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家庭教師ファースト教育コラム大学受験

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【英語編】大学受験「英語」の勉強方法を、現東大生が徹底解説

  • 大学受験
  • 現役東大生ライター S

大学受験において、「英語を制すものが受験を制す」と言われるぐらい英語は重要な教科です。このように言われるのは、英語が最も受験で安定して点が取れる科目だからです。

今回の記事では、英語の大学受験対策として、英単語、長文読解、文法の三つの分野の勉強法をご紹介します。一日20分程度で、一週間で140単語覚える方法など、様々な受験に役立つ情報をまとめたので、是非最後までご覧ください。

なお、勉強の事で困ったことがあった際には、是非私たち家庭教師にもご相談ください!

ついやりがちな、間違った英語の勉強方法

ついやりがちな、効果が低い英語の勉強法

この章ではまず、「効果的だ」と誤解されている勉強法について説明していきます。また、勘違いされがちなことについても解説します。

英単語を覚えるためにひたすら書く

皆さんは「英単語が全然覚えられない…」という悩みを一度は持ったことがあるのではないでしょうか。筆者はあります。このことを先生に相談すると、「英単語を覚えられないなら、覚えられるまで何回も書くしかない」と返答をいただきました。この返答をもらった私は、「覚えられないから、早く覚えられる方法を知りたくて聞いたのに…」とがっかりした記憶があります。

確かに、覚えられるまで書けば確実に覚えられるでしょう。その点ではこの先生がおっしゃっていたことは間違いではありません。もし、あなたが、無限の時間と、ものすごい心の強さを持っていれば、確実に全ての単語を覚えられるでしょう。しかし、部活や学校行事、そして他教科の勉強もしなければならなく、かつ遊びへの誘惑が多い中で、この単調で飽きやすい勉強法を実行するのは現実的ではありません。

暗記を効率的に行うには「思い出す機会を多く確保する」、「覚えることが楽しく感じられる環境を作る」という2つのポイントを抑えることが重要になってきます。このことについては次の章で詳しく解説します。

長文をひたすら全文訳する

長文読解の有名な勉強法として、「長文をひたすら全文訳する」というものがあります。実際に授業の予習として、授業で扱う長文の全文訳を求める先生もいらっしゃるようです。筆者も一時期、授業の予習として長文の全文訳が宿題に出て、取り組んでいた時期があります。しかし筆者の長文の点数は全く上がることはありませんでした。そこで次の章で解説する勉強法に変えたところ、3ヶ月で真ん中ぐらいの順位から、学年一位をとることができました。

長文の全文訳がお勧めできない理由は2つあります。1つ目は時間が「ものすごくかかるが新たに覚えられることは少ないこと」です。長文の全文訳は、一つの長文につき、長さにもよりますが、1〜2時間は最低でもかかると思います。しかも、一つ一つの訳が本当に正しいかを確かめることは自力ではできません。そのため、自分の知識の再確認にしかならないことが多く、新たに力がつくということが見込めません。

2つめの理由は、「難しい文章の大意を推測する訓練ができないこと」です。長文の中の1文1文の難易度はさまざまです。ものすごく簡単な文もあれば、ものすごく難しい文もあります。難しい文は正確な訳よりも、前後の流れから、わからない単語や文法の意味を推測し、大意を把握することを求められることがほとんどです。しかし辞書を引きながら、わからない単語の意味を調べて訳をしてしまうことで、わからない単語の意味を推測する訓練ができなくなってしまいます。

受験本番に辞書を持ち込むことはできません。受験勉強の中で、英単語を覚えることに割くことができる時間を考えると、単語を多く覚えている人でも、単語帳1冊分程度の知識だけしか覚えられないでしょう。しかし、受験で読むことになる文章の中の単語を全て把握するには、その3、4倍の知識が必要になります。そのため、受験本番では、どのくらい単語を覚えているかだけでなく、どのくらい知らない単語の意味を推測できるかという能力も重要になります。

英文法の参考書を繰り返し読む

文法を覚えるために、文法の参考書を繰り返し読む人は多いのではないのでしょうか。筆者の友人にも、多くの人がこの勉強法を行っていた人が多くいます。しかし、この勉強法はお勧めできません。

文法書には本当に多くの文法が載っています。しかし、このことは裏を返せば、もはやほとんど使われない文法や、受験では問われないような文法まで載っているということです。最初から文法書を読んで文法を学ぼうとすると、どれが大事な文法なのかがわからず、載っている文法に圧倒されてしまいます。しかも、受験で使われないような文法ほど難しいのが多いので、無駄な時間をかなり費やしてしまうでしょう。

また、詳しいことは次の章で書きますが、この暗記方法は正しい暗記方法からかなりかけ離れたものとなってしまっています。よく社会などで、「教科書を読んで覚えた気になっていたのに、テストで問われた時に、忘れて答えることができなかった」みたいな経験をすることがあると思います。このことが起こるメカニズムについても詳しくは次章で書きますが、まさにこのようなことが起こってしまう可能性がこの方法だと起こりやすいです。そのため時間がかかる割には、あまり効果が見込めない方法だと言えると思います。

正しい暗記法とは?

