家庭教師ファースト教育コラム家庭教師のこと

家庭教師ファースト教育コラム家庭教師のこと

不登校の生徒さんに「家庭教師」がオススメな理由

  • 家庭教師のこと
  • 2022.05.17
  • 現役一橋大ライターU

不登校でお悩みの生徒さん、保護者の方は近年増加傾向です。
学校に通っていないと学力を向上させる機会がないですし、家族以外の人とコミュニケーションをとる機会もなくなってしまいます。
学校に行けなくても、勉強は遅れたくない…!
そんな時、塾や家庭教師という選択肢を検討されることもあるでしょう。
 
しかし探してみると、集団塾や個別指導塾、家庭教師など様々な選択肢があることがわかります。
やはり、お子様のためにベストな選択をしたいところですよね。
そういった保護者の方々のために、この記事では、集団塾、個別指導塾、家庭教師の中での違いや、その中でも家庭教師をお勧めする理由を書かせていただきたいと思います。

なお、私も所属している家庭教師ファーストには「不登校サポートコース」があります。
同じように不登校を経験をした者や、不登校の生徒さんサポートさせていただいた経験が豊富な教師もいるので、一度相談だけでもしてみるのも良いかもしれません。

集団塾・個別指導塾・家庭教師の違い

集団塾・個別指導塾・家庭教師の違い

どれが最も自分の子どもに合っているのかということを考えるためには、それぞれの違いについて理解しなければなりません。
全ての学習機関に体験に行ったり、説明を聞きに行ったりするのには労力を要します。
初めからある程度絞り込んで選定を行いたいものですよね。
そのためまず初めの章では、これらの違いについて書いていきたいと思います。

集団塾について

まずはじめに、集団塾についてです。
ここで言う集団塾とは、例えば大手塾である駿台予備校や河合塾など、1人の教師に対して、複数人の生徒がついている塾のことを指しています。
おそらく、塾と言って大多数の方が想像されるのは、集団塾のことだと思います。
これが一番オーソドックスであり、大手の企業が集まるタイプの学習機関であると思われます。
 
集団塾の一番の特徴は、歴史が長いため指導のノウハウが体系化されており、ある程度安定した質が担保されています。
教材という面で言えば、それぞれの集団塾が各社で作成した独自のテキストを何十冊も揃えており、またそれぞれに抱え込みの専任教師がいます。
そのため、指導の質が変化したり落ちたりといったことはないと言ってよいでしょう。
 
良い面ばかりを言っていてもしょうがないので、集団塾に通って、難しい点も話していきたいと思います。
 
一つは授業のスタイルが教師から生徒への一方通行だということです。
これは、良い面と悪い面の両面があり、良い面としては、授業の進捗を妨げる存在がないため、非常にスムーズに安定した授業を聞くことができます。
一方で、一方通行であるため、なかなか自分の中での疑問を解消しづらい点や、進んでいくスピードが教師に委ねられるため、自分に合っていないと、勉強をしていく中でかなりの負担を抱え込むことになります。
 
また、教材も独自のものを使っているため、書店などで売られている参考書よりは、質が落ちる可能性があります。
教科書の質に関しては、担保されていないため、自分に合わなかった際に、授業も併せて、なかなか成績が伸び悩むことがあるかもしれません。
加えて、極論を言ってしまえば、自分という1人の生徒がいなくても、授業は成り立ってしまうため、ある程度自分の中で自分を律することができないと、出席するモチベーションがなくなってしまう可能性もあります。
これは、最悪の場合、勉強に対する逃げの姿勢というものが癖になってしまう可能性もあり、そうなってしまうと、なかなか治すことが難しくなってしまいます。
こういったリスクもある、という上で大手塾を見てみると良いでしょう。
特に不登校の生徒さんには、「通塾する」というハードルもあるかもしれません。

個別指導塾について

個別指導塾について

次に、個別指導塾についてです。
指導自体は教師と生徒のマンツーマンで行うという形式をとっており、この点では家庭教師と類似しています。
 
ただ一方で、勉強する場所が家ではなく、塾で行います。
例えば、自習室のような半隔離スペースのような場所で、教師と生徒は一対一で授業を行います。
代表的な個別指導塾には、明光義塾のような塾があります。
 
個別指導塾の利点は、教師と生徒が一対一で授業を行うため、生徒の理解度や勉強のスピードに合わせて授業を行うことができるということ。
家庭教師で発生するような、自分のものが周りにあったり、娯楽が周りにないという点で気が散ってしまうということがないことです。
人それぞれ勉強する場所というものを持つことは重要ですが、そういった意味で、
場所を塾に限定した上で、教師と一対一で自分のペースで勉強できる、というのは魅力的だと思われます。
 
