家庭教師ファースト教育コラム大学受験

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偏差値40台からの逆転!私が国公立大医学部に合格した、偏差値を上げる勉強法

  • 大学受験
  • 2021.09.16
  • 現役医大生ライター Y

受験生のみなさん、こんにちは!
 
この記事を読んでいる人は、おそらく医学部医学科を目指している人や、「自分の目指すレベルの大学は難しいのではないか」と不安に思っている人かと思います。
 
そして医学部を目指す人たちの中には、近年難易度が高くなっていると言われている医学部受験に不安を抱えている人も多くいることと思います。そこで、今回は偏差値40台からの国公立医学部医学科合格に成功した私の経験についてお伝えし、みなさんの励みにしてもらえたらと思います!
 
なお、私も含め現役の家庭教師ファーストには現役医学部生の家庭教師も多数在籍しているので、家庭教師を付けて相談してみるのも一つの手かもしれません。

自己紹介と医学部合格までの経緯

自己紹介と医学部合格までの経緯

まず、具体的な心構えや勉強法についてお伝えする前に、私がどのような人物でどのような経緯で現在にいたるのかについてはじめに軽くお伝えしたいと思います。

偏差値40台の高校時代

現在、私は京都府立医科大学医学部医学科で、医学を学んでいます。
これだけを聞くと、中学や高校時代は成績が良かったんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、決して優等生だったというわけではなく、むしろクラスの下から数えた方が早いレベル(偏差値でいうと40台)の生徒でした。(優秀な友達からはアホアホ四天王の一人と言われるほどでした、、笑)
 
そのようなレベルの生徒で、ほとんど自分で勉強もせず、本格的に勉強しだすのが高校3年生の8月だったため、やはり高校3年生の10月ごろには現役では間に合わないことがわかり、この頃から一年の浪人生活ののちに確実に合格するための方法を始めました。この時行っていた勉強法については後の項にて説明したいと思います。この勉強法はもちろん、現役で合格を目指す方にも役に立つ勉強法です。

偏差値の推移

そして、この項の最後に私の偏差値をはじめとする成績がどのように推移していったのかについて書いておこうと思います。
まず、高校3年生の始まる直前は偏差値49、夏休み前には53、夏休み後には56、そしてセンター本番では88%(ちなみにセンター対策は死に物狂いでやりました)、浪人の4月以降は72といった感じです。
 
個人的な体感としては高校3年生の夏休みに勉強のコツを掴み、その成果がそれ以降に現れてきたという感じです。

勉強する上での心構え

勉強する上での心構え

先の項でもお伝えしていた通り、私は元来、真面目な受験生ではなかったので、勉強法も全くわからないところからのスタートでした。
この状態から浪人にかけて、様々な試行錯誤をすることで、勉強のコツや、効率的な方法などを身につけました。これを勉強する上での心構えとして、6つの項目に分けてお伝えします。正直、この記事でここが一番有用だと思います!

誰よりも勉強すること!

当たり前のことかもしれませんが、これは重要です。
この“誰よりも”というのは、周りの受験生を指すのはもちろんですが、過去の自分も指します。過去の自分(昨日の自分よりも1分1秒多く勉強すれば、理論上、勉強時間は維持できますよね!
私はアプリで勉強時間を分単位で管理していました!

一つ一つの勉強・行動に意味を持たせること!

私は現在、家庭教師や塾講師として多くの生徒の人を見ていますが、これが一番難しいと思います。
例えば、模試。“学校や塾から受けろと言われたから受ける!”、そんな人は多くないですか?本来、模試は学力の到達度を測るためのものです。その基本的なことを忘れている人があまりにも多いと思います。
 
賛否両論あるとは思いますが、私は自分の勉強した成果を見たい時にのみ受けたらいいと思います。ほんの少しの時間であっても受験生にとっては貴重な財産です。模試に限らず、学校や塾の授業、自分は何のために時間を使っているのかもう一度考え、勉強を効率的に行うのが良いと思います。
ちなみに私は高校3年生の夏休み以降、ある1つの大手予備校の標準レベルの模試、しかも記述模試以外は受けませんでした。(あくまでも参考までに、、)

周りからの意見や噂に流されないこと!