正しい暗記法とは?

そもそも記憶はどのように定着するのでしょうか。記憶は長期記憶、短期記憶に分けられるということを聞いたことがある方は多いと思います。名前の通り短期記憶とは、比較的短期間で忘れてしまう記憶のこと、長期記憶は長期間覚えていられる記憶のことを指します。そのためよく「勉強において重要なことは、短期記憶を長期記憶にすること」などと言われるのですね。

長期記憶と短期記憶

では長期記憶と短期記憶の違いはどのように生まれるのでしょうか。長期記憶になるか、それとも短期記憶になるかというのは脳の「海馬」という部分によって決められているとされています。「海馬」が重要だと判断した記憶は長期記憶へ、さほど重要でないと判断された記憶は短期記憶へ移ります。そのため、暗記効率をあげるには、いかに海馬に覚えたい情報を重要な情報だと思い込ませるかが重要になってきます。

海馬に重要な情報だと思い込ませる際に特に重要になるのが「適切なタイミングでの復習」「想起」2つです。いずれも暗記の効率を2倍、3倍に高める重要な要素です。

適切なタイミングで復習する

まず一つ目の「適切なタイミングでの復習」について解説したいと思います。復習の大切さというのは、先生や親にたくさん言われていることで、「また復習の話かよ…」と思った方もいると思います。しかし何度繰り返しても足りないぐらいに復習は大事なのです。

突然ですが、今まで使ってきた、そして今年使う予定の教科書、問題集を机の上に全部出してください。それらを完璧に、乗ってある問題全て解き方の解説ができるぐらい覚えたとします。そこまでしたら、定期テストや模試の成績はどうなるでしょうか。よほどの難問出ない限り、全ての問題が解け、成績は急上昇すると思いませんか。

この話をすると、「それができたら苦労しないよ」とか「天才じゃない限り無理だよ」とか思う人が多いと思います。しかし、本当に天才じゃないとできないのでしょうか。そんなことはありません。誰でもできます。その理由を説明します。

適切なタイミングで復習する

授業や課題などで、教科書や、問題集に載っている問題を1度は全ての問題が触れられるため、1度は全ての問題を理解しているでしょう。1度理解した問題をしっかり復習したら忘れることはありません。つまり、復習さえきちんとしていれば、誰でも全ての覚えるべきことを全部覚えられる「天才」になることができるのです。

逆に復習をあまりしないと、当たり前ですがすぐに忘れてしまいます。しかしこの当たり前の事実を軽視している人は多いものです。例えば「復習しないといけないのはわかっているけど、授業の予習や課題に追われ、復習は後回しにしていたらテスト前だけしか復習するタイミングがない…」ということはありませんか。ドキッとした人が多いのではないでしょうか。これでは逆に全ての習ったことを忘れてしまい、「天才」とはほど遠くなってしまいます。

復習のタイミングは、復習の効率を上げる際に非常に重要になってきます。よく先生などに「復習はその日のうちに」と言われることがあるかもしれませんが、残念ながらそれは間違いです。正しい復習のタイミングは心理学の実験より、「テストまでの期間の5分の1のタイミングが1回目、その後の復習するタイミングは1回目等間隔で2回目、2回目と繰り返す」ということがわかっています。例えば15日後に試験があるのなら、勉強してから三日後に1回目、1回目の復習から三日後に2日目の復習、2回目の復習から3日後に3回目の復習…と繰り返すことが良いとされています。

しかしこの方法は1番効果があることは確かなのですが、かなり日付を覚えるのが面倒なことも確かです。そのため私が受験時代に行っていた方法をご紹介します。それは「1回目の復習は学んでから一週間後、2回目は1回目の復習から一週間後…」としていく方法です。このようにすると同じ曜日に、同じ教科を勉強するようにすると、復習するべきことを忘れるようなことがないのでかなりお勧めです。是非試してみてください。

