家庭教師ファースト教育コラムその他の受験

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【学生向け】受験期のメンタルの保ち方-現役阪大生が解説-

  • その他の受験
  • 2021.11.27
  • 現役阪大生ライターS

今回の記事では、現在中学生・高校生で、受験を間近に控える受験生たちに向けて、私がどのようなことを考えてメンタルを保ち、高校受験・大学受験を突破したのかを書きました。

メンタルとは、モチベーション・集中力などに直結する部分なので、メンタルを一定に維持することは受験を無事に終える上で必須の要素といえると思っています。

中学生向け・高校生向けで分けて書きましたので、みなさんの需要に合う部分だけを読んでいただければと思います。

自己紹介

初めに、軽く私の自己紹介をしておきます。
 
私は現在大阪大学の理系学部に通う3年生です。
高校受験・大学受験をそれぞれ経験した時の知見を活かし、様々な記事をこれまで執筆しています。
 
大学の方では電子工学を専攻し、ハードウェアに関する知識を勉強しています。
趣味でプログラミングやAPIを活かしたソフトウェア開発も行っています。
他にも読書・英語・金融に関して興味があり、それらに関する勉強も日頃から行っています。
 
みなさんのお役に立てる記事になればいいなと思って、日々の作業に取り組んでいます。
よろしくお願いします。

中学生-高校受験に向けたメンタルの保ち方-

中学生-高校受験に向けたメンタルの保ち方-

普段から何かに打ち込むようにする

中学生の人向けの1つ目のコツとして、普段から何かしらの事に熱心に取り組んでおくことをオススメします。
 
打ち込むものなら何でも大丈夫です。
部活動に一生懸命取り組んで、大会出場・優勝を目指すことが、みなさんにとって一番身近なことではないでしょうか。
他にも例えば趣味を持っているなら、それに対して今以上に、まさに極める勢いで取り組むといいと思います。
 
私は中学の時は特に部活動をやっておらず、パズルを解いたり作ったりするのにハマっていました。
多いときは朝から夜までずっとパズルを解いていた時もあります。
それくらいの熱中した経験を持っておくことは、受験勉強をやり切るメンタルを保つうえで非常に重要な役割を果たしてくれます。
 
理由の1つ目として、自分が何かに一生懸命取り組んだという事実が、勉強も自分なら一生懸命できるという自信につながるからです。
 
何かを一生懸命やったことがないなら、そもそも物事に対して一生懸命取り組むとはどういうことなのかを知らないままになります。
熱中した時の自分の集中状態、何かを成し遂げた達成感…それらを経験で知っているか知っていないかの差は、受験の時の自分にとって強く意識させられたことです。
 
自分の場合は「あの時1日にあれだけのパズルを集中して解ききったのだから、勉強も同じように取り組むことだって可能なはずだ」という風に常に考えていました。
パズルを解いているときの自分の集中した状態、そして解けたときの達成感…それらは自分にとって何にも替えがたい役割を果たしてくれました
 
そして理由の2つ目として、勉強へ取り組む姿勢が身につくからです。
 
例えば部活をやるときは、まず服や靴を着替え、体操をして道具をもってグラウンドに向かい、自分で決めたノルマをこなしていく、という一連のプロセスを行うことになります。
 
部活をいつもやっていると、自然にこの流れが頭にインプットされています。
そして、それは受験勉強にも活かすことができるのです。
朝起きて顔を洗い、歯を磨き、ご飯を食べ、教材をセットして机に向かい、自分のやるべき科目・問題をこなしていく…という流れを、頭が無意識のうちに部活をやっていた時のように構成してくれるのです。
 
これは私の知り合いが話していたことです。
彼は高校受験で見事に関西一の偏差値を誇る高校に合格しました。
 
このようなメリットがあるので、何かに一生懸命打ち込むのは大きな価値を持ちます。
本当に何でもいいので、そういった経験をしておくようにしましょう。

周りの友達に目標を言っておく

2つ目のコツとして、自分の周りの友達・家族・ペットなどに目標を宣言しておくことです。
 
例えば「僕は3月まできっちりと決めたことを勉強して、○○高校に入学する」のように言っておくといいと思います。
 
それが恥ずかしいという人は、無理に自分から言う必要はありません。
ただ、友達や家族から受験について聞かれたときには、自分の目標にしているところを正直にいうようにしましょう。
 
これを行う効果は主に2つあります。
 
1つ目は、後に引けなくなるということです。
他の人に自分の目標を言うということは、後になってその目標を達成できたかどうか、自分が宣言した人から聞かれる可能性が高いです。
その時をイメージすると、どんな人でも自分が胸を張って「達成したよ」と言えるようになりたいはずです。
 