おそらくこの文章を読んでくれているみなさんも、“この授業を受けないと受からない”であったり、“この単語帳レベルくらいマスターしないと受からない”、“模試をサボったら落ちる”といった噂を聞いたり、言われたししたことがあると思います。
 
ですが、結局単なる噂なのです。しっかりと自分が成績を伸ばすことができる自信があるのなら、自分で好きなようにしていいと思います。これは、自分に甘くしても良いということではありません。またその決定が間違っているかどうか判断する方法は次の項目でお伝えします。

定期的に自分の勉強法が合っているか見直すこと!

前の項でもお伝えした通り、自分の最も効率よく勉強できる方法で勉強することがやはり一番だと思います。しかし、勉強にまだ慣れていない受験生は、その勉強法が結局効率の悪い勉強法になっていることがよくあります。
 
そこで、この事態を防ぐために、定期的に受ける模試をバロメーターに見直すことをオススメします!つまり「自分の勉強法で勉強する」→「模試などの試験で効率の確認」→「勉強法の見直し」を受験まで繰り返すといいと思います!また、勉強法が分からなくなった時は、他の人の勉強法を一旦試してみたり、自分のミスのクセなどに注目して考えると良い勉強法が生み出せると思います!

一度やった問題は二度と間違えないこと!

これまでよく勉強のできる同級生や生徒の人を多く観察してきて、個人的に気づいたことがあります。
それは、数ある勉強法の中で、しっかりと結果に結びつく勉強法は、“誰よりも多くの問題に目を通す”か“一度やった問題は二度と間違えない覚悟で最低限の学習をする”の二種類しかないということです。
 
つまり短くまとめると、“量”と“質”のどちらかを取るということです。ただ、“質”より“量”をとる勉強法は膨大な問題数を解かなければならないうえ、時間もかかるのであまりオススメしません。逆に、“質”をとる勉強法も楽ではありません。“量”をとった人たちに通用する実力を身につけるには、一度やった問題は二度と間違えないくらいの“質”を確保してください。

ちゃんと休むこと!

ぱっと見、①と矛盾する様に見えますが、我々はロボットではないので、しっかり休まないと体調を崩したり、燃え尽き症候群になってしまいます。
そのため、自分の限界がくる直前でしっかりと休養を取ることが重要です。また、メリハリをつけて勉強以外の時間は思う存分リラックスするのも効果的だと思います。
 
私は、高三生の夏休み、過労が祟って、片耳が聞こえなくなり、結果的に1週間程度無駄にしてしまいました。特に真面目な人はちゃんと休むことに抵抗があるかもしれませんが、しっかり休んで疲れをリセットし、後日の勉強に支障をきたさない様にコンディションを整えるといった事も受験生に対して課された重要な課題の1つだと考えます。
 
ここまでで、どの教科にも共通する心構えについてお伝えしたので、次の項からは具体的に各教科どのような勉強をしたのかについてお伝えします。

偏差値を上げる勉強法(数学)

偏差値を上げる勉強法(数学)

まずは数学の勉強法についてお伝えします。
個人的に数学は最も苦手で苦戦した科目(現役の二次試験では全く手も足も出ず一問も解けませんでした)です。自分の足を最も引っ張った科目であったことはもちろん、どの様にしたら得意になるのか、どれくらいの期間で結果が出るのかなどの不安な点は多くありましたが、そのような気持ちは何とか抑えて、標準レベルの解説のしっかりした問題数の少ない問題集(旺文社の標準問題精講、浪人時は通っていた予備校のテキスト)を100%吸収できるように何回も何回も解きました
 
また、この時に、なぜその解法をとったのか、どの様な意図でこの式変形を行ったのか、自分でこの問題を0から解ける様にするにはどうすれば良いかなどを重点的に意識しながら勉強しました。そして、解説を書いた人の意図が掴めなかった場合は、しつこいほど学校や予備校の先生方に質問しに行きました
 