想起

つぎに「想起」について説明したいと思います。想起とは簡単に言えば思い出そうとすることです。実は海馬は読んだ回数や目に見た回数がどんなに多くても、思い出すことがなければ重要な情報だと思ってくれることはなかなかありません。先ほど文法書を読むだけで覚えようとするのはお勧めできないといったのは、これが理由です。

しかも想起にはもう一つの効果があります。それは「流暢性の罠」を打破できることです。流暢性とはわかった気になることです。流暢性がなぜ生まれるのか、それは人間の脳は覚えてないことをすぐに覚えたような気になるからです。皆さんは社会のテストなどで「教科書読み込んだはずなのに、わかっていたはずなのに、テスト本番でド忘れした…」などという経験はありませんか。これは忘れたのではなく、実はそもそも覚えていないことを覚えているように錯覚していただけというのが、実際の原因であることがほとんどなのです。

では実際に想起を勉強法に使う方法をお教えします。それは、問題演習を多くすることです。問題を解くときには、知識を思い出さなければならないので、必然的に想起することになります。そのため、問題演習によって覚えた知識の方が、海馬が重要な知識だと思ってくれやすいです。また。「解けない問題=その知識がない」ということになるので、流暢性の罠にかかることもありません。ただ教科書を読むよりだったら、問題を多く説いてみてください。

大学受験「英語」の勉強方法①英単語の覚え方

大学受験「英語」の勉強方法①英単語の覚え方

まず英単語帳を1冊用意してください。英単語帳は基本的にどのようなものでも構いません。正直、どのような英単語帳でも乗っている英単語にそれほど差はないので、レイアウトが気に入ったものを使うようにするといと思います。ただし、1度これを使うと決めたら、その1冊を使い続けるようにしてください。

覚える期間を設定

次に単語帳の英単語の総数を数え、そしてその単語帳に乗っている単語を覚えきる期間を考えてください。このとき必ず期間は日数で数えるようにしてください。例えば3ヶ月で覚えきりたいなら、5×30=150日のように数えてください。英単語を覚えるのには考えているより時間はかかりませんが、日数はかかります(詳しいことは後で説明します)。理想のスケジュールより大体2ヶ月ほど、日数に余裕を持ったスケジュールを立てておくことをお勧めします。

次に先ほど導いた期間から28日引いておきます。例えば先ほどの例だったら、150−28=122となります。この数で英単語帳に乗っているそう単語数を割っておきます。(例えば2000単語乗っている英単語帳だったら2000÷122となるので大体17ぐらいとなります)このとき30を超えるような数値になってしまったら、かなり無理があるスケジュールになってしまっています。受験期の切羽詰まった状況出ない限り、より余裕を持ったスケジュールに変えることをお勧めします。ここで出した数が1日に新たに覚えるべき単語数となります。

単語を覚える時間を設定

次に1日の中で単語を覚える時間を決めます。先ほど出した数字が18~20につき20分ほどが1日に英単語を覚えるために取る時間となります。例えば先ほど出した数値が25であれば大体25分ほど取る必要があるということです。お勧めは夜寝る前の時間に英単語を覚える時間を当てましょう。寝る時間は変動しにくいので、同じ時間に決まって英単語を覚えることになり、習慣化されやすく、しかも直後に睡眠を取れるので、気を口に残りやすいなどの利点があるからです。このようにしてスケジュールを決めていきます。

具体的な英単語の覚え方

次に具体的な英単語の覚え方を説明していきたいと思います。まず覚えるべき単語を6~8個ずつ区切ってグループに分けていきます。(注意点1)例えば1日に18個覚えるべきなら、1〜6単語目が①グループ、7〜12単語目が②グループ、13〜18単語目が③グループのように分けられます。

そしたら一つずつのグループごとに英単語を覚えていきます。このとき、単語帳の単語の下に載っている、派生語などは全て無視してください。また覚えるべきは英単語の意味だけです。英単語の綴りは覚えなくて構いません。また英単語の意味は一つだけ覚えれば大丈夫です。例えばmakeは作るという意味や、〜をさせるという意味など複数の意味を持ちますが、作るという意味のみを覚えれば良いです。

覚え方は色々ありますが、筆者がお勧めする方法は英単語を書かず、音読することです。大体1個の英単語を書いている間に4回は音読することができるので、書く行為は英単語の綴りを覚えるときには有効ですが、意味だけを覚えるときには時間効率が悪すぎます。

たとえばallow(許す)を覚えたいとします。そしたら「allow許すallow許す」のように2回英単語帳をみながら、英単語とその意味を、できる限り素早く音読します。その後英単語帳を見ずに音読できるかどうか試してください。もしサラッと音読できたら次の単語も同様に音読していきます。意味が思い出せない場合は、再び2回先ほどと音読し、その後再び英単語帳を見ずに音読できるかを試してください。できるまでこの工程を繰り返し、そのグループの最後の単語まで同じように繰り返します。

一度覚えたらテストする!