そして2つ目は、周りの人から応援されるということです。
 
目標を宣言するというのはとても勇敢なことで、周りから見てカッコいいです。
それを見た周りの仲間は、きっとあなたのことを応援してくれるに違いありません。
 
応援の他にも、様々なサポートを受けることもありました。
 
自分が高校受験の時、「僕は灘高校を目指すんだ」ということをクラスの先生に言っていました。
数学の先生・理科の先生にもそれを宣言しておいたのです。
すると、クラスの先生は、私が受験で塾に通っていて学校に来られないのも認めてくださいましたし、数学・理科の先生方も、学校の授業中に受験用の問題集をやるのも黙認してくださいました。
 
さらに、両親からは、健康に気を遣った食事、塾代・参考書代を出してもらいました。
本当にこれらのサポートのおかげで、メンタル維持に大切な様々なものを確保することができたのです。
 
目標を宣言するのは勇気のいることです。
しかしそれだけ自分に対するリターンが大きいので、実践する効果は大いにあるでしょう。

ともに頑張る仲間を作る

3つ目は、受験をともに乗り越えるための仲間を作っておくことです。
 
同じ学校を受験するクラスメイト、普段からよく話す友達、塾のクラスメイトなど、できるだけ近い価値観・目標を持った人たちを仲間に持つと良いでしょう。
 
私の場合は、塾で灘高校を目指す専用のクラスがあり、その中で切磋琢磨することによってメンタル維持に役立てていました。
そのクラスは全員とても優秀で、色々な刺激を受けていました。
意見を交換し、日常会話をするときにも、メンタル的にリラックス効果や安定させる効果などのポジティブな影響を受けていたと思います。
 
他にも、学校のクラスメイトはみんな仲が良かったので、自分のことを応援してくれたり、また自分の受験が終わってからはクラスメイトを応援したりと、よい相互関係を築いていたと思います。
 
現在に生きる人間の欲求の中で、圧倒的に大きいのは「承認欲」と言われています。
そしてその承認欲がそれだけ満たせているかで、メンタルの状態は大きく変化するのです。
周りに仲間がいることで、自分がそのコミュニティに所属しているという安心感を得ることができ、それが承認欲を満たすことにつながります。
一方、一人で勉強しているとそこの部分が疎かになってしまいます。
常に承認欲は満たされないままで、孤独と闘う必要があります。
そのような状態では、メンタルを安定させるのは難しくなってしまいます。
 
受験と言う仕組みも「人」が作りだしたものであり、受験をする私たちも「人」なのですから、それの支えになってくれるのも「人」であるということは、ある意味当然かもしれませんね。
 
同じ目標を目指す仲間を持ち、メンタルを常に上向きに保つことは、受験を突破するための必須条件といえるでしょう。

好きな音楽や食べ物を楽しむ・写真を近くに置く

4つ目は、自分の好きなアーティストの音楽を聴き、好きな人やものの写真を自分の目に入るところに置き、時々自分の好きな食べ物をご褒美として食べることです。
 
これは、単純に「視覚」「聴覚」「味覚」から楽しみを体に入れてあげることで、メンタルを上向きにするという効果があります。
 
例えば好きな音楽を聴いた時を想像してみてください。
心がリラックスして満たされていく感じがしませんか。
私は、朝にいつもテンポのいい曲を聴くようにしていました。すると不思議とその一日のタスクがテンポよく片付いていくのです。
この時、私は音楽が自分のメンタルに関係していることを発見しました。
それからというもの、大学3年生になった今でも、朝にいつも音楽を聴くようにしています。
今でもその効果をはっきりを感じています。
 
好きな人、例えばクラスメイトの写真や、アイドルの写真、動物の写真や絵など、自分が「楽しい」「ワクワクする」と感じるものを、目に入る場所に設置しておきましょう。
 
私の中学時代は、あるアニメにハマって好きになって、そのアニメのキャラクターが一列にならんだ画像をプリントアウトして部屋の壁に飾っていました。
そうすることで心に高揚感が生まれ、メンタル的に上を向いてくれるのです。
常に目に入ることで、メンタルを常に上方修正することが可能になります。
 
時々違う画像をプリントアウトしたり、配置を変えてみたりすることで、飽きずに効果を得ることができます。
画像をプリントするだけならお金もかかりませんしね。
 
そして、好きなものを食べることも大切です。
私は、中学時代は甘いものが好きだったので、日曜日にはスイーツを買ってもらうことにしていました。
勉強のモチベーションにもなりますし、食欲の根本的な部分も満たされます。
 