このような手順で一個一個、確実に自分のものにしていったのですが、浪人期の後半になってくると、同じ問題集を周回しすぎて、やる気がなくなってしまうほどになりました。そこで、そのようなレベルになって初めて、ハイレベルな問題集(大学への数学や京都府立医科大学をはじめとした単科医大の過去問)に実力試しの目的で手をつました。そしてこのハイレベルな問題集はあくまで普段の学習のアウトプットの目的でやるため、普段使用している問題集のように完璧にするのではなく、のめり込みすぎないように方針の確認やどこまで自分が解けたかの実力確認に使っていました。

偏差値を上げる勉強法(英語)

偏差値を上げる勉強法(英語)

英語については、心構えの項で書いた“一度見た問題を二度と間違えない”という勉強方法が、単語を勉強する時くらいでないと効率が良くないと思います。つまり、長文の問題では量も重要になってくるのです。そこで、英語の勉強は単語対策編と長文対策編、英作文対策編の3つに分けて書こうと思います。

単語対策編

単語力を上げるにはやはり英単語帳を使うのが効率的です。
これを聞いた時にまず“英単語がたくさん載っている分厚い単語帳をやろう!”と思い立つ人は少なくないと思います。しかし、そのような分厚い英単語帳には普段あまり使わない難しすぎる英単語も多く載っています。このような単語は、そもそも頻出頻度があまり高くない上、出たとしても他の受験生と点数差がつかないことが多いです。
 
ということで私は標準的なレベルの単語帳(具体的にはユメタン1 )を使いました。単語帳は基本的に入試標準レベルでCDや音声がついている単語帳なら何を使ってもOKです!そして“質”を確保するためにそのCDをフル活用して、単語はもちろん、その単語を用いた短いフレーズも完璧にし、その単語が演習の際に出てきたら絶対に答えられるように。さらにフレーズが思い浮かぶレベルまでに、しっかりと単語帳に載っている単語を自分の中に染み込ませましょう!

長文対策編

長文は他の勉強とは異なり、量がモノを言う分野だと思います。
その理由は、入試で頻出の長文のテーマが決まっているためです。つまり、量をこなしておくと入試本番で自分の知っているテーマに出会う確率が高くなるのです。ですが、量だけこなしても、そのテーマを覚えていないことや効率が悪くなってしまうことがあるので質も重要であるのは言うまでもありません。
 
そこで、長文においても単語と同様に「解いて終わり」ではなく、文章を何度も読み込み、その文章に出てきた単語・構文・テーマなどを一つ一つ自分のものにしていくことが重要です。そうすれば、長文のテーマだけでなく、他の内容までを一気に学習することができ、非常に効率の良い学習ができると思います。
 
また、長文を学習する際には、英語の文章特有の論の展開方法にも注目しておきましょう。
英語の文章はどの文章も、抽象的な事柄→具体的な事柄、また、一つのパラグラフにトピックが一つ書かれています。これを意識して長文を読んでいくことをパラグラフリーディングと言います。学校や予備校の先生がよく書いているような、パラグラフごとの論理展開の流れをまとめた図を簡単でも良いのでまとめておくと、さらに効率良くパラグラフリーディングのやり方を身につけることが可能です。このパラグラフリーディングは長文の読むスピードを上げるにはうってつけで、長文読解が重視されている傾向の共通テスト対策には効果が高いです。
 
また、私の通っている京都府立医科大学や近隣の滋賀医科大学等の国公立単科医科大学は、英語の長文のレベルがそもそも高いうえ、分量もかなり多く、時間制限もかなりタイト(そもそも京都府立医科大学は大問一つ分時間が足りないほど)なため、このように英文をリズム良く読み進めていくパラグラフリーディングの技法は必要不可欠であると言えます。

長文対策編

最近、最近英作文は国公立入試において出さない大学がほとんどないほどの重要な分野になってきています。
また、全国的な流れとしては、これまでは日本語をそのまま英語に直す英訳の問題が多かったのですが、最近、特定のテーマについて自分の意見を論理立てて書くという、自由英作文の形を取る大学が増加してきています。
 