最後の単語まで終えたら、そのグループの単語を再び覚えているかをテストします。この時のテストの方法は、英単語の意味を手などで隠し、異単語の綴りだけを見て意味を覚えているかでテストします。覚えていない単語にチェックマークなどをつけておいてください。そのグループの最後の単語までテストしたら、チェックマークがついた単語を全て再び先ほどと同様の方法で音読をして覚えなおします。その後チェックマークがついた単語を覚えなおしたら、再びそのグループ内の全ての単語をテストします。(注意点2)この時面倒臭くても、必ず全ての単語をテストしてください。このようにしてそのグループ内の単語を全て覚えられるまで「音読→テスト→音読→…」の流れを繰り返します。

これをグループ別に繰り返し、全ての単語を覚えます。このように書くと、非常に大変なように思えますが、実際やってみると、一つ一つの工程が短時間で終わるため、大体1グループ3分ほどでサクサク終わっていき、そのため大体10〜15分程度で終わると思います。全て終えたら、その日の日付をその日に覚えた最初の英単語の横に書き残しておきます。

1週間後から復習も同時並行で

最初に勉強してから、一週間後から復習も同時に始まっていきます。英単語帳に書き残した日付をもとに一週間前に覚えた単語もテストしていきます。多分5割以上忘れてしまっているとは思いますが全然構いません。再び、前回覚えた方法と同じようにして、音読→テストを繰り返して覚え直していきます。再び覚え直すのは辛いと思うかもしれませんが、覚える速度が1回目よりも圧倒的に早ことが実感できると思います。大体1グループ1~2分程度で覚えなおせると思います。

最初に勉強してから二週間後には2回目の復習も始まっていきます。2回目もまずテストをして、そこから音読→テストを繰り返し、覚え直していってください。2回目になると覚え直すのに1分もかからなくなってきます。同様にして初めて勉強してから三週間後には3回目の復習が、4週間後には4回目の復習が始まってきます。大体4〜5回目の復習で全ての単語が覚えられていることに気づくと思います。そうしたら、その単語はもう復習しなくても構いません。

このようにしていくと、想起の回数がとても多くなり、復習のタイミングも最適化されることになるという、理想的な覚え方に近づくと思います。なお、複数の意味を持つ単語については、全ての単語を覚えた後で、それぞれ個別に覚えるようにしてください。このようにすると1日20分も掛からずに、大体5ヶ月で全ての単語を完璧に覚えられることになると思います。これは一週間で大体140単語前後のペースで覚えていけるということです。ものすごく効率がいいと思いませんか!?

注意点

注意点1について、なぜ6〜8個 としているのかというと、人間が一回に覚えられるのが大体6〜8個とされているからです。ただしこの数字は個人差が大きいので、人によっては6個がぎりぎりという方もいますし、8個でさえ余裕という方もいると思います。自分で1度行ってみて、自分が覚え安い個数を見つけてください。

注意点2について、なぜ覚えている単語も、もう1度テストしなければならないのか疑問に思った方も多いと思います。しかしこれは先程述べた想起の回数を多くし、早く長期記憶に移行させるためです。実際に科学的な実験でも、わかっていることも再びテストしたほうが、成績の上昇率が高いことが確かめられています。面倒だとは思いますが必ず覚えている単語もテストしてください。

大学受験「英語」の勉強方法②長文読解の勉強法

大学受験「英語」の勉強方法②長文読解の勉強法

英文を読みとる速度が遅い理由

次に長文読解の勉強法について説明したいと思います。まず、長文読解が苦手な原因は主に3つに分かれます。①英単語がわからない、文法がわからない、②英語の文を読み取る速度が遅い。①に関しては先ほど述べた単語の覚え方や、次の章の文法の勉強法で述べる方法によって改善できます。そのためここでは②の原因の改善方法について話して生きた遠みます。

そもそも英文の文を読み取る速度が遅い原因はなんでしょうか。これにも2つの要因があり、①英単語、文法は覚えていることは覚えているが、思い出すスピードが遅い、または本文に適した意味を考えるのが遅い、②わからない単語を推察する能力が低い、ということが考えられます。