教材に関しては、様々な形式があります。
先ほど大手学習塾で多いといった、塾独自の教材を持っているパターンや、市販の教材を使って生徒自身の理解に合わせながら授業を行うというスタイルも存在します。
一対一の授業のため、こういった細かい部分はかなり融通が利かせられるため、ある種のオーダーメイドの授業ということもできるでしょう。
ただ一方で、場所が学習塾という形をとっているため、「慣れない環境で勉強することが苦手な生徒」や、逆に密室のような空間で、「一対一でコミュニケーションをとるのが苦手」というような方はあまり向いていないシステムになっています。
同じ塾に通っている学校の知り合いに会う可能性もありますので、こちらも不登校の生徒さんにとっては「通塾」がハードルになる可能性があります。

家庭教師について

家庭教師とは

いよいよ、家庭教師についてです。
家庭教師というのは、その名のとおり、生徒さんご自身の家庭に教師がお邪魔する形をとり、基本的には一対一の形で授業を行います。
基本的には市販の教材を中心に勉強していったり、あるいは生徒さん自身が、学校でご使用されている教材をもとに、問題などを作成して勉強するというようなことが多いです。
 
家庭教師の利点は、4つあります。

1⃣一対一で勉強するという環境ができている

自分の勉強ペースにあまり自信の無い方や、所々理解が遅れてしまうというような懸念をしている、そういった子には非常に向いています。
例えば、集団塾では、基本そのクラスの生徒の平均ペースや、教師自身が思ってる理想のペースで授業が進んでいくため、大抵の場合は自分の理想のペースとは離れていることが多いです。
そのギャップを埋めることは、非常に難しく、労力を伴います。
その労力が必要ないのが、家庭教師や個別指導塾といった一対一で授業を行うメリットです。

2⃣教材が必ず自分自身のもの

生徒さん自身の教科書やワークを使ったり、生徒さんの現在の学習習熟度に合わせて教材が選ばれるため、必ず生徒さんに合った教材で学習を進めていくことができます。
基本的には、勉強の行い方が一方通行ではなく、お互いのコミュニケーションを通して行なっていくため、随時理解度や進捗の管理を行うことができます。
教材がもしその時合っていなければ、すぐに教師自身が気づくことができますし、それに合わせて教材の選び直しもできます。
そういった意味で、その時々で最適な教材を使用して授業を進めていくことができます。

3⃣自分自身で勉強する習慣を身につけやすい

先ほども書いたように、人というのは自分が勉強する場所と決めている場所が自分の中であるものです。
例えば、それはカフェだったり、学校だったり、あるいは家だったり、というような様々な場所が、自分の中で勉強場所として決められています。
そういった点で、家庭教師というのは、基本的に全て自分の家の中で完結するため、自分の中では、家が勉強場所としての中心の拠点になっています。
これは、家庭教師がいない間の自習の時間なども勉強がはかどる要因になるため、勉強習慣が定着しやすくなります。
そういった意味で、家で行う家庭教師というのは、大手の集団指導塾や個別指導塾とは、また違った学習習慣を見つけられるという利点があります。

4⃣通塾する必要がない

「当り前じゃないか」と思われるかもしれませんが、重要なポイントです。
家庭教師の先生が家に来るので、習う事に余計な感情やハードルが低いと言えます。
「どんな服を着ていこうかな」「友人の●●は今日は来るのかな?」「行き帰りの電車、混んでないかな」
などなど…。
普段意識していなくても、通塾するまでにいろいろな感情のハードルがあるものです。
そのハードルを自ら超えずとも、自宅はいわば自分のフィールドなので、塾よりもリラックスして受講することが出来るといえます。

不登校に家庭教師がおすすめの理由① 周りの目を気にしなくて良い

不登校に家庭教師がおすすめの理由① 周りの目を気にしなくて良い

不登校の主な原因

皆さんは、学生が不登校になってしまう理由で一番多いのは何なのか、知っていますか。
令和元年度の文部科学省の調査によると、不登校になってしまった学生の約40%の方が「自分自身の状況に関する要因」が原因で不登校になってしまった、と回答しています。
つまり、「生活することに無気力になってしまった」、「漠然と不安を抱えてしまった」ということが該当します。
こう答えている中で、周りの方からは無気力や不安から不登校になってしまうのは甘えというような声が多く投げかけられ、余計に不登校が加速してしまうという現象が発生してしまっています。
それは勉強においても大きな影響を与えていると考えられます。
 