この自由英作文は、どの様なテーマが出題されるかわからない上に、母国語でない英語を使って自分の意見を論理立てて書かないといけないため、普段からの対策がとても重要になってきます。この文章ではその自由英作文に焦点を当てて書いていこうと思います。日本語を英訳するタイプの英作文は、自由英作文の対策でカバーできる部分が多いので、自由英作文の対策と合わせて読んでもらえたら良いかと思います。

〈自由英作文の対策〉
・まず、与えられたテーマに関しての意見が無かったり、自分の意見を述べることに慣れていなければ、自由英作文の問題で得点することは厳しくなります。ですので、日頃からさまざまなトピック(医療問題、高齢化、発明品について等)などのニュースに敏感になっておき、もし出題されたらどの様な意見を述べるか、どの様な知識が文章を書くのに必要なのかを考えましょう。
 
・トピックについての知識があっても論理が不十分であれば、得点するどころか、言いたいことがよくわからない文章になってしまいます。そのため、長文対策編で述べた英語特有の論理展開法が重要になってきます。その論理展開を真似して書くと良いのですが、その論理展開に慣れてきたら、トピックについて考える段階である程度、論理展開をどの様にするかについて考えたり、自分とは異なるさまざまな視点からの意見について考えておくとより効果的です。
 
・これまでは内容面についての書き方について紹介しましたが、次は英語をどのように書いていくか、いわゆる構文力をどの様に伸ばしていくかについて紹介したいと思います。英作文の問題を解くとなると肩に力が入って、文法がおかしい文章を書いてしまったり、変に難しい単語(日本語の文章で“みんな”と書く際に“万人”と書いてしまう様な感じ、“万人”は普通の文章ではなく法律や論文などのお堅い文章向きの単語ですよね、、、)を使ってしまう人が多いと思います。
その様な人は、まず、問題集に載っている短い例文をしっかりと主語や動詞などの品詞をしっかりと押さえた上で、その文章を自分でマイナーチェンジすることから始めましょう。そして、自分の100パーセントあっていると言う確信のある表現で自由英作文を書く練習をしましょう。個人的には単語も文法も中学生レベルの単語や構文を使うイメージで書くと案外書けますし、文法や単語のミスも減ると思います!
 
・以上のことを意識できる様になったら、次は英作文を書くこと自体に慣れていきましょう。つまり“数をこなす”ための練習です。全国で入試に自由英作文を課す大学は数多くありますので、そのテーマを使って数をこなしていきましょう。制限語句数は各大学によって異なりますので、自分の志望校の語句数に合わせて練習しましょう。また、書いた文章は自分だけのチェックでは細かい文法や単語、論理展開上のミスについて指摘することは難しいので、学校や予備校の英語の先生にその都度確認してもらうことが理想的です。本番では他の大学で過去に出題されたのと同じテーマで出題されることも多くありますので効果的かと思います。(例えば、京都府立医科大学の場合、“自分の思う人類史上最高の発明品について述べよ”と言うテーマが過去に他の大学で出題されていました)

偏差値を上げる勉強法(化学)

偏差値を上げる勉強法(化学)

化学は苦手とする方も多いと思いますが、実は英語や数学に比べて勉強してから効果が出るまでの時間が短い教科です。そのため、個人によって差が出るかとは思いますが、コストパフォーマンスが良い教科であるとも言えます。さらに効率の良い勉強法で勉強していくと、さらにコストパフォーマンスの良い教科になり得ます。
 
その様な化学でしたが、実は私の一番苦手な教科でした。高校3年生の最初の時は全く何が何だか分からなかったものの、最終的に一番得意な教科になり、入試でも1番の得点源になりました。ですが、特別な勉強法や参考書を使ったわけではありません。その勉強法と気をつけるべきポイントを紹介したいと思います。