具体的な英語長文読解の勉強方法

これらを改善する勉強法を具体的に説明します。まず読む文章のレベルは少しだけ難しいというレベルにするようにします。あまりに難しいものを最初から解いても、効率が下がるだけなので、自分のレベルに合ったものを読んでください。また使う問題集はなるべく全訳がついているものを選んでください。

最初に問題を解いて答え合わせしておきます。そして、その後に全文訳を黙読します。そしてその後ひたすら文章をできる限り速く音読していってください。この時、音読しながら日本語訳を頭の中に考えてください。このようにすることで英語の文章を読んだ瞬間に日本語訳が思い浮かぶようになっていきます。

音読している途中で日本語訳が思い浮かばないところがあっても、いちいち日本語訳を見たりせず、最後まで音読し切ってから日本語訳を確認するようにしてください。音読して、日本語訳が思い浮かばなかったところを確認するというサイクルを、全ての文が音読と同時に日本語訳が思い浮かぶようになるまで繰り返します。大体7回ぐらいは音読することになると思います。

復習は1回だけでよく、大体2週間後に同じように音読を繰り返すのでいいと思います。なぜ一週間後ではなく、かつ1回だけでいいのかというと、音読しながら訳を考えるというのは、かなり想起が引き起こされ、かつ文章のような、内容にまとまりがあるものの記憶は強く記憶に残りやすいという性質があるからです。やってみればわかりますが、2週間後でも1〜2回の音読で全てを思い出すことができると思います。

1つの長文に1時間程度と、かなりの手間がかかりますが、この勉強法を継続して行うことで、長文読解の点数は飛躍的に上昇します。週1回程度でもかなり成績は向上すると思うのでぜひ、長文読解の勉強に取り入れてみてください。

大学受験「英語」の勉強方法③英文法の勉強方法

大学受験「英語」の勉強方法③英文法の勉強方法

筆者がお勧めするのは文法も問題演習として学ぶ方法です。具体的には、文法の問題集を一冊用意し、授業や教科書で習った範囲の文法の問題を、とりあえず解いてみて、間違えたところを、問題の解説や文法書の解説を読み、覚え直し、再び問題を解いてみます。そして、全ての問題が正解できるようになったら、問題集に解いた日付と範囲をわかるように書き残します

その日付と解いた範囲をもとに一週間後に復習として再び解き直し、わからなかったところは再び覚え直して、全部正解できるようになるまで解き直します。そして全ての問題が1発で正解できるようになるまで一週間ごとに復習を繰り返すというものです。文法の問題集を解く曜日というのを決めておけば、復習のタイミングを忘れることがないので、解く曜日を決めることをお勧めします。

この勉強法の効果をあげるポイントは、なぜその答えが正解になるのかという説明を頭の中でしながら問題を解くことです。例えば She [   ] happy.(彼女は嬉しかった。)という穴埋め問題を解くときに、「嬉しかったということは過去形だ、ということはbe動詞でsheに対応するのはwasだから答えはwasだ」というように正解を導き出す過程まで考えてください。こうすることで、ただの解答暗記になってしまう危険性を防ぐことができ、問題が多少変わっても正解できるようになります。

問題演習で文法を覚えることの利点は、先ほど述べた想起の回数を増やすことができるという点、流暢性の罠を防ぐことができるという点、そして何より、よく問われる文法のポイントを知ることができるという点です。問題集で問われる文法というのは、本当に大切なところになります。そのためあまり使われない文法はそもそも問われないので、使われない文法を覚えることに時間を浪費してしまうという危険性もなくなるのが良いところです。

まとめ

英語の成績は以下に文法・単語を覚えているか、そしていかに長文を読み慣れているかによって決まると言っても過言ではありません。今回紹介させていただいた勉強法を使っても、成績を向上させるにはある程度の時間がかかると思います。しかし、逆に言えば、英語は正しい方法で努力すれば必ず成績は向上します。皆さんの英語の成績向上に、この記事が少しでも役に立てば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

なお、勉強の事で困ったことがあった際には、是非私たち家庭教師にもご相談ください!

参考文献:竹内龍人(2014)「実験心理学が見つけた超効率的勉強法」 

参考文献:daigo (2019)「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」

この記事を書いたのは

現役東大生ライター S

家庭教師ファーストの登録家庭教師。東京大学・教養・理科一類在学。自身の受験経験を生かして、難関高受験から定期テスト対策まで指導できます。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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