では、無気力や不安というのは、どういったことが原因で発生するのでしょうか。
ここからは、もちろん推察でしかありませんが、無気力と不安、それぞれについて考察していきたいと思います。

無気力

まず初めに、無気力について考えていきます。
無気力とは、物事に対してやる気が起きないことを指します。
物事に対してのやる気が起きない、勉強という一例をあげれば、ある目標に向かって努力をし、模試や試験などで高得点を取るといった目標を達成することに、達成感を感じない、
或いはそのプロセスに魅力を感じていない、という背景が汲み取れます。
これはどういったことかというと、まず持って大抵の場合、成功体験がないと考えられます。
過去に勉強に限らず、スポーツやその他の分野でも、大きな成功をした経験がないため、努力をして何かが実るということに、心の底から魅力を感じれていないというのが無気力の原因にもなりえます。

不安

次に、不安について考えていきたいと思います。
不安とは、漠然とした考えで、様々なものに対する不安があると思います。
思いつきやすい所だと、学校行事や人間関係に対する不安などがあります。
また、先ほどの勉強やスポーツといった例と結びつけて考えると、
親や友達からの期待を感じてしまい、自分がその期待に応えられるか…といった不安を常に感じ続けてしまった末に感じる不安もあることもあります。
 
これらの無気力や不安といった、漠然と自分の中で溜まっているネガティブな感情を持ってしまった中で「不登校」という選択をした生徒さんにとって、家庭教師というのはどういった利点を与えてくれるのでしょうか。

家庭教師のプライベート空間

まずは無気力を抱えている生徒さんへの家庭教師のメリットについて、お話ししていきたいと思います。
無気力である生徒さんにとって、一番の改善策は勉強に対して楽しさを感じることです。
 
例えばそれは勉強の中での成功体験であったり、成長を実感できた瞬間出会ったりします。
こういった勉強の中でも点数を上げるだけではない、何か成長を感じさせるというのは、なかなか集団塾や個別指導塾といった形にはまった学習期間では、難しい側面があります。
一方で家庭教師ならば、教師と生徒との距離が近く、また生徒一人ひとりに合った学習方法を提案できるため、
生徒さん自身の成長というものを支援していくことができます。
 
次に、不安を抱えている生徒さんにとっての家庭教師のメリットをお話ししていきたいと思います。
 
不安を抱えている生徒さんというのは、先ほどお話ししたように様々な不安の形を持っていると思いますが、どの生徒さんにも共通していることは周りの目が気になるということでしょう。
そういった意味で学習塾の形をとっている集団塾や個別指導塾は周りの目が気になってしまい、
「間違えることが怖い」などの勉強以前の話になってきてしまいます。

家庭教師というのは自分自身の家で、いるのは家庭教師一人だけで、完全なプライベート空間が守られています。
そのため、周りの目を気にすることなく勉強をすることができ、また教師との距離も近くなるため、抱えている不安や無気力などを相談することもできるでしょう。
相談をするだけでも自分の中で抱えている不安というのは和らげることができると思います。
相談相手としても、家庭教師は非常に役に立つのではないでしょうか。

不登校に家庭教師がおすすめの理由② 自分のペースで勉強できる

不登校に家庭教師がおすすめの理由② 自分のペースで勉強できる

最大の原因である「不安」の緩和

先ほど、不登校の最大の原因は無気力と不安であり、不安を抱えている生徒さんにとっては周りの目が気になると書きました。
しかし、不安を抱えている生徒というのは周りだけではなく、自分自身に不安を感じていることがあります。
例えば、勉強はしているけれども、
「成績が伸びなかったらどうしよう」
「この勉強で自分の目標に到達できるのか」
などといった不安を抱えていることがあります。
ではこういった不安は、どのようにして解消できるのでしょうか。
 
その答えの一つが、自分のペースで勉強を進めるということです。
自分のペースで勉強ができるということは、自分のその時々の心理状態に合わせて勉強ができるということです。
不安になることの一つに、授業のスピードと自分のやりたい勉強量があっていない、ということがあります。
自分がとても勉強をやりたい、このままでは目標に到達できないかもしれないという漠然とした不安を抱えている時には、授業のスピードは自分には遅すぎると感じるかもしれません。
とても疲れていて勉強をやりたくない時には、授業のスピードは早すぎると感じるかもしれません。
 