単語や現象について説明できるようにする

まず、化学の単語や現象についてしっかりと自分で説明できる様になりましょう
例えば、“電気陰性度”はどの様な定義かしっかりと説明できますか?“イオン化エネルギーや電子親和力と混同していませんか?
“電気陰性度”は物質中の“原子”が“電子対”を惹きつける力のことを指します。この電気陰性度が分かっていないと、極性分子であったり、分子の水に対する溶けやすさ、水素結合などをしっかり理解できるようになりません。気になる単語があったり、自分ではなぜこの現象が起こるか納得できないことがあれば、その都度しっかりと調べて自分のものにしていく習慣をまずはつけましょう。
 
ただ、インターネットや一部の参考書などはその部分をごまかして書いていたり、誤解を生む書き方をしていることがあります。ですので、私は“化学の辞書”として「化学の新研究(卜部吉庸 著 三省堂)」を使うことをオススメします。この化学の新研究はほぼ全ての高校化学の事柄を網羅していて、中には大学レベルの内容も含まれていますが、内容もわかりやすく、きちんと利用することで相当な実力を身につけることが可能です。この参考書に載っていない知識は、出題の際には注釈がつきますので気にする必要はないといったレベルです。

覚え方を工夫する

前述の学習の習慣が化学の勉強法で一番重要な内容で、これを続けると実力がつくのは確実なのですが、これだけでは覚えにくかったり、計算問題が解けないといったことが起きてきます。その場合は「ゴロ」を使ったり、計算問題の場合はテクニックを用いて計算していくと良いです。
 
例えばゴロであれば硫酸イオンと沈澱を作るイオン(バリウム、カルシウム、スズ、鉛)は“バ(Ba)カ(Ca)にすん(Sn)な(鉛)”と覚えると良いですし、“塩基性の水溶液のpHを求めよ”と言う問題であれば、pH+pOH=14になることを利用して求めやすいpOHから計算していくといった感じです。(今回は化学の解説がメインではありませんので詳しい解説は省略させてもらいます)
 
以上が化学の勉強法なのですが、思ったよりもシンプルだったと思います。ですが、この勉強法(特にあらゆる現象についての説明ができる様になる手順)は難しく、なかなか徹底することができません。
ですので、まずは基礎基本に立ち返ってこれを意識して勉強してみてください。

偏差値を上げる勉強法(物理)

偏差値を上げる勉強法(物理)

物理の勉強法は、同じ理科という教科のため、化学と方法はよく似ています。
つまり、一番重要なポイントは、“何故”と言う部分を重要視すると言うことです。例えば、問題において立式するときに、なぜその様な式や法則を使うのかなどを、徹底的に考えなければならないと言うことです。
 
例えば、力学の分野で分からない問題があって、解説を見ると、自分では“運動量保存則”を使って解こうとしていたのに、“力学的エネルギー保存則”を使っていた、と言う様なことはありませんか?この様なとき、“あっ、力学的エネルギー保存則を使ったらいいのか!”程度で終わっていませんか?
それでは同じミスを繰り返す危険性がありますし、この間違いをすると言うことは、もっと基礎・基本的な部分が脱落している可能性があります。そのため、これを防ぐためにも、普段から法則や公式を学ぶ際には、「この法則や公式はどの様なものなのか」「どのように導出されたものなのか」についてしっかりと注意を払いましょう。
 
また、化学以上に物理は計算もメインになってくる教科です。そして、エネルギー保存則などでは二次式などが出てきたり、単科医科大学では積分や極限が出題されるなど、その計算の内容も複雑なものとなっていますので、しっかりと対策をしておきましょう。具体的には問題集を解く際には、その解説の式変形に使われている工夫について丁寧に分析する、授業で先生が使った式変形についてしっかりと分析して、分からなければ質問に行くといった対策が効果的です。
 
これらのことを意識した上で、演習量をこなしていくと実力がつくと思います!