このように、自分の知覚的な欲求を満たしてあげることでメンタルを管理することができます。
人間の生まれながらの欲求ですから、それが渇いた状態になっているとメンタルが不安定になるのは当然です。
是非とも、今後の習慣に取り入れてみてください。

親御さんと受験が終わった後の話をする

最後のアドバイスとして、みなさんのお父様お母様と、一度は受験が終わった後の話をしておくことをオススメします。
 
例えば私が話していたのは、受験が終わったら自分のパソコンを買ってもらう約束です。
当時の自分にとって、一番欲しかったものがパソコンでした。
私の両親は受験に合格したら好きなものを買ってくれると言ってくれたので、それが大きなモチベーションになったのです。
 
さらに、受験が終わった後、高校生活がどうなるかについても話しました
高校は中学と違って、自分の価値観に近い人たちが集まり、自由なことができるようになると、私の両親は教えてくれました。
それを聞いて私はワクワクしました。
受験さえ乗り越えれば、少なくとも2年間は自分にとって楽しい時間を過ごすことができる、と思いました(実際その通りでした)。
 
両親の他にも、友達と高校に入ってからの話をするのもいいと思います。
高校に入ったら遊ぼうとか部活を頑張って全国に行こうとか、色々語り合うことで自分が取り組む受験勉強に、初めて「意味」を持たせることもできます。
 
受験そのものは辛いですが、いつかは終わります。
今受験生の人は、来年の4月になることには、どういう結果になろうと受験は終了しているのです。
受験が終わったときのことに目を向けて、辛いのは今だけだと認識することでメンタルの安定につながると思います。

高校生-大学受験に向けたメンタルの保ち方-

高校生-大学受験に向けたメンタルの保ち方-

予備校・塾に入り、自習室で勉強をする

高校生向けの受験でメンタルを安定させるコツ、1つ目は予備校や塾の自習室で勉強をすることです。
受験勉強を行う上で最適な場所として、私の経験的に導かれたのは「自習室」なのです。
 
私は大学受験の際、ある大手の予備校に通っていました。
通っていたというよりも、授業を1つだけとって、それ以外はほとんど自習をする時間に充てていたので、実質的に自習をするために予備校に入った感じでした。
 
その予備校は、勉強熱心な人に対してかなり優遇してくれるところでした。
滞在時間が特に長い人は、自分専用の自習机を登録でき、そこに参考書や問題集を置いたまま使い続けることが可能になったのです。
 
この制度を耳にした私は、登録初月の月に、初日からとにかく長く滞在し、無事自分専用の自習机を使う権利を得ました。
そうすると、まるで予備校に自分だけの仕事場ができた気分になりました。
 
机に座った瞬間に、「私は勉強するためにここにいる」とスイッチが入って、メンタルが自動的に上を向いてくれます。
腰が痛くなるまで勉強を続け、毎日10時間程度の勉強を容易にこなすことができるようになっていたのです。
 
そういう風に、「切り替え」の場所として、予備校は大いに役に立っていました。
 
他にも、予備校で友達ができることも、メンタル的にはいい効果があります。
 
人間には「承認欲」というのが備わっており、受験期には特にそれを満たした状態にするのが難しいです。
なぜなら基本的に一人で勉強をしなければならないからです。
予備校で友達を作って、予備校で勉強をすると色んなタイミングで人と会話をする機会が生まれます。
それによって、自分はこのコミュニティに所属しているんだという意識を持つことができ、承認欲を満たすことができます。
 
さらにコミュニティの人の勉強の頑張り具合を知ることができるので、「自分ももっと頑張らなければ」という意識づけにもなります。
お互いに切磋琢磨できるような仲間は、受験において最強です。
 
そういう風に、勉強を頑張っている人をサポートしてくれ、周りのコミュニティの人が勉強に熱心なら、迷うことなく予備校・塾に入るのが良いと思います。

将来の自分を強くイメージしておく

2つ目は、大学に入って自分がどんな風になっているか、社会に出て何になりたいのかを、できるだけ具体的にイメージしておくことです。
 
そもそも大学受験を頑張る目的を思い出してみてください。
「いい大学に入るため」というのは、自分の本来目指している「真の目的」ではありません
それはあくまで通過点(プロセス)に過ぎないもので、それ自体を目標に設定してしまうと、勉強をしている途中で、自分が一体何のために頑張っているのか、路頭に迷うことになります。
 