こういった自分自身の中で、やりたい勉強量に波がある人にとっては、家庭教師のような自分の心理状態に合わせて勉強スピードを変えることができるシステムは非常に効果的です。
そして自分のやりたいように勉強して出した結果というのは、往々にして満足して結果に出ることが多いです。
こうした成功体験を積み上げていって、最終的には自分の中で勉強が好きになると言う結果になれば、それは勉強をした末に勝ち取った成功と言えるでしょう。

学校復帰への第一歩

家庭教師の最大のメリットの一つ、自分のペースで勉強を進められるということは、学校の授業ペースに遅れてしまったリカバリーが効くということです。
学校に行かなくなってしまった生徒さんは、仮にもう一度学校に行こうとしても授業が先に進んでしまっているため勉強についていくことが厳しい状況になります。
そういった不安からもまた不登校になってしまう可能性があります。
大手の塾や個別指導塾などでは学校の授業ペースに合わせて授業が進んでいく為、学校の授業ペースから遅れてしまうと追いつくのが大変です。
 
それに比べて家庭教師では、自分の無理のない範囲で、自分自身の学習進捗度に合わせて勉強することができます。
学校は授業だけではない…そうは言っても学生の醍醐味は勉強です。
テストが悪ければ赤点扱いをされ、さらなる負担が科せられますし、学外行事なども勉強あっての行事です。
そのため学校に行かなくなってしまった生徒さんにとっての学校復帰の第一歩は、授業のペースに追いつくことだと言えます。
 
では、家庭教師で実際に学校の授業に追いつこうとしたときにどのような授業体制を取るのか考えてみましょう。
 
まず家庭教師の方は、生徒さんの学習習熟度を図るためにオリジナルのテストや市販の教材を使ってどの程度勉強が進んでいるのかを測ります。
今、学校の授業がどこまで進んでいて、生徒さん自身の勉強はどの分野まで進んでいるのか。
また、その分野の中でもどこが苦手でどこがもう勉強する必要がないのかなどの分類を行っています。
 
次に、生徒さんが勉強するにあたって取ってどのような目標を掲げるかを考えます。
たとえばそれは、学校の授業ペースに追いつく事かもしれませんし、学校には行けなくてもいいけれども模試でいい点数をとりたい、という目標かもしれません。
そしていよいよ、その目標を把握した上で、目標に合った勉強方法を提案し授業を進めていきます。
どうでしょうか。
これを聞くと、家庭教師ならば生徒さん自身に合ったペースで勉強ができることは勿論、一朝一夕でできるとは言いませんが、学校の授業ペースに追いつくことや点数の向上も実現できそうだとは思いませんか。

不登校に家庭教師がおすすめの理由③ 家族以外とのコミュニケーション

不登校に家庭教師がおすすめの理由③ 家族以外とのコミュニケーション

友人以上、家族未満

前の章では、家庭教師は学校復帰したいと思っている生徒さんにも有用だ、という話をしていきました。
今回の章でも、学校復帰という目標に対して、家庭教師がどういったメリットを生徒さんに与えられるのかという観点で話を進めていきたいと思います。
 
では実際にどういったメリットがあるのかというと、家族以外とのコミュニケーションを楽しむことができるということです。
学校に通わなくなって、生徒さんが失ってしまうものの中に、コミュニケーションという側面があります。
聞いただけだと、コミュニケーションというのは生来人間が持っている能力の一つであるから、不登校になった程度で特段失ったとは言えないのではないかと考える人もいるかもしれません。
しかしコミュニケーション能力というのは、人と関わる中で磨かれるものであり、人と関わらなくなってしまえば落ちていく能力です。
 
また、コミュニケーション能力という考え方の中には、対人関係に対する勇気という考え方も入っています。
これはどういうことかと言うと、皆さんも経験があるかもしれませんが、関係の希薄な人、あるいは久しぶりに話す人どうコミュニケーションを取るのは、コミュニケーションの入り口では非常に緊張します。
これは生来持っているコミュニケーション能力どうこうではなく、その人と関係を再度築き始めると言う決断をする勇気を持っているかどうか、という観点になってきます。
家族とのコミュニケーションだけでは、この勇気というのが分かりません。
なぜならば、家族というのは「生まれてからずっとコミュニケーションを取ってきている」関係の人たちを指しており、関係を持つのに勇気が入らないからです。
 