偏差値を上げる勉強法(地理)

偏差値を上げる勉強法(地理)

この項ではセンター試験で使用した地理について書きたいと思います。
(国語は最後まで苦手でしたので国語の勉強法について述べることは遠慮させていただきます)
 
地理は社会科の中でも特に90%を超えることが難しい科目と言われていますが、全くそんなことはありません。しっかりと対策を行えば、90%を超えることも可能です。実際私は94%を本番で取ることができましたので、その勉強法について紹介したいと思います。地理を選択して苦労されている人は多いと思いますが、その様な人は一度次に紹介する勉強法を試してみてください。
 
・まず、地理は理科に近い科目と言われています。例えば、地理の気候区分はどこがどのような気候なのかを覚えるのではなく、なぜそこはこの様な気候なのかを考えましょう。例えば大陸の東側は気温の年較差が大きく、海洋に近い場所は年較差が小さいです。
 
・地理では、共通テストの過去問を見てもわかるのですが、統計の問題がよく出題されます。そこで、実際に演習する際に出てきた統計などはできる限り覚えるようにしましょう。
 
・地理は過去問を解くことが最も効率の良い勉強法かと思います。この勉強法では自分が触れることのできる統計問題が増えたり、出題ポイントがわかる様になるといったメリットがあります。また、ただ問題を解いてまる付けをして終わりというのではなく、間違えた問題や分からなかった問題、勘でたまたま当たった問題などの周辺知識を、小さなポケットに入るサイズのノートにまとめることも効果的です。そして、自分で地図を書いて地名や名産品などをまとめていくと、さらに効率的に地理の知識を習得することができます。
 
・上の項で作った自分だけの苦手ノートを、通学時や休み時間などのちょっとしたスキマ時間に見返しましょう。何度も何度も見返すことで、それらの知識を完璧なものにすることが可能です。忘れていた内容にはマークをつけていくと重要度もわかりやすく、オススメです!

さいごに

ここまで、私が偏差値40台という絶望的な成績から、1年半で偏差値72にまで伸ばして医学部医学科に合格するまでに行ってきた勉強法について紹介してきました。
 
何度もこの文章の中でお伝えしてきましたが、最後に強調してこの文章を読んでくれたみなさんにお伝えしたいことはやはり、“どの教科も基礎基本をしっかり意識した上で、誰よりも勉強をしていく”事が重要だということです。この勉強法は効率はいいものの質を高めていくことに重きを置いているので時間がかかる方法です。
 
そんな状況で、周囲の友人や知り合いに量をこなすタイプの勉強法を行っている人がいると、焦ってしまうこともあると思います。ですが、そんなときにこそ冷静になって、自分と向き合って自分の勉強法を貫いてコツコツ頑張っていきましょう。ここでいう自分の勉強法というのは、この文章で私が紹介した勉強法ではありません。ここで紹介した勉強法はあくまで、“オススメする”勉強法です。
 
この文章を参考にして、本当に自分に合う、効率の良いと思う勉強法を見つけていってもらえたら良いかと思います。私は、最終的に受験に勝ち残って自分の望みを叶えられる人というのは、自分が苦労して見つけ出した自分のためだけの勉強法を、誰に何を言われても自分を信じて貫いて最後までやり抜いた人だと思います。自分に自信が持てるような勉強法を見つけ出すところからスタートしてみてください。
 
今の状況がどの様な状況でも、自分の努力、つまり、しっかりとした方法でちゃんとした十分な量の努力を行えば達成することが可能です。この文章を読んでくださったみなさんが、1人でも多く成績を向上させ、志望校合格や目標達成をしてもらうことを願っています。
健闘を祈ります!
 
家庭教師ファーストには私のような現役大学生や社会人、プロの家庭教師が多数在籍しています。
マンツーマンでサポートしてくれる存在ほど心強いものはありません。
体験授業も受けられますので、現在成績に悩んでいるようなら一度相談してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたのは

現役医大生ライター Y

家庭教師ファースト登録教師。京都府立医科大学・医学部・医学科在籍。予備校での指導経験もあり。

著作・制作

家庭教師ファースト/株式会社エムズグラント

『質の高いサービスを、良心的な価格で』をモットーに、全国で20年以上家庭教師を紹介しています。実際に担当する教師による体験指導受付中。教育に関する相談もお気軽に。

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