが「年収」です。お金の話なので語るのはあまり好ましくはありませんが、この日本と言う資本主義国家に生まれた以上、将来避けては通れないものとなっているので、あえてここで扱っておくことにしました。

(出典: https://doda.jp/global/guide/004.htmlを元に筆者が作成したものです)。

そのグラフを掲載しておきます(出典: https://doda.jp/global/guide/004.htmlを元に作成)。キレイな右肩上がりの関係が見て取れると思いますね。500点の人と800点の人とでは年収が約50万円違っていますよね。これを生涯年収として換算してみましょう。23歳から働きだして、60歳でリタイアするとしますと、38年分の年収の差が生まれます。その金額は実に約2000万円にも上ります。

相当な金額ですよね。どうでしょう、みなさんTOEICを受けてみる気にはなりませんか。中学生・高校生のうちから勉強しておくと絶対将来役に立ちますよ。

英語圏の人からすると日本語は難しい

英語圏の人からすると日本語は難しい

みなさん、英語を難しいと思ったことはありますか。英語は我々日本人にとっては外国語なわけなので、当然容易には理解できません。文法をきちんと習得して、そこから単語を増やしておくことで少しずつ英語が分かってきます。

これを英語圏の人の立場で考えてみましょう。その人たちが日本語を習得したいとします。我々は普段意識していませんが、英語圏の人にとって日本語は外国語になりますよね。その「外国語としての日本語」というのは一体どれほどの難しさを誇っているのでしょうか。

(出典: https://www.insider.com/map-shows-hardest-languages-to-learn-2017-12を元に筆者が作成 したものです)。

これも明確なデータが存在するのでご紹介します(出典: https://www.insider.com/map-shows-hardest-languages-to-learn-2017-12を元に作成)。下の表は「英語圏の人から見た、主要外国語の習得にかかる期間」を示したものです。お分かりのように、スペイン語やフランス語がレベル1だとすると日本語はレベル5に相当しており、主要言語の中で最も難しい言語としてカテゴライズされています。

そう、日本語はめちゃくちゃ難しい言語なんです。表によると中国語やアラビア語をも超えていますよね。そしてそれにかかる時間を見てください。「88週間」とありますが、これを時間換算すると、一日5時間の勉強だとして「3000時間」かかることになります。これはなんと海外で超難関国家資格「MBA(Master of Business Administration)」を頑張って取るために必要な時間といわれています。

それだけ難しい言語を公用語としている日本に生まれたことを誇りに思います。

英語が国際共通語である理由

英語が国際共通語である理由

世界中で通じる言葉と言えば何かと言われるとそれは間違いなく英語なのですが、どうして英語が世界中で話されるようになったのでしょうか。その理由を4つ紹介します。

1つ目は、そもそも初めから英語を使っていた人が多かったからです。もとから10~15億人が話していたので、共通の言語にするのに都合が良かったのでしょう。

2つ目は、主要企業の本社が軒並みアメリカ(特にNY・シリコンバレー)に集中していたことです。つまりビジネスをするのに英語と言うのは使いやすかったわけです。グーグル、P&G、アップルは全てアメリカの企業です。

3つ目は映画でも英語が言語的に優位だったことがあります。映画と言えばやはりアメリカのハリウッドですから、使用言語も当然英語になります。昔は字幕なんてありませんでしたから、映画をちゃんと楽しむためには英語を勉強する必要があったわけです。

4つ目は、英語が比較的シンプルで簡単な言語だからです。さきほど日本語がレベル5でスペイン語がレベル1という話をしましたが、英語はスペイン語とよく似ているので、英語もレベル1くらいだと考えることができます。

おわりに

英語が出来れば世界中のどこへでも行けます。日本人は1.5億、世界の人口は75億、その差は50倍です。つまり英語ができれば知り合いも50倍に増えるでしょう。紹介した知識の中で1つでも面白いと思ってもらえたら記事を書いた甲斐があったと思います。

なお、英語も含め勉強の事でお困りの際には、是非私たち家庭教師にもご相談ください!

この記事を書いたのは

現役阪大生ライターS

家庭教師ファーストの登録教師。大阪大学工学部に在学中。TOEICのスコアは900点台。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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