ではこういった側面があるということを踏まえて、

家庭教師というのはどういった存在になるのでしょうか。

家庭教師というのは、極論を言ってしまえば赤の他人です。
家庭教師センターで生徒さんと教師がマッチングされ、条件面で合意することで初めて出会う人間だからです。
しかし、授業が始まってからは違います。
毎週、週1回や週2回、一対一で長時間コミュニケーションを取り続け、嫌でも深い関係になります。
こういったことからも、家庭教師という存在は、生徒さんにとって友人以上であり、家族未満の存在だと言えるでしょう。
つまり、家族ほど親密な関係ではないが、友人以上には何でも話せる存在になりうるということです。
 
しかしこの関係の始まりは、全くの赤の他人からです。
これって何かに似てると思いませんか。
そうです、新しくクラス替えをした時に隣の席になった人などと、だんだんと仲良くなっていくプロセスに似ているのです。
全く知らない状態だった人と少しずつ仲良くなっていくという過程は、社会的にどんなステータスになろうと、ずっと行われ続ける過程です。
これを練習できるというのは非常に大きいと思います。

コミュニケーション力の向上

また、コミュニケーションの練習ができるというのも非常に大きいと思います。
これは先ほどの友人関係を進めていくという意味での勇気を育てるのとは、また意味が違います。
家庭教師で勉強する際には、受動的な勉強だけでは成り立ちません。
 
例えば先ほどの学校の授業ペースに追いつく授業の例で言うと、テストなどをしてくれるのはもちろん家庭教師の方なんですが、そのテストを経て、「分からないところや分かったところを伝える」というのは生徒さん自身のやらなければいけないことです。
集団指導塾や個別指導塾と、家庭教師が根本的に違うところは、塾と比べて家庭教師というのは双方向型の授業であるということです。
つまり、片方だけでは成り立たず、お互いの考えていることを共有しながら進めていくことで授業が成り立つということを表しています。
双方向型の授業であるからこそ、今まで上げてきた三つのメリット、

🌟周りの目を気にしなくて良い

🌟自分のペースで勉強を進められる

🌟家族以外とのコミュニケーション練習になる

という利点が得られます。
 
同時に、今回話したような自分からの能動的なコミュニケーションというものも求められるわけです。
しかし、今回は無ししているようにこれは大きな負担になっているように見えて、コミュニケーション能力を磨くという点は非常に有用な練習の機会だと言えます。
 
コミュニケーション能力を磨くという点で、学習指導塾よりも家庭教師をおすすめする理由がもう一つあります。
家庭教師というのは、学習指導塾の教師に比べて年齢層が低いことが多いです。
つまり、大学生や20代の教師が多く、生徒さんと年齢的にが近い方が多いと思います。
接する相手は同年代の方が多いと思く、コミュニケーションを練習するという点では、同じシチュエーションに近ければ近いほど良いと考えられます。
例えば生徒さんが高校生で、教師の方が大学2年生であるとしたら、年齢は最高でも5歳差、最低だと2歳差まで縮まります。
ここまで歳が近いと話すスピードも親や大人の方と話すよりは、実際の話すスピードに近いと思われます。
また、趣味なども同じことが多いです。
 
そういった意味で、生徒さんも話しながら安心できるでしょうし、同時にコミュニケーションをする練習にもなるというわけです。
これは、冒頭で挙げた大手の集団指導塾や個別指導塾では決し実現することのできない練習環境であり、家庭教師の唯一無二の強みであるとも言えるでしょう。

まとめ

まとめ

「周りの目を気にしなくて良い」
「自分のペースで勉強を進められる」
「家族以外とのコミュニケーション練習になる」
 
という3点が、今回私が不登校の生徒さんに家庭教師をおすすめする理由になります。
改めて繰り返しにはなりますが、家庭教師という存在は、生徒さんにとって友人以上家族未満の関係になる非常に近しい存在です。
遅れてしまった授業スピードに追いついていくという勉強面はもちろん、コミュニケーションや不安を取り除くといった勉強以外の精神面でのサポートも充実することでしょう。

それだけ、家庭教師という存在は大手の指導塾では得られないような、総合的な支えになれると思っています。
当然、家庭教師という制度に対して否定的な意見もあるとは思いますが、今回挙げたような多くの利点もあります。
是非家庭教師生徒に関して考える際には、この記事を思い出していただければ幸いです。
 
なお、私も所属している家庭教師ファーストには「不登校サポートコース」があります。
同じように不登校を経験をした者や、不登校の生徒さんサポートさせていただいた経験が豊富な教師もいるので、一度相談だけでもしてみるのも良いかもしれません。

この記事を書いたのは

現役一橋大ライターU

家庭教師ファースト登録家庭教師。一橋大学 商学部在学。塾講師の経験もあります。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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