受験勉強の「真の目的」は、その先の未来にあるはずです。
「いい大学に入って、自分のなりたい職業に就きたい」「お金をいっぱい稼げる人間になりたい」「人生を楽しめるようになりたい」というのは、全て大学を通過点として、その先のあなたの人生に位置するものです。
 
よって、勉強をするメンタルを保ち、モチベーションを向上させるためには、そういった未来の時点のことを強く考えて日頃からイメージしておくことです。
そうすれば、自分が今頑張っている「理由」を脳に刻み込むことができます。
 
これは私の経験からも言えることです。
 
私が今所属している大学の学部・学科を選択したのは、自分の将来なりたい姿を明確にイメージしていたからです。
 
私は将来、エンジニアリングの道に進みたいと思っていました。
エンジニアリングにはソフトウェアとハードウェアの2種類の分野があります。
そして、私は将来活躍するには、これの両方についての経験があると良いことを知っていて、「ソフトウェアとハードウェア両方詳しくなっておく」というのを、大学に入った後のプランとしてイメージしていました。
 
ソフトウェア開発は、現在インターネットで普及している様々なオープンソース・APIなどで、自分や仲間で勉強が進められる、ということも知っていました。
 
一方、ハードウェアについての勉強をするためには、実際にマシンを設計したり、マクロな物質の研究を行うために、様々な材料・素子などを自分で用意したりする必要があるのです。
材料や素子には、大学生1人では賄えないような金額のお金がかかりますし、自分一人で勉強を進めていくのは困難だと判断しました。
そこで、ハードウェアを専攻する大学の学部・学科に入ることで、大学を卒業すると同時にハードウェアに関する知見を深めることができると考えたのです。
 
そういうことを日頃から考えていたので、現在の電子情報工学科という選択も、自分に大きく納得のいくものとなっていました。
目的がこのように明確であったからこそ、勉強のモチベーションを維持したまま受験を終えることができたのです。
 
今、自分の将来をイメージできないという人は、丸一日を使ってでもいいので、それについて一度よく考えてみてください。
友達や両親と話してみるのもいいと思います。
 
受験に明確で具体的な「意味」を持たせることは、メンタル的に安定させる上で必須のことなのです。

普段から自分に対して「正しい質問」をする

3つ目は、日頃から自分に対して「正しい質問」をする習慣をつけておくことです。
 
ここでいう正しい質問とは、自分の今からしようとしている行動に対して、主に2択でそれを行った場合・行わなかった場合を自分で再認識し、行動を肯定したり改めたりするための質問のことを言います。
 
言葉で言っても分かりにくいと思うので、私が実践していた「正しい質問」をいくつか紹介することにしましょう。
 
自分が自習室で勉強をしているとして、頭の中にふとスマートフォンのSNSアプリ・ゲームアプリのことが浮かんだとしましょう。
その時、スマートフォンを開く前に自分にこう質問をします
 
「これからSNSを見て(ゲームをして)参考書の進捗が遅れるのか、それとも早く参考書を終わらせて余裕をもって明日を迎えられるのか」
 
他にも、布団に入る前にはこんな質問をしていました。
 
「たった10分単語の勉強をして単語を30個覚えるか、何もしないで結局受験前に焦ってやるか」
 
いずれにしても、私はその行動をしたか・しなかったかの対立構造をきちんと確立し、そしてその結果もできるだけ受験に直結するような明快なものを選んでいました。
要するに、自分に危機感をもって、メンタルを強制的に上に向かせるような手法をとっていたのです。
 
人間と言うのは基本的になまけたがる生き物なので、自分がなまけたいと思った時には、こういう風に強制的に心を治していく方法が効果的だと思っています。
 
初めは、この質問を習慣にするために、スマホのホーム画面を「質問をする」という文字に設定してみたり、ベッドに質問の内容を書いた付箋を貼ったりすることを実践していました。
ぜひ、一度試してみてください。

使う参考書はできるだけ少なくする

4つ目は、自分の使う参考書の数を、できるだけ絞っておくことです。
理由は主に2つあります。
 
1つは、自分がどれだけ参考書に取り組んだかが、目に見えるようになるからです。
 
例えば単語帳を考えてみてください。
何冊も買って、それぞれ数回読んだだけで終わりだと、どの単語帳もあまり使った感じがせず、本当に自分が勉強したのか、目に見えて現れることはありません。
しかし、1冊に絞ったとすると、それを1年も使っていると当然使い込んだ感じがでてきたり、付箋がたくさんはってあったり、書き込みが多数あったりと、これまでの自分の勉強量を振り返ることができるのです。
 
この差は自分が受験直前になって、本当にメンタル面にいい影響を与えてくれたと思います。
単語帳は「鉄壁」というもの1冊に絞って取り組んで、カバーもなくし、表紙の一部はシミ・傷だらけの状態、付箋も要所にはってあったり、書き込みも全ページに1か所はあったりする状態でした。
直前になって「自分はこれだけ鉄壁をやり込んだのだから、単語に関しては自信をもっていい」と自分に言い聞かせることができました。
 
理由の2つめとして、勉強に取り組むハードルが下がるということです。
 
使う参考書が少なければ、目に入っている「やるべき勉強量」が少なくなります。
実際自分は2次試験の参考書を10冊も持っていませんでしたが、その分日頃から勉強に取り組むことができたと感じています。
 
参考書が多いと、どうしてもやるべき参考書を迷ってしまったり、「この参考書を終わらせたら、その次はこれやって、それから…」という風に、常にやることに追われている気分になったりします。
そして結局勉強に手がつかず、メンタル的にも最悪の状態になってしまうのです。
 
時には参考書だけ買って満足してしまう、という症状になる可能性があります。
これはネットで見た記事なので信ぴょう性は定かではないですが、参考書を本棚に並べて、それを時々手に取って読んだだけで、勉強をした気になっている人がいるそうです。
そんなのでは、何も身につかないのは当たり前ですよね。
 
参考書の数が多すぎる、という人は意外と多い印象があります。
今一度本当に必要なものだけを厳選しなおして、他の参考書はしまっておくか売ってしまうのがいいと思います。

「根拠のない不安」を払拭する

最後は、自分の心にひっそりと存在している「根拠のない不安」をできるだけ早く取り去ってしまうことです。
 
受験に関係のある不安とは、大抵は根拠のないものです。
私もかつてはそういった不安にさいなまれていたのでよくわかります。
例えば以下のようなものがあります。
 
「受験に失敗したらどうしよう」
「今の勉強が自分に合っていなかったらどうしよう」
 
このどちらも、突き詰めていくとその正体が見えてきます。
 
初めの「受験に失敗したらどうしよう」という不安、これはおそらく受験生ならみんなが持っている気持ちだと思います。
それなのに、誰もこの気持ちを深く掘り下げて分析したことがないのです。
受験に失敗したらどうなるのか、きちんと考えたことはありますか。
浪人をする、滑り止めの大学に行く、社会に出て働く、の3つが主に選択肢になると思います。
 
浪人するのは確かに辛いかもしれませんが、予備校に通って新しい友達を作って、また新鮮な気持ちで勉強ができると考えたら、気持ちが楽になりませんか。
 
滑り止めの大学に行く、ということのどこが問題なのでしょうか。
偏差値が多少低くても、大学を卒業する難易度は低く、より大学で自由なことができるようになります。
大学での頑張り次第で、いくらでも巻き返しは可能です。
有名な映画監督・経営者に、学歴のある人なんてそこまで多くありません。
 
社会に出て働くことなんて、すばらしいではありませんか。
自分にたくさんのお金が入ってくるし、親から自由になれます。
そして会社で業績を上げる達成感を味わう機会も生まれます。
そして一人前の大人として、いち早く社会で活躍をすることができるようになるのです。
すごくワクワクしてきませんか。
 
このように、別に受験が失敗したからと言って、人生がメチャクチャになるわけでも殺されるわけでもありませんよね。
案外楽しいことが待っていることの方が多いのです。
「塞翁が馬」という言葉もある通りで、嫌なことの次には、必ずいいことがくるようになっています。
 
私は、受験に失敗したら東大を目指して東京で遊ぼうと考えていました。
それでも失敗したら近くの大学に入って、大学でスキルアップのために全力を尽くすことまで考えていました。
それだけ、色々なシナリオを想定しておくことで、心の状態を穏やかに保つことができるのです。
 
根拠のない不安にメンタルを荒らされることのないように、失敗したときのことを楽観的に考えておくことは大切です。
ぜひ、日頃から実践していただければと思います。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
 
メンタルを保つためには、これだけ色々な要素を満たしていく必要があり、これらは学校などで教わらないので実際にこなしている人は多くありません。
紹介した方法を実践することで、受験を突破するための心の状態を構築することができると思っています。
 
みなさんのいい受験ライフを祈っています。

この記事を書いたのは

現役阪大生ライターS

家庭教師ファーストの登録教師。大阪大学工学部に在学中。中学時代から独学で私立TOP校・大阪大に合格